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カテゴリー「ECMレーベル」の1000件の記事

2023/12/05

Strands - Live At The Danish Radio Concert Hall/Palle Mikkelborg/Jakob Bro/Marilyn Mazur

2812ECMの新譜2枚目で年内はこれで一段落だと思います。コロナ禍以降、ECM番号にけっこう空き番があって、それらは今後どうするのか分からないですが、その一方でこのように2800番台に突入しているのだから、相当数企画はあったのだと思います。今回の2枚は持ち込み音源のようで、マンフレート・アイヒャーも歳なので、持ち込み音源が増えてくるのかなあ、などと気にはしていますが。このアルバム、作曲の中心がヤコブ・ブロですし、好きなギタリストのひとり。静かなサウンドが持ち味ですけど3曲目は盛り上がりますねえ。こういう場面もあってこそのライヴだとは思いますが、緩急の緩を中心にワンポイントあるというのが、ECMらしくていいですね。

 

Strands - Live At The Danish Radio Concert Hall/Palle Mikkelborg(Tp, Flh)/Jakob Bro(G)/Marilyn Mazur(Per)(ECM 2812)(輸入盤) - Recorded February 2023. - 1. Gefion 2. Oktober 3. Returnings 4. Strands 5. Youth 6. Lyskaster

(23/12/04)収録時間は46分。5曲目がPalle Mikkelborg作、1-2、4、6曲目がJakob Bro作、3曲目が2人の共作。ライヴですが、ECMらしく静かであり朗々としたホーンのサウンドが効いている、落ち着いた曲がメインで続きます。1曲目はその静かなサウンドとメロディが印象的な曲。パーカッションも音数少なく、その静かな場に寄り添うような雰囲気で演奏します。2、4曲目はやや淡く、哀愁も伴っていますが、似たようなサウンドで進んでいきます。特に4曲目は12分。ブロの作品は全体的にそのような感じでもあります。それでも3曲目はけっこうな盛り上がりを見せ、ライヴでの華になっています。ホーンの響きがゆったりと他の楽器と絡みながら漂っていく5曲目、そしてそのまま続くように小品の6曲目で幕を閉じます。

2023/12/04

Zartir/The Gurdjieff Ensemble/Levon Eskenian

2788 ECMから新譜が2枚届いたので、聴いていきます。今日のはグルジェフ・アンサンブルで、民族楽器を使ったビッグ・バンドというのか、大編成の民族楽器のワールドミュージックというのか、以前よくあった西洋との折衷音楽ではなくて、完全に現地の音になっています。歌唱のあるものもあって、クラシック的な意識のサウンドはよく聞くと1曲目だけなんですね。それにしてもアルメニアの音楽はクセがけっこう強くて、もうアラビア音楽にかなり近いのではないかと思います。こういう作品が多少グループ名を変えながら3枚目というのも、ヨーロッパでの需要があるのでは、と思わせるところがあります。まあ、好きな人は好きでしょうね、と思いますが。

 

Zartir/The Gurdjieff Ensemble/Levon Eskenian(Artistic Director)(ECM 2788)(輸入盤) - Recorded December 2021. Vladimir Papikyan(Voice, Santur, Burvar, Tmbuk. Singing Bowls), Emmanuel Hovhannisyan(Dukduk, Pku), Meri Vardanyan(Kanon), Armen Ayvazyan(Kamancha, Cymbal), Gagik Hakobyan(Duduk), Norayr Gapoyan(Duduk, Bass Duduk, Pku), Avag Margaryan(Blul), Aram Nikoghosyan(Oud), Astgnik Snetsunts(Kanon), Davit Avagyan(Tar), Mesrop Khalatyan(Dap, Tmbuk, Bells, Triangle), Orestis Moustidis(Tombak), National Chamber Choir Of Armenia, Robert Mlkeyan(Director) - Georges I. Gurdjieff: 1. Pythia 2. No.10 3. Sayyid Chant And Dance No.41 4. Introduction And FUneral Ceremony 5. Oriental Dance Ashugh Jivami: 6. Kankaravor Enker Sayat-Nova 7. Dard Mi Ani Georges I. Gurdjieff: 8.Thirty Gestures 9. Prayer And Despair 10. Sayyid Chant And Dance No.42 Sayat-Nova 11. Ashkharhes Me Panjara e (The World Is A Windos) Georges I. Gurdjieff: 12. Trembling Dervish Baghdasar Dbir: 13. ZArtir Georges I. Gurdjieff: 14. The Great Prayer

