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カテゴリー「Winter&Winterレーベル」の55件の記事

2023/01/16

Pariah's Pariah/Gary Thomas

Garypariahs ゲイリー・トーマスのリーダー作で、手持ちではこれが一番新しいもの。ジャック・ディジョネットのスペシャル・エディションで一緒だったグレッグ・オズビーとのピアノレス・クァルテットのアルバムで、ある意味いちばん彼らしいアルバムになっているんじゃないかなと思います。ただ、旬の時期は過ぎているかもなあ、と演奏を聴いて何となく。編成もシンプルでいいんだけど、今となってはちょっと地味な印象も。やっていることはなかなかすごいんですけれども。M-BASEとしては、それには近いんだけれども拡散の時期で、それを意識しつつも演奏は独自の方向に向かっている、という感じがします。

 

Pariah's Pariah/Gary Thomas(Ts, Fl)(Winter & Winter) - Recorded October 24 and 25, 1997. Greg Osby(As), Michael Formanek(B), John Arnold(Ds) - 1. Who's In Control? 2. Only Hearsay 3. Pariah's Pariah 4. Zero Tolerance 5. Vanishing Time 6. For Those Who Still Hear The... 7. Is Everything Relative?

グレッグ・オズビーとゲイリー・トーマスのピアノレス・クァルテットでしかも全曲オリジナル。当然のことながらハードな内容です。テーマもアドリブも歌いにくい無機的なフレーズの連続で変拍子もあり、彼らならではの独特な空間がアルバム全体にわたって漂います。ピアノレスなのでその自由度は高く、熟練の域に達した彼らの演奏を聴くのは楽しい。曲ごとにどうこうというよりも、その独特な空間にまかせて一気に最後まで聴いてしまいます。無機的なフレーズではあってもかなりタイム的にきっちりしていて咆哮もなく、これがフリージャズと一線を画する理由です。あまり一般的にはオススメしませんが、極めると深みにはまりそうな気配。 あえてピアノレスで2管フロントにしたのが個性的サウンドになりました。

2023/01/15

Found On Sordid Streets/Gary Thomas

Garyfoundon ゲイリー・トーマスのリーダー作で、録音年は’96年に飛びます。相変わらずのテナーサックスですけど、オルガンジャズにファンクやラップの要素を加えたアルバムということで(しかもオルガンはジョージ・コリガン)、新しいというか、独自のサウンドになっています。これがWinter & Winterレーベルの初期の方のアルバムになりますが、元々はJMTレーベルをつぶしたステファン・ウィンターが興したレーベルなので、レーベルイメージとはちょっと離れるかもしれないけれども、彼の録音するのもなるほどなあ、と思えます。ただ、当時の目新しさはあるものの、Bambooレーベル(JMTの日本制作)の時の勢いまではいかないかな、とも思います。

 

Found On Sordid Streets/Gary Thomas(Ts)(Winter & Winter) - Recorded February 19-22 and June 29 and 30, 1996. George Colligan(Org), Paul Bollenback(G), Howard Curtis(Ds), Steve Moss(Per), No Name(Rap) - 1. Spellbound 2. Treason 3. The Eternal Present 4. Exile's Gate 5. Hyper Space 6. Found On Sordid Streets 7. Peace Of The Korridor

全7曲中4曲がゲイリー・トーマス作曲。3曲目はテリ・リン・キャリントン作。独自なオルガンジャズ路線を追求し、ラップが入っている曲もあります。ここではベースは参加していません。1曲目は10分の大作ですが、従来のオルガンジャズにとらわれず、自由な空間表現になっています。2曲目はラップですが、演奏はオルガン・ファンク(?)。3-4曲目はアルバム「エグザイルズ・ゲイト」の再演曲。おそらくこちらの方が彼の求めていたサウンドかも。どちらの曲も印象的で4曲目には何とラップも。5曲目は出だしでこれでもかとメカニカルなテーマが繰り返されます。ソロも迫力。6曲目のタイトル曲は比較的ゆったりした曲。8分の7拍子の7曲目もアルバム「コールド・ケイジ」の再演曲。よりアーシーで自由な感じの演奏です。

