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カテゴリー「Criss Cross1151-1200番」の50件の記事

2006/12/30

Mr. Mags/Joe Magnarelli Quintet

1200
Criss Crossレーベル順番聴き10日目。これで今回はひと段落。まあ年末でもあるので、今年はひと段落というべきでしょうか(笑)。あと未聴盤が30枚ありますがちょっとペースを早めてやっていきたいと考えています。ジョー・マグナレリという人、モーダルでマイナーな曲もやりますが、明るい曲に明るいフレーズというイメージがあって、そこが彼の個性かなと思います。やっぱり聴くと分かって、アメリカ人としてはセールスポイントではないでしょうか。7-8曲目がやや異色なサウンドかなとも思えるのですが、ラストの方に加えることでアルバムの全体のバランスが良くなっている感じです。


Mr. Mags/Joe Magnarelli(Tp) Quintet(Criss Cross 1200)(輸入盤) - Recorded June 1, 2000. Jim Snidero(As, Fl), David Hazeltine(P), John Webber(B), Tony Reedus(Ds) - 1. 215 # 1 2. Our Song 3. Passage 4. I Should Care 5. Mean What You Say 6. Oh' Suzanne 7. Blue Opus: The Last Goodbye - Mr. Mags 8. Mississippi Jazz Club

(06/12/24)Joe Magnarelli作は全8曲中5曲(1-2、6-8曲目)。カラッと明るいトランペットや曲などが印象的です。ややアップテンポで都会的ながらも明るめのコード進行で曲を盛り上げていく感じの1曲目、8分の6拍子でやはり温かいメロディやソロで包み込むような2曲目、ジム・スナイデロ作で陽性のバップ色が強いアップテンポの3曲目、ワン・ホーンで朗々と唄い上げていくバラードが心地良い4曲目、サド・ジョーンズ作を柔らかく包み込むようなテーマからミディアムのソロに移る5曲目、ややアップテンポのラテンのリズムでやや哀愁を含んで進行する6曲目、ドラムスのマレットが前面に出るバラードと、タイトル曲のブルースがメドレーで続いていく10分台の7曲目、アップテンポのモーダルな感じで突き進む8曲目。

2006/12/29

Workin' Out/John Campbell Trio

1198
Criss Crossレーベル順番聴き9日目。ジョン・キャンベルのこのレーベル唯一のリーダー作。ピアノの粒立ちはいいし、けっこう上手いピアニストだとは思うのですが、上手い以上に個性的な「何か」が求められるのかもしれません。確かにいろいろなジャズメン・オリジナルをそれなりの雰囲気で料理はしているんだけれども、第一印象は器用だな、ということ。アルバムとして聴いていて心地よい、そして時にスリリングな音を聴けるので水準以上だとは思います。ただ、個人的にはそれならばせめて1曲は彼のオリジナルを入れて欲しかったな、と思うわけで。この時代のアルバムには、やっぱりオリジナルかな、と感じます。


Workin' Out/John Campbell(P) Trio(Criss Cross 1198)(輸入盤) - Recorded June 2, 2000. Jay Anderson(B), Billy Drummond(Ds) - 1. Four In One 2. Sky Dive 3. Duke Ellington's Sound Of Love 4. Steps 5. Maiden Voyage 6. Wonderful 7. Fall 8. Sea Journey 9. I Waited For You

(06/12/24)John Campbellの曲はなく、ジャズメン・オリジナルが多いです。器用なピアニストという印象。セロニアス・モンク作で、うまく彼の特徴をとらえてながら自分の色を出している1曲目、フレディー・ハバード作のやや静かなボッサ風のリズムでリリカルに展開する2曲目、チャールズ・ミンガス作のしっとりとしたバラードの3曲目、チック・コリア作のメカニカルでアップテンポなスリルを持つ4曲目、ハーヴィー・ハンコック作をオーソドックスなアプローチでの5曲目、レッド・ミッチェル作の温かいメロディのワルツで楽しめる6曲目、ウェイン・ショーター作のミステリアスな雰囲気で静かなアプローチをする7曲目、チック・コリア作で哀愁のあるメロディとカチッとした感じの8曲目、ソロ・ピアノでスタンダードを繊細に奏でる9曲目。

