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カテゴリー「ECM2601-2650番」の37件の記事

2021/11/10

Gyorgy Kurtag/Antonin Dvorak/Parker Quartet/Kim Kashkashian

2649 ECM New Seriesの2枚目はストリング・クァルテットにキム・カシュカシアンが中盤で加わる演奏。前後がGyorgy Kurtagの、6つの楽興の時(前)、セルヴァンスキを追悼する小聖務日課(後)、そして中ほどがAntonin Dvorakの弦楽五重奏曲第3番、となっています。アメリカの弦楽四重奏団ですが、うち3人が東洋系というのも珍しいですが、演奏自体はかなり良いらしく、グラミー賞をとったこともあるとのこと。現代音楽とクラシックの合わせ技はECM New Seriesの得意とするところですが、合わせ具合もなかなかいいのではないかと思います。現代音楽のところは、やはりシリアスですけれども。

 

Gyorgy Kurtag/Antonin Dvorak/Parker Quartet/Kim Kashkashian(Viola)(ECM New Series 2649)(輸入盤) - Recorded November 2018. Parker Quartet: Daniel Chong(Vln), Ken Hamao(Vln), Jessica Bonder(Viola), Kee-Hyun Kim(Cello) - Gyorgy Kurtag: 1-6. Six Moments Musicaux Op.44 Antonin Dvorak: 7-10. String Quintet No.3 In E-flat Major Op.97 Gyorgy Kurtag: 11-25. Officium Breve

(21/11/08)Gyorgy Kurtagはルーマニア生まれ、ハンガリー人の20-21世紀の現代音楽家、Antonin Dvorakは19世紀から20世紀初頭までのチェコの作曲家。Kim Kashkashianはクインテットの7-10曲目に参加。クァルテットのメンバーは東洋人が多いですがアメリカのクァルテット、演奏は西洋そのものです。収録時間は63分。現代音楽を前後に置き、聴きやすいクラシックを真ん中にはさみこむ構図はNew Seriesが得意としてます。

2021/11/09

J.S.Bach/Fred Thomas/Three Or One

2640ECM(New Seriesを含む)が3枚到着したので、先に聴いていきます。このバッハ集は編曲したものということで、クラシック・バロックの世界では珍しいことと思うのですがどうなんでしょうか。収録時間は61分。オルガン曲集の編曲が多いということで、楽器での表現の違いにも興味があります。ジャズだとテーマだけあって一気にアドリブになだれ込む、ということがありますが、New Seriesの方ではあくまでもバロックの範疇で、原曲のイメージの解釈にとどめて、あくまでもバッハの曲ということを前面に出した解釈なので、落ち着いて聴くことができます。こういうアルバムが出せるのも、やはりECMだからかな、と思います。

 

J.S.Bach/Fred Thomas(P)/Three Or One(ECM New Series 2640)(輸入盤) - Recorded 2012, 2018. Aisha Orazbayeva(Vln), Lucy Railton(Cello) - 1. Ach Bleib Bei Uns, Herr Jesu Christ 2. Herr Christ, Der Ein'ge Gottes Sohn 3. Ich Ruf Zu Dir, Herr Jesu Christ 4. Durch Adams Fall Ist Ganz Verderbt 5. Erbarm Dich Mein, O Herre Gott 6. Sinfonia 7. Alle Mencshen Mussen Sterben 8. Der Tag, Der Ist So Freudereich 9. Christe, Du Lamm Gottes 10. Liebster Jesu, Wir Sind Hier 11. Aria "Wie Zittern Und Wanken Der Sunder Gadanken" 12. Aria "Weichet Nur, Betrubte Schatten" 13. Aria "Jesu, Meines Todes Tod" 14. Aria "Wie Furchtsam Wankten Meine Schritte" 15. Wenn Wir In Hochsten Noten Sein 16. Golobet Seist Du, Jesu Christ 17. O Gott, Du Frommer Gott 18. O Lamm Gottes Unschuldig 19. Jest, Meine Freude 20. Allein Gott In Der Hof Sei Ehr 21. In Dulci Jubilo 22. Gott, Durch Deine Gute 23. Das Alte Jahr Vergangen Ist 24. Maine Seele Erhebt Den Herren