2022/07/11

Concerto Koln: Diabelli Variations [Ludwig Van Beethoven]/Uri Caine

Uriconkoln ユリ・ケインのリーダー作の紹介も今回でいったん終了。もう1枚あったかと思いましたが、よく検索し直して見てみると、ホームページ初期の頃にアップしてました。今日までのリーダー作はまとまった場所に置いてあったからいいけれど、サイド参加作はまたバラバラの状態で探すのが大変そうです。もう処分してあったものもあって、ストリーミングにはあったけどジャケ写が見つからなくて、これはあきらめかな、というのもあります。今回のアルバム、かなりクラシックなんですが、遊びで(?)はみ出している部分もあって、そういうのはヨーロッパでは許容範囲なのかなあ、と思ったりしています。収録時間は56分。

 

Concerto Koln: Diabelli Variations [Ludwig Van Beethoven]/Uri Caine(P)(Winter & Winter)(輸入盤) - Recorded February 23 and 26, 2002. Werner Ehrhardt(Vln), Jorg Buschhaus(Vln), Stephen Sanger(Vln), Markus Hoffmann(Vln), Frauke Pohl(Vln), Martin Ehrhardt(Vln), Hedwig Van Der Linde(Vln), Antje Engel(Vln), Corinna Hildenrand(Vln), Gudrun Engelhardt(Vln), Kathrin Troger(Vln), Chiharu Abe(Vln), Ahtje Sabinski(Viola), Giovanni Zordan(Viola), Lothar Haass(Viola), Stefan Schmidt(Viola), Werner Matzke(Cello), jan Kunkel(Cello), Susanne Wahmhoff(Cello), Johannes Esser(B), Miriam Wittulski(B), Cordula Breuer(Fl), Pier Luigi Fabretti(Oboe), Diego Montes(Cl), Lorenzo Alpert(Bassoon), Dileno Baldin(Horn), Hannes Kothe(Tp), Stefan Gawlick(Timpani) - 1. Theme 2-34. Variation 1-33

(04/02/09)「ディアベリのワルツによる33の変奏曲」というベートーベンの曲を全部取り上げた、クラシックの大作、と思うかもしれませんが、ピアノだけは時々、あまりジャズ的な感触は少ない(でも、明らかにストライドピアノで演奏している場面も(笑))にしてもインプロヴィゼーションをやらかしています。他の参加メンバーも、おそらくはクラシック畑の人たち。元ネタを知らないだけに、どこからどこまでが原音に忠実で、どこからがはみ出しているのかが分かりませんが、変奏具合など、オリジナルに近い部分が多いのではないかと思わせます。時たまあらわれるピアノの「あの」インプロヴィゼーションで怒り出すのはクラシック畑のファン、笑い出すのはジャズ畑のファンではないでしょうか。でも、ターゲットが微妙。

2022/07/10

Gustav Mahler: Dark Flame/Uri Caine

Uridarkfl ユリ・ケインで当時一番多かったグスタフ・マーラー関連のごった煮アルバム第3弾。アウトテイクも採用したのか、’99年から03年にかけての録音になってます。1曲目から、クラシック的にはじまったと思ったら女声のナレーションが入って、その後ジャズになっていくというパターンで、相変わらずだなあ、と思います。当時でも今でも心配はしているんだけど日本では、こういうアレンジのアルバム、どの程度人気があったのかな、というのは気になってます。悪く言えばゲテモノだものね。私はこういうアレンジのアルバム、大好きなんですけれどもね。久しぶりに聴くと、こういうアルバムもなかなかいいなあ、と思います(かな?)。

 

