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カテゴリー「ECM1251-1300番」の48件の記事

2021/12/11

Lask 2: Sucht +Ordnung/Ulrich P. Lask

1268 ECMを意識して買いはじめたのがCD時代になった’80年代のこと。’90年代末にそれは輸入盤CDやNew Seriesまで手を伸ばし始めましたが、当時はLPのみの廃盤も多く、CDだけ集めればいいや、と思ってました。未CD化ストリーミングのものは音を聴いただけですけど、まさかECM本編が今日、おそらく全部耳を通せる日が来るとは思っても見ませんでした。しかもアルバムコメント(メモ書き程度ですが)を全部残してありますし。最後のアルバムになったのが、ECMらしからぬこのアルバム。高いな、と思って注文したら何と、古いけど未開封でした(カット盤のあともあります。)。あまりコメントらしいコメントにはなってないですけど、昨日は記念すべき日です。あとJAPOが2枚、頑張ります。

これで、ECM本編(その他映像なども含む)は現段階で1,477枚(複数のCDのアルバムも1枚と数える)、JAPOがまだ聴いてない2枚を含めて41枚で、計1,518枚。最初からゴールを決めていたとしたら、途中で挫折していたでしょうね。なんにせよめでたいことです。

 

Lask 2: Sucht +Ordnung/Ulrich P. Lask(As, Ss, Computer Prog)(ECM 1268)(LPのみ) - Recorded January 1984. Meinolf Bauschlte(Ds, Per), Maggie Nichols(Dnky Kong 2), Sigrid Meyer(Narration on 1), Monika Linges(Narration) - 1. Freie Madchen arbeiten im Hafen 2. Apres-Ski 3. Mamamerika 4. Erfolgreich und beliebt 5. Wir sind ein Kulturvolk 6. Ordnung 7. None the Wiser 8. Kleine Narkosen 9. Kerngesund 10. Sigi Sigi 11. Sucht

(21/12/10)全曲Ulrich P. Lask作。詞は6曲目のみMaggie Nichols。1作目に続き、なぜこれがECMから出たのか、というサウンドを持つ、ポストパンク、とでもいうような歌詞付きの曲が多い、なかなか異色なサウンド。2曲目はそれでもインストの部分が4ビート的に進行する部分もあって、そこにサックスが絡む場面もあり、単純に、これはロックだとかポップスだとか言うわけにはいかない面もあります。今聴いても新しい面を持っていて、ドラムスなどもあたかも打ち込みのような叩き方で、こういう方面でECMが進化していっても面白いのではないかと思わせるようなサウンド。それでも異色なことに変わりはなく、せめてジャケットはECMらしければなあ、と思うことも。ジャズ以外の場面で重宝される音源というのも分かる気がする。

2020/12/11

Piano Harfe/Michael Fahres

1281 今日はECM New Seriesで、唯一LPでしか出てなかったアルバムです。聴いてみると、他のアルバムと比較して、出ないという理由が分からないのですが、当時としてはエレクトロニクスも使っていて、実験的だったのかなあ、という気もしています。ただ、過去のECM本編の未CD化盤のストリーミング化を見ていると、番号順には出てきているので、そう遠くない将来、ストリーミング化されるだろうと勝手に予想しています。まだあと数枚LPを入手できるはずですが、無理はしておらず、見当たらないものも(海外にはあったりしますが)ゆっくり探していくか、ストリーミング待ちにしようかと思ってます。

 

Piano Harfe/Michael Fahres(ECM New Series 1281)(LPのみ)(輸入盤) - Recorded August 1982. Polo De Haas(P), Paul Godschalk(Live Electronics), Hans Stibbe(Live Electronics), Gyde Knebusch(Harp) - 1. Piano (Solo Piano And Live Electronics) 2. Piano (Solo Piano And Live Electronics)

(20/12/10)Michael Fahresはドイツの作曲家(現代音楽家)。当時のNew Seriesには珍しく、エレクトロニクスも使った片面1曲ずつの演奏。ある意味、ジャズのインプロヴィゼーションに近い(実験的?)、そして反復の多めな演奏になってますが、ゆったりと情景を移してサウンドも時間が経つにつれて変わっていきます。ある意味少し激しめな反復もあって、その部分を聴いているとトランス状態に近くなっていく感じも。2曲目の方が静かか。