(21/11/08)バッハの曲をFred Thomasが編曲して3人で演奏したアルバム。6、11-14曲目はピアノのソロ。クラシックやバロックというと楽譜に忠実に演奏するのを旨としますが、ここではあえて編曲(アレンジ)しての演奏。古楽などでは時々見かけますけど、バッハでは私は経験がほとんどないと思います。それでも元の音楽の研究の上での編曲ということで、バッハの曲という範疇から外れることなく、心地よいバッハの曲を聴かせます。

2021/04/13

Bayou/Thomas Stronen/Ayumi Tanaka/Marthe Lea

2633 ECMの新譜が3枚届きましたので、また聴いていきます。このアルバムでも日本人の田中鮎美がピアニストとして参加していますが、ノルウェー在住のため、北欧のトリオの演奏として聴いていいんじゃないかと思います。多少盛り上がる場面はあるものの空間を生かした、音数が少なめのインプロヴィゼーションです。オーディオ的にも静かな中で間を生かしたドラムスの音がなかなか印象的です。特に緩いバスドラのドーンという音の揺れは、気持ち的に安定感をもたらし、インプロヴィゼーションもそのやり取りで、間がありつつも完成度の高いものになって聴こえてきます。聴く人を選ぶかもしれないけど、個人的には心に深く突き刺さったアルバム。

 

Bayou/Thomas Stronen(Ds, Per)/Ayumi Tanaka(P)/Marthe Lea(Cl, Voice, Per)(ECM 2633)(輸入盤) - Recorded August 2018. - 1. Bayou 2. Pasha 3. Duryea 4. Nahla 5. Varsha 6. Eyre 7. Dwyn 8. Bayou II 9. Como 10. Chantara

(21/04/12)1、8曲のみノルウェーの民謡に基づいたインプロヴィゼーションで、他の曲は全て3人のインプロヴィゼーション。収録時間は42分。1、8曲目は歌詞入りのヴォイスが入っているけど、やはり北欧の冷たい空気が漂うような静かなやり取りです。時に盛り上がりもあったり、それでいて優しい、緊張感も混ざるようなスローなフレーズが主に続きます。2曲目はドラムスとパーカッションが最初入って、ピアノも加わって、非メロディ的なやり取りがなかなか。その後の曲も3曲目のようにクラリネットが入ったりピアノが目立ったりと、それぞれのメンバーへの重点を変えつつ、アルバムがひとつの物語のように流れていきます。北欧らしいインプロヴィゼーションで作られたアルバム。このメンバーだからというのもあるかも。

2021/03/24

Hosokawa/Mozart/Momo Kodama/Seiji Ozawa/Mito Chamber Orchestra

2624ECM New Seriesの新譜の2日目。何と日本人のピアニスト(彼女はECMには何度目かの登場だけど)と、何と何と小澤征爾の指揮でこのレーベルから出るとは思いませんでした。収録も日本で、’06年の録音でクレジットにマンフレート・アイヒャーの文字がないところを見るとおそらく持ち込み音源でしょう。テーマは統一されているとはいえ、現代音楽とクラシックがここでは半々にカップリングされているのもいかにもECM New Seriesらしいです。まあ、細川俊夫作品がモーツァルトにささげられている、ということが書かれてなければ、アルバムのテーマとしては分からなかったかもしれませんけれども。

 

Hosokawa/Mozart/Momo Kodama(P)/Seiji Ozawa/Mito Chamber Orchestra(ECM New Series 2624)(輸入盤) - Recorded December 2006. - Toshio Hosokawa: 1. Lotus Under The Moonlight Wolfgang Amadeus Mozart: 2-4. Concerto No.23 In A-major, K.488

(21/03/24)収録時間49分のコンサート。細川俊夫は20-21世紀日本の現代音楽家、モーツァルトは18世紀オーストリアの音楽家。現代音楽とクラシックのカップリングはECMらしい。細川作品はモーツァルトに捧げられています。ただしモーツァルトらしさはなく重厚な細川らしい現代音楽作品。テーマとして一貫しているので、こういう組み合わせもありかな、とは思います。小澤征爾の指揮で、全面的に日本人が出ているのも珍しい。

