2019/03/06

Ganymede/Matt Brewer

1403
Criss Crossレーベルの2日目にして一段落。今日はマット・ブリューワーのリーダー作ですが、何とサックス・トリオでの演奏になります。サックス・トリオだとベースの出番は必然的に多くなりますが、アルバム1枚分だと、ちょっと寂しいイメージがあります。でも、それは大丈夫。もう音数が多いくらいの3人なので、全然飽きさせずに聴かせてくれます。オリジナルと既成曲とだいたい半々というところもいいのですが、あまりそれを気にすることなく演奏力で聴かせてしまうような力わざがありますね。トリオとしてはけっこういい組み合わせではないでしょうか。個人的にはけっこう気に入った1枚です。


Ganymede/Matt Brewer(B)(Criss Cross 1403)(輸入盤) - Recorded September 11, 2018. Mark Shim(Ts), Damion Reid(Ds) - 1. Ganymede 2. Don't Wake The Violent Baby 3. RJ 4. Triton 5. Afro Centric 6. Io 7. Eos 8. Psalm 9. Willisee 10. When Sunny Gets Blue

(19/03/02)3曲目がロン・カーター作、5曲目がジョー・ヘンダーソン作、7曲目がオーネット・コールマン作、9曲目がデューイ・レッドマン作で、2曲目がマーク・シム作、マット・ブリューワー作は1、4、6、8曲目。サックスのピアノレス・トリオでの演奏ですが、ドラムスの音数も多いし、3人とも静かにしているタイプではあまりないので、けっこう賑やかな演奏のイメージがあります。特に1曲目からそのサウンドなので、それが方向性を決めた感じです。サックス・トリオでも2曲目、3曲目と行くにつれて曲調は違ってくるので聴いていて飽きません。しかもフレーズの速い曲が多くさすがのトリオ。ベースも支える重みがあるので十分前に出ている感じです。時にやや静かな曲もありますが、演奏はやや饒舌。緩急つけつつのサウンド。

2019/03/05

Terrible Animals/Lage Lund

1402
Criss Crossレーベルの新譜が2枚届いたので、先に聴いていきます。久しぶりに曲別にコメントを入れてみたのですが、10曲もあるとこの短い文字数ではちょっときついかなあと思います。でも、ギター度満点だし、4ビートは少ないけど、今の感じでジャズをやるとこうなるかなあ、というツボは押さえていて、けっこう興味深く聴けるんじゃないかと思います。メンバーもなかなか個性的な組み合わせですし、こういうところも楽しめる要素ですね。それにしてもギターの流暢なこと。あえてオリジナルだけで勝負しているのもいいですね。そしてジャケットは、Criss Crossレーベルの初期の頃を思い出します。


Terrible Animals/Lage Lund(G, Effects)(Criss Cross 1402)(輸入盤) - Recorded April 26, 2018. Sullivan Fortner(P), Larry Grenadier(B), Tyshawn Sorey(Ds) - 1. Hard Eights 2. Aquanaut 3. Suppressions 4. Haitian Ballad 5. Ray Ray 6. Octoberry 7. Brasilia 8. Take It Was 9. Terrible Animals 10. We Are There Yet

(19/03/02)全曲