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カテゴリー「Enjaレーベル」の64件の記事

2023/03/30

The Opal Heart/David Liebman Quartet

Davidopalh デイヴ・リーブマンのリーダー作。この頃はデヴィッドと表記されているものと2通りあるので、探すのが大変です。ストリーミングなどはどっちで検索しても大丈夫なようにはなっているみたいですが。ピアノにマイク・ノックが参加しているところは目玉かもしれませんけど、出てくる音は割と硬派なジャズです。リーブマンはアルバムをたくさん出していて、追い切れてはいないのですけど、まだ手持ちでブログにアップしていないものだけを取り上げていきたいと思います。これもEnjaレーベルなんですね。一度は集めようかとも思っていたレーベルですけど、入り口のところで断念してしまいました。

 

The Opal Heart/David Liebman(Ss, Ts) Quartet(Enja)(輸入盤) - Recorded February 21 and 22, 1979. Mike Nock(P), Ron McClure(B), Ed Soph(Ds) - 1. Sunburst 2. Port Ligat 3. The Opal Hearted Aborigine 4. I Concentrate On You 5. Star Crossed Lovers 6. Down Under

(99/07/23)ヨーロッパのレーベルらしく、どこか冷めたところもあるサウンドですが、ときおり熱いところを見せてくれます。やはり静かな場面ではデイヴ・リーブマンの独壇場。 2-3曲目がリーブマンの作曲、1、6曲目がロン・マクルーアの曲で、4、5曲目がいわゆるスタンダード。4曲目は割と賑やかで5曲目はピアノとの静かなデュオですが、けっこう分かりやすいサウンドで聴きやすいです。1曲目はメカニカルなコード進行とフレーズが面白い。2曲目はいわゆるテンポのないジャズ。3曲目もけっこう盛り上がりますが、ビートがウォーキング・ベースではない曲。6曲目は哀愁が漂っていてしかもメロディアス。渋い仕上がりです。こういう曲は けっこう好みです。 個人的にはマイク・ノックの参加がうれしい。

2023/02/09

Higher Grounds/Ingrid Jensen

Ingridhigher ゲイリー・トーマスのサイド参加作。イングリッド・ジェンセンというトランペット奏者ですが、当時はEnjaの国内盤を全部買いしていた時期にもあたります。それでこのアルバムも入手していたと思います。なかなかいい感じのトランペットを吹く人で、改めてアルバムを聴き直してみて、やはりいいなあ、ということに。他ではマリア・シュナイダー・オーケストラでも何作も参加していますし。サイドのメンバーもなかなかの顔ぶれ。ゲイリーは吹き出すといつもの彼だなあ、という感じではあるけど、クインテットとしてはまとまっていると思います。そんなに甘くはないけど、やはり女性らしいトランぺッターかなあとも。

 

Higher Grounds/Ingrid Jensen(Tp, Flh)(Enja) - Recorded April 28 and 29, 1998. Gary Thomas(Ts, Fl), David Kikosky(P), Ed Howard(B), Victor Lewis(Ds) - 1. Seventh Avenue 2. Juriki 3. Higher Grounds 4. Litha 5. Longing 6. Touch Her Soft Lips And Part 7. I Fall In Love Too Easily 8. Dear John 9. Land Of Me

イングリッド・ジェンセンは女性のトランペット奏者。それはともかく、サイドメンとの相性も良く、まさにコンテンポラリーなハード・バップの世界。 彼女のオリジナルは1曲のみですが、メンバーも曲を数曲提供しています。1曲目で8分の7拍子の世界へ連れていかれます。ややクールでメロディアスな曲の2曲目、エレキピアノとフルートが魅力的なタイトル曲の3曲目、チック・コリア作のテーマが印象的な4曲目、エレキピアノをサウンドのベースに淡々と進んでいく5曲目、やさしいメロディを奏でる6曲目、エレキピアノなスタンダードが逆に渋い7曲目、オーソドックスで元気な8曲目。9曲目も程よいモーダルさが出ています。通して聴くと現代的なサウンドのアルバムです。今のジャズはやっぱりこうでなくっちゃ、と思います。(99年9月22日発売)