2020/11/22

Albores/Dino Saluzzi

2638 また新譜が5枚入ってきました。このところ集中してきますね。今日は、その中でも急いで聴かなければ、というのがあって、それをまずアップしていきます。実はこのアルバム、当初11月6日発売予定のところ、日本では20日になってしまい、HMVでは在庫なしでそれから8-15日かかるということで、価格は高くなるも在庫のあるAmazonに注文替えして先ほど届いたところです。ECMブログの毎日番号順という目標を達成するには29日アップ予定のこのアルバムを早く入手しなければ、ということで。それにしても1時間、バンドネオンのソロなんですけど、聴いていて全然飽きません(少なくとも私は)。まあ、ECM沼でしょうけれども。

 

Albores/Dino Saluzzi(Bandomeon)(ECM 2638)(輸入盤) - Recorded February - October 2019. - 1. Adios Maestro Kancheli 2. Ausencias 3. Sugen Me Cuenta La Vida - Milonga 4. Intino 5. La Cruz Del Sur (2da Cadencia) 6. Ecuyere 7. Ficcion 8. Don Caye- Variaciones Sobre Obra De Cayetano Saluzzi 9. Ofrenda -Tocata

(20/11/22)全曲ディノ・サルーシの作曲で、ソロアルバム。収録時間は61分。邦題は「夜明け」。バンドネオン1台でもジャズでなくても、けっこう聴かせてくれるアルバムかと。もちろんECM的な観点で、ということですけど。淡々と哀愁を含んだミディアムやスローの曲が続きますが、そこが彼の個性と思って、いいと思う人は少なくないはず。マンフレート・アイヒャーのプロデュースなので、そのあたりのことは計算済みなのでしょう。アルゼンチンの彼のスタジオでの録音ですが、やはりそのあたりのボーダーレスな空気感というのが伝わってきます。少し収録時間が長めですが、これを良いと感じるか、退屈だと感じるかは、聴き手に委ねられています。ソロでのメロディやコード、カウンターメロディなど興味はなかなか尽きません。

2020/10/13

Johannes Brahms/Clarinet Sonatas/Andras Schiff/Jorg Widmann

2621ECMはじめ、全部で3枚のアルバムが届いたので聴いていきます。最初はECM New Seriesのブラームスのクラリネットソナタ。そこにクラリネット奏者作曲のピアノ独奏曲がはさみこまれるという、ECMらしい手法で作られたアルバムです。収録時間は64分。今までに聴いてきたクラシックアルバムは400枚を超えましたが、ほとんどがECM New Series。さすがに初心者とはもう言わないですが、広くクラシックを聴いていないので、実はコメントで「王道」と書いたけど、正しいのかどうか。ECMのクラシックらしい、しかも少し温かみのある音、と言えばいいのでしょうか。まあ、アンドラーシュ・シフの演奏ならけっこう売れそうではありますが。

 

Johannes Brahms/Clarinet Sonatas/Andras Schiff(P)/Jorg Widmann(Cl)(ECM New Series 2621)(輸入盤) - Recorded May 2018. - Johannes Brahms: 1-3. Sonata E-flat Major Op.120/2 Jorg Widmann: 4-8. Intermezzi Johannes Brahms: 9-12. Sonata F Minor Op.120/1

(20/10/12)ブラームスは19世紀ドイツの作曲家。ここでは晩年のクラリネットソナタ集からの演奏と、間にクラリネット奏者のJorg Widmann作によるピアノの独奏曲がはさまれてます。「Intermezzi」というタイトルの割には15分以上あり、ブラームスの曲より少し現代音楽的ですが、なかなか聴きごたえがあります。シフに捧げられた曲。やはりメインディッシュはブラームスの方となるので、満足感の高い、王道らしい録音の演奏が聴けます。

2020/06/08

Discourses/Jon Balke

2648 ECMの新譜聴き2日目。今日はヨン・バルケのソロ・ピアノにエフェクトを重ねてかけたアルバムです。詳細は分からないけど、ソロ・ピアノだけでもアルバムが成立すると思うのですが、あえてエフェクトを重ねて北欧のジャズっぽい雰囲気を出してみたような感じです。派手にかかっているわけではないし、これはこれで作品として面白いとは思います。43分で16曲と、少し短めの曲で集めているのも、聴いていて気分の切り替えに役立っているのでは、と思います。録音年月がDecember 2020と印刷されてはいるけど、これはまちがいですが、実際のところ2018か2019かは判明しなかったでした。まあ、それはいいでしょう。

