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カテゴリー「Enjaレーベル」の56件の記事

2022/05/22

Guardians Of The Light/Michele Rosewoman And Quintessence

Micheleguard ミシェル・ローズウーマンのEnja第4作。Quintessenceをグループ名にまでしているということは、メンバーは交代しつつも、基本的な路線は変わっていないということか。ライヴですけど、収録時間も74分とけっこう長め。M-BASE色というのは薄くなってはいますけど、フリーもあったり、彼女独自の硬派で少し入り組んだような曲は、相変わらずですね。ストリーミングでは持っていないアルバムを1枚見つけましたが、やはりその後どうなったかは気になりますね。’06年と’14年(これがストリーミングにあり)にアルバムは出ているようですが。他の人があまり知らないミュージシャンでお気に入りがひとりいるというのも、楽しいです。

 

Guardians Of The Light/Michele Rosewoman(P, Vo) And Quintessence(Enja)(輸入盤) - Recorded March 19 and 20, 1999. Craig Handy(Ts), Steve Wilson(As, Ss), Kenny Davis(B), Gene Jackson(Ds) - 1. The Thrill Of The Real Love 2. Weird Nightmare 3. West Africa Blue 4. Where It Comes From 5. Free To Be 6. Fuzz Junk 7. Ask We Now 8. Akomado [For Babaluaye] 9. Vamp For Ochun

(00/08/30)’99年ニューヨークでのライヴ。 9曲中7曲はミシェル・ローズウーマン作曲。曲目は既出のものが多いのですが、やはり複雑系。初録音の時と比べ、メンバーの交代で少し素直になったかな、という印象。1曲目はホーンのテーマが印象に残ります。チャールズ・ミンガス作で渋くメロディアスな2曲目、エレキベースを使用してファンクな感じの3曲目、このメンバーにしては比較的オーソドックスかなと思える10分台の4曲目、比較的ゆったりとしながらも複雑なテーマの5曲目、何となくM-BASEっぽい感じもある6曲目、セロニアス・モンクの曲を彼女流にピアノ・ソロで料理した7曲目、彼女のヴォーカルも入って個性的かつドラマチックな11分台の8曲目。そしてノリが良くてカッコ良い9曲目へとなだれこみます。

2022/05/20

Harvest/Michele Rosewoman

Micheleharv ミシェル・ローズウーマンの4作目。ENJAだけでは3作目。アルバムにはQuintessence3とも書いてあるので、一連の作品ということでしょう。輸入盤の文字を入れるのを忘れていましたが、これ、輸入盤ですね。収録時間も71分と意欲的。ゲイリー・トーマスの参加もありますけど、多くはメインストリーム系のミュージシャン。それでも、やはり当時としてはとんがっていたサウンドではあります。Eddie Bobeはパーカッションやヴォーカルとして、2、9曲目に参加。ブログに彼女をあげるようになってから、誰だこれ?的な反応か、アクセスがあまりありませんが、それだけ珍しいということで、今日を含めてあと3枚、お付き合いください。

 

Harvest/Michele Rosewoman(P, Vo)(Enja) - Recorded September 21-23, 1992. Steve Wilson(As, Ss), Gary Thomas(Ts, Fl), Kenny Davis(B), Gene Jackson(Ds), Eddie Bobe(Per, Vo) - 1. From Tear To Here 2. The Egun (Egg-oon) And The Harvest 3. Patrick's Mood 4. Miracle 5. Occation To Rise 6. Blood Count 7. Path To The Shore 8. K.T. 9. Warrios (Guerreros)

9曲中7曲が彼女の作曲。ソロより全体のサウンドのイメージが強い感じ。曲が凝っていて、少々難解な曲が多いです。1曲目などはその典型ですが、感触はいわゆるジャズ。ちょっと丸くなったかなという印象。2曲目は複雑なリズムをもつエキゾチックなファンク。ソロの部分はアップテンポの4ビートでジャズしている3曲目、メロディアスなバラードでフルートが縦横無尽に飛び回る4曲目、ホーンが複雑にテーマで絡み合うジャジーな5曲目、ビリー・ストレイホーンの曲があってホッとしたけどちょっとハードなバラードの6曲目、7拍子サンバとでも言うのか、ノリが良く変幻自在な7曲目、基本的に一発モノに近い8曲目。ラスト9曲目はアフリカ風ヴォーカルも入る15分もの大作ですが、ソロ部分はハードなジャズ。