Gustav Mahler: Dark Flame/Uri Caine(P)(Winter & Winter)(輸入盤) - Recorded July 1999 - May 2003. Ralph Alessi(Tp), Aaron Bensoussan(Voice), Sadiq bey(Voice), Sepp Bierbichler(Vo), Jim Black(Ds), Don Byron(Cl), Shulamith Wechter Caine(Voice), Tong Quiang Chen(Voice), Sisi Chen(Yangquin), Tao Chen(Dizi), DJ Olive(Turntables, Electronics), Mark Feldman(Vln), Michael Formanek(B), David Gilmore(G), Kettwiger Bach Chor(Vo), Wolfgang Klasener(Cond), Julie Patton(Voice), Barbara Walker(Vo), Bao-li Zhang(Erhu), Yi Zhou(Pipa) - 1. Dark Flame 2. Only Love Beauty 3. In Praise Of Lofty Judgement 4. Two Blue Eyes 5. Shining Trumpets 6. The Lonely On In Autumn 7. Song Of The Prisoner In The Tower 8. When My Sweatheart... 9. Labor Lost 10. On Youth 11. Rhinelegend 12. When Your Mother Comes In The Door 13. St. Anthony Of Padua Preaches To The Fishes 14. Only Love Beauty

(03/11/24)グスタフ・マーラーの曲をユリ・ケインがさらに作曲、アレンジなどをしたアルバムのようです。だいたいの曲でヴォーカル(ヴォイス)が入っています。ジャズっぽい場面もあれば、クラシックの歌曲のような場面、ゴスペルタッチのヴォーカルの場面、フリージャズ、ファンク、中国風、ターンテーブルやエレクトロニクスの使用など、かなりさまざまな、そしてある種猥雑な雰囲気もたたえつつ、マーラーのメロディが随所に出てきます。色々な趣向がこらされている中、ユリ・ケイン自身のピアノでストレートな4ビートで盛り上がる場面も一部にあって、そこがけっこうノレます。そしてクラシックっぽい表現が、サウンドがけっこうなりきっている(というよりそのものか?)ので、面白いところではあります。彼らしいゴッタ煮の世界。

2022/07/09

Rio/Uri Caine

Uririo ユリ・ケインの同時発売3枚目は、サンバの演奏。しかも本場ブラジルのミュージシャンが参加しているので、何というか、土着色が強く、そのものという感じの曲も多く、それとフュージョン向けの洗練された、という感じのサウンドの曲と混在してます。エレキ・ベースが参加した曲もありますけど、やはり向こうの雰囲気か。ただ、パーカッションの参加が威力があって、これだけ聴いていても、思わず踊りだしそうなサウンドではありますね。フュージョン・サイドからのサンバの方が聴きなれてはいるので、これはこれで面白いです。エレキ・ピアノでも生ピアノでもボッサの曲の方は、なかなかいいサウンドが流れてきますし。ラップの曲もあるし、やっぱり彼が作ると一筋縄ではいかないアルバムが出来上がります。

 

Rio/Uri Caine(P)(Winter&Winter) - Recorded June 8 and 11, 2001. Pauro Brata(Ds, Per), Jorge Helder(B), Lula Galvao(G), Jair Oliveira(G), Kacau Gomes(Vo), Cris Delanno(Vo), Humberto Cazes(Per) - 1. Samba Do Mar 2. Dia De Praia 3. Teu Chamego 4. Revolicionario 5. Bondinho De Santa Terenza 6. Combatente 7. Samba Do Fogo 8. Raquiel 9. Arpoador 10. Assalto Cultural 11. Na Lapa 12. Samba Da Terra 13. Um Mituto So 14. Choro Maluco 15. Samba Da Rua 16. Akalanguiado 17. Adeus 18. Samba Do Vento

