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カテゴリー「Criss Cross1051-1100番」の50件の記事

2005/12/02

A World Away/Walt Weiskopf Quartet

1100
Criss Crossレーベル順番聴き7日目。ちょうど1100番まで行ったので、ここでひと区切り、明日からは別な方向に行きたいと思います。今日のウォルト・ワイスコフですが、コメントを見直してみて、メカニカルとかアップテンポとか、同じ語句が頻出していて、陳腐でちょっと反省しています。でも彼の個性ってなかなか文章で表すのが難しいです。フレーズも個性的ながら曲も、なだらかにメロディアスに、という感じではなくて、わざわざひねくってあるようなテーマだし、アドリブです。シャープでメカニカル、それでいて曲はモーダルな感じが多く出てきます。個人的にはこういう人、好きなんですけれど。オルガンを含むクァルテットなのにあまりアーシーな感じではなくて、けっこう冷めたテクニカル的な表現が印象に残ります。


A World Away/Walt Weiskopf(Ts) Quartet(Criss Cross 1100)(輸入盤) - Recorded December 21, 1993. Larry Goldings(Org), Peter Bernstein(G), Bill Stewart(Ds) - 1. A World Away 2. Heads In The Clouds 3. Immortal Soul 4. Mercenary 5. The Long Hot Summer 6. Oceans 7. Paradox 8. December 9. Dragon Lady

(05/11/24)Walt Weiskopf作は全9曲中5曲目以外全部。シャープな音色でメカニカルな今風の音を出す彼の、オルガンとの共演作。作曲にも個性が。ゆったりとした出だしからアップテンポでやや浮遊感のあるテーマとアドリブの1曲目、なるほど曇天のようなサウンドで8分の6拍子の2曲目、ややスローでかなり個性的なメカニカルなテーマを持つ3曲目、やはり目まぐるしいテーマを持つ、アドリブはややオーソドックスなアップテンポの4曲目、唯一スタンダードで安心して聴けるメロディのスローな5曲目、8分の6拍子で、ちょっと深いメロディとサウンドを持つ6曲目、アップテンポでモーダルさと浮遊感を持つ7曲目、素直なサウンドの、ミディアムだけれどサックスが流暢な8曲目、アップテンポでやはりメカニカルな感じの9曲目。

2005/12/01

Ask Me Now/Jon Gordon Quintet

1099
Criss Crossレーベル順番聴き6日目。いつもは5日ごとに別な方面に移るのですが、1100番という区切りの良い番号まで続けようかと思い、明日までの予定。ジョン・ゴードンのCriss Crossデビュー作ということで、メロディも上手いながらもやや個性的なフレーズやサウンドなので、ちょっと他の人とは違うかな、という印象です。極端に個性的というわけでもありませんが。ライナーによれば今回参加しているティム・ヘイガンズといっしょにマリア・シュナイダー(女性)という人のビッグ・バンドに参加しているそうで、彼女の曲を取り上げたり、個性的な部分もありながらもそつなくまとめる器用な部分もあったりというのは、ビッグ・バンドでならしているせいでしょうか。ちなみに私、マリア・シュナイダーのサウンド、けっこう好きです。


Ask Me Now/Jon Gordon(As, Ss) Quintet(Criss Cross 1099)(輸入盤) - Recorded December 29, 1994. Tim Hagans(Tp), Bill Charlap(P), Larry Grenadier(B), Billy Drummond(Ds) - 1. Gaslight 2. What Is This Thing Called Love 3. Gush 4. Chick's Tune 5. Joe Said So 6. Giant Steps 7. Ask Me Now

(05/11/24)Jon Gordon作は全7曲中5曲目のみでジャズメン・オリジナルとスタンダードが多い。ちょっとまろやかでややミステリアスなメロディを吹く人。ややまったりとした感じながら、時々速いフレーズを混ぜていい感じに仕立て上げている1曲目、よく聴きなれたスタンダードをややアップテンポでかなり崩してオリジナルのようにバリバリと吹きまくっている2曲目、マリア・シュナイダー作の内省的でややモーダルな美しいバラードの3曲目、チック・コリア作のメカニカルでややアップテンポのカチッとした4曲目、ファンキーな感じもするけどモーダルな感じも強く、ゴンゴンとくる感じがいい5曲目、難曲を正攻法で攻めまくる6曲目、モンク作だけどサウンドがややスローなスタンダードっぽい、時に速いフレーズのタイトル曲の7曲目。