2023/01/30

Incognito/Tony Reedus

Tonyincognitoゲイリー・トーマスのサイド参加作。このアルバムもデイヴ・ホランドの時に取り上げるべきだったのですけど、こう考えてみると、ホームページからブログへの移植作業、けっこうもれがあることが分かります。今日のアルバムもほとんどスタンダードやジャズメン・オリジナルなので、元々持っているイメージに近いところと、けっこう冒険しているなあ、と思うところとあって面白いです。このアルバムは冒険の要素が強いかなあ、とも思いますけど。たまたまゲイリーの参加作で似たような趣向のアルバムが続きましたが、そのメンバーの違いや、構成する楽器が違うところなどで、比べる楽しみもありますし。ドラマーのリーダー作ですがトニー・リーダスは、何枚か持ってますね。

 

Incognito/Tony Reedus(Ds)(Enja) - Recorded December 1989. Gary Thomas(Ts, Fl), Steve Nelson(Vib), Dave Holland(B) - 1. House Call 2. Incognito 3. Green Chimneys 4. For Heaven's Sake 5. Probin' 6. Dreams 7. Lazy Snake 8. Bye Bye, Blackbird

トニー・リーダス作は8曲中1曲のみ。スタンダードやジャズメン・オリジナルが多め。ピアノレスのクァルテットなのでサウンドの自由度はけっこう高いアルバムかも。1曲目から豪快にゴリゴリと迫ってきます。タイトル曲の2曲目は一転フルートでちょっと渋めで控えめ。相変わらず非メロディを奏でています。セロニアス・モンクの曲にしてはやはり豪快な3曲目、やたら幻想的で静かにはじまるスタンダードの4曲目、彼のサックスを堪能できる急速調で迫力のある5曲目、けっこう盛り上がってくる6曲目、デイヴ・ホランド作の彼らしい7曲目。8曲目はドラムとサックスの延々8分以上にわたるデスマッチ。ただ、このアルバムが良いと同調してくれる人がどれだけいるか、少々不安。やっぱりゲイリー・トーマスで聴くべきアルバムか。(00年2月23日発売)

2023/01/14

Code Violations/Gary Thomas And Seventh Quardrant

Garycodevio ゲイリー・トーマスのリーダー作。エンヤレーベルからはここまでで、この後Bambooレーベルから6枚も出すのですが、メンバーや演奏内容からするとそのBamboo時代が頂点だったような気がしています。ただ、今日紹介するアルバムもメンバー的には申し分なく、よりファンク(ベースはアコべですが)的な曲が多いので、満足度は高いんではないかと思います。ここでも、本人のサックスに対するアクセントの意味で、ポール・ボーレンバックのギターがけっこうアクセントの意味で効いていて、メンバー的にもボトムのセクションが入れ替わったりと、贅沢な録音になっていますね。この後に続くようなジャズというよりはファンクに近いエッセンスは十分にあります。

 

Code Violations/Gary Thomas And Seventh Quardrant(Ts, Fl)(Enja) - Recorded July 20-25, 1988. Paul Bollenback(G), Tim Murphy(P), Anthony Cox(B), Geoff Harper(B), Steve Williams(Ds), Dennis Chambers(Ds) - 1. Maxthink 2. Traf 3. Zylog 4. The Dawning 5. Code Violations 6. Pads 7. Absolute Images 8. Sybase 9. Adax 10. Trapezoid 11. Odysseus

全11曲中8曲がゲイリー・トーマスのオリジナル。テーマのメロディもサックス(フルート)のフレーズもジャズの枠を超えて独自の個性が強くなってきました。バックにシンセサイザー等も多用するようになり、全体的に重量級で変拍子も多いです。1曲目は8分の7拍子のメカニカルな曲、2曲目は強力にプッシュするドラムとのデュオ、3曲目はM-BASEコンセプトに近いような変拍子の曲、4、10曲目はフルートとギターとの鋭いデュオ。5、8曲目は今後の方向性を予測するような重々しいサウンド。斬新ながらいくぶんジャズ(ファンク)している6、9曲目、重々しくバラードしている7曲目。彼等流のメロディアスなサウンドの11曲目。 10-11曲目を提供しているギターのポール・ボーレンバックがけっこうゲイリーに合っています。