(’20年9月現在CDもストリーミング配信もなし)

2019/11/21

Call Me When You Get There/Barre Phillips

1257 ECMの未CD化作のストリーミング配信聴き、本編はとうとう未配信の3枚(1264, 1268, 1281)を除き40枚(うち未CD化29枚、別番号でCD化11枚)聴き終えました。生きているうちにここまで聴けるようになるとは思わなかったので、けっこううれしいです。さて、ここで一休みしたいところですが、11月到着の新譜があるので、それを聴いていかねばならないところ。今日のアルバム、アコースティック・ベースの多重録音ということで、やっぱり地味だなあとも思いました。アヴァンギャルドにやればできるところを、あえて落ち着かせているというのもECMらしいなあ、と思います。バール・フィリップスはこの間ECMで完全ソロの新譜を出しましたけど、それが生涯最後の新録にするらしいので、残念ではあります。

 

Call Me When You Get There/Barre Phillips(B)(ECM 1257)(ストリーミング配信) - Recorded February 1983. - 1. Grants Pass 2. Craggy Slope 3. Amos Crowns Barn 4. Pittmans Rock 5. Highway 37 6. Winslow Cavern 7. Riverbend 8. Brewstertown 2

(19/11/10)全曲バール・フィリップスの作曲で、彼による多重録音のアルバム。ECMらしい録音で、1曲目は持続音(アルコ奏法)で徐々に表情を変えていく姿がとらえられています。ピチカート奏法でないところは、New Seriesを聴いているような味わいですが、これもボーダーレスなECMだからこそ。重低音から、ベースの音とは思えない高い音(倍音成分?)まで広く使っています。多重録音をしているせいか、いかにもフリーというようなドシャメシャな場面はなく、やはり現代音楽に近いのかな、と思わせます。2曲目の中盤はピチカートで多重録音をしていなくて、なかなかシリアスな音使い。3曲目のようにアルコでメロディアスなものも。情報では多重録音とありますが、彼だったら一人で弾いているところも多いかもと想像します。

(’18年から配信されている)

2010/12/08

ECM New SeriesのCD付き楽譜(Tabula Rasa/Arvo Part)

1275book 書籍(楽譜付きCD)が発売されたので、その写真を掲載させていただきますが、元のCDとあまりデザイン的には変わらないですね。一度は発売前にHMVに注文したのですが、その時は音源としてはすでに持っていて、それで5千円近い値段(マルチバイ価格)はちょっと高いな、と思ってキャンセル。その後様子見をしていたら、HMVでクラシックのマルチバイ40%引きというのがごく僅かの期間(30時間)だけあって、その時に4,200円台にまで下がったので、他のCDと組み合わせて注文したものです。今は聴き返す時間がないので、すいませんがアルバムコメントは’02年に書いたものを再掲載させていただきます。

 

Tabula Rasa/Arvo Part(ECM New Series 1275)(輸入盤) - Recorded November 1977, October 1983, January and February 1984. - 1. Fratres Gidon Kremer(Vln), Keith Jarrett(P) 2. Cantus In Memory Of Benjamin Britten Staatsorchester Stuttgart, Dennis Russell Davis (Cond) 3. Fratres The 12 Cellists Of The Berlin Philharmonic Orchestra 4, Tabula Rasa Gidon Kremer(Vln), Tatjana Grindenko(Vln), Algred Schnittke(Prepared P), Lithuanian Chamber Orchestra, Saulus Sondekis(Cond)

(02/08/03)現代音楽家アルヴォ・ペルトの第一作品集とのこと。1曲目がヴァイオリンとピアノ(1曲目のみキース・ジャレットが参加しています)、3曲目が12人のチェロ奏者での演奏で、両者は同じ曲でアレンジが違い 、比べるのも面白い。1、3曲目はやはり蒼い落ち着いた色調の作風 だと思います。2曲目は悠久の大河を流れて行くような心地良さ。タイトル曲の4曲目はゆったりとした、心に旋律が入りこんでくるような26分台の曲。

