First Avenue
ECMの未CD化作ストリーミング配信聴き。今日のアルバムは、CD化されなかったのも分かるなあ、というマニアックなアルバムです。ある種New Seriesにカテゴライズしてもいいんじゃないかと思えるような音使いなんですが、それでもフリー・インプロヴィゼーションらしいので、その点をもってジャズの方にいちおう置いておきます。ECMにはこれ1枚だけ残して、去っていきました。これを録音するのは、やはりECMしか当時はなかったんじゃないかな、と思わせるサウンド。どうやってアルバム制作まで至ったか、というのは気になりますが。聴く人を選ぶでしょうけど、こういう音を好む人もいるんじゃないかなあ、と思います。
First Avenue(ECM 1194)(ストリーミング配信) - Recorded November 1980. Denney Goodhew(As, Fl, Bcl), Eric Jensen(Cello), James Knapp(Tp, Flh, Waterphone) - 1. Band One 2. Band Two 3. Band Three 4. Band Four 5. Band Five 6. Band Six 7. Band Seven 8. Band Eight
(19/10/27)全曲3人のフリー・インプロヴィゼーション。打楽器系のないフリー。エコーが少し深めにかかっていて、それを活かすような持続音が多い部分と、割と過激な速いパッセージの部分、その組み合わせになっている部分とがあります。実験的ではあるけれども、環境音楽的な音響効果、あるいはクラシックや現代音楽的な要素を持ったフリーと言えなくもありません。曲名も1から8まであるけれど、便宜上分けてみた、という感じなのでは。ただそれぞれの曲に特徴があり、なかなか興味深いです。いわゆるジャズでのフリーとは違っていて、ジャズにカテゴライズするのはどうかな、という気もします。その音の変化に身をまかせるのも、比較的心地良い感じではあります。こういう音源もあるのがECM。聴く人を選ぶかも。
(’19年8月より順次配信)
最近のコメント