Twelve Moons/Jan Garbarek Group
今日は500枚目(正確には欠番があったりしてちょうど500枚目ではないのですが)のECMのアルバムの記念として、と思えるような豪華なミュージシャンが集まったアルバム。けっこう聴きやすい曲が多く、購入当時は何度もかけていました。ECMのイメージって、個人的にはいく通りかあるけれど、その中のひとつの路線そのままを行っている感じがしています。そういう意味では、広くオススメしたいな、と思えるアルバム。それにしても、このアルバムでも4ビートやいわゆるジャズらしさがほとんどなく、希薄なイメージが漂います。ただ、それこそがこのレーベルなんだ、とも言えますね。
Twelve Moons/Jan Garbarek Group(Sax)(ECM 1500) -Recorded September 1992. Rainer Bruninghaus(Key), Eberhard Weber(B), Manu Katche(Ds), Marilyn Mazur(Per), Agnes Buen Garnas(Vo), Mari Boine(Vo) - 1. Twelve Moons 2. Psalm 3. Brother Wind March 4. There Were Swallows... 5. The Tall Tear Trees 6. Arietta 7. Gautes-Margjit 8. Darvanan 9. Huhai 10. Witch-Tai-To
ヤンガルバレク作は5曲(1、3-5、9曲目)、トラディショナルも2曲(2、7曲目)。私にとってECMのイメージの集大成という感じ。曲によってデュオからクインテットまで、編成が変わります。哀愁の強いメロディと映画音楽のようなドラマチックさが印象的なタイトル曲の1曲目、ヴォーカルが北欧の雰囲気を感じさせる静かな2曲目、静かなサックスから徐々に盛り上がっていく哀しみをたたえた3曲目、メロディにオリエンタルな香りがある4曲目、ゆったりした中を時々ソプラノサックスが響く5曲目、やや陽性ながら繊細な感触のある6曲目、トラディショナルも今っぽい感じになる7曲目、ヴォーカルとサックスだけでの北欧的な8曲目、明るい牧歌的なメロディが印象に残る9曲目、再演曲で、メロディアスなのは相変わらずな10曲目。
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