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カテゴリー「Criss Cross1101-1150番」の50件の記事

2006/07/06

Philly-New York Junction/John Swana - Joe Magnarelli Sextet

1150
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。今日はジョン・スワナとジョー・マグナレリの共演第1作のアルバムです。2人の違いはというと、スワナの方がシャープで温度感がやや低め、マグナレリの方が、ややまろやかな感じで温度感はちょっと高いかな、という風に、ある程度区別はつきます。ただ、アップテンポの曲をバリバリと演奏する場合には、やっぱり2人とも速いパッセージを事もなく吹きまくっているので、こういう場面では2人とも対等にやりあっている感じです。サックスのエリック・アレキサンダーがちょっと目立ちすぎかな、とも思うのですが、もうちょっと地味なホーンを用意した方が、と考えるのは、考えすぎでしょうか(笑)。


Philly-New York Junction/John Swana(Tp, Flh) - Joe Magnarelli(Tp, Flh) Sextet(Criss Cross 1150)(輸入盤) - Recorded June 4, 1998. Eric Alexander(Ts), Joel Weiskopf(P), Peter Washington(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Fat Cat 2. In Balance 3. Growing Pains 4. Philly-New York Junction 5. Pannonica 6. I've Never Been In Love Before 7. Lollipops And Roses 8. Ugly Beauty 9. Buffalo

(06/06/17)John Swana作が1曲目、Joe Magnarelli作が3曲目、そして共作が4曲目。タイプが多少違いますがレーベルでは有名な2人のトランペットの共演が楽しめます。テーマがちょっと風変わりでアップテンポでソロをバリバリ吹いていく1曲目、Eric Alexander作のやはりアップテンポでハーモニーとソロを聴かせる2曲目、ちょっと浮遊感のある中間色系のボッサの3曲目、明るくメロディアスなハードバップという感じのタイトル曲の4曲目、Magnarelliがまったりとセロニアス・モンク作を演奏していく5曲目、メロディアスなスタンダードをアップテンポで吹きまくる6曲目、ミュートのかかった優しいワルツを奏でている7曲目、Swanaがしっとりと吹くやはりモンク作のバラードの8曲目、ケニー・ドーハム作のミディアムのブルースの9曲目。

2006/07/05

Gentle Warrior/Tim Warfield Quintet

1149
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。今日はTim Warfieldの3作目になります。このレーベル、白人と黒人といろいろな編成でアルバムが作られているのですが、今回の場合、おそらく全員が黒人なので、やはり黒っぽい音でせまってきます。私は興味の幅が広いので、人種によって区別をつけることはありませんけれど、音ってやっぱり違いが出てくるものだと思います。特にこのメンバーの中ではベースのTarus Mateenがそのサウンドを振りまく度合いが強く、他のメンバーも強さの度合いはあるにしろ、もちろん振りまいているので、そういう渋さがたのしめるのかな、とも思います。なかなかメンバーもいいですね。


Gentle Warrior/Tim Warfield(Ts) Quintet(Criss Cross 1149)(輸入盤) - Recorded December 15, 1997. Nicholas Payton(Tp on 2-3, 8), Terell Stafford(Tp on 6-7), Cyrus Chestnut(P), Tarus Mateen(B), Clarence Penn(Ds) - 1. I've Grown Accustomed To Your Face 2. Adonis 3. Subliminal Being 1 4. Contrast J. 5. Lani 6. The Grim Reaper's Rapture 7. Time To Let Go 8. Subliminal Being 2

(06/06/17)Tim Warfieldは8曲中5曲(2、4-7曲目)。このメンバーだと黒さも出てくるなかなかいい取り合わせ。大物ニコラス・ペイトンも3曲で参加しています。ワン・ホーンのクァルテットで穏やかかつメロディアスなバラードを奏でる1曲目、ちょっとミステリアスな雰囲気もある渋い少しアップテンポの4ビートの2曲目、Clarence Penn作のテーマ以外はスペイシーで、フリーのフォーマットに近いような部分もある、起伏のある進行の3、8曲目、かなりのアップテンポでバリバリとモーダルに攻めまくる4曲目、静かに語りかけるような落ち着いたワン・ホーンでのバラードの5曲目、出だしにフリーの部分もあってモーダルに展開していき、物語性のある壮大な19分台の6曲目、アップテンポでひたすらに前進していくパワフルな7曲目。

