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カテゴリー「Criss Cross1001-1050番」の49件の記事

2022/01/13

Workout!/Greg Marvin

1037 Criss Crossレーベルも未CD化アルバムは残すところ2枚(他レーベル原盤の1枚を除く)だったので、LPで集めてしまいました。今日のアルバム、送料込み2千円以下だったので、今までのLPの通販ではいちばん安い値段です。これで過去のCriss Crossは一段落。さて今日のアルバム、過去にジャズ本でこのアルバムの紹介が出ていたのですけど、なんでこんな入手困難版を紹介するかなあ、と思ったものでした。メンバーがいいのですが、オーソドックスすぎて、そこに未CD化要因があったか、別レーベルでCD再発もされているようなので、ビジネスのトラブルがあったのだろうか、とも考えています。本当のところはどうなんでしょうね。まあ、とりあえず、これでCriss Crossも一段落。

 

Workout!/Greg Marvin(Ts)(Criss Cross 1037)(LPのみ)(輸入盤) - Recorded January 5, 1988. Tom Harrell(Tp), Kenny Barron(P), George Mraz(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Zip 2. Everything I Have Is Yours 3. Dickie's Dream 4. Subconsious-Lee 5. Lover Man 6. Gentle Giant

(22/01/12)参加メンバーが豪華なのに、なぜかCD化されなかったアルバム。スタンダードやジャズメン・オリジナルが多め。1曲目のオリジナルはハードバップ的なオーソドックスなジャズを演奏してます。チャーリー・パーカーのブルース・フィールを感じさせるとのこと。サックスは少しソフトな感じで、2曲目のバラードにも表れています。相棒のトム・ハレルもなかなかいい。レスター・ヤング作の3曲目も、50年代に入り込んだようなサウンドでせまってきます。リー・コニッツ作の4曲目もそれらしきサウンドで演奏されるのはなかなか面白い。アップテンポで少しスリリング。5曲目は再びバラードで語りかけるように進みます。6曲目はウォーン・マーシュに捧げられているオリジナルで、影響が演奏に見られるのはなかなか面白い。

2022/01/06

Back On The Scene/Joe Van Enkhuizen Quartet

1013_20220104071501 Criss Crossレーベルで、3枚未CD化アルバムというのがあるのですが、今回偶然LPを2枚入手できることになり、届いたら聴いていきます。今日のアルバムもそのあたりに出ていた他のアルバムと遜色はないのですが、他のアルバムはリーダーがアメリカ人で、やはり知名度の点で損をしていたのかな、と思われます、リーダーのJoe Van Enkhuizenもリーダー作の少ない人ですし。もっと疑問だったのは、1004番でMusic For Prancing/Warne Marsh Quartet(MODE原盤)の記録がDiscogにはあるけど、今回のアルバムでレーベルのリストがあり、1004は欠番になっていたこと。ここではいちおう欠番扱いにしておこうかと思ってます。

 

Back On The Scene/Joe Van Enkhuizen(Ts) Quartet(Criss Cross 1013)(LPのみ)(輸入盤) - Recorded September 9, 1984. Cees Slinger(P), John Clayton(B), Alvin Queen(Ds) - 1. Devilette 2. Blues For Rogger 3. Picture Of Heath 4. If I Should Lose You 5. Minor Lament 6. The Other Side Of Light

(22/01/04)1-3曲目が他のミュージシャンに捧げる曲のようで、4-6曲目がスタンダードなど他の人の作曲。内容的には他のアルバムと遜色ないので、単にリーダーの知名度でCD化されなかったのではないかと。ただ、調べてもあまりリーダー作はないもよう。モードでのサウンドで、ミディアムで渋くカッコよく仕上げられている1曲目、ややスローで、これまた少し洗練されつつ渋い感じのいかにもブルースといった感じの2曲目、ややアップテンポで、メロディアスでバップ的なフレーズで軽快に進む3曲目、割とオーソドックスかつややアップテンポでメロディアスな雰囲気の4曲目、曲の作られ方が’80年代という感じの現代的な雰囲気を持っている5曲目、アップテンポでメインストリーム路線を突っ切るようなサウンドの6曲目。