2005/11/30

Full Range/Eric Alexander Sextet

1098
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。今をときめくエリック・アレキサンダーですが、この時から光っていますね。シャープな音色、ややメカニカルなフレーズで、バラードなどでも速いフレーズを織り込んだりしていながらも、歌心は忘れていない、という感じで、こういうタイプはマイケル・ブレッカーと並んで個人的には好きなタイプです。このアルバムでは出演者の6人ともがいいメンバーですし、好演しています。ただ、それでもこのレーベル、圧倒的な名盤との比較で考えると、良いアルバムでもその次点ぐらいから。B級盤が多い、というのもほめ言葉だと思って、聴いています。けっこうこれは良いほうなんですけれど。


Full Range/Eric Alexander(Ts) Sextet(Criss Cross 1098)(輸入盤) - Recorded January 3, 1994. John Swana(Tp), Peter Bernstein(G), Kenny Barron(P), Peter Washinton(B), Carl Allen(Ds) - 1. To The Chief 2. The LInk 3. Darn That Dream 4. Number Three 5. People Will Say We're In Love 6. Song Of Her 7. Night Mist Blues 8. A Beautiful Friendship

(05/11/23)Eric Alexander作は全8曲中3曲(1-2、4曲目)。やっぱり後に大物になってくる雰囲気はある演奏か。ややメカニカルかなという印象も。懐かしい印象もあって、アップテンポながら個々のソロが光っている1曲目、一転モーダルな進行ですが勢いのあるアップテンポの12分台の2曲目、ややゆったりとしたバラードで、サックスのワン・ホーンが優しさを見せながら時おり速いフレーズを奏でる3曲目、ハードバップそのものの雰囲気のミディアムの4曲目、速いフレーズがスリリングでメロディアスなスタンダードの5曲目、時に速いながらもしっとりとしたフレーズのサウンドのバラードを聴かせてくれる6曲目、ややスローで落ち着いた渋めのブルースの7曲目、スタンダードを10分にわたって明るく料理している8曲目。

2005/11/29

You Know What I Mean/Ralph Lalama Quartet

1097
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。最近Criss Crossが流行っているんじゃないか、というご意見を複数いただきましたが、私が個人的にコンプリート目指して聴いてホームページにアップしているだけで、市場規模としてはECMの10分の1から20分の1ではないか、という気もしています(笑)。でも、私が取り上げることで、少しでも流行ってくれたらうれしいな、とは思いますが。今日のラルフ・ララマ、名前は知らない人が多いでしょうがこのレーベルでのリーダー作はこれで3枚目、しかもワン・ホーン・クァルテットでの作品は2枚目と、その実力は評価されています。今風というよりは、アップテンポでもバラードでも、とにかくメロディアスにサックスを吹く人です。


You Know What I Mean/Ralph Lalama(Ts) Quartet(Criss Cross 1097)(輸入盤) - Recorded December 26, 1993. George Cables(P), Dennis Irwin(B), Leroy Williams(Ds) - 1. Lester Left Town 2. This Love Of Mine 3. Falypso Calypso 4. These Foolish Things 5. You Know What I Mean 6. Love Letters 7. Will You Still Be Mine 8. Take The Coltrane

(05/11/23)Ralph Lalama作は全8曲中2曲(3、5曲目)でスタンダードやジャズメン・オリジナルが中心。相変わらずメロディアスなサックスを吹く人。ウェイン・ショーター作でもやっぱりメロディアスに攻めていくアップテンポの1曲目、甘い感じのするミディアムの曲展開をしていく、職人芸を聴かせる2曲目、ゴキゲンなカリプソのリズムの曲で、熱帯の島にいるような3曲目、ムードのあるサックスが語りかけてくるバラードの4曲目、マイナー系でメロディが飛び回る印象のややアップテンポのタイトル曲の5曲目、ミディアムのスタンダードながら、流暢なサックスの語り口の6曲目、ピアノレス・トリオで、ややアップテンポになっても饒舌で軽妙な感じのするサックスの7曲目、デューク・エリントン作で個性的なテーマと速いソロの8曲目。