2022/05/18

Contrast High/Michele Rosewoman

Mishelecont ミシェル・ローズウーマンのリーダー作2作目。この当時のEnjaレーベルはいいアルバムが多いですね。これもその1枚で、王道のジャズ以外に、こういう当時のジャズを積極的に取り上げていました。M-BASEそのものといってもいい感じの仕上がりになっています。といっても、中心の、あるいは関わっているミュージシャンがほとんどなので当然か。当時はこちら方面、けっこう熱中して聴いていたものでしたが、歳をとると、もう少し聴きやすいものを求める感じもあります。当時は関連のミュージシャンもなるべく追っかけするようにはしていたんですけれどもね。これも久しぶりに聴いて、なかなかいいなあ、と思った1枚。収録時間は53分で、コンガのEddie Bobeは4曲目に参加。

 

Contrast High/Michele Rosewoman(P, Vo, Synth)(Enja) - Recorded July 1988. Greg Osby(As, Ss), Gary Thomas(Ts, Fl), Lonnie Plaxico(B), Cecil Brooks 3rd(Ds), Eddie Bobe(Per) - 1. Commit To It 2. Panambula 3. Of All 4. The Dream #1 5. The Source 6. Akomado 7. Same's Difference 8. Contrast High 9. Dream Fragment

全曲彼女のオリジナル。変拍子も入って複雑そうな曲が多いです。ピアノは豪快な方で、 完全にフリーまでは行かないにしても、アヴァンギャルドなフリーに近いフィーリングがあります。M-BASE派との交流も当時はあって、グレッグ・オズビーとゲイリー・トーマスの迫力あるフロントなので、1、4、7、9(短いですが)曲目のようなエレキベースの入った変拍子ファンクがM-BASEの影響を受けていると感じさせる面もあります。2曲目はピアノ・トリオで、これも変拍子に聞こえますが...。また、3、6曲目は彼女のヴォーカルも入って、メロディが個性的でドラマチック(複雑)な展開。5曲目は、中間部のソロピアノがフリーに聞こえるちょっとアグレッシヴな曲。タイトル曲の8曲目もそれに負けず劣らずフリーっぽい。

2022/05/13

Quintessence/Michele Rosewoman

Michelequint 今日からミシェル・ローズウーマンのアルバムになりますが、このあたりはけっこう早い時期にアルバムコメントの手直しをしたらしく、’99年以前のアルバムもほとんど全てがブログにありませんでした。とは言いつつも手持ちのアルバムは6枚だけですが。おそらくはM-BASEのミュージシャンと関連性が高かったために初期のうちに手直ししているんだろうと思いますが、彼らと完全に一体の音楽性かというと、もっとフリー寄りに感じます。そして今世紀に入ってからは追いかけてないのか、引退してしまったのか、アルバムの記録がありません。((追記)ぽつぽつとはアルバムが出ているようです。)名前をはじめて聞いたという方も多いでしょう。有名なミュージシャンだと旧作でもアクセスが割とあるのですが。

 

Quintessence/Michele Rosewoman(P)(Enja) - Recorded January 27 and 28, 1987. Steve Coleman(As), Greg Osby(As, Ss), Anthony Cox(B), Terry Lyne Carrington(Ds) - 1. For Now And Forever 2. Lyons 3. Univized 4. Vamp For Chun 5. Where It Comes From 6. Springular And Springle 7. The Thrill-Of-Real-Love 8. Dream(No.3)

全曲ミシェル・ローズウーマンの作曲。女性ながらも豪快な個性的なピアノ。けっこうアグレッシヴですが全体のサウンドはフリーというほどまではいきません。スティーヴ・コールマンとグレッグ・オズビーの参加は非常にマッチしていて、しかもどれも難しそうなテーマやアンサンブルもこなして、彼女のアルバムに彩りを添えています。ジャズ的な演奏で、2人ともけっこう器用なことを改めて認識。1曲目は柔軟なテンポやリズム、そして複雑なテーマで重厚な曲。それに続く曲も、テーマが複雑で拍子が分からないものも。おそらく変拍子が入っています。6曲目はフリーに近いテーマとソロ、しかもエンディングのフリーに聞こえるテーマの複雑なリズムとアンサンブルを合わせているのは見事。しかし、どの曲も難しそう...。