2005/07/17

From Kirk To Nat/Kirk Lightsey Trio

1050
Criss Crossレーベル順番聴き6日目で、また明日からちょっと他の方面へ行くことにします。カーク・ライトシーのナット・キング・コールに捧げたアルバムということで、編成もピアノ、ギター、ベースで同じ、2曲で渋いヴォーカルを聴かせているところなんか、けっこう意識しているのだろうな、と思わせます。ここではケヴィン・ユーバンクスのギターが目立っています。もともとこの人、フュージョン系でデビューしたのだけれども、4ビートもアヴァンギャルドなものもできる人で、えらい速弾きや目立つフレーズも、調和したサウンドの中から時々飛び出てきます。彼だけ異色と言えなくもありません。


From Kirk To Nat/Kirk Lightsey(P, Vo) Trio(Criss Cross 1050)(輸入盤) - Recorded November 28, 1990. Kevin Eubanks(G), Rufus Reid(B) - 1. You And The Night And The Music 2. Sweet Lorraine 3. Never Let Me Go 4. Bop Kick 5. Sophisticated Lady 6. The Best Is Yet To Come 7. Close Enough For Love 8. Little Old Lady

(05/07/10)Kirk Lightsey作は全9曲中9曲目のみ。ナット・キング・コールに捧げたアルバムで、編成もギターを含むトリオで一緒。オーソドックスですがギターがスゴい。哀愁が漂っていてサウンドやメンバーの掛け合いもなかなかまとまっている1曲目、メロディアスで甘い雰囲気がなかなかの2曲目、なかなか味のあるヴォーカルを聴かせるバラードの3曲目、ナット・キング・コール作のアップテンポでメロディアスな4曲目、ベースのソロからはじまってやや静かな5曲目、ノリの良いサウンドで3者絡み合いながら進んでいく6曲目、またヴォーカル入りで、渋いアプローチでせまってくる7曲目、テンポも速めで、けっこう明るい雰囲気のメロディアスな8曲目、ややアップテンポでのブルースで、陽気な感じのあるウキウキする9曲目。

2005/07/16

The Lure Of Beauty/Gary Smulyan Quintet

1049
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。今日はバリトン・サックスとトロンボーンをフロントにしたクインテットの編成ですが、重苦しいイメージはほとんどなく、大変な楽器なのにけっこう軽くメロディを吹いているのに驚きました。メロディアスな場面には雰囲気を持たせて、渋めの時はそれなりに、と自在に楽器を操っているのが分かります。特に極めつけは9曲目の、曲もバリトン・サックスもえらい速いフレーズとテンポでせまってくるあたり、奏者としては超人レベルなのかな、と思わせる面もあったりします。リーダーとしては知名度が今ひとつですが、なかなかいい演奏。サイドメンの顔ぶれもいいです。


The Lure Of Beauty/Gary Smulyan(Bs) Quintet(Criss Cross 1049)(輸入盤) - Recorded December 7, 1990. Jimmy Knepper(Tb), Mulgrew Miller(P), Ray Drummond(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Boo's Blues 2. Canto Fiesta 3. Minor Conundrum 4. Moonlight On The Nile 5. Kiss And Run 6. Lost April 7. You Go To My Head 8. The Lure Of Beauty 9. Off To The Races

(05/07/10)何とバリトン・サックスのリーダー作。でもフレーズはバリバリと。Gary Smulyan作は全9曲中5曲(2-4、8-9曲目)。クインシー・ジョーンズ作のブルースを少し重心が重く、気だるそうな感じの1曲目、ラテンタッチで時に4ビートになり、アップテンポで軽やか(?)にフレーズが舞う2曲目、盛り上がり気味に進行していくやや今っぽい4ビートの3曲目、ワンホーンでしっとりと落ち着いたバラードの4曲目、快活なメロディとリズムで、ややアップテンポで楽しめる5曲目、ミディアムのテンポでメロディアスなテーマと各ソロと続いていく6曲目、スタンダードをちょっと軽めな味付けで演奏した7曲目、再びワン・ホーンで朗々と歌うタイトル曲のバラードの8曲目、超がつくほどにアップテンポのフレーズでバンバン飛ばす9曲目。