2023/01/13

Seventh Quadrant/Gary Thomas

Garyseventh ゲイリー・トーマスのリーダー作に行きます。これがデビュー作じゃなかったかと。当時からある意味メカニカルな吹き方で、ゴリゴリとせまってくる特徴はあるのですが、今聴くと、この時はM-BASEとはちょっと離れた位置にいたんではないかなあ、という印象を持ちます。こういうハードなジャズってけっこう当時は好みだったですね。人脈的にはスティーヴ・コールマンとかぶっているところはありますが、実際の競演は思ったよりも少ないようでした。彼も、知る限りでは、リーダー作は’90年代までなので、その後どうなったのか、地元に帰ったのかどうか、気になります。聴き直しても、昔だけではなく、今でもこういうサウンド、好きですけど。

 

Seventh Quadrant/Gary Thomas(Ts, Fl)(Enja) - Recorded April 3 and 4, 1987. Paul Bollenback(G, Synth), Renee Rosnes(P), Anthony Cox(B), Jeff Watts(Ds), Billy Murphy(Ds on 2) - 1. Foresight, Preparation And Subterfuge 2. Tablet Of Destinies 3. No 4. First Sketches 5. Seventh Quardrant 6. Labyrinth 7. Chiaroscuro 8. The Eternal Present

初リーダー作。ほとんどオリジナルで勝負しています (全8曲中6曲)。ハードでもいわゆるストレートなジャズを演奏していましたが、強力な1曲目からいきなり分かりにくいフレーズのテーマの曲でサックスのソロも同様。個性はすでにこの頃から強烈です。2曲目は8分の6拍子ですがけっこうジャズしています。3曲目はアップテンポのスリルのあるジャズ。サックスがドラムとのデュオになだれこみます。フルートで浮遊感のあるジャズを演出している4、7曲目、8分の7拍子で攻めてくる5曲目、ピアノとのデュオでテンポのないバラードを演奏する6曲目。そして 8曲目はテリ・リン・キャリントン作でどこかで聴いたことのある印象的なテーマになります。だんだん盛り上がって、珍しくサックスの咆哮が聴けます。

2023/01/12

Treats For The Night Walker/Josh Roseman Unit

Joshtoreatsfor クリス・ポッターのサイド参加作。というよりはゲスト参加、ということになります。8曲目だけの参加のようです。彼の参加作はいちおうここまで。ジョシュ・ローズマンのアルバムをなぜ持っているか分かりませんが、当時はEnjaレーベルの国内盤(国内の配給はよく代わりましたが)が出ていた時はそれを全部買いしていたようです。民族音楽的なものとかはだいぶ前に処分しているような記憶があります。曲自体は割と印象的でいいですし、演奏しているメンバーも豪華ですね。ただ、ポッター度というとソロは熱演ですがあまり高くないので、スルーでもいいのかもしれません。今では参加作までは追っかけ、あまりしなくなりました。

 

Treats For The Night Walker/Josh Roseman(Tb) Unit(Enja) - Recorded March and September 2002. Peter Apfelbaum(Ts, Fl, Org), Barney McAll(P, Key, Dud Tactics), Ben Monder(G), Jon Maron(B), Billy Kilson(Ds), Special Guests: Russell Gunn(Tp, Flh), Myron Walden(As, Fl), Chris Potter(Sax), Jay Rodrigues(Bs, Fl), Peck Allmond(Tp, Fl), Liberty Ellman(G), Adam Rogers(G), Patrice Blanchard(B), J.T. Lewis(Ds), Diego Voglino(Ds), Ben Perowsky(Per), Daniel Moreno(Per), Mark Feldman(Vln), Mat maneri(Viola), Dana Leong(Cello), Rufus Cappadocia(Cello), Josh Camp(Accordion) - 1. Organ Invocation 2. Sedate Remix 3. LDSN 4. Treats For The Nightwalker 5. Are You There 6. Long Day, Short Night 7. Meera 8. Prospect 9. Regression

6曲目がバート・バカラック作で、1曲目の小品がピーター・アプフェルバウムのギュワーンとオルガンが鳴り響くインプロヴィゼーションの他は、ジョシュ・ローズマンのオリジナル。2曲目以降は大きい編成による比較的トンガリ度の高いファンク。2-4、5曲目にはストリング・クァルテットが参加していますが、弦楽器で繊細さを求めるよりは全体の中でスムーズな音のつながりにするような傾向。6曲目もまるで彼のオリジナルのようなファンク・アレンジの仕上がりで、この曲は外向的。7曲目は勢いはあるのだけれどもトンガリ度は高く、やや神経質そうな11分台のファンク。一筋縄ではいかないことをうかがわせます。やはり11分台の8曲目はエスニックからはじまり盛り上がり路線。9曲目はやや流れるような柔らかいファンク。(03年10月24日発売)