(23/12/04)グルジェフ・アンサンブルの3枚目。収録時間は55分。グルジェフは19-20世紀のアルメニアの作曲家。ここでは民族楽器を用いて、クラシック的なサウンドも1曲目で少し意識していたと思ったら、その後は民族的なサウンドが前面に出てきます。グルジェフ以外にも、作曲家(吟遊詩人?)の名前が出ていて、歌唱もあってジャズではないんだけどECMでは割とある民族音楽の世界です。ECMではよくある折衷音楽ではなくて、いわゆる純粋種の民族音楽ととらえられますが、New Seriesにしていないのは、その民族的側面が強く出ているからかもしれません。Levon Eskenianのアレンジも3枚目。アレンジも、アラビア音楽にどちらかというと近い、というのはなじみが薄いだけに病みつきになりそうなサウンド。

2023/11/22

Arvo Part/Tractus

2800 ECMの新譜はこれで一段落。年内に遅れてなければ、あと2枚は届くはずなんですが、それはそれとして。2800番という区切りのいい番号のアルバムは、その時に意味を持つというのをどこかで読んだことがあるのですが、アルヴォ・ペルトはECM New Seriesから有名になった作曲家なので、やはりアルバムの内容も、あまり深く考えずに広く、いろいろなところで聴けると思え、そう言うところが彼をそこまで大きくしていたのかなあ、とも思えます。このアルバムは近年に作曲されたもの、あるいはヴァージョン・アップされたものが多いので、彼のアルバムが、今ではけっこう推されてるのかな、とも思います。なかなか良かったでした。

 

Arvo Part/Tractus(ECM New Series 2800)(輸入盤) - Recorded September 2022. Estnian Philharmonic Chamber Choir, Tallin Chamber Orchestra, Tonu Kaljuste(Cond), Maria Listra(Soprano) - 1. Littlemore Tractus 2-8. Greater Antiphones I-VII 9. Cantique Des Degres 10 Sequentia 11. L'abbe Agathon 12. These Words... 13. Veni Creator 14. Vater Unser

(23/11/21)Arvo Partはエストニアの現代音楽家。収録時間は67分。20世紀末から最近までに作曲された曲が並びます。相変わらず現代音楽というよりは、ゆったりとした情景描写のサウンドが続き、ある部分は宗教音楽的に聴こえますが、この音世界に浸っていたい、という欲求にとらわれる、落ち着いた景色が見えます。透明度の高いオーケストラと合唱団というイメージ。ヴァージョンアップした曲が多く、ラストは指揮者の編集。

2023/11/21

Call On The Old Wise/Nitai Hershkovits

2779 ECM新譜の到着2日目。Nitai HershkovitsのECM初リーダー作。彼はECM以外だとアヴィシャイ・コーエン(B)のバンドの録音もあり、ECMだとOded Tzurのアルバムに現時点で2枚参加しています。ECMでソロ・ピアノというと実力のあるプレイヤーが多いのですが、彼もさすがだなあ、と思います。音数は少なくはないけれど、聴いていて穏やかな雰囲気になる曲が多め。50分で18曲と、短めの曲が並んでいますけど、過不足のない表現の長さだと思います。聴き心地が良いので、つい流して聴いてしまいがちですが、なかなかいいと思います。意外にクラシックの素養が出ているなあ、という感じもありますね。

 

Call On The Old Wise/Nitai Hershkovits(P)(ECM 2779)(輸入盤) - Recorded June 2022. - 1. The Old Wise 2. Enough To Say I Will 3. Mode Antigona 4. Of Trust And Remorse 5. Intermezzo No.3 6. Majestic Steps Glow Far 7. Dream Your Dreams 8. Placid In Africansque 9. Mode Brilliante 10. Single Petal Of A Rose 11. A Rooftop Minuet 12. Late Blossom 13. Intermezzo No.4 14. In Satin 15. This You Mean To Me 16. Of Mentorship 17. For Suzan 18. River Wash Me