2006/12/28

Echonomics/Seamus Blake Quartet

1197
Criss Crossレーベル順番聴き8日目。シーマス・ブレイクのサックスはちょっと前から注目していて、なかなか良いとは思うのですが、このアルバムの聴きどころは、4人の演奏の絶妙なコンビネーションではないかな、と思います。1曲目は7拍子と定型的なフレーズが出てきて、それに合わせざるを得ないところはあったにせよ、例えば3曲目など、4人の音やビートがどんどん変化していって、いったいどこへ行ってしまうんだろうというような、スリルを味わうことができます。やっぱりこのメンバーだからでしょうか。あとは8ビート的な曲や、ポップス・ロックの曲も複数あって、その分4ビート的なノリは少なめです。


Echonomics/Seamus Blake(Ts) Quartet(Criss Cross 1197)(輸入盤) - Recorded December 15, 1999. David Kikosuki(P), Ed Howard(B), Victor Lewis(Ds) - 1. Cirkle K. 2. Why Not 3. Last Minute Club 4. Children And Art 5. Echonomics 6. Rain Your Love Down 7. God Only Knows

(06/12/24)全7曲中Seamus Blake作は3曲(1、3、5曲目)。クァルテットのリーダー作で、バックの人材もスゴい。ややエキゾチックな7拍子のテーマで、その雰囲気と拍子がソロでも持続しつつ盛り上がる1曲目、8ビートのファンク的なミディアムの演奏で、管にエフェクター(?)をかけつつ進行する2曲目、浮遊感を絡めながら自由なビートからアップテンポの4ビートで盛り上がって突き進む感触のある3曲目、しっとりとしたメロディで穏やかに時間が通り過ぎていくようなバラードの4曲目、やはり8ビートでロックのノリにサックスが乗っかってエフェクターがかかるタイトル曲の5曲目、スティーヴィー・ワンダー作をボッサに近いテイストで唄い上げる6曲目、ビーチ・ボーイズの曲をカラッとした明るいバラードで演奏している7曲目。

2006/12/27

Power Source/Ryan Kisor Quartet

1196
Criss Crossレーベル順番聴き7日目。なかなかスゴいメンバーでの演奏ですが、ピアノレス・クァルテットということもあり、管楽器のスペースが広くなってかなり自由な演奏が繰り広げられています。時にゆったりと、時にアグレッシヴに吹きまくったりとか。このことが逆に、聴き手の好き嫌いが出てくる要因でもないかな、とは思うのですが。私の場合、こういう演奏でも全然OKで、感触的にはオーネット・コールマンのバンドを洗練して現代的によみがえらせたようなバンドかな、という気もします。管好きには、この2人が揃っていれば買いでしょう、と思うのですが。ただ、ひとクセありますので注意、といったところでしょうか。


Power Source/Ryan Kisor(Tp) Quartet(Criss Cross 1196)(輸入盤) - Recorded June 11, 1999. Chris Potter(Ts), Jamse Genus(B), Gene Jackson(Ds) - 1. Power Source 2. Salome's Dance 3. Duke Ellington's Sound Of Love 4. New Picture 5. Bogie Stop Shuffle 6. Pelog 7. Bird Food

(06/12/24)Ryan Kisorの作曲は1曲目のみ。チャールズ・ミンガス作の3、5曲目、オーネット・コールマン作の7曲目が目をひきます。ピアノレスによる自由なスペースのある豪華なメンバーの演奏。アップテンポでテーマの2管ハーモニーが個性的な、そしてアドリブがけっこう堪能できるタイトル曲の1曲目、8ビート基調で10分を超える、割とアグレッシヴな演奏が聴かれる2曲目、ややスローでメロディアスな雰囲気が前面に出ていてミンガス作としてはきれいな印象のある3曲目、8分の6拍子でややおっとりとしたメロディのやり取りが聴かれる4曲目、アップテンポでちょっと泥臭いような雰囲気の曲がイメージどおりの5曲目、陽気でテンポも自在、ややユーモラスかつハードな6曲目、コールマン作の雰囲気が出ている7曲目。