2006/01/26

Bass Desires/Marc Johnson

1299 リアルタイムにジャズを聴きはじめたのは’83年頃で、このアルバムが発売された頃には新譜もけっこう追いかけるようになっていました。CDのフォーマットでジャズの新譜がけっこう発売されるようになってきたのもこの頃あたりだったと思います。ただ、私はヒネクレ者だったようで、素直な4ビートジャズの新譜があまりなかったかもしれません。

さて、そのヒネクレジャズで大物ばかりが出ているアルバムとして、このアルバム、昔は何度も聴き返しました。何たって、マーク・ジョンソン、ビル・フリゼール、ジョン・スコフィールド、ピーター・アースキンのクァルテットですからね。いま聴き直しても、やっぱり斬新。そしてフリゼールのアメリカーナ路線とは別のサウンドもここでは聴くことができます。

 

Bass Desires/Marc Johnson(B)(ECM 1299) - Recorded May 2, 1985. Bill Frisell(G), John Scofield(G), Peter Erskine(Ds) - 1. Samurai Hee-Haw 2. Resolution 3. Black Is The Color Of My True Love's Hair 4. Bass Desires 5. A Wishing Doll 6. Mojo Highway 7. Thanks Again

今ならこんな大物4人が揃わないだろうなと思いつつ。個性派ギター2人がいるところがミソ。 ビル・フリゼールがストリングス的役割もするのでサウンドが厚めに。マーク・ジョンソン作の日本的旋律の1曲目でそのギターのやり取りを聴くことができます。ジョンコルトレーン作の「至上の愛」の一部を演奏していて(10分超)、この編成ならではでスゴい2曲目、トラディショナルを静かに美しく、そしてうら悲しく奏でていく3曲目、ピーター・アースキン作の思いっきり浮遊感のあるテーマと中間部や他のパートとの対比が面白いタイトル曲の4曲目、しっとり系のスタンダードのバラードの5曲目、ジョンソン作のファンク的な曲で静かな場面からドラマチックに展開していく6曲目、ジョン・スコフィールド作のスローなバラードの7曲目。

2006/01/25

Azimuth '85

1298

アジムスの4作目で、久しぶりの録音。そして、このグループのECM最後のアルバム。相変わらず編成はオルガン(ピアノ)、ヴォイス、ホーンと変わってますが、これもなかなかいいですね。ジャズ的ではあまりないかもしれないけど、ある意味クラシックとのボーダーラインに行きそうで行かないところもあって、それでいてそんなに静かでもない曲もあり、あまり聞いてないなかったけど、聴き直すとけっこう病みつきになりそうな音楽です。やはりノーマ・ウィンストンの個性的なヴォーカルが特に印象的ですね。彼女で1ジャンル的な、ジャズヴォーカルでもないヴォイスがせまってきます。これもけっこうECM的と言っていいかも。

 

Azimuth '85(ECM 1298)(輸入盤) - Recorded March 1985. John Taylor(P, Org), Norma Winstone(Vo), Kenny Wheeler(Tp, Flh) - 1. Adios Lony 2. Dream/Lost Song 3. Who Are You? 4. Breathtaking 5. Potion 1 6. February Daze 7. Til Bakeblikk 8. Potion 2

(03/05/29)3曲目のみケニー・ホイーラー作で、他はジョン・テイラー作曲、ノーマ・ウインストン作詞。変わった編成ですが、このメンバーならではの冷たさがあります。ゆったりとした複雑な色合いの厚みのあるサウンドからはじまり素早いパッセージが展開していく1曲目、しっとりと、そして切々と語りかけてくるような淡いサウンドの2曲目、ホーンとヴォーカルのさりげない絡みが印象的な3曲目、色彩感を徐々に変えながら浮遊感のあるメロディでせまってくる4曲目、叙情的な風景が目の前に広がる小品の5曲目、繊細な、それでいて鋭いフレーズがまさに冬の温度感を伝える6曲目、やはり寒色系ながらソロ・ピアノから徐々に3者で盛り上がっていく7曲目、ゆるやかなソロ・ピアノでエンディングを迎える8曲目。

 