(23/11/21)7、10曲目以外はNitai Hershkovitsの作曲。ECMでは初リーダー作で、収録時間は50分。1分から4分ほどの短い曲が続きます。短い断片を膨らませて、あるいはインプロヴィゼーションを演奏しているようでいて、けっこうメロディアスで哀愁を保ちつつ、まるでクラシックや現代音楽のようなピアノに聴こえることもあり、その構築力は素晴らしいと思います。曲にもいろいろタイトルがついていて、その表情を変えつつ、物語が進んでいくような叙情的なピアノ。全体的には抑え気味ではあるけれども、ある程度音数もあって、ジャケット写真のように自然の風景を眺めているような印象の曲が多いです。イスラエル色は、聴いた限りではほとんどなくて、西欧的な要素が強め。それにしても引き出しの多さに感動します。

2023/11/20

Thomas Larcher/The Living Mountain

2723 久しぶりにECMのCD新譜などが入ってきたので聴いていきます。今日のアルバムはNew Seriesで、しかも現代音楽だし、オペラ的な声楽のものもあるしで、なかなかハードルが高いです。ただ、こういうジャンルを好きな方もいらっしゃるだろうし、自分もECMは全部追っかけという目標を立ててしまったので、あえて聴いてます。でも音的にはなかなかそのダイナミクスというのがECMでは珍しく大きくて、それと録音の良さもあってか、なかなか興味深い仕上がりにはなっていますね。しかも最も古い作曲で’15年、他の2曲は’19-20年と、けっこう新しい作曲であることも興味を引きます。まずはストリーミングなどで聴いてみてください、ということで。

 

Thomas Larcher/The Living Mountain(ECM New Series 2723)(輸入盤) - Recorded June 2021 and May 2022. Sarah Aristidou(Soprano), Alisa Weilerstein(Cello), Aaron Pilsan(P), Luka Juhart(Accordion), Munchener Kammerorchester, Clements Schuldt(Cond), Andre Schuen(Bariton), Daniel Heide(P) - 1-6. The Living Mountain 7-9. Ouroboros 10-22. Unerzahlt

(23/11/20)Thomas Larcherは20-21世紀のオーストリアの作曲家、ピアニスト。収録時間は57分。3曲からなり、いずれも世界初録音だそうです。現代音楽ではあっても、ソプラノとオーケストラのための時に情緒を感じさせる1-6曲目、7-9曲目はチェロとオーケストラのための、かなり硬派な部分のある現代音楽の作品、10-22曲目はバリトンとピアノのための小品の連なりの曲です。8曲目などはダイナミックレンジが広い。

2023/11/05

Uncle John's Band/John Scofield

2796 ECMの新譜を待っているのですが、このアルバム、待ちきれずにストリーミングで何度も聴いてしまったため、届く前のフライングでアップです。今回収録時間がCD2枚組にしては少々中途半端なんですが、もうLPが復権して来て、LP2枚分の分量とすれば納得のいく長さになります。曲順からしても最初からLPを意識しているんじゃないかなあ、と思います。内容は、好きなジョン・スコフィールドが、好きなECMレーベルで、しかもレーベルをあまり意識させない作りになっているので、自分の中では今年けっこう印象に残った1枚となります。これを10月発売直後にCD入手出来ていればなあ、と後悔しましたが、まとめて注文済みなので、止むを得ませんね。もう何回も聴いています。(追記)11月19日にCDが到着しました。

 

Uncle John's Band/John Scofield(G)(ECM 2796/97)(輸入盤) - Recorded August 2022. Vicente Archer(B), Bill Stewart(Ds) - [CD1] 1. Mr. Tambourine Man 2. How Deep 3. TV Band 4. Back In Time 5. Budo 6. Nothing Is Forever 7. Old Man [CD2] 1. The Girlfriend Cord 2. Stairway To The Stars 3. Mo Green 4. Mask 5. Somewhere 6. Ray's Idea 7. Uncle John's Band

(23/11/05)CD2枚組。収録時間は90分。ジョン・スコフィールド作が[CD1]2-4、6曲目、[CD2]1、3-4曲目で、他はボブ・ディラン作、ニール・ヤング作やミュージカル、ジャズメン・オリジナル等、いろいろなところからの演奏。とは言うものの、出てくるフレーズはいつものジョン・スコ節で、全曲彼自身のオリジナルかのように、自由奔放に演奏を繰り広げているところがすっきりとしています。特にギター・トリオなので、ギター好きにはたまらない1枚なのでは。CD1枚ではおさまらなかったですが、これはあえてLP2枚分ということで焦点を定めているのかなと思います。ドラムスも相性のいいビル・スチュワートなので、なおのこと自由に3人の演奏をしているように聴こえます。ラストのタイトル曲はオリジナルではなかったです。