2006/12/26

Unseen Universe/Conrad Herwig Sextet

1194
Criss Crossレーベル順番聴き6日目。コンラッド・ハーヴィグのトロンボーンのフレーズは時に恐ろしく正確で速いのですが、他のメンバーもゴリゴリと速弾き(速吹き)をやってしまって、ものすごいメンバーが集まったものだなあと思います。昨日紹介した「ワン・フォー・オール」は現代ハードバップという感じのイメージなのに対して、今日のアルバムはもっとモーダル寄りの、スーパーフレーズ炸裂、といった感じで、自分の好みの現代ジャズのスタイルにより近いものを感じます。そういう意味では個人的オススメ盤です。途中スローな曲も当然入ってますけれど、1曲目とラストの曲のインパクトはけっこうありますね。


Unseen Universe/Conrad Herwig(Tb) Sextet(Criss Cross 1194)(輸入盤) - Recorded December 18, 1999. Alex Sipiagin(Tp, Flh), Seamus Blake(Ts, Ss), David Kikoski(P), James Genus(B), Jeff 'Tain' Watts(Ds) - 1. The Tesseract 2. From Another Dimention 3. Unseen Universe 4. Triangle 5. All Is One 6. Rebirth 7. Circumstantially Evident 8. The Magic Door 9. Three Degrees Of Freedom

(06/12/24)全曲Conrad Herwigの作曲で勝負しています。なかなかの精鋭ばかりのメンバー。曲もけっこう迫力。モーダルなアップテンポでこれでもかと全員で押しまくるスリリングな1曲目、ミディアムのボッサで郷愁を感じるようなテーマとソロで進んでいく中間色的な2曲目、ちょっと不安定感を漂わせながら変化をつけて進む、時に勢いもあるモーダルなタイトル曲の3曲目、8分の6拍子でちょっと沈んだ曲調で中盤盛り上がる4曲目、マイナーブルースですがモーダルにフレーズも暴れる5曲目、ピアノとのデュオでしっとりとした哀愁を奏でていくバラードの6曲目、メカニカルにアウトしたフレーズとファンクサウンドがカッコ良い7曲目、ややゆったりとした寒色系のサウンドの8曲目、アップテンポでこれでもかと攻めまくる9曲目。

2006/12/25

The Long Haul/One For All

1193
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。ワン・フォー・オールもレーベルを飛び越えて他レーベルでも録音していますが、それだけ人気もあって安定したグループなんでしょうね。聴いていて、ある種都会的なテーマでのハーモニーを持ち、しかもジャズらしくてカッコ良い面が確かにあります。ただ、聴いていてこれがグループの音(方向性)だ、というのも分かるのですが、もう少し広くてもいいのかな、という気もしますけれど。まあ、売れているグループです。今回はベースがピーター・ワシントンではなくてレイ・ドラモンドですがグループ名が存続しています。以前ドラムスのみ違った時はジム・ロトンディのリーダー作だったのですが。そういう細かいコダワリよりも、ジャズを聴いて楽しみましょうか。


The Long Haul/One For All(Criss Cross 1193)(輸入盤) - Recorded May 30, 2000. Eric Alexander(Ts), Jim Rotondi(Tp, Flh), Steve Davis(Tb), David Hazeltine(P), Ray Drummond(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. A Cry For Understanding 2. The Long Haul 3. Echoes In The Night 4. The Poo 5. The Good Life 6. Stash 7. Summer Nights 8. Nothin' To It

(06/12/23)5曲目以外はメンバーの作曲で、特に8曲目はグループ名義。ベースがレイ・ドラモンドに変更だけれどもグループ名は維持。モーダルなルバートではじまり、渋いテーマのハーモニーもカッコ良くせまってくる、これぞこのグループのサウンドといったややアップテンポの12分台の1曲目、ミディアムで少し抑制された洗練された都会的な要素を持つタイトル曲の2曲目、ラテン的なビートのやや中間色的なサウンドでノリのよい3曲目、ちょっと入り組んだテーマを持つややアップテンポの4曲目、ミディアムでややおっとりとした曲調の5曲目、5拍子系の陽気な感じもするリズムが弾む6曲目、ちょっと浮遊感がありながらも力強いファンク系のリズムのある7曲目、アップテンポでの現代ハードバップとでも言うべきな9曲目。

2006/12/24

The Gospel Truth/Wycliffe Gordon Sextet

1192
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。今日はワイクリフ・ゴードンのレーベル初リーダー作で、この後何枚ものリーダー作を出すようになるので、比較的売れているんじゃないかと思います。ただ、彼はウィントン・マルサリスのグループにいたせいか、モダンジャズ以前の古いスタイルを強調するところがあって、このアルバムでもそのスタイルとゴスペルを強調しています。知っているメロディが何曲もありますね。個人的にはあまり好みではないスタイルですが、古いとは言っても、フレーズ自体は「今」のミュージシャンですから、必ずしも全体が古いわけではないです。こういうジャズを好きな方も世界では多いんでしょうね。