2006/07/04

Inner Trust/David Kikoski Trio

1148
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。今日はデヴィッド・キコスキーのこのレーベル第1作。やっぱり当時からあちこちのバンドに引っ張りだこだっただけあって、けっこうインパクトがありました。スタンダードがあるときに、原曲を重視して歌い上げていくパターンと、リハーモナイズやアレンジをしてしまって独創的に行くパターンがありますが、彼の場合多くの曲で後者になっています。それとフレーズの今っぽさ(メカニカルさ、特にアップテンポの曲のとき)と相まって、けっこう現代的なピアニストだな、と思います。もちろん叙情的な曲についてはそういう弾き方もできる、器用な面も持ち合わせているようですね。


Inner Trust/David Kikoski(P) Trio(Criss Cross 1148)(輸入盤) - Recorded December 19, 1997. Ed Howard(B), Leon Parker(Ds) - 1. Some Other Blues 2. Softly As In A Morning Sunrise 3. Mirical 4. Inner Trust 5. You Don't Know What Love Is 6. Two Lonely People 7. Once Upon A Summertime 8. We See 9. Old Folks 10. Winnie's Garden

(06/06/17)全10曲中David Kikoski作は3曲(3-4、10曲目)で、ジャズメン・オリジナルやスタンダード中心。現代的な個性でメカニカルな部分も強い感じ。そのメロディアスさとメカニカルさのあるスマートなブルースの1曲目、スタンダードを今っぽくスリリングに料理したアップテンポの2曲目、しっとり感が強くエキゾチックさもあって起伏のある3曲目、内省的と思ったら中盤でアップテンポで進行するタイトル曲の4曲目、しっとりとしながらもゆったりめのファンクのようにもなる5曲目、ビル・エヴァンス作をリリカルに演奏する6曲目、ソロ・ピアノで叙情的に歌う7曲目、セロニアス・モンク作を彼流に陽気に仕上げていく8曲目、じっくりとフレーズを紡ぎ上げていくバラードの9曲目、リズムや、その間が面白く4ビートにもなる10曲目。

2006/07/03

Sleepless Nights/Walt Weiskopf Sextet

1147
新譜を先日聴いたので、久しぶりにCriss Crossレーベル順番聴き1日目。今日はウォルト・ワイスコフですが、フレーズもメロディアスというよりはメカニカルな感じで、けっこうマニア受けするサックスかな、と思っていたら、CDのオビに「バディ・リッチのビッグ・バンド、秋吉敏子のジャズ・オーケストラ、フランク・シナトラのオーケストラでも活躍」(当時)とあり、譜面が読めて、状況に応じてソロなどの雰囲気も変えられる器用な人なのだな、と改めて思いました。まあ、最近はこういうミュージシャンが増えているわけなんですが。今回のアルバムは3管のハーモニーが独特の綾織り系サウンドで、全体のサウンドに対する彩りも良く、けっこう印象に残りました。


Sleepless Nights/Walt Weiskopf(Ts) Sextet(Criss Cross 1147)(輸入盤) - Recorded December 16, 1996. Andy Fusco(As), Conrad Werwig(Tb), Joel Weiskopf(P), James Genus(B), Billy Drummond(Ds) - 1. Inner Loop 2. Come Rain Or Come Shine 3. Mind's Eye 4. Jazz Folk Song 5. Wishing Tree 6. Liberian Lullaby 7. With You, With Me 8. Sleepless Nights

(06/06/17)Walt Weiskopf作は全8曲中7曲。相変わらずフレーズや作曲は現代的に入り組んだものが多い。ここでは3管のハーモニーを生かしています。複雑で寒色系のスピーディーなテーマから、アドリブではテンポを変化させながら4ビートで進んでいくややこしい1曲目、唯一のスタンダードですが浮遊感のあるハーモニーのつくバラードの2曲目、出だしと後半はボッサのような、中間部では変則的なベースラインに沿って不思議なリズム(7拍子系?)で進む3曲目、哀愁漂うマイナーのややアップテンポで進む4曲目、やはり浮遊感のある薄暮のワルツの5曲目、モーダルな暗さを引きずっているややアップテンポの6曲目、バラードだけれどもミステリアスな感じの7曲目、ハーモニーが印象的な5拍子のタイトル曲の8曲目。

2006/06/05

Song For Donise/Adonis Rose Quintet

1146
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。今回はこれで一段落として、また後日戻ってきます。ECMレーベルが長かったですからね。Adonis Roseはニコラス・ペイトンのバンドに加入しているそうで、当時まだ23歳。ニコラス・ペイトンのリーダー作はCriss Crossにはないものの、今日参加しているメンバーのリーダー作に、ゲストで数曲参加しているものも含め、現在5作に参加しています。このアルバムはドラムスのリーダー作ではありますが、どちらかと言うとトータルサウンドを意識しているような気もします。ただ7曲目で派手なドラム・ソロを繰り広げたり、やっぱりリーダーらしいところは見せていますが。


Song For Donise/Adonis Rose(Ds) Quintet(Criss Cross 1146)(輸入盤) - Recorded December 12, 1997. Nicolas Payton(Tp), Tim Warfield(Ts), Anthony Wonsey(P), Reuben Rogers(B) - 1. Dia's Blues 2. Estrella Del Mar 3. Seventy Ninth Street 4. Song For Donise 5. Reflections 6. My Foolish heart 7. E.S.P. 8. Love Walked In

(06/05/21)Adonis Rose作は5曲目のみで、他のメンバーの曲やスタンダードなど。メンバーで、やや濃いサウンドを予想させます。現代の黒いけれどもやや都会的なピアノレスのブルースが展開される1曲目、ボッサ的な感触のメロディアスでちょっと浮遊感もあるニコラス・ペイトン作の2曲目、独特なリズムのテーマを持つ都会的なブルースを展開するAnthony Wonsey作の3曲目、ちょっとゆったりとしたワルツ進行でメカニカルな感じのソロもある4曲目、Anthony Wonsey作のモーダルで浮遊感のあるミディアムのやはり都会的な5曲目、落ち着いてきらびやかなスタンダードの有名なバラードの6曲目、有名な「E.S.P.」をかなりのアップテンポでモーダルに飛ばす7曲目、ラストはゴキゲンで明るいガーシュイン作を聴かせる8曲目。

2006/06/04

Battle Cry/Ryan Kisor Quartet

1145
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。ライアン・カイザーのレーベルリーダー作1作目ですが、このとき彼はまだ24歳だったとのこと。もうすでにいろいろなバンドでの実戦を積んでいるだけに、若いというイメージだけで聴くのはもったいないかも、という思いがあります。かなり流暢でシャープなアドリブという感じ。それに、バックのメンバーがまた良いですよね。サム・ヤヘル、ピーター・バーンスタインときて、ブライアン・ブレイドですぜ。曲の方は、オリジナルなどではストレート・アヘッドな渋い感じもあるにしろ、スタンダード方面の曲では、メロディアスで明るいイメージがあります。これも彼のキャラクターなのか、それともこのメンバーだからこそのサウンドなのか。


Battle Cry/Ryan Kisor(Tp) Quartet(Criss Cross 1145)(輸入盤) - Recorded October 11, 1997. Sam Yahel(Org), Peter Bernstein(G), Brian Blade(Ds) - 1. Battle Cry 2. It Happens 3. Falling In Love With Love 4. I'm Old Fashioned 5. Birdlike 6. Sweet Punpkin 7. If Ever I Would Leave You

(06/05/21)Ryan Kisorのクリスクロス第一弾。彼の作品は2曲(1-2曲目)。的確で端正なトランペットという印象。不規則にも聴こえるテーマの後にややアップテンポでシャープに斬っていくような彼のアドリブの演奏が耳に残るタイトル曲の1曲目、メロディアスなコード進行とソロが流麗に響いていくものの、オルガンがややもっさりした印象もあるややアップテンポの2曲目、ちょっと変わったイントロと早めのワルツ進行のスタンダードでメロディアスな3曲目、一転スローなバラードでしっとり加減のフレーズを奏で上げていくような4曲目、フレディー・ハバード作の飛び回るようなアップテンポでアドリブも速い5曲目、心地良いテンポで明るいメロディが心弾ませる6曲目、アップテンポながらやはり明るさのあるスタンダードの7曲目。

2006/06/03

Aztec Blues/The Tenor Triangle & The Malvin Rhyne Trio

1143
Criss Cross順番聴き3日目。今回は楽しいテナーの3人のバトル。どの曲でも3人が出ていて、しかも比較的聴き分けが難しくないので、そういう意味でも楽しめるアルバム。エリック・アレキサンダーは音域が高めでシャープ、速いフレーズになるとメカニカルなフレーズもあるのに対して、ラルフ・ララマはやはり音域は高めだけれど、メロディアスに勝負しているところがあります。タッド・シャルは音域はやや低めで、ちょっとソフトでもったりした感じ。こういうバトルになると、曲なんてどうでも良くって、3人のサックスにばかり耳がいってしまいますが、それもアリなんでしょうね(笑)。


Aztec Blues/The Tenor Triangle & The Malvin Rhyne(Org) Trio(Criss Cross 1143)(輸入盤) - Recorded December 20, 1994. Eric Alexander(Ts), Ralph Lalama(Ts), Tad Shull(Ts), Peter Bernstein(G), Kenny Washington(Ds) - 1. Cedar's Blues 2. 'Nother Fu'ther 3. The Song Is You 4. Ballad Mdley: But Beautiful, It Could Happen To You, I Thought About You 5. Melvin's Masquerade 6. Aztec Blues 7. To The Chief

(06/05/14)同じメンバーの第2弾。Malvin Rhyne作は5曲目、Tad Shull作が6曲目、Eric Alexander作が7曲目。3人の聴き分けは比較的容易。まとまりのあるハーモニーの部分もブロウイングの部分もある3者対抗のバトル作。シダー・ウォルトン作の3管ハーモニーのテーマの後に3人のソロが繰り広げられる1曲目、ソニー・スティット作のソウルフルでラフな感じが何とも良い、ブルース進行の2曲目、アップテンポでスタンダードを流麗にこなしていく3曲目、バラードのメドレーを約8分でAlexander、Shull、Lalamaと3曲続けていく4曲目、ややアップテンポで渋めなテーマやソロを聴かせる5曲目、ややスローでちょっとエキゾチックなブルースのタイトル曲の6曲目、音符が飛ぶようなようなテーマとややアップテンポで聴かせる7曲目。

2006/06/02

How It Is/David Hazeltine Quintet

1142
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。今日はデヴィッド・ヘイゼルタインのクインテット編成のアルバムですが、過去私は彼のピアノ・トリオのアルバムを2枚聴いてます。今回、当然ピアノの露出度は減るでしょうけれど、トータル的にまとまっていて良い感じ。彼の作曲も3曲あり、やっぱり今風のミュージシャンだなあ、ということをうかがわせます。その分彼がリーダーでなければならない度合いというのはちょっと希薄かなあという気もしています。このレーベル、何たってホーンがリーダーのアルバムがけっこう多いですから。でもやっぱり定評があるだけあって、ピアノのソロは光っているように感じます。


How It Is/David Hazeltine(P) Quintet(Criss Cross 1142)(輸入盤) - Recorded October 15, 1997. Jim Rotondi(Tp, Flh), Steve Wilson(As), Peter Washington(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. How It Is 2. Reasons 3. Pannonica 4. Nuit Noire 5. Little Angel 6. Where Are You? 7. Doxy

(06/05/14)David Hazeltine作は3曲(1、4-5曲目)。特に彼が目立つアレンジということはないですが、やはりピアノ・プレイが光ります。都会的なシャープさがあって2管のテーマが印象的なややアップテンポのタイトル曲の1曲目、8ビートでアース・ウィンド&ファイアの曲をちょっとまったりと、時に渋いハーモニーで演奏する2曲目、セロニアス・モンク作を大胆なアレンジでユーモラスかつスピーディーに聴かせる3曲目、ややスローな、けっこう渋いサウンドで演奏している4曲目、8ビート系の淡めのサウンドでユラユラとしたテーマから発展して盛り上げていく5曲目、ワンホーンで最初はしっとり、中盤以降は端正にメロディを奏で上げていくミディアムの6曲目、ソニー・ロリンズ作でかなりオーソドックスな4ビートサウンドの7曲目。

2006/06/01

Always There/Joe Magnarelli Quintet/Sextet

1141
Criss Crossレーベル順番聴き1日目。ECMレーベルをまとめて聴いていたため、1ヶ月以上の久しぶりとなってしまいました。久しぶりに聴くストレートアヘッドなジャズも、気分転換になってなかなか良いものです。今日紹介するのはJoe Magnarelliというトランペッターのアルバム。やっぱり性格っていうのは出るようで、作曲にしても、演奏にしても渋い部分はあっても陰りのようなものは非常に薄く、どちらかと言うと陽性で明るめのメロディなりフレーズを吹く人かなと思いました。もっともこのアルバムより前に彼のリーダー作は出ていますけれど。編成も表記はされていますがパーカッションも加わったりワン・ホーン・クァルテットの曲もあったりと、けっこう臨機応変です。


Always There/Joe Magnarelli(Tp) Quintet/Sextet(Criss Cross 1141)(輸入盤) - Recorded October 7, 1997. Gary Smulyan(Bs), Jim Snidero(As, Fl), Larry Goldings(P), Dennis Irwin(B), Kenny Washington(Ds), Daniel G. Sadownick(Per on 2, 5) - 1. I'm Old Fashioned 2. Allison's Welcome 3. I Fall In Love Too Easily 4. J.J.'s Busride Blues 5. Always There 6. Rah-Sah 7. Waltz For Aunt Marie 8. Put On A Happy Face

(06/05/14)Joe Magnarelliの作品は5曲(2、4-7曲目)。現代ハードバップやや明るめといった感じ。ミディアムで明るくメロディアスかつ流麗に奏でていくスタンダードの1曲目、ノリが良く、パーカッションが効いているサンバのリズムがスピーディーな2曲目、慈しむようにトランペットの音を紡いでいくバラードの3曲目、かなりのアップテンポでミステリアスなテーマを吹ききり、そのままアドリブに突入するピアノレスの4曲目、モーダルな感じで3管のハーモニーのテーマと渋いアドリブを聴かせてくれるミディアムのタイトル曲の5曲目、ちょっと哀愁と温かみのあるバラードを味わい深く聴かせる6曲目、ややもったりしていて、それでいて優しげなワルツの7曲目、ピアノのゆったりしたソロの後、アップテンポの本番で攻めまくる8曲目。

2006/04/15

Unbroken Line/Roberta Piket Quintet

1140
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。このレーベル、一見すると、アルバムのジャケットも似たようなデザインのものが多く、音的にもどのアルバムを聴いてもあまり変化がないようにも思えますが、なかなかどうして、個性的なアルバムもあるものです。ここではいつも顔を出しているオーナーのGerry Teekensがプロデューサーで参加せず、Roberta Piket本人と、何とリッチー・バイラークによるプロデュースなのが、けっこう珍しいです。音的にも影響を感じさせるサウンドになっています。いちおうクインテットと表示されていますが、5人での演奏は半分ちょっとか。そしてDonny McCaslinとJavon Jacksonはよく聴けば判別できる個性の持ち主なのですが、ちょっとそこまで聴きこんではいないでアップしたので、また今度改めて聴いてみることにします。


Unbroken Line/Roberta Piket(P) Quintet(Criss Cross 1140)(輸入盤) - Recorded April 8 and 9, 1996. Scott Wendholt(Tp), Donny McCaslin(Ts, Ss), Javon Jackson(Ts), Mike Formanek(B), Jeff Williams(Ds) - 1. Brookland 2. Always 3. The End Of A Love Affair 4. The Long, Long Wait 5. Daily Affirmation 6. Threnody 7. You'll Never Walk Alone-Some Enchanted Evening 8. Second Guess 9. Unbroken Line

(06/04/12)Roberta Piket作は全9曲中5曲(1、4-5、8-9曲目)。プロデューサーが本人とリッチー・バイラークなのも珍しい。サックスが交替で参加する基本的にはクインテット。ハードな展開でまさに冷たい情熱がほとばしるような1曲目、トリオで繊細な淡い感触のイメージの2曲目、やや余裕を持たせたテーマから2管が絡んだりソロをとりつつ安定して進んでいく3曲目、現代風で浮遊感のある8分の6拍子の徐々に盛り上がる4曲目、バップ調でアップテンポにせまっている各ソロも活躍する5曲目、トリオでワルツの優しさを表現しているような6曲目、前半は静かな叙情的なピアノ・ソロ、後半がややアップテンポのクインテットの7曲目、しっとり感が漂うバラードの8曲目、テンポも変わり都会的なアプローチを見せている9曲目。

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