2005/07/15

I Remember You/Philip Catherine Trio

1048
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。このレーベル、オーソドックスなクァルテットやクインテットの編成の録音が多めなのですが、このアルバムのように時々変則編成のアルバムも見かけます。ギター、ホーン、ベースの取り合わせというのもここでは珍しいかも。やはりトム・ハレルのフリューゲル・ホーンが目立ちますが、ギターのフィリップ・カテリーンもオーソドックスな音色を持ちながら、ボリューム(またはボリューム・ペダル?)を使ってキーボードのような音を出したり、フレーズ的にも今っぽいものを時々出してきます。感触的にはちょっと淡色系かな、と思わせるものはありますが、けっこう耳に心地よいギターのサウンドです。


I Remember You/Philip Catherine(G) Trio(Criss Cross 1048)(輸入盤) - Recorded October 19, 1990. Tom Harrell(Flh), Hein Van De Geyn(B) - 1. Nardis 2. Twice A Week 3. I Remember You 4. Soul Role 5. From This Time, From That Time 6. Songflower 7. Funk In Deepfreeze 8. My Funny Valentine Blues For G.T.

(05/07/10)変則編成のトリオ作。ギターはオーソドックスですが、時にボリュームを使ってキーボード的な音を出します。Philip Catherine作は全9曲中2曲(2、9曲目)で、他のメンバーの作品も3曲あります。有名な曲をテーマ以外は通常の4ビートで料理している1曲目、スペイシーでしっとりしていて幻想的、途中でボッサになる11分台の2曲目、メロディアスでテンポもちょっと速めで良い、タイトル曲の3曲目、8分の6拍子でちょっと浮遊感のあるメロディの4曲目、トム・ハレル作の優しいメロディの漂う5曲目、映画音楽のようなメロディで、静かでじっくりと迫ってくる6曲目、ハンク・モブレー作をやや渋め、ややあっさりと料理する7曲目、有名な曲を淡々と演奏していく8曲目、メカニカルで現代的な色合いを持つブルースの9曲目。

2005/07/14

Deep Passion/Tad Shull Quintet

1047
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。今日のタッド・シュル(と読むのだろうか)は変わったタイプのサキソフォニストで、現代ジャズプレイヤーにありがちなジョン・コルトレーンからマイケル・ブレッカーのメカニカルな系譜のタイプとは全く逆のプレイヤーで、モダン以前のサックスのホンワカした雰囲気も併せ持っている個性的なプレイヤーです。各曲のサウンドも、それに合わせた感じで、他のプレイヤーの関係で現代的な感じも多少あるにしろ、時々50年代、あるいはそれ以前にさかのぼってしまったような感じになる場面もあります。レーベルを網羅して聴こうとしなければ、私的には出会わなかったタイプのサックスです。


Deep Passion/Tad Shull(Ts) Quintet(Criss Cross 1047)(輸入盤) - Recorded November 24, 1990. Irvin Stokes(Tp), Mike LeDonne(P), Dennis Irwin(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Tadpole 2. Big Ears 3. June Night 4. Why 5. Soul Stirrin' 6. The Breeze And I 7. Deep Passion 8. The Eldorado Shuffle

(05/07/09)Tad Shullの初リーダー作ですが作曲はなし。Mike LeDonneの曲が1-2曲目。どちらかと言うとメロディ系のサックスか。1曲目は快活なサウンドを持つブルース進行の曲で、ピアノも光ってます。ちょっととぼけた味があってややスローでダルくせまってくる2曲目、ミディアムでやはりまったりとした味の各楽器のソロがなかなかいい感じの3曲目、ちょっと間違えると夜のムードミュージックになりそうなバラードの4曲目、やはりややゆっくりとした曲調で渋くブルージーに進んでいく5曲目、テーマがラテンノリで、懐かしい感じのサックスのフレーズがややアップテンポの4ビートにぴったりしている6曲目、ラッキー・トンプソン作のやはり往年のムードが出てくるバラードの7曲目、シャッフルのリズムで楽しい雰囲気の8曲目。