2023/01/10

Thorn/Antonio Farao

Antoniothorn クリス・ポッターのサイド参加作。これはジャック・ディジョネットを取り上げたときに扱うべきでしたが、なぜか飛ばしてしまいました。当時はアントニオ・ファラオを凄腕ピアニストとして追いかけていて、けっこう注目していました。いつの間にか新譜が出なくなったのか、情報を逃したのか、最近は遠ざかってしまいましたけど。このメンバーで当時に変拍子多めのバカテクサウンドだったので、思わず喜んでしまいました。メンバーもいいですしね。割と俺が俺がというタイプが集まっているので、なかなか面白いんじゃないかと思います。コメントにも「現在進行形のピアニストのひとつのかたち。」と書きましたけど、それがもう20年以上前のこと。

 

Thorn/Antonio Farao(P)(Enja) - Recorded April 19 and 20, 2000. Chris Potter(Ts, Ss), Drew Gress(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Thorn 2. Time Back 3. Preludio 4. Epoche 5. Caravan 6. Arabesco 7. B.E. 8. Tandem 9. Malinconie

曲によってピアノ・トリオだったりクァルテットだったり。プロデューサーにジャック・ディジョネットの名前がクレジット。演奏はさすがドラムスも、と思わせますが、ちょっと出過ぎかなあと思う場面も。ピアノも縦横無尽。1曲目からいきなり飛ばしますが、2曲目はけっこう渋かったりします。ラテンノリと言うのかスパニッシュノリというのか、走りまくる3曲目、叙情的でエキゾチックな5拍子の4曲目、ピアノがマイペースで弾きまくるおなじみ 「キャラヴァン」の5曲目、おそるべき変拍子と変わったメロディのテーマの6曲目、ピアノで美しく奏でられる7曲目、飛ばしまくる自由度が高くて変幻自在 な8曲目。9曲目では穏やかできれいなソロピアノを聴くことができます。現在進行形のピアニストのひとつのかたち。(00年8月23日発売)

2022/12/19

New York Moments/Karin Krog, Steve Kuhn Trio

Karinnewyorkm カーリン・クローグのリーダー作で、今日で彼女の紹介は終わり。最後になってやっと普通のジャズ・ヴォーカルのアルバムが出てきました。なぜこのアルバムを紹介していなかったのか分からないのですが、おそらくはブログ前夜だったからだと思います。相手はスティーヴ・キューンなので、悪かろうはずはありませんし。おそらくブログを読まれている方たちは、こういうアルバムを待っていたのでは、と思います。とは言いつつ、こういうアルバムのコメントに関しては他に適任者がいっぱいいると思うので、あまり内容には触れませんけど、今聴いてもいいなあ、と思える内容になっています。おすすめ盤。収録時間は53分。

 

New York Moments/Karin Krog(Vo), Steve Kuhn(P) Trio(Enja) - Recorded November 4-6, 2002. David Finck(B), Billy Drummond(Ds) - 1. The Meaning Of Love 2. Where You At? 3. Lazy Afternoon 4. It Could Be Hip 5. Speak Of Love 6. Canto Mai 7. Saharan 8. You Say you Care 9. Kaleidoscopic Vision 10. Missing Calada 11. Gloomy Sunday

スタンダード、スティーヴ・キューン作、プロデューサーのジョン・サーマン作の曲が適度にブレンド。広く好感度をもって受け入れられそうなアルバム。キューン作のしっとりした1曲目から、そのヴォーカルと歌伴のピアノの絶妙な優しいバランスでその世界に引き込まれていきます。2 、8曲目はノリの良い曲。意外にスタンダードは少な目ですが、聴いているとどの曲もおなじみの曲に聴こえてきます。カーリン・クローグのオーソドックスな歌い方も十分魅力的だけれど、3曲目のように静かな曲で、時折り見せる彼女の独特な旋律がゾクゾクきます。個人的にはしっとり系で繊細なキューン作の1、5、7曲目が好み。ラテン系のサーマン作の6 、10曲目もやや温度感が低いながら盛り上がります。他のサーマン作の4、9曲目も魅力的。(03年4月25日発売)