2021/12/17

Bennie Wallace In Berlin

Bennieinberlin ベニー・ウォレスのアルバム紹介も、これ以降は(といっても何枚でもないですが)すでにブログで紹介しているので、今日で一段落になります。ライヴ録音で、これまたピアノ・トリオがバックでの演奏。ちょうど売れている時期だったこともあって、前作も今作も、バックのメンバーも豪華ですね。丸くなったかと思えば、ここではかなり元気な演奏もありますし。この後’04年以降は彼のアルバムを見かけることはなくなりました。映画音楽の方に専念したというようなことも聞いていますが、このアルバムでも十分聴ける個性をそれ以降聴くことができなくなっているのは残念ではあります。ただ、個人的には’70-80年代の方が、特にピアノレスの演奏の方が好きだったかなあ、とも思いますけど。

 

Bennie Wallace(Ts) In Berlin(Enja) - Recorded November 6, 1999. George Cables(P), Peter Washington(B), Herlin Riley(Ds) - 1. It Ain't Necessarily So 2. I Loves You, Porgy 3. It Has Happened To Me 4. It's Only A Paper Moon 5. Someone To Watch Over Me 6. Thangs 7. At Lulu White's

ライヴ録音ということもあり、音は少々暖かめ。1曲目は14分台の大曲ですが、彼のフレーズがけっこう効いています。そして5曲目を聴いた時は、彼の唄の世界はけっこう心地よいものだ、という感想。個人的には彼の本質はオリジナルにあると思います。今回はオリジナルが3曲ありますが、うち3、6曲目は「ザ・トーク・オブ・ザ・タウン」にも登場。例えば3曲目の豪快でアグレッシヴに吹きまくる姿がいい感じ。その引っかかりのあるフレーズが連続するあたりが特徴。6曲目は徐々に盛り上がり、後半沸騰する部分があります。7曲目は彼らしいブルース。やっぱりフレーズで聴く感じ。4曲目は南洋を思わせる陽気な「ペーパー・ムーン」。ブルーノートの「ボーダータウン」のボーナストラックでも登場してました。マイペース。

2021/12/15

Someone To Watch Over Me/Bennie Wallace

Benniesomeone ベニー・ウォレスのエンヤに戻ってからのアルバムで、このアルバムあたりから雰囲気がけっこう変わった感じで、ガーシュイン集のアルバムだし、ジャケットも何となく売れセンねらいかなあ、と思えます。このアルバムと次のアルバム、スウィングジャーナルのゴールドディスクなんですよね。う~ん、納得(良い意味でも悪い意味でも)と思った次第です。演奏は実に堂々としたもので、個性的な部分を交えながら(時にかなり自由に吹いてますが)、メロディもけっこう歌っていて、このあたりはマニアックなジャズファンだけではなく、好きになる人は多いのではないでしょうか。この時期、以前にはあまりなかったピアノ・トリオをバックに演奏するというのも、特徴なんですよね。

 

Someone To Watch Over Me/Bennie Wallace(Ts)(Enja) - Recorded June 1998. Mulgrew Miller(P), Peter Washington(B), Yoron Israel(Ds) - 1. Nice Work If You Can Get It 2. The Man I Love 3. Who Cares 4. Someone To Watch Over Me 5. I Was Doing All Right 6. How Long Has This Been Going On 7. It Ain't Necessarily So 8. I Loves You Porgy

邦題「やさしき伴侶を」。ワン・ホーン作でガーシュイン集。1曲目のテーマで、ピアノソロが終わってサックスソロで、昔ながらの連続したアウトのフレーズが舞い降りてきます。いちいち飛んだり跳ねたりしてひっかかるアウトのブロウ。その滑らかでないところが個性的。2曲目でも印象的な曲を、途中でやりたい放題やっています。クァルテットのメンバーはオーソドックスだと思いますが、5曲目のピアノソロでサックスに負けずにアウトしたソロで応酬するところや、6曲目のドラムスのマレットさばきなど、地味ですがけっこう渋いところ。クライマックスは12分台の7曲目。堰を切ったように溢れ出るサックスのフレーズで、比較的おとなしい他の曲をカバーしました。勝負はタイトル曲の4曲目、あるいは6、8曲目のバラードでしょうか。