2005/11/28

Step Lively/Steve Wilson Quintet

1096
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。スティーヴ・ウィルソンのリーダー作としてはこのレーベルでの3枚目ですが、ますますわが道を行く路線になっています。比較的サウンドスペースをとっていて、その中をソロ楽器が泳ぎまわる、といった雰囲気の曲が多いのも、各メンバーを信頼しているからでしょうし、彼自身も吹っ切れたようなフレーズを飛ばしています。相棒にギターを入れたのもマンネリを防ぐ意味では良かったのでしょうし、Freddie Bryantというギタリスト、ほとんど知りませんでしたが、現代ジャズ、といった感じのギターを弾く人なので、これまた私的には好みです。ただ、全体的にちょっとマニアックかな、という印象も少々。


Step Lively/Steve Wilson(As, Ss) Quintet(Criss Cross 1096)(輸入盤) - Recorded December 19, 1993. Freddie Bryant(G), Cyrus Chestnut(P), Dennis Irwin(B), Gregory Hutchinson(Ds), Daniel G. Sadownick(Per on 1, 4-5) - 1. The Epicurean 2. For Stan 3. Step Lively 4. I Love It When You Dance That Way 5. Love Reborn 6. The Gospel Truth 7. Be One 8. 'S Wonderful

(05/11/23)全8曲中2曲(1、3曲目)がSteve Wilson作曲。今回はワン・ホーンで今っぽいジャズのギターとの共演、パーカッションも3曲で参加。都会的なフレーズながらちょっと気だるい感じのミディアムのラテンの雰囲気の1曲目、ジョアン・ブラッキーン作のミステリアスさを持つちょっと盛り上がる面もあるバラードの2曲目、ややアップテンポで飛び跳ねるようなテーマと続く自由なスペースでの個性的なアドリブが面白いタイトル曲の3曲目、アップテンポでしかもフレーズも濃い、ラテンタッチの4曲目、何とジョージ・デューク作を割とあっさりと仕上げている5曲目、ギタリスト作で、テンポも変化してかなり自由に演奏している6曲目、ちょっと浮遊感もあるゆったりしたバラードの7曲目、スタンダードをアップテンポで料理する8曲目。

2005/11/27

In From The Cold/Jonny King Quintet

1093
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。ジョニー・キングという名前、はじめて聞くのですが、このレーベルにもリーダー作はこれだけ、サイド参加作品なし。Amazonなどで調べてみても、数が少ない上に、どうも同姓同名の別なミュージシャンっぽいような気もする。このアルバム、フロントの2管がちょっと名の知れた2人なので、それで買ってみる人はいるんではないかと思います。オリジナルは8曲中7曲あって、意欲的なところを見せています。ただ、現代風に凝っている(それは英文ライナーでの曲の解説でも分かる)のだけれども、彼ならではの曲なり演奏で強くアピールするものは、今ひとつなのかな、という気もしています。いえ、決して内容が良くないわけではなくて、演奏はわりと良いのですが。


In From The Cold/Jonny King(P) Quintet(Criss Cross 1093)(輸入盤) - Recorded January 2, 1994. Mark Turner(Ts), Vincent Herring(As, Ss), Ira Coleman(B), Billy Drummond(Ds) - 1. El Jefe 2. Fire And Brimstone 3. In From The Cold 4. The Giant And The Dwarf 5. Sweet And Lovely 6. Conundrum 7. One Step Ahead 8. Blues For The Confused

(05/11/19)Jonny Kingの作曲は全8曲中7曲(5曲目を除く)。フロントの2人が興味深い顔ぶれ。ちょっとボッサの香りのする多少浮遊感もある中間色系の1曲目、ちょっとトリッキーなテーマのリズムとメロディで意表をつく、ソロの部分はオーソドックスな感じの2曲目、不思議なビート感覚(5拍子系の変拍子?)で、レゲエのようなリズムにもとれるミディアムテンポのタイトル曲の3曲目、やはりテーマ部のリズムがちょっと変化のあるアップテンポの4曲目、唯一のスタンダードで、ピアノトリオでメロディアスにソツなくこなす5曲目、しっとり系で今風の淡いサウンドのバラードながらピアノの主張がある6曲目、ノリの良いラテン系のリズムでありながらちょっと温度感が低い7曲目、現代風アプローチでブルースらしからぬ8曲目。