2023/10/08

Veljo Tormis/Reminiscentiae

2793ECMの新譜4日目で一段落。今日もNew Seriesですが、ヴェリヨ・トルミスの没後初めてのアルバムだそうで、彼に捧げられているとのこと。そう言えば、彼もECMでいくつか取り上げられるようになったかと記憶しています。エストニアの作曲家は何人か取り上げられていますが、自分自身では「雷鳴」だったかな、が印象に残っています。もうずいぶん前ですね。それをトヌ・カリユステの指揮で、と、彼もECMでは多く取り上げられています。ヨーロッパでの中心部ではなくて、いわゆる辺境(と言っては誤解が生ずるかもしれないけれど)を取り上げることが多いですね。時期的には現代音楽ばかりの時に、割と親しみやすい曲を作ってくれるので、少々ホッとしています。ちなみに、このアルバムは紙パッケージです。

 

Veljo Tormis/Reminiscentiae(ECM New Series 2793)(輸入盤) - Recorded October/November 2020. Estonian Philharmonic Chamber Choir, Tallinn Chamber Orchestra, Tonu Kaljuste(Cond), Veiko Tubin(Reciter), Annika Lohmus(Soprano), Triin Sakermaa(Soprano), Maria Valdmaa(Soprano), Iris Oja(Mezzo-soprano), Indrek Vau(Tp), Madis Metsamart(Per), Linda Vood(Fl) - 1. Tornikell Minu Kulas 2. Mure Murrab Meele 3-5. Kurvameelsed Iaulud Reminiscentiae: 6-12. Reminiscentia. Sugismaastikud 13-16. Reminiscentia. Talvemustrid 17-22. Reminiscentia. Kevadkullud 23-25. Reminiscentia. Suvemotiivid 26. Reminiscentia. Kolm Mul Oli Kaunist Sona 27. Hamleti Iaul I 28. Halletused

(23/10/08)Veljo Tormisはエストニアの作曲家で、’17年没。収録時間は77分。’64年から’82年に作曲された曲を、’20年に録音されましたが、いくつかの曲はトヌ・カリユステにより編曲が施されています。時期的には現代音楽なのですが、敬虔な部分もありますが、クラシック音楽的で分かりやすくホッとします。歌唱だけではなくて、語りも入る曲(1曲目)もあります。歌唱があるのは1-5、27-28曲目。オーケストラの演奏中心。

2023/10/07

Dance Of The Elders/Wolfgang Muthspiel/Scott Colley/Brian Blade

2772 ECMの新譜の3日目。今回届いたうちの唯一のジャズの方のアルバム。ウォルフガング・ムースピールのこのメンバーではECM2枚目のアルバムですが、やっぱりこういう雰囲気は好きですね。ただ、ECMではありがちなんですが、静かな場面が目立っていて、そういう点で少し敬遠される人もいらっしゃるようです。メンバーがメンバーなので、なおさらですね。自分も、聴く前に頭になっている音はもう少し賑やかなものを想定してますが、それでも静かな場面ばかりでもなくて、盛り上がりのあるところもありますし。アコースティック・ギターを使っている場面も多いので、ジャジーというよりはフォーキーという感じもしないでもないですけど。

 

Dance Of The Elders/Wolfgang Muthspiel(G)/Scott Colley(B)/Brian Blade(Ds)(ECM 2772)(輸入盤) - Recorded February 2022. - 1. Invocation 2. Prelude To Bach 3. Dance Of The Elders 4. Liebeslied 5. Folksong 6. Cantus Bradus 7. Amelia

(23/10/06)4曲目がクルト・ワイルらの作曲、7曲目がジョニ・ミッチェルの作曲の他は全曲Wolfgang Muthspielの作曲。収録時間は45分。このメンバーではECM2作目だけど、1曲目は静かに始まります。テクニックよりも場の雰囲気を重視する感じも。このメンバーでは文句なしなんだけど、もう少し冒険したところも聴いてみたいような気もします。それでもそれなりに盛り上がるところもあり、10分台の1曲目も途中からブルース的な盛り上がりを見せます。ギターはエレクトリックもアコースティックも使い、2-3、5-6曲目はアコで演奏。フォークっぽい曲も。3曲目のタイトル曲は変拍子で少し目立つ演奏になってます。4曲目もオリジナルのサウンドに感じます。6曲目は割と元気な部分も。7曲目はそのままジョニを連想。