2021/12/13

The Talk Of The Town/Bennie Wallace

Benniethetalkベニー・ウォレスが久々にEnjaに戻ってきました。5年ぶりの新作とは書いてあるけど、同時期に「The Old Songs/Bennie Wallace」(Audioquest)というアルバムを出していて、どっちが先かよくわかりません。The Old Songsの方はだいぶ昔にブログに掲載済みです。ベースとドラムスはこの時期、一緒にやっていたメンバーのようです。1-2、4曲目以外はベニーの作曲ですし、マイペースなことは変わらないのだけど、少し丸くなってきたかなあという印象です。今聴いていても好きなサックスなので、今回、けっこう枚数を紹介していますが、聴き直しても全然飽きないどころか、かえって好きになってます。問題は、今は新作を全然出してないので、今の人気度なんですが。

 

The Talk Of The Town/Bennie Wallace(Ts)(Enja) - Recorded January 1993. Jerry Hahn(G), Bill Huntington(B), Alvin Queen(Ds) - 1. The Best Things In Life Are Free 2. It's The Talk Of The Town 3. Thangs 4. I Concentrate On You 5. The Picayune 6. It Has Happened To Me 7. If I Lose 8. Blues Velvet

5年ぶりの新作で、ギターを含むクァルテット。オリジナルは5曲。より歌心が増してきた感じがします。1曲目のスタンダードなど、相変わらずボキャッとしたフレーズは出てきますが、けっこうメロディアス。2曲目もスタンダードのバラードで、歌心あふれるサックスやギターが聴けます。どこかで聴いたことがあるようなテーマでノリの良い3曲目、スタンダードで個性とメロディがうまく溶け合ったサックスが聴ける4曲目、何となくモンク的テーマでブルース進行の5曲目、アグレッシヴなテーマやソロのある6曲目、彼自身の作曲による映画音楽の、聴いてゾクッとしたバラードの7曲目。8曲目はテンポのない出だしからやはりモンク的テーマになってちょっと大胆な展開の9分台の曲。ギターはジャズ的ですけれど、なかなかやります。

2021/12/01

Sweeping Through The City/Bennie Wallace

Benniethewing ベニー・ウォレスはこのアルバムを出した後、しばらくEnjaレーベルを離れます。また戻ってくることにはなるのですが。今回のアルバムもEnjaらしいといえば、らしい顔ぶれで、なかなかゴキゲンにはなるのですが、あくまでもこういうサウンドが好きな個人的な感想ということで。個性的というか変態的なサウンドを持つミュージシャンが3人もいるのですから、たまりません。比較的大人数になっても、やはり面白さは出てますね。ここまでEnjaから立て続けにアルバムが出たのも、彼の人気度がうかがえます。国内盤として出たのは彼の前期においてはあまりなかったですけれどもね。こういうアルバムも、けっこう好きだなあ。

 

Sweeping Through The City/Bennie Wallace(Ts)(Enja)(輸入盤) - Recorded March 1984. John Scofield(G), Ray Anderson(Tb), Mike Richmond(B), Dennis Irwin(B on 7), Tom Whakey(Ds), The Wings Of Song(on 3, 7) - Pat Conley(Vo), Marybelle Porter(Vo), Cora Hill(Vo), Frances Kenkins(Vo, Per) - 1. Eight Page Bible 2. On Radio 5 3. Trouble And Woe 4. Some Might Think We Are Dancing 5. Refrain 6. The Bread Man 7. Sweeping Through The City

(01/04/01)珍しく比較的大きい編成での演奏ですが、それでもクインテット。3、7曲目にはゴスペル調のヴォーカル・グループも参加していて、この2曲はモロにゴスペルのヴォーカル曲という感じです。これはこれで楽しいかもしれませんが。1曲目はゆったりとして時々立ち止まるような感じの曲。複雑なテーマがどことなくユーモラスな2曲目、ニューオリンズ的なゴチャゴチャしたサウンドが何だか楽しげな4曲目、ゆったりとしているバラードのわりに混沌としている5曲目、けっこうぶっ飛んだ曲調の6曲目。それにしても、レイ・アンダーソンやジョン・スコフィールドって、ベニー・ウォレスのサウンドにけっこうマッチしていますね。何たって、3人ともかなり個性的なフレーズを奏でているのですから。 ここが決め手か。