 

Discourses/Jon Balke(P, Sound Processing)(ECM 2648)(輸入盤) - Recorded December 2018?. - 1. The Self And The Opposition 2. The Facilitator 3. The Container 4. The Assumptions 5. The Certainties 6. The Suspension 7. The Polarisation 8. The Second Argument 9. The Why 10. The Deliberation 11. The First Argument 12. The How 13. The Mutuality 14. The First Afterthought 15. The Second Afterthought 16. The Third Afterthought

(20/06/07)全曲ヨン・バルケの作曲。ピアノのソロに、サウンド・プロセッシング(エフェクト?)を薄くかけて、その小品の、おそらくインプロヴィゼーションが続きます。フリー的にも聴こえたり、叙情的に聴こえる部分も。43分収録でそこに16曲あるので、やはり凝縮型の録音とも思えますが、基本的にフリーなアプローチのECM型ともいえるので、割と飽きないで聴くことができます。効果音的なエフェクトも、音量が小さめに、地味にかかっているので、アコースティック・ピアノの演奏を邪魔するものではないし、かえって北欧的なジャズという雰囲気を出す効果になっています。これも面白い。いくつか組になっているタイトル曲がありますが、収録時にまとめて連続して、インスピレーションの湧き出るままに録音をしていったのかも。

2020/06/07

Rivages/Jean-Louis Matinier/Kevin Seddiki

2617 ECMの新譜が5枚届いたので、基本的に届いた番号順に聴いていきます。このアルバム、ちょっと地味かなとも思えますが、Jean-Louis Matinierは過去にもニッケルハルパという楽器とのデュオ作を出しているし、今回はギターとのデュオとのことで、もう少し動きが多いような、でもジャズというよりはフランスの哀愁のあるクラシックとのボーダーレスな音楽として、じわじわとくる感じが心地よいです。こういうアルバムは、やはりECMからでないとなかなか見当たらないと思います。11曲で39分収録で、比較的曲がコンパクトに練られているのも、意外にアルバムの印象が強くなる一因かなあ、とも。気に入ってしまいました。

 

Rivages/Jean-Louis Matinier(Accordion)/Kevin Seddiki(G)(ECM 2617)(輸入盤) - Recorded April 2018. - 1. Schumannsko 2. Apres La Pluie 3. Les Berceaux 4. Reverie 5. Miroirs 6. Greensleeves 7. Feux Follets 8. La Chanson D'Helene 9. In C 10. Derivando 11. Sous I'horizon

(20/06/06)2人の共作が4-5、7、9曲目、Jean-Louis Matinier作ないし他の人との共作が1、11曲目、Kevin Seddiki作が2、10曲目、トラディショナルが6曲目、他の人の曲が3、8曲目。アコーディオンとクラシック・ギターでのデュオで、ジャズ度はほぼないけれど、いかにもECMらしさのある哀愁が、フランスの香りとともに強く漂っています。収録時間が39分と短めで、その分きっちりとまとまった曲が多いのも特徴。それらの曲の端正さと相まって、アルバムの作品としての価値が高まっています。バンドネオンよりはアコーディオンの方が湿った空気を伝える感じで、それがさらに哀愁度を高めています。あまり派手なところはないけれど、じっくりと落ち着いて聴くにはなかなか良く、クラシック的な音楽とボーダーレスな雰囲気。

2020/05/10

Cyrillus Kreek/The Suspended Harp Of Bebel/Vox Clamantis/Jaan-Eik Tulve

2620 ECM New Seriesの新譜が来たので、先に割り込ませて聴いていきます。収録時間は69分と少々長めですが、少しエキゾチックで宗教的な響きのある合唱は心を落ち着かせます。ニッケルハルパという楽器は、ヴァイオリンに似た民族楽器です。Vox Clamantisは他のアルバムでも以前出ていましたけど、やはりエストニアの合唱団。うまく民族的な要素が合わさって、なかなかいい感じに仕上がっています。Kannelというのは携帯型のハープという感じで少し低めな音が出ます。合唱だけで進行する場面が多いですが、時々これらの楽器が絡む場面、もしくはインストルメンタルの場面があるところもあります。