2006/01/24

Septet-Music For String Quartet, Piano, Flute and French Horn/Chick Corea

1297 今日紹介するチック・コリアの「七重奏曲」、ジャズとして紹介していいのかな、と考えるくらい、編成も曲調もクラシックや現代音楽しています。ただ、6曲目は元は「スプレンディッド・ホテル/アル・ディメオラ」(Sony)に提供した曲を、リ・アレンジしたもので、個人的にはアル・ディメオラのヴァージョンの方が好み。そちらも弦楽四重奏団が入っています。どちらのヴァージョンも10分を超えているので、その作りといい曲調といい、大作の部類に入るのではないかと思いますが。

 

Septet-Music For String Quartet, Piano, Flute and French Horn/Chick Corea(P)(ECM 1297) - Recorded October 1984. Ida Kavafian(Vln), Theodore Arm(Vln), Steve Tenenborn(Viola), Fred Sherry(Cello), Steve Kujala(Fl), Pater Gordon(French Horn) - 1. 1st Movement 2. 2nd Movement 3. 3rd Movement 4. 4th Movement 5. 5th Movement 6. The Temple Of Isfahan

邦題は「七重奏曲」。全て書かれた譜面による曲らしい。弦楽四重奏団、ピアノ、フルート、フレンチホルンによる編成で、ジャズ色は全然な し。私はクラシックの素養はない ですが、それなりに面白いアルバムだったとは思います。とうとうこんなことまでやるようになったか。ただ、現代音楽っぽい感じはしていても、フレーズ的にはチック・コリアの繰り出すようなフレーズが随所にあって、心地良い緊張感と、哀愁の漂うようなフレーズ、時に無機的な感じもするメロディ、逆にメロディアスな部分もある、などが特徴です。1-5曲目までは一連の曲としてとらえられる統一感はあります。温度感はやはり低い。6曲目はアル・ディ・メオラのために作曲したものをアレンジし直したとのこと。こちらは哀愁、スパニッシュ色が強めの部分も。

2006/01/23

I Only Have Eyes For You/Lester Bowie's Brass Fantasy

1296 ブラスバンド編成(8人のホーン・プラス・ドラムス)といった変わった編成でのアルバムですが、ECMにしては意外に大人しくてポップな部分も持ち合わせているなあ、という印象。1曲目はポップスでヒットした曲だし、4曲目はレゲエのリズム。まあ、こういったような曲をブラスバンドの編成でやってしまおう、というのが変わっているのかもしれませんが。たぶん、リーダーのレスター・ボウイのキャラクターなのだと思います。それでいて10分を超える曲が3曲もあって、そういう意味ではやや骨太な企画なのかな、という気もしています。3曲目はクラシック的な、物語的な展開もあるようだし。参加メンバーで割と有名なミュージシャンが混ざっていますね。

 

I Only Have Eyes For You/Lester Bowie's(Tp) Brass Fantasy(ECM 1296)(輸入盤) - Recorded February 1985. Stanton Davis(Tp, Flh), Malachi Thompson(Tp), Bruce Purse(Tp, Craig Harris(Tb), Steve Turre(Tb), Vincent Chancey(French Horn), Bob Stewart(Tuba), Phillip Wilson(Ds) - 1. I Only Have Eyes For You 2. Think 3. Lament 4. Coming Back, Jamaica 5. Nonet 6. When The Spirit Returns

レスター・ボウイ作が4、6曲目で、1曲目を除き、他の曲はメンバーの作曲。ブラスセクションとドラムというブラスバンドの編成で奏でる、まとまりがあってちょっとアヴァンギャルトなサウンド。1曲目はアート・ガーファンクルの歌でも有名なタイトル曲の「瞳は君ゆえに」。なかなか面白い10分間の世界ですが、ECMとしてはアレンジがおとなしいような気もしてちょっと異色かも。セレモニーのようなアンサンブルの小品の2曲目、やや混沌とした静かな状態からはじまり、ゆったりとやや妖しげに展開していく13分台の3曲目、ホーン・アンサンブルによる明るいレゲエ・サウンドの4曲目、作曲者のチューバが活躍する、タイトルのように「ノネット」でドラマチックに進んでいく14分台の5曲目、スローで明るい世界を演出している6曲目。

 