(01/11/16)ユリ・ケイン以外はブラジルのミュージシャンが参加。何と18曲入り。主に”サンバ”のタイトルがついている曲の1、7、11-12、18曲目はピアノとパーカッションでの録音。4-5、16曲目などは現地の雰囲気が強いサウンドのパターンなのですが、2-3、8、13-14曲目などは、洗練されたブラジリアン・フュージョンの曲。9-10、16曲目あたりは両者の中間的なフュージョン、といった感じ。ゴキゲンな現地の言葉でのヴォーカル入りの曲も何曲(4-5、10、13曲目など)かあって、不思議な異国情緒を感じます。6曲目は現地語のラップ&ファンクといった雰囲気。15曲目はパーカッションのみ。17曲目はピアノのみの静かな曲。結果、ゴッタ煮的サンバ&ブラジリアン・フュージョンのアルバムになっています。(01年12月21日発売)

2022/07/08

Solitaire/Uri Caine

Urisolita ユリ・ケインのピアノ・ソロのアルバム。他のアルバムでの全方位性というか幅の広いところを示しているように、このアルバムでも、曲によっていろいろなサウンドでピアノを聴かせてくれます。彼の話題が当時今ひとつだったのは、この器用すぎるところにあったのではないかなあ、なんてことを思ってます。他のジャズ・ピアニスト達に比べても、全然そん色ないし、むしろ彼の方がテクニックや表現力ががあるんじゃないかと思うくらい。ただ、何でもやってしまうようなところがありますね。その分、彼だけですべてを見せる数少ないチャンスなので、これを機会に全部ぶち込んでしまったのでしょうけれども。

 

Solitaire/Uri Caine(P)(Winter&Winter) - Recorded November 22 and 23, 2000. - 1. Say It French 2. As I Am 3. Roll On 4. Sonia Said 5. Beartoes 6. Inhaling You 7. Hamsin 8. Solitaire 9. The Call 10. Snort 11. All The Way 12. Twelve 13. Blackbird 14. Anaconda 15. Country Life

(01/11/16)ソロ・ピアノのアルバム。11、13曲目を除いてすべてオリジナル。彼の全方位性が分かるサウンドで、クラシックっぽいサウンドもありながら、ゴスペルやジャズのフィーリングも感じさせるような部分など、けっこういろいろなことをやっているなあ、という印象。ゴキゲンなところもあれば、しっとりくるところも あります。テクニックに走っているような部分もありますが、クラシック的な部分もけっこう本格的かも。温度感は比較的低めだけれども饒舌なタッチで、やっぱり白人系の洗練されたサウンド です。あえて曲ごとにイメージの統一をしていないゴッタ煮的なところが面白いかもしれない。13曲目の「ブラックバード」が出るあたり、知っているメロディで これがまたメロディアスなので、ややホッとします。(01年12月21日発売)

2022/07/07

Bedrock/Uri Caine

Uribedrockユリ・ケインのフュージョン/ファンク作。実は20年以上もタイトルのスペルを間違えていて、今回気が付いてやっと直したという次第。コピペではなくて、ジャケットからの手起こしで文字の打ち込みをやっているので、まだまだけっこうあるだろうなあ、と冷や汗。この時期、彼は3枚のアルバムのほぼ同時発売ということをやっていて、これはその1枚。曲によってはある時期のマイルスバンド(ホーン抜き)のようなハードなファンクという感じもして、久しぶりに聴いてみてもけっこうカッコ良い。収録時間は60分。それにしても彼は何でもできるなあ、という印象。それだけに扱うのは少々難しいところもあるのですけど。

 

Bedrock/Uri Caine(P)(Winter&Winter) - Recorded March 8, 2001. Tim Lefebvre(B), Zach Danziger(Ds, Additional Sounds), Pete Devenport(Vo), DJ Logic(Turntables), Jessie System(Vo) - 1. Our Hour 2. Nymphomania 3. Fang 4. Skins 5. Humphrey Pass My Way 6. Flagrant Fragrant 7. Toe Jam 8. Red Eye 9. Lobby Daze 10. J. Edgar Hoover In A Dress 11. Root Canal