2005/11/26

Saxophone Mosaic/Gary Smulyan Nonet

1092
Criss Crossレーベル順番聴き1日目。今日はこのレーベル初の9人編成のアルバム。アレンジャーも何とボブ・ベルデンがついています。やっぱりレーベルの最初の頃ってお金がないので、少人数の編成で録音期間も1日、というパターンが多いのですが、ここでも録音はわずか1日でやっています。それでいて、ここまでアレンジがビシッときまっているのは、個々のミュージシャンの譜面を読める能力がスゴいからなのか、予習をけっこうやってきたからなのか(笑)。このレーベル、’93年の12月は毎日のように相当数のレコーディングをやっているんですね。まあ、スゴ腕のミュージシャンが揃っているからなんでしょうけれど。やっつけ仕事とは思えないアレンジにソロです。それにメインはGary Smulyanで、バリトンサックスをバリバリと吹きまくっています。


Saxophone Mosaic/Gary Smulyan(Bs) Nonet(Criss Cross 1092)(輸入盤) - Recorded December 22, 1993. Dick Oatts(As, Ss, Fl), Billy Drews(As, Cl, Fl), Ralph Lalama(Ts, Cl, Fl), Richie Perry(Ts), Scott Robinson(Bs, Bcl), Mike LeDonne(P), Dennis Irwin(B), Kenny Washington(Ds), Bob Belden(Arr, Cond) - 1. Apache Dance 2. Olivia's Arrival 3. Speculation 4. The Wind 5. Smoke Signal 6. Stockholm Sweetnin' 7. Springsville 8. Fingers

(05/11/19)Gary Smulyan作は2曲目のみで、ジャズメン・オリジナルが多い。レーベル初のノネット編成。ボブ・ベルデンのしっかりしたアレンジでホーンのアンサンブルの厚みがいい。9曲目のみサド・ジョーンズアレンジ。重厚なアンサンブルのテーマの後、アップテンポでバリバリと吹きまくっている迫力のある1曲目、ミディアムでわりと温かい感じの音楽が伝わってくる2曲目、ホレス・シルヴァー作のなかなかノリの良いテーマとアドリブを聴かせる3曲目、ちょっと渋めでしっとりしたバラードの4曲目、ジジ・グライス作の基本的にアップテンポで、ノリでせまる5曲目、クィンシー・ジョーンズ作のメロディアスな6曲目、ややアップテンポで洗練されたアンサンブルが良い7曲目、ややアンサンブルカラーが異なるアップテンポの8曲目。

2005/11/15

The Feeling's Mutual/John Swana Quintet

1090
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。また明日から別方面に行きます。今日はジョン・スワナとクリス・ポッターという鉄壁のフロント陣に、ビリー・ドラモンドのドラムス、そしてオルガンとギターが新人という構成ですが、意外にも様々な曲調に対応できる全方位型です。全体的に今風ではあるけれども、オルガンもギターも安定していて、例えば6曲目のようなモーダルでアグレッシヴな曲にも違和感なく参加でき、やっぱり新人ならではのものを持っているなあと思いました。1曲目のチック・コリアの曲も冒険的。あれこれと詰め込んでいる印象もあるけれども、それだけ濃度が濃いのだ、という言い方もできます。


The Feeling's Mutual/John Swana(Tp, Flh) Quintet(Criss Cross 1090)(輸入盤) - Recorded December 16, 1993. Chris Potter(Ts, Ss, Fl), Steve Giordano(G), Dave Posmonier(Org), Billy Drummond(Ds) - 1. Litha 2. Trish 3. September In The Rain 4. Autumn Landscape 5. When Johnny Comes Marching Home Again 6. Cosmos 7. Simple Pleasures 8. Blues On The Road

(05/11/05)John Swana作は全8曲中5曲(2、4、6-8曲目)。ギターとオルガンは新人とのこと。なかなかいいセンス。チック・コリア作の12分台の1曲目は複雑な構成を持ちながら、このメンバーと編成だとなぜか今風の都会ジャズに聴こえます。ちょっと浮遊感があって都会的なバラードで途中からミディアムの4ビートになる2曲目、スタンダードをかなりのアップテンポでスリリングに料理している3曲目、8分の6拍子でしっとりとした季節感とやや盛り上がりもある4曲目、有名なマーチの歌をマーチ・ドラムにのせて、途中からアップテンポの4ビート的展開になる5曲目、ミステリアスな出だしからモーダルでパワフルになる6曲目、一転ワン・ホーンでソフトなバラードになる7曲目、ブルースというにはちょっと翔んでいる8曲目。