2021/11/30

Big Jim's Tango/Bennie Wallace

Benniebigjim ベニー・ウォレスお得意のピアノレス・トリオでの演奏ですが、メンバーをここで大きく変えてます。それでも有名なメンバーで録音できるのは、やっぱり実力があるからなんだろうなあ、と思います。エディ・ゴメスとダニー・リッチモンドとのトリオとは印象がけっこう違いますけど、やっぱり彼は(特に初期の頃は)トリオでの演奏がいちばん向いているなあ、と思わせる演奏でした。収録時間は42分。2曲目がスタンダードの他は、全部ベニーのオリジナルなのも、彼らしいところ。時代を経るにしたがって、まるくなっていきますけど、それでもブラインドでベニーの音だと分かる人はけっこういるような感じです。

 

Big Jim's Tango/Bennie Wallace(Ts)(Enja) - Recorded November 30 and December 1, 1982. Dave Holland(B), Elvin Jones(Ds) - 1. Big Jim's Tango 2. My Heart Bolongs To Daddy 3. Green & Yellow 4. Monroe County Moon 5. The Free Will

ベニー・ウォレスのオリジナルは全5曲中4曲もあります。ドラムとベースが何とも変わった取り合わせの、しかも強力な2人。ピアノレス・トリオで音が寂しくないのはサックスも強力な証拠 です。1曲目からいきなり哀愁の漂うタンゴでせまります。このメンバーで、ただのタンゴでないのがいい。2曲目はスタンダードを淡々としかも大らかに歌い上げています。3曲目は再演曲で、これも大らかなカリプソ、時々アグレッシヴという変化に富んだ曲。4曲目はブルース進行のスローなバラードでけっこう渋いですが、フレーズは相変わらずあちこち飛び回っています。5曲目も再演曲。やはりここでもテナーのフレーズが個性的で、デイヴ・ホランドのサポートもあって調性が分かりにくいスリルある面白さとなっています。

2021/11/29

Mystic Bridge/Bennie Wallace

Benniemystic 邦題ではなぜか「ベニー・ウォレス&チック・コリア」になっていて、しかも国内盤の発売としては、これがベニーにとって初でした。だからチックの名前で売ろうとしたのかな、と思います。チックのピアノも何となくですけど、セロニアス・モンク的な部分も見せたりして、面白い。彼らしい流ちょうなピアノの場面が多いですが。今ではアルバムコメントに一度名前を書くと、2度目以降は姓か名かのどちらかを使うようにしてますけど、コメント初期にはここのようにチック・コリアと3回も書いたりしていて、まだ形式的に定まってない部分もありました。ちなみに収録時間は最近書くようになって、このアルバムは47分。6曲目はCDのみの収録曲です(LP併売の時代には多かった)。

 

Mystic Bridge/Bennie Wallace(Ts)(Enja) - Recorded May 4 and 5, 1982. Chick Corea(P), Eddie Gomez(B), Dannie Richmond(Ds) - 1. The Bob Crosby Blues 2. Mystic Bridge 3. My One And Only Love 4. Foxtrot 5. 'Llowed/Head 6. Outline

個性派サックスを中心に、面白いメンバーのクァルテット。チック・コリアの影響か、全体的に硬質なサウンドになっています。ベニー・ウォレス作は全6曲中2曲。1曲目のテーマは音階が飛びまくるブルースで、サックスもピアノもゴリゴリくるフレーズが印象的。2曲目はチック・コリア作で8分の6拍子の美しく研ぎ澄まされた佳曲。フレーズのキメもいい。3曲目のスタンダードはピアノとのデュオで真剣勝負しかも歌心入り。これでもかとひっかかりまくるテーマの4曲目も、ソロも含めてここまでやってくれると小気味良い。短いバラードが一転、メドレーで続く急速調のスリルある演奏が迫力の5曲目。6曲目はチック・コリアの曲で、けっこうアグレッシヴに感じます。エディ・ゴメスのベースソロもかなりなもの。

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