The Gospel Truth/Wycliffe Gordon(Tb, Tuba, Vo) Sextet(Criss Cross 1192)(輸入盤) - Recorded May 31, 2000. Marcus Printup(Tp, Vo), Victor Goines(Ts, Bs, Cl), Eric Reed(P, Vo), Reuben Rogers(B), Winard Harper(Ds), Carrie Smith(Vo), Jurt Stockdale(As), Jennifer Krupa(Tb), Dion Tucker(Tb) - 1. Jesus Loves Me 2. The Deacon's Moan 3. What A Friend We Have In Jesus 4. The Load's Prayer 5. There(s A Tree 6. The Gospel Truth 7. Take My Hand, Precious Load 8. The Hallelujah Scat 9. We Have Come Into This House 10. The Battle Hymn Of The Republic 11. The Mseeage

(06/12/22)Wycliffe Gordonの初リーダー作で、彼の作曲は4曲(2、6、8、11曲目)。ゴスペルやオールド・スタイルのジャズが満載なので、モダン・ジャズを目的で聴いている人には、ちょっと方向性が違うアルバムかも。ウィントン・マルサリスのバンドにいた影響か。でも、個々のフレーズは今風の部分も。思いっきり明るい昔のサウンドのジャズが出てくる1曲目からはじまって、2、5曲目はゴスペルのヴォーカルで、ブルースにも通じるようなサウンド。トラディショナルをはじめ、どこかで聴いたことのある懐かしいメロディの曲も多いので、そういう意味では楽しい。4曲目のようにしっとりとしたバラードも。コッテリとした感じのカップを使ったトロンボーンが活躍するややアップテンポの8曲目、同様なトロンボーンのソロの11曲目。

2006/12/23

In Focus/Michael Karn Quintet

1191
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。このレーベルには何度も登場する人と少ししか登場しない人と分かれるということを以前書きましたけれど、マイケル・カーンもこのレーベルではこのアルバムを含めて2枚しか参加していません。曲自体繊細な響きを持っていて良く練られた感じがして、音はシャープだけれどもフレーズの雰囲気としてはマロい感じもして、好印象は持ちました。ただ、4曲目などはバリバリ吹いている割には、押し出しの点でちょっと弱いかな、という気もします。でも、アルバムとしてはメンバーが強力なのでけっこう良いとは思います。ピーター・バーンスタインのギターがけっこう前面に出ています。


In Focus/Michael Karn(Ts) Quintet(Criss Cross 1191)(輸入盤) - Recorded June 5, 1999. Peter Bernstein(G), David Hazeltine(P), Reuben Rogers(B), Gregory Hutchinson(Ds) - 1. Momentum 2. Grant's Tune 3. D And B 4. Smile 5. One Bedroom Blues 6. A Time For Love 7. The Highest Mountain

(06/12/22)全8曲中3曲がMichael Karnの作曲(1、3、5曲目)。これ以前には双頭アルバムがあり、実質的な初リーダー作。曲の作り方に繊細なところがあるかも。ちょっと浮遊感のある都会的なアプローチで不思議なメロディとソロが展開していき、最後に絡み合う10分台の1曲目、グラント・グリーン作のミディアムでちょっと渋めなサウンドを伴った2曲目、ピアノとのデュオで静かで研ぎ澄まされたバラードが進行していく3曲目、チャーリー・チャップリン作の曲を、テーマは滑らかでソロは急速調、変化に富んだアップテンポで演奏している4曲目、洗練はされているけれどもタイトルどおりの完全なブルースの5曲目、ソフトでスローに包み込むようなバラードの6曲目、ややアップテンポでモーダルさも少しは感じられる7曲目。

