Strands - Live At The Danish Radio Concert Hall/Palle Mikkelborg/Jakob Bro/Marilyn Mazur
ECMの新譜2枚目で年内はこれで一段落だと思います。コロナ禍以降、ECM番号にけっこう空き番があって、それらは今後どうするのか分からないですが、その一方でこのように2800番台に突入しているのだから、相当数企画はあったのだと思います。今回の2枚は持ち込み音源のようで、マンフレート・アイヒャーも歳なので、持ち込み音源が増えてくるのかなあ、などと気にはしていますが。このアルバム、作曲の中心がヤコブ・ブロですし、好きなギタリストのひとり。静かなサウンドが持ち味ですけど3曲目は盛り上がりますねえ。こういう場面もあってこそのライヴだとは思いますが、緩急の緩を中心にワンポイントあるというのが、ECMらしくていいですね。
Strands - Live At The Danish Radio Concert Hall/Palle Mikkelborg(Tp, Flh)/Jakob Bro(G)/Marilyn Mazur(Per)(ECM 2812)(輸入盤) - Recorded February 2023. - 1. Gefion 2. Oktober 3. Returnings 4. Strands 5. Youth 6. Lyskaster
(23/12/04)収録時間は46分。5曲目がPalle Mikkelborg作、1-2、4、6曲目がJakob Bro作、3曲目が2人の共作。ライヴですが、ECMらしく静かであり朗々としたホーンのサウンドが効いている、落ち着いた曲がメインで続きます。1曲目はその静かなサウンドとメロディが印象的な曲。パーカッションも音数少なく、その静かな場に寄り添うような雰囲気で演奏します。2、4曲目はやや淡く、哀愁も伴っていますが、似たようなサウンドで進んでいきます。特に4曲目は12分。ブロの作品は全体的にそのような感じでもあります。それでも3曲目はけっこうな盛り上がりを見せ、ライヴでの華になっています。ホーンの響きがゆったりと他の楽器と絡みながら漂っていく5曲目、そしてそのまま続くように小品の6曲目で幕を閉じます。
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