2005/07/13

Feelin' And Deelin'/Ralph Lalama & His Manhattan All Stars

1046
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。今日のラルフ・ララマのアルバム、2管のフロントとピアノの性格のせいか、メロディアスで陽性なバップフレーズを次から次へと紡ぎだしていて、いわゆる暗くて渋めのジャズとは縁が遠いアルバムとなっています。唯一雰囲気が違うのは5曲目のオリジナルが現代的な音使いのサウンドかな、と思えるだけで、全体的に50年代のような懐かしい雰囲気(しかもニューヨークという感じではない)を味わうことができます。メンバーからして面白いとは思うのですが、トンガッているばかりがジャズではなくて、アメリカでもこういうジャズが生きてますよ、というサウンドは、逆に自己主張になっているのでは、と思います。


Feelin' And Deelin'/Ralph Lalama(Ts) & His Manhattan All Stars(Criss Cross 1046)(輸入盤) - Recorded November 23, 1990. Tom Harrell(Tp, Flh), Barry Harris(P), Peter Washington(B), Kenny Washington(Ds) - 1. So Nice 2. Third Time Around 3. Evol Deklaw Ni 4. Short Story 5. Theme For Mel 6. Microwave Blues 7. Paradox 8. Crazeology

(05/07/09)Ralph Lalama作は全8曲中2曲(5-6曲目)。ジャズメン・オリジナルが多し。ベテランのバリー・ハリスが加わっているのがミソか。メロディアスなホーン。エルモ・ホープ作の、50年代のミディアムテンポのサウンドをほうふつとさせる陽性な1曲目、ハンク・モブレイ作のアップテンポの曲で、ソロが快活にまわっていく2曲目、サド・ジョーンズ作のやはりメロディ系なゆったり気味で11分台の3曲目、ケニー・ドーハム作のやや哀愁系なサウンドを持つ、それでも元気な4曲目、ややエキゾチックながらも語りかけてくる息の長いバラードの5曲目、やっぱり陽気な感じのするブルースの6曲目、ソニー・ロリンズ作のどことなくトロピカルな雰囲気を持っている7曲目、バリー・ハリス作でアップテンポながら明るくせまる8曲目。

2005/07/12

Introducing John Swana/John Swana Quintet

1045
再びCriss Crossレーベル順番聴きに戻ります。今日はジョン・スワナの初リーダー作。この頃になると、このレーベル、大物のベテランの起用は少なくなって、中堅から若手に中心が移っていきます。彼もけっこう上手いので、もっと有名になってもいいのにとも思いますが、そこがジャズの選手層(?)の厚いところで、今でもここのレーベルに録音をしています。ピアニストがベニー・グリーンというのもいいし、サックスのビル・ピアースは、メロディアスにもメカニカルにも吹ける人。ちょうどこのグループのこういう選曲にマッチしていると思いました。個人的にはもう少しオリジナルが多くてもいいかな、とも思います。


Introducing John Swana/John Swana(Tp, Flh) Quintet(Criss Cross 1045)(輸入盤) - Recorded December 28, 1990. Billy Pierce(Ts), Benny Green(P), Peter Washington(B), Kenny Washinton(Ds) - 1. Good Sneakers 2. Gert's Lounge 3. La Villa 4. Fall 5. Three Little Words 6. Wild Flower 7. I've Grown Accustomed To Her Face 8. Along Came Betty

(05/07/09)John Swanaの初リーダー作で、彼は2曲作曲(1-2曲目)。ジャズメン・オリジナルやスタンダードが多めで、いかにもジャズらしい場面が多いです。マイナーでやや哀愁を感じるメロディや、意外に盛り上がる部分もあったりと、ソロの起伏が面白い1曲目、比較的ゆったりしたテンポでじっくりと進んでいく渋めで12分台の2曲目、ケニー・ドーハム作のテーマが印象的でアップテンポに明るめにせまってくる3曲目、ウェイン・ショーター作の原曲を意識した幻想的なバラードの4曲目、出だしと最後はミュートトランペットでメロディアスに軽やかに吹く5曲目、ショーター作で原曲のサウンドからそのままジャジーに展開する6曲目、優しい雰囲気をたたえるバラードの7曲目、ベニー・ゴルソン作のアップテンポのラテンの8曲目。