2023/10/06

Heinz Holliger/Anton Kernjak/Eventail

2694 ECMの新譜(New Seriesですが)の2日目。前回(昨日)のアルバムにも書いてあったんだけど、「Co-production ECM Records/Radio SRF 2 Kultur」というようなことが書いてある。時々コラボしていたのは過去のアルバムにもあったのだけど、ジャケ裏の目立つところにこういう表現があったのは初めてではないかなあ、という気もしています。ただ単に表記上のことだけなのかもしれませんが。ところで、今日のアルバム、フランスの作曲家集で、主にオーボエとピアノの演奏になっています。なんでホリガーがフランスの歌曲をやろうとしたのか分かりませんが、マンフレート・アイヒャーのアイデアだったのかも。結果はオーライなので、いいと思いますけれども。

 

Heinz Holliger(Oboe, Oboe d'amore)/Anton Kernjak(P)/Eventail(ECM New Series 2694)(輸入盤) - Recorded October 2021. Alice Belugou(Harp on 3) - Maurice Ravel: 1. Piece En Forme De Habanera Camille Saint-Saens: 2-4. Sonate Andore Jolivet: 5. Controversia Olivier Messiaen: 6. Vocalise-Etude 7. Morceau De Lecture Maurice Ravel: 8. Kiddisch Darius Milhaud: 9. Vaocalise-Etude <> Op.105 Claude Debussy 10. Syrinx Charles Koechlin: Le Repos De Tityre Op.216/10 Andre Jolivet 12. Chant Pour Les Piroguiers De L'Orenoque Claude Debussy 13. Patite Piece Camille Saint-Saens: 14. Le Rossignal Robert Casadesus: 15-17 Sonate Op.23

(23/10/06)ハインツ・ホリガーによる、19世紀から20世紀にかけてのフランスの作曲家の作品集(作曲家が多いので個々の紹介は省略)。収録時間は69分。Eventailとは「扇」のことで、フランス音楽を扇のように開いて紹介するという意味でしょうか。有名な作曲家からあまり知られていない作曲家まで、いろいろと取り上げて紹介して見せるところは、ECMならではかもしれません。ホリガーのオーボエは極上の音を奏でています。

2023/10/05

Henry Purcell/Fantazias/John Holloway Ensemble

2249新譜CDが、ECM New Seriesを中心に入ってきたので聴いていきます。新譜といいつつもすでにECMでは2700番台後半が出てきているのに、2200番台半ばの古い番号。このあたりって、10年以上前に発売されたものがほとんどなんですね。録音が’15年となっているので、制作が遅れたのか、その後も発表を様子見だったのかは分かりませんけれども。さて、ヘンリー・パーセルの名前は知っているけれども、魅力的に見える「ファンタジア集」、ネット上では彼の有名な曲のリストには入っていなかったです。それだけ録音も少ないのかもしれません。今回聴いてみて、なかなかいいんだけど、このあたりは自分ではバッハが中心になってしまっているので、ちょっと複雑な面が見えてしまったかな、とも思います。でもいいことはいいです。

 

Henry Purcell/Fantazias/John Holloway(Vln) Ensemble(ECM New Series 2249)(輸入盤) - Recorded March 2015. Monika Baer(Viola), Renate Steinmann(Viola), Martin Zeller(Cello) - 1. Fantazia X 2. Fantazia I 3. Fantazia IV 4. Fantazia V 5. Fantazia IV 6. Fantazia II 7. Fantazia VII 8. Fantazia VIII 9. Fantazia XI 10. Fantazia III 11. Fantazia XI 12. Fantazia XII

(23/10/05)ヘンリー・パーセルは17世紀イングランドの作曲家。収録時間は41分。パーセルの中では有名な曲のリストには入ってなかったですが、難解な対位法とポリフォニーを併せ持った作品と見られているようです。IからIIIまでは3つのパート、それ以降は4つのパートでの演奏。バロック音楽の雰囲気をたたえつつも、聴いた限りバロックを超えた複雑性も存在する気が。古楽器でなく、写真では現代楽器での演奏になってます。

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