2006/01/22

Withholding Pattern/John Surman

1295 さて、ジョン・サーマンの一人多重録音のアルバムです。今だったらともかく、’84年当時のジャズ・レーベルで、ECM以外にこんなジャズの要素が入っていなくて、シンセサイザーとサックス類を多重録音したヨーロッパ的な空間と重厚さを持ったようなアルバムを出したか、と思うくらい思い切ったアルバムではなかったでしょうか。こういう方向性は、この後もだんだん顕著になっていくのですが、だからジャズファンというよりはECMファンという独自の層が形成されてきたんだ、ということが分かるような気がします。ハマるとコワい(笑)?。

 

Withholding Pattern/John Surman(Bs, Ss, Bcl, Recorder, P, Synth)(ECM 1295)(輸入盤) - Recorded December 1984. - 1. Doxology 2. Changes Of Season 3. All Cat's Whiskers And Bees Knees 4. Holding Pattern 1 5. Skating On Thin Ice 6. The Snooper 7. Wildcat Blues 8. Holding Pattern 2

おそらく全曲ジョン・サーマンの作曲で、一人多重録音による作品。シンセサイザーなどの使い方がうまく、見事に 彼の空間が表現されてます。ジャズからは離れていますが、バス・クラリネットやバリトンサックスの音色が 印象深い良い音色。重厚でゆったりとしているヨーロッパ的な響きを持っている1曲目、風のような出だしから、シンセサイザーのシーケンサーのような音をバックにサックスを吹いている2曲目、エコーの効いている中を飛び回るバリトン・サックスの3曲目、やはりシンセサイザーが活躍する、重い雰囲気も立ち込めるようなサウンドの、タイトル曲の4、8曲目、やや速いフレーズでアンサンブルが活気のある5曲目、バス・クラリネット1本のみの小品の6曲目、さまざまな管楽器のアンサンブルとソロの7曲目。

 

2006/01/21

It's OK To Listen To The Gray Voice/Jan Garbarek

1294 まだこの時代はどちらかというとLP時代だったので、ECMはCDにボーナストラックをつけない方針のため、CDへの収録時間も40分台のものが多く、比較的短い時間でアルバムコメントの手直しができる、というメリットがあります。これに対してCriss CrossレーベルはLP時代の作品のCD化に際し、けっこうたくさんボーナストラックを入れてしまっています。聴ける時間が長くなっていいのか、元のイメージを大切にした方がいいのか、難しいところですね。

いつもは親しみづらい部分の多いECMですが、このアルバムの4曲目は、まさにメロディ・メイカーで親しみやすく印象的なメロディが続く曲でした。ただし、この曲のみでしたけれど(笑)。スペイシーな曲が多い中、3曲目はけっこうハードな音色のインプロヴィゼーションを見せてくれます。

 

It's OK To Listen To The Gray Voice/Jan Garbarek(Ts, Ss)(ECM 1294) - Recorded December 1984. David Torn(G、Synth), Eberhard Weber(B), Michael DiPasqua(Ds, Per) - 1. White Noise Of Forgetfulness 2. The Crossing Place 3. One Day In March I Go Town To The Sea And Listen 4. Mission: To Be Where I Am 5. It's OK To Phone The Island That Is A Mirage 6. It's OK To Listen To The Gray Voice 7. I'm The Knife-Thrower's Partner

全曲ヤン・ガルバレクの作曲。曲の題名は詩人のトーマス・トランストローマーの詩 の引用。全員個性的な音色とフレーズで演奏していますが、まとまっています。神秘的で哀愁のある包み込むサウンドではじまって、同じようなサウンドカラーでゆっくりと進んで、時折りサックスやギターが舞う1曲目、ベースの静かなソロではじまり、スペイシーから民族的な合奏に移って盛り上がっていく2曲目、やっぱり幻想的からややアブナいフリーが混ざるようなサウンドに移っていく3曲目、8ビートの親しみやすくてメロディアスな曲の4曲目、ホンワリとしていてやや切ないようなフレーズが出てくる5曲目、ゆったりした不安定なサウンドから時々サックスの叫びが聴こえるタイトル曲の6曲目、サックスを中心に哀愁で聴かせる小品の7曲目。

 

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