(01/11/16)ピアノはフェンダー・ローズがメイン。基本的にはエレキベースとドラムスとのトリオに、何曲かにゲストが参加。ヴォイスは曲によって入っていて、今クラブシーンで流行りそうなサウンドの曲も。1、2曲目などは私が考えるところの渋めのファンクでカッコ良い。5曲目は途中からアコースティック・ピアノが入りますが、ファンク的という意味ではこれまた絶妙。8曲目はスペイシーなピアノとバックの音の喧騒が交錯。9曲目は普通のボッサの雰囲気から徐々に変化していきます。そしてジャズっぽい部分もある、雰囲気が目まぐるしく変わる11曲目。エレキ・ベースはエフェクターをかけまくりの曲とそうでない曲があり、私の好みはやや懐かしいファンクを感じる後者か。ハマる人はハマりそうなサウンド。(01年12月21日発売)

2022/07/06

The Goldberg Variations/Uri Caine Ensemble

Urithegoldb ユリ・ケインはこの時期立て続けにアルバムを出していて、今度はバッハの「ゴルトベルグ」です。しかもこれも解体=再構築での演奏なので、果たして、これを純粋なクラシックファンが怒らずに面白がって聴ける層ってどれぐらいあるのか、ちょっと心配ではありますね。ただ、こういうアルバムも元の内容をよく分かっているとすれば、変化球がいろいろ入っていて面白いことは面白い。クラシックとジャズだけまたがっているわけではなく、もっといろいろなジャンルを取り入れてはいるのですが、ここではあえてクラシック&ジャズということにしておきます。それにしてもCD2枚組72曲(収録時間153分)というのもすごいなあ、と思いながら聴いてます。

 

The Goldberg Variations/Uri Caine(P) Ensemble(Winter & Winter) - Recorded October, 1999 - January, 2000. Vittorio Ghielmi(Gamba), Arno Jochem(Gamba), Paul Plunkett(Tp), Annergret Siegel(Vln), Gregor Hubner(Vln), Kettwiger Bach Ensemble, David Moss(Vo), Dean Bowman(Vo), Ralph Alessi(Tp), Don Byron(Cl), Ralph Peterson(Ds), Josh Roseman(Tb), Bob Stewart(Tuba), Koln String Quartet, Cordula Breuer(Recorder), Michael Freimuth(Lute), Drew Gress(B), Greg Osby(As), Quertetto Italiano Di Viole Da Gamba, Barbara Walker(Vo), Reggie Washington(B), James Genus(B), Todd Reynolds(Vln), Reid Anderson(B), Marco Bermundez(Vo), Milton Cardona(Per), Paulo Puraga(Ds), Vinicius Cantuaria(Vo), Sadiq Bey(Poet), Joerg Reiter(Accordion), Tracie Morris(Poet), Liz Allessi(Bassoon), Ernst Reijseger(Cello) - 1. Aria 2. Variation 1 3. Variation 2 4. The Introitus Variation 5. The Dig It Variation 6. Logic's Invention 7. The Stuttering Variation 8. Variation 3, Canon At The Unison 9. The Hot Six Variation 10. Variation 5[+8] 11. Rachmaninoff 12. The Dr. Jekyll & Mr. Hyde Variation 13. Vivaldi 14. Variation For Saxphone & Piano 15. Variation 4 16. The Waltz Variation 17. The Carol Variation 18. Variation 6, Canon At The 2nd 19. The Stomp Variation 20. The Nobody Knows Variation 21. Canon At The 3re 3/4 22. Variation 7, Gigue 23. Variation 8, Canon At The 3rd 24. Variation 10, Fughetta 25. Variation 11 26. Variation For Violin & Piano 27. Variation 12, Canon At The 4th 28. Variation 13 29. The Hallelujah Variation 30. The Verdi Piano Duet Variation 31. Luther's Nightmare Variation 32. Canon At The 6th 6/4 33. the Jaybird Lounge Variation 34. Variation 14 35. Variation 15, Canon At The 5th 36. The Contrapunto Variation 37. Variation For Piano Solo No.1 38. Canon At The 5th 5/4 39. The Chorale Variation 40. Variation 16, [Overture] 41. Don's Variation 42. Variation For Vinicius 43. Olive's Remix 44. The I Poem Variation [Fughetta For 4 Voices] 45. Variation 17 46. Variation 18, Canon At The 6th 47. Mozart 48. Canon At The 7th In 7/4 49. The Minimal Variation 50. The Tango Variation 51. The Boxy Variation 52. Variation 19 53. Variation 21, Canon At The 7th 54. The Wedding March Variation [For Ralph & Liz] 55. Variation 22 56. Variation For Gamba Quartet 57. Canon At The 4th In 4/4 58. Variation For Piano Solo No.2 59. Variation On B-A-C-H 60. Variation For Cello Solo 61. Handel 62. Variation 23 63. Variation 25 64. Variation 26 65. Variation 29 66. Variation 30 Quodlibet 67. Variation 30 Quodlibet/The Dinking Party 68. Logic's Organ Prelude 69. Uri's Organ Prelude 70. The Blessings Variation 71. Aria 72. The Eternal Variation

