September Night/Tomasz Stanko Quartet
久しぶりにECMの新譜が数枚来たので聴いていきます。その中でも一番楽しみにしていたのがこのアルバム。トーマス・スタンコは’18年に他界していますが、20年前のこの録音はまだ油ののりきっていた時期で、演奏も素晴らしいです。5曲目が4人名義なのでフリー・インプロヴィゼーションと書きましたけど、既成の曲のようにはっきりとした内容になっているし、ECMにしては元気な曲が多めなので、これもなかなかいい感じで1時間弱のCDを聴けてしまいます。2650番という、ちょっと番号が若いにも関わらず、節目の番号を取っておいたのは、何らかの理由でリリースが遅れていたのではと思わせますが、それでも今聴けるのは、ラッキーなんじゃないかと思わせます。ストリーミングで先に聴きましたが、やはりCDで聴いた方が集中できますね。
September Night/Tomasz Stanko(Tp) Quartet(ECM 2650)(輸入盤) - Recorded September 9, 2004. Marcin Wasilewski(P), Slawamir Kurkiewocz(B), Michal Miskiewicz(Ds) - 1. Hermento's Mood 2. Song For Salah 3. Euforila 4. Elegant Piece 5. Kaetano 6. Celina 7. Theatrical
(24/06/24)20年前のライヴで、その時組んでいたマルチン・ボシレフスキ・トリオとの演奏。収録時間は58分で、5曲目がフリー・インプロヴィゼーションの他は全曲トーマス・スタンコの作曲。1曲目は温かみのある分かりやすいメロディの非ビート系のジャズですが、この前の’02年に同じメンバーで録音した「Suspended Night」でも演奏した2曲目もあり、ECMらしいテンポの曖昧な語り掛けるようなジャズもあります。もちろん激しめの曲もあり。あまりライヴを意識させない作りになっていて、どの曲も聴きごたえはあると思います。このメンバーでは、「Lontano」含め確かこのアルバムで3枚だと思いますが、やはり、このトリオとの演奏は安定していて、当時のこのライヴがいかに評判が良かったかを伝えるものになってます。
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