2006/12/22

Almost Twilight/David Kikoski Trio

1190
Criss Cross順番聴き2日目。今日のアルバムは強力でした。ピアノ・トリオでメンバーもさることながら、そのメンバーで繰り出すフレーズが有機的に絡みつき、全曲オリジナルなのに、どの曲も良くてパンチを浴びせられたような気分。曲の素材も工夫があるので、デヴィッド・キコスキーはやはりタダ者ではないな、と思わせます。8曲目はおそらくテーマだけを決めたフリーでもあると思うのですが、そこを3人で寄ってたかって素晴らしい演奏を聴かせてしまっています。派手か地味か、まあスタンダードがない分地味なのでしょうけれど、演奏自体はどの曲もハッキリと聴き分けられるくらいの印象をもってせまってきます。ただ、全曲オリジナルということで好き嫌いは分かれるかも。


Almost Twilight/David Kikoski(P) Trio(Criss Cross 1190)(輸入盤) - Recorded December 11, 1999. John Patitucci(B), Jeff 'Tain' Watts(Ds) - 1. Waiting For G.M. 2. Rose Part 1 & 2 3. Water 4. Games 5. Almost Twilight 6. Betrayal 7. Blues In The Face 8. Opportunity 9. Immediacy

(06/12/20)全曲David Kikoskiの作曲。メンバーがスゴいです。ラテンノリのベースの上を自由奔放にかけめぐるピアノのフレーズの1曲目、浮遊感がありつつも自由に3人が寄り集まって、美しいフレーズもあるドラマチックな、前半4ビート、後半ボッサ的な12分台の2曲目、複雑で音がつまったテーマから3拍子のラテン系ノリのアドリブに突き進む3曲目、少しエキゾチックなテーマと変化に富んだ自由なソロの4曲目、中間色的な繊細さと美しいメロディもあるタイトル曲の5曲目、変化しつつメカニカルなアプローチが印象的な6曲目、本格的なブルースのフレーズが出てくるミディアムでの7曲目、ちょっと不安感も交えてしっとり感の高いバラードからフリー方面にも行く8曲目、メカニカルかつスピーディーで目まぐるしい9曲目。

2006/12/21

Blue Suite/Gary Smulyan And Brass

1189
Criss Crossレーベル順番聴き再び1日目。今日はジャズでは最強のバリトン・サックスではないかと思われる、ゲイリー・スムリアンのビッグ・バンド作品です。コンボ以外の編成ってこのレーベルにしてはかなり珍しいし、ボブ・ベルデンのアレンジもフレンチ・ホルンやチューバを交えて、いわゆるビッグ・バンド・サウンドと言うよりはちょっとまろやかなところが気に入っています。ただ、ブルースをテーマにしたとは思えるのですが、あまりオーソドックスなブルースっぽくないのですね(笑)。ラストの曲ぐらいかな。だからあまりブルース作品とはとらえずに聴いても気がつかないんじゃないかと思います。基本的にボブ・ベルデンのアレンジは好みなので、このアルバムは良かったと思いました。


Blue Suite/Gary Smulyan(Bs) And Brass(Criss Cross 1189)(輸入盤) - Recorded December 9, 1999. Bob Belden(Arr), Bill Charlap(P), Christian McBride(B), Kenny Wqashington(Ds), Earl Gardner(Tp), Greg Gisbert(Tp), Scott Wendholt(Tp), John Mosca(Tb), Jason Jackson(Tb), Douglas Purviance(Btb), John Clark(French Horn), Fred Griffith(French Horn), Bob Stewart(Tuba) - 1. Interlude Blue Sute: 2. Blues Culture 3. Blues In My Neighborhood 4. Charleston Blue 5. Blues Attitude 6. Blue Speed 7. Blues Gentility 8. Blue Stomp

(06/12/20)1曲目のみオリヴァー・ネルソン作、他は組曲構成でブルースをテーマにしたボブ・ベルデン作。レーベルでは珍しいビッグバンド編成。もちろん、ゲイリー・スムリアンのバリトン・サックスもバリバリ。メロディアスながらアップテンポで分厚いアンサンブルとソロの対比が印象的な1曲目、少しスローでややメロディアスなコードを持っている2曲目、ボッサ的なリズムで淡色的かつソロは熱い気もするその対照が面白い3曲目、スローなテンポでのホーンが包み込むようなバラードの4曲目、モーダルさがなかなかブルースを感じさせる8分の6拍子の5曲目、アップテンポのドラムス、ベースがメインで、管のソロを展開する7曲目、あや織り系のサウンドのバラードの8曲目、最後でやっとブルースらしい曲が出てきた8曲目。

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