2005/06/27

Invitation/Kenny Barron Quartet

1044
Criss Crossレーベルの順番聴き4日目で、またここで小休止。久々に大物、ケニー・バロンの登場ですが、いやー、上手いわ、この人。ただバリバリと速いフレーズを連発するピアニストは多いけれども、この人、ただ速いだけではなくて飽きさせず、それでいてバラードやミディアムの曲でも速弾きをして見せてもサウンドの雰囲気を壊さないんですね。そして極めつけは7曲目。そんな感じでソロ・ピアノで1曲弾ききってしまっているんですね。たいしたもんです。こういうアルバムに出くわすことがあるから、とりあえずレーベルを順番に聴いてみて良かったなあ、と思います。でも全体的にCriss Crossのアルバムは平均点はやや高めかも。


Invitation/Kenny Barron(P) Quartet(Criss Cross 1044)(輸入盤) - Recorded December 20, 1990. Ralph Moore(Ts), David Williams(B), Lewis Nash(Ds) - 1. Namely You 2. And Then Again 3. Dewdbop 4. Invitation 5. Joanne Julia 6. An Afternoon Paris 7. You Don't Know What Love Is 8. Blue Monk

(05/06/25)Kenny Barronの作曲は全8曲中3曲(2-3、5曲目)。スタンダードが多いですが、聴きやすいサウンドで、時々オッとくるようなフレーズを弾いてくれます。1曲目はミディアムで明るい曲調でも、雰囲気そのままにバリバリとピアノを弾く場面もあり、なかなか。スリリングなアップテンポの曲なのに明るさがけっこうある2曲目、しっとりとしているバラードで、やはりピアノの存在感がさえる3曲目、なかなかジャズっぽい展開の4ビートでタイトル曲の4曲目、やや元気のある、そして色調が少し淡いようなボッサが心地良い5曲目、軽いサウンドで体も軽くなりそうなジョン・ルイス作の6曲目、なかなかにテクニックを見せつけるバラードでのソロピアノの7曲目、セロニアス・モンクの曲をミディアムでジャジーに演奏する8曲目。

2005/06/26

Conversations With Warne Vol.1/Pete Christlieb

1043
Criss Crossレーベル順番聴き、1日おいて3日目。Vol.1となっていますが、Vol.2はだいぶ先の1103番での発売になっています。それほどアグレッシヴでもないし、旋律転換法でもないし、フリーキーでもないサックスで、どちらかと言うとメロディ系だと思うのですが、それがやっぱりひねくれていてメロディらしくなく、まさにフレーズの塊が続く、という雰囲気に近いです。ラストの8曲目はアップテンポで、まさにそんな感じ。かなりラフな演奏で、よくCDにしたなとも思いますが、2人のテナー・サックスがそれぞれ、あるいは同時に勝手に吹きまくっていて、それが不思議に脳のある部分を刺激しているような感じになるんですね。まあ、好き嫌いがはっきり分かれるアルバムだとは思いますが。


Conversations With Warne Vol.1/Pete Christlieb(Ts)(Criss Cross 1043)(輸入盤) - Recorded September 15, 1978. Warne Marsh(Ts), Jim Hughart(B), Nick Ceroli(Ds) - 1. Lunch 2. Fishtale 3. Meat Balls 4. Get Out! 5. Weeping Willow 6. India No Place 7. You Drive! 8. Woody And You

(05/06/23)Criss Crossには珍しく、レーベル発足前の時点の録音。全曲Pete ChristliebとJim Hughartの共作ですが、ラフな部分だけ決めておいてエイヤッと演奏した雰囲気が濃厚。何かの曲のコードなどを引用したのでしょうか。ピアノレスの2テナーでのクァルテットですが、アンサンブルらしきものはあまりなく、2人がそれぞれ好きなフレーズを吹いている感じで曲が進んでいきます。メロディアスというよりは、フレーズの塊が順々に飛び出してくる感じのサックス。曲ごとの印象もある程度の違いはありますがそれほどには違わず、速いか遅いか、ということで5曲目のスローなバラードはちょっと雰囲気が違う感じ。ただ、このフレーズの塊が緩急これだけ続くとある種の陶酔感が出てくるのも事実。ラフだけれど不思議な音。

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