クラシックのジャンルのアルバムなのですが、そのまんまクラシックの曲もあれば、そこにナレーションなどが入った曲、ジャズっぽい曲、DJによる打ち込みやサンプリングの世界の曲など、非常に変化に富んでいます。これがバッハのゴルトベルク?とクラシックファンは怒り出すことはほぼ間違いはないだろうなあ、と思います。 それをやってしまうのもスゴい。それにしても有名無名とりまぜて、各方面からの参加者が非常に多く、充実。 有名なミュージシャンも混ざっています。曲が短いので、2枚のCDに72曲入っています。実に壮大なアルバムなので、やっている方は大真面目かも しれないのですけれど、通して聴くほうは、ゴチャマゼ・ミュージックなので冗談色が強いような気もしています。かなり聴く人を選ぶのでは。(00年10月29日発売)

2022/07/05

Love Fugue/Uri Caine Ensemble, La Gaia Scienza

Urilovefugue ユリ・ケインのアルバムが続きます。アルバムのオビには「クラシック音楽の解体=再構築プロジェクト」とはっきり書いてあって、クラシックを中心に、それ以外のジャズなどのジャンルもぶち込んでしまおう、という企画が続きます。収録時間は65分。実はこういう折衷音楽(時には冗談音楽のようにも聴こえる)が多かったから、ケインは後回しにしてきたのですが、今聴いてみるとけっこう面白い。このアルバムはクラシックメインの部分が多いので、ますますそう思います。題材はここではシューマン。まあ、たまにはこういうアルバムを聴いてもいいかなあ、という気持ちにもなりますが、でも、純粋なジャズではないので紹介するのには少々戸惑いがあります。

 

Love Fugue/Uri Caine(P) Ensemble, La Gaia Scienza(Klaier Quartet)(Winter & Winter) - Recorded March 10-13, July 17-18, September 25, December 16, 1999. David Gilmore(G), Mark Ledford(Vo), David Moss(Vo), Shulamith Wechter Caine(Poet), Julie Patton(Poet), Mariko Takahashi(Narration) - 1.Im Wunderschonen Monat Mai 2. Allegro 3. Aus Meinen Tranen Spriessen 4. Die Rose, Die Lilie, Die Taube 5. Wenn Ich In Deine Augen Seh' 6. Scherzo 7. Ich Will Meine Seele Tauchen 8. Im Rhein, Im Heiligen Strome 9. Ich Grolle Night 10. Und Wussten's Die Blumen 11. Andante 12. Das Ist Ein Floten Und Geigen 13. Hor' Ich Das Liedchen Klingen 14. Ein Jungling Liebt Ein Madchen 15. Am Leuchtenden Sommermorgen 16. Finale 17. Ich Hab' Im Traum Geweinet 18. Allnachtlich Im Traume 19. Aus Alten Marchen Winkt Es 20. Die Alten Bosen Lieder