2022/05/22

Guardians Of The Light/Michele Rosewoman And Quintessence

Micheleguard ミシェル・ローズウーマンのEnja第4作。Quintessenceをグループ名にまでしているということは、メンバーは交代しつつも、基本的な路線は変わっていないということか。ライヴですけど、収録時間も74分とけっこう長め。M-BASE色というのは薄くなってはいますけど、フリーもあったり、彼女独自の硬派で少し入り組んだような曲は、相変わらずですね。ストリーミングでは持っていないアルバムを1枚見つけましたが、やはりその後どうなったかは気になりますね。’06年と’14年(これがストリーミングにあり)にアルバムは出ているようですが。他の人があまり知らないミュージシャンでお気に入りがひとりいるというのも、楽しいです。

 

Guardians Of The Light/Michele Rosewoman(P, Vo) And Quintessence(Enja)(輸入盤) - Recorded March 19 and 20, 1999. Craig Handy(Ts), Steve Wilson(As, Ss), Kenny Davis(B), Gene Jackson(Ds) - 1. The Thrill Of The Real Love 2. Weird Nightmare 3. West Africa Blue 4. Where It Comes From 5. Free To Be 6. Fuzz Junk 7. Ask We Now 8. Akomado [For Babaluaye] 9. Vamp For Ochun

(00/08/30)’99年ニューヨークでのライヴ。 9曲中7曲はミシェル・ローズウーマン作曲。曲目は既出のものが多いのですが、やはり複雑系。初録音の時と比べ、メンバーの交代で少し素直になったかな、という印象。1曲目はホーンのテーマが印象に残ります。チャールズ・ミンガス作で渋くメロディアスな2曲目、エレキベースを使用してファンクな感じの3曲目、このメンバーにしては比較的オーソドックスかなと思える10分台の4曲目、比較的ゆったりとしながらも複雑なテーマの5曲目、何となくM-BASEっぽい感じもある6曲目、セロニアス・モンクの曲を彼女流にピアノ・ソロで料理した7曲目、彼女のヴォーカルも入って個性的かつドラマチックな11分台の8曲目。そしてノリが良くてカッコ良い9曲目へとなだれこみます。

2022/05/20

Harvest/Michele Rosewoman

Micheleharv ミシェル・ローズウーマンの4作目。ENJAだけでは3作目。アルバムにはQuintessence3とも書いてあるので、一連の作品ということでしょう。輸入盤の文字を入れるのを忘れていましたが、これ、輸入盤ですね。収録時間も71分と意欲的。ゲイリー・トーマスの参加もありますけど、多くはメインストリーム系のミュージシャン。それでも、やはり当時としてはとんがっていたサウンドではあります。Eddie Bobeはパーカッションやヴォーカルとして、2、9曲目に参加。ブログに彼女をあげるようになってから、誰だこれ?的な反応か、アクセスがあまりありませんが、それだけ珍しいということで、今日を含めてあと3枚、お付き合いください。

 

Harvest/Michele Rosewoman(P, Vo)(Enja) - Recorded September 21-23, 1992. Steve Wilson(As, Ss), Gary Thomas(Ts, Fl), Kenny Davis(B), Gene Jackson(Ds), Eddie Bobe(Per, Vo) - 1. From Tear To Here 2. The Egun (Egg-oon) And The Harvest 3. Patrick's Mood 4. Miracle 5. Occation To Rise 6. Blood Count 7. Path To The Shore 8. K.T. 9. Warrios (Guerreros)

9曲中7曲が彼女の作曲。ソロより全体のサウンドのイメージが強い感じ。曲が凝っていて、少々難解な曲が多いです。1曲目などはその典型ですが、感触はいわゆるジャズ。ちょっと丸くなったかなという印象。2曲目は複雑なリズムをもつエキゾチックなファンク。ソロの部分はアップテンポの4ビートでジャズしている3曲目、メロディアスなバラードでフルートが縦横無尽に飛び回る4曲目、ホーンが複雑にテーマで絡み合うジャジーな5曲目、ビリー・ストレイホーンの曲があってホッとしたけどちょっとハードなバラードの6曲目、7拍子サンバとでも言うのか、ノリが良く変幻自在な7曲目、基本的に一発モノに近い8曲目。ラスト9曲目はアフリカ風ヴォーカルも入る15分もの大作ですが、ソロ部分はハードなジャズ。

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