A Suite Of Poems/Ketil Bjornstad
ECMレーベルから3枚新譜が届いているので聴いていきます。今日の1枚はケティル・ビヨルンスタのヴォーカル・アルバム。いつものECMとは違い温かみがあって、しかもおとなしいポップス的な歌のアルバムということで、雰囲気が異なります。そういう点で、ECM番号からして、発売が遅れたのかな、という気もしていますけど。彼のセルフ・プロデュースなので、アイヒャーの名前はないですし。ピアノでの美しい伴奏の部分もあるのだけど、ジャズ度はないし、歌詞を分かる地域向けなのかな、という気もしています。ボーダーレスのアルバムは少なくはないので、こういうのもアリなのかな、という気もしてますが、歌詞が分かった方がより良いし、どうやら自分は聴き手に選ばれなかったような気も。
A Suite Of Poems/Ketil Bjornstad(P)(ECM 2440)(輸入盤) - Recorded June 2016. Anneli Drecker(Voice) - 1. Mayflower, New York 2. Duxton, Melbourne 3. Kempinski, Berlin 4. L'Hotel, Paris 5. Palace, Copenhagen 6. Astor Crowne, New Orleans 7. The Grand, Krakow 8. Palazzo Londra, Venice 9. Vier Jahreszeiten, Hamburg 10. Savoy, Lisbon 11. Mayday Inn, Hong Kong 12. Lutetia, Paris 13. Schloss, Elmau
(18/05/22)全曲Lars Saabye Christensenの作詞(スカンジナビアでは有名らしい現代作家)、ケティル・ビヨルンスタの作曲&プロデュースで、マンフレート・アイヒャーの名前はありません。ECMらしからぬ、ゆったりとした温かみのあるメロディアスなフォーク・ソングといった趣の曲が並びます。そのChristensenがホテルの詩をつけて、ビヨルンスタに送って、それに曲をつけたものとのこと。ジャズ度はなく、やはりフォークソングの領域か。ただ、メロディとしては美しいものもあって、ピアノでの間奏などにハッとすることもあります。ECMにたまにある、ボーダーレスのラインをちょっと突破してしまったという感じのサウンドは、やはりジャズファンというよりはECMファンに向けられたものか。収録時間が55分あり、少し一本調子か。
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