クラシック(?)のアルバムで、シューマンの作品集 です。弦楽四重奏団とピアノとのオーソドックスなクラシックに聴こえる曲と、ジャズの要素やヴォーカル、ナレーション(詩)が入っている曲があります。メインは前者の方 で、そちらは明らかなクラシック作品のように思いますが、両者が入り混じっています。後者の方は、なんとデヴィッド・ギルモアのギターが入ったり、ヴォーカルがけっこう唸っていたり、ジャズの要素がけっこう痛快。 やっぱりジャズファンにはこちらの部分。ナレーションには日本語のものもあり、日本語が分かる人が聴くとちょっと違和感があるかも。クラシックファンが聴くとおそらく怒り出すであろう音世界。確かに解体と再構築の世界です。ただ、ジャズの要素も部分的なので、少々欲求不満かな?(00年 8月27日発売)

2022/07/04

Gustav Mahler In Toblach/The Uri Caine Ensemble

Urigustavt ユリ・ケインの「ウルリヒト」をライヴでやっていて、こちらはCD2枚組の上に、さらに内容的にも過激になっています。聴き直す前はちょっと気が重かったのですが、聴いていて、やっぱりこの人天才だなあ、と思うようになりました。いろいろな要素が入っていますけど、マーラーを、ここではどちらかと言えばジャズ色強く演奏しています。メンバーを見ても、なかなかの顔ぶれで、ライヴ用にスタジオよりも人数を絞ったと思われますけど、演奏の迫力はこっちの方がすごいんじゃないかなあ、と思うくらい。それでも一般受けはあまりしないと思うので、紹介していくのは淡々とやっていくしかないのですが。

 

Gustav Mahler In Toblach/The Uri Caine(P) Ensemble(Winter & Winter) - Recorded July 19, 1998. Ralph Alessi(Tp), Aaron Bensoussan(Vo, Oud), David Binney(As), Jim Black(Ds), Mark Feldman(Vln), Michael Formanek(B), Dj Olive(Turntable, Live Electronics) - 1. Symphony, No.5, Funeral March 2. I Often Think They Have Merely Gone Out! From "Songs Of The Death Of Children" 3. Now Will The Sun Rise As Brightly From "Songs Of The Death Children" 4. The Drummer Boy From "The Boy's Magic Horn" 5. Introduction To Symphonu No.5, Adagietto 6. Symphony No.5, Adagietto 7. Symphony No.1 "Titan", 3rd Movement 8. I Went Out This Morning Over The Countryside From "Songs Of Wayfarer", Synphony No.2 "Resurrection", Andante Moderato 9. Symphony No.2 "Resurrection", Primal Light 10. Interlude To "The Farewell" from "The Song Of The Earth" 11. The Farewel From "The Song Of The Earth"

イタリアでのライヴ。クラシック、ジャズ(オーソドックスなものからフリーまで)、クレズマー音楽、中東系の民族音楽的(いや、これがユダヤ音楽か?)ヴォーカル、その他雑多な音楽を積め込んでマーラーに挑戦しています。前出のアルバム「ウルリヒト」とダブっている曲が多いです。「ウルリヒト」よりは少人数で効率的なアンサンブル。メンバーがメンバーなので、精巧、繊細かつ場面によって迫力のある演奏が聴くことができます。変幻自在に変化するカラフルさで時々フリーで爆発しているので個人的には聴いていてスカッとする音楽。個々の曲は、そう言えばどこかで聴いたことがあるような感じの曲が多い。CD2枚組でけっこう満腹。ただし、ジャズにもクラシックにも、一般向けではないかもしれません。(99年10月24日発売)

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