よく考えてみるとECMも新譜はハイレゾ配信されているので、CDで追っかけなくても(クレジット等は本家ホームページを参照して)いいのではないか、という自己矛盾に陥ってもいますけれども...。

 

Cyrillus Kreek/The Suspended Harp Of Bebel/Vox Clamantis/Jaan-Eik Tulve(Cond)(ECM New Series 2620)(輸入盤) - Recorded April 2018. Marco Ambrosini(Nyckelharpa), Angela Ambrosini(Nyckelharpa), Anna-Liisa Eller(Kannel) - 1. Paeval Ei Pea Pailene/The Sun Shall Not Smite Thee (Psalm 121) 2. Kui Suur On Meie Vaesus/Whilst Great Is Our Poverty 3. Jakobi Unenagu/Jacob's Dream - Alguslaul/Proemial Psalm (Psalm 104) 4. Ma Tulen Teevast Ulevelt/From Heaven Above To Earth I Come 5. Kiida, Mu Hing, Issandat/Bless The Load, My Soul (Psalm 104) 6. Mu Suda, Arka Ules/Awake, My Heart 7. Kiitke Issanda Nime/Praise The Name Of The Lord (Psalm 135/136) 8. Kas On Linnukesel Muret?/Do The Birds Worry? 9. Issand, Ma Huuan Su Poole/Lord, I Cry Unto Thee (Psalm 141) 10. Kes Jumalat Nii Laseb Teha/He, Who Lets God Prevail 11. Paabeli Jogede Kaldail/By The Rivers Of Babylon 12. Viimane Tants/The Last Dance 13. Oh Jeesus, sinu Valu/O Jesus, Thy Pain - Dame, Vostre Doulz Viaire

(20/05/09)Cyrillus Kreekは20世紀エストニアの作曲家。これをエストニアのVox Clamantisが歌っています。彼の作曲は3曲目前半、12、13曲目後半以外の全部で、民族音楽起源のものも。12曲目はニッケルハルパ演奏の2人のもの、3曲目前半はエストニアのルーン文字の歌、そしてGuillaume De Machaut作の13曲目後半。民族的要素のある宗教音楽という感じの演奏は心地よい混成合唱と教会の響きが心を落ち着かせます。

2019/11/23

Dreamlife Of Debris/Kit Downes

2632 ECMの新譜聴き2日目。今日はKit Downesで、前回のパイプオルガンのアルバムは印象的でした。今回は、ピアノとオルガンを使ってのアルバムで、多重録音になっているのかどうかまでは判別できませんでしたけど、面白い、かつECMっぽい仕上がりになっています。5人がクレジットされていますが、リーダー以外はサックスが少し多めの他は、一部の曲だけに出ている人のような感じです。12分台の4曲目が個人的にはけっこう好きですね。それでいて8曲を44分で収めてしまうので、他の曲は短めですけど。これもLP化戦略の一環かな。まあ、ECMもこう変わっていくんだなあ、と思わせる中の1枚ではあります。マンフレート・アイヒャー以外のプロデューサーが受け入れられるかどうかの試金石でもありますね。

 

Dreamlife Of Debris/Kit Downes(P, Org)(ECM 2632)(輸入盤) - Recorded Novembeer 2018. Tom Challenger(Ts), Lucy Railton(Cello), Stian Westerhus(G), Sevastian Rochford(Ds) - 1. Sculptor 2. Circinus 3. Pinwheel 4. Bodes 5. Sunflower 6. M7 7. Twin 8. Blackeye

(19/11/20)8曲目がTom Challengerとの合作、6曲目が他人の作品、他は全てKit Downesの作曲。収録時間は44分ほど。Sun Chungのプロデュース。ここではピアノとオルガンを使い分けています。ピアノとサックスのやり取りが幻影のようにつきまとい、後半明るめになりオルガンも登場する1曲目、やはり彼の特徴はオルガンにあるのでは、と思わせる2曲目、少し乾いた感触と、そこはかとないピアノの浮遊感が印象的な3曲目、ゆったりとオルガン、ピアノとその他の楽器が後半盛り上がり、幻想的に織りなすドラマチックな12分台もの4曲目、その後も5-7曲目と穏やかに、しかも温度感低く進んでいく感じがいかにもECMらしい。8曲目はドラムスも入って少し活発な演奏。5人が出る場面が少なく、多くがソロかデュオ。

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