2005/11/14

Tell It Like It Is/The Tenor Triangle With The Melvin Rhyne Trio

1089
Criss Cross順番聴き4日目。オルガントリオをバックにテナー・サックス3人がバトルを繰り広げる(というよりは、それぞれがソロを演奏して次に引き継いでいく、というのがほとんどですが)演奏方法、けっこう好きです。特にここでの3人、エリック・アレキサンダー以外は知名度は日本では今ひとつですが、演奏は当然ながらうまく、何よりもあまりリスナーが訓練されてなくても3人の個性が聴き分けられるのがいいところではないかな、と思います。アレキサンダーには「メカニカルな」という表現も使いたいところですけれど、バラードなどでは歌心もけっこうあると思うし、それはこのアルバムを聴いてみてのお楽しみ、ということで。


Tell It Like It Is/The Tenor Triangle With The Melvin Rhyne(Org) Trio(Criss Cross 1089)(輸入盤) - Recorded January 4, 1993. Ralph Lalama(Ts), Eric Alexander(Ts), Tad Shull(Ts), Peter Bernstein(G), Kenny Washington(Ds) - 1. Tell It Like It Is 2. Thing One 3. Minor Changes 4. Ballad Medley: When Sunny Gets Blue, Cherokee, Memories Of You 5. Lazy Bird 6. Body And Soul 7. The Eternal Triangle

(05/11/05)スタンダードやジャズメン・オリジナル中心で、個性的な3人のテナーが聴きどころ。都会的な、高音域がやや多いエリック・アレキサンダー、やや低音でブロウしている感じのタッド・シュル、メロディアスな感じのソロをとるラルフ・ララマ。1曲目はウェイン・ショーター作のまだジャズっぽい時代だった頃の作品を、ブルースのような味付けで。タッド・シュル作のやはりソロが取りやすいミディアムテンポの2曲目、ピーター・バーンスタイン作の渋いマイナーブルースの3曲目、3曲のバラードのメドレーをそれぞれワン・ホーンで演奏する4曲目、ジョン・コルトレーン作をアップテンポのボッサ調で楽しく料理する5曲目、普通ならバラードを陽気な4ビートで料理する6曲目、ソニー・スティット作のアップテンポで迫力ある7曲目。

2005/11/13

Better Times/Rob Bargad Sextet

1086
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。このロブ・バーガドというピアニスト、どこかで名前を聞いたような気がするのですが、Criss Crossにはこのリーダー作を1作残したっきりで、サイド参加作もありません。Amazonでも調べたところ、やっぱり出てくるのはこのアルバムだけ。なかなかいいなあと思うのですが、録音の機会に恵まれなかったのでしょう。こういうときに注目するのはオリジナル曲で、今回は7曲もあって、けっこういろいろな趣向の曲がちりばめられています。まあ、録音枚数の多さと実力はあまり相関関係がないと思いますけれど、ただこのレーベルには珍しく、録音が1日で終わっていないんですね。何かトラブルでもあったのでしょうか。


Better Times/Rob Bargad(P) Sextet(Criss Cross 1086)(輸入盤) - Recorded December 30, 1992 and December 10, 1993. Eddie Henderson(Tp, Flh), Tom Williams(Tp on 7), Steve Wilson(As, Ss), Donald Harrison(As on 7), Peter Washington(B), Billy Drummond(Ds), Daniel G. Sadownick(Per) - 1. Better Times 2. Tears 3. Little J.J. 4. The Snake 5. Is It Love? 6. Carla Vallet 7. When I Fall In Love 8. My Shining Hour 9. Star Eyes 10. Autumn Song

(05/11/05)全10曲中Rob Bargadの作曲は7曲(1-6、10曲目)。7曲目のみフロント違い。曲によって(’93年録音の方)パーカッションが参加しているので、リズムがいい感じ。ミディアムタッチでファンキーな感じのある、懐かしいサウンドのタイトル曲の1曲目、ミステリアスな雰囲気を持つ、ボッサに近い雰囲気の2曲目、テーマがやや複雑、アドリブはアップテンポでスリリングな3曲目、6拍子の都会的なファンク・チューンの4曲目、ピアノとミュート・トランペットでのバラードの5曲目、テンポも良く、ノレる感じの元気な6曲目、メロディが美しいバラードからややスローな4ビートにいく7曲目、ワルツ進行になっているやや元気な8曲目、ラテン風の陽気さのあるスタンダードの9曲目、ソロ・ピアノで美しいメロディを奏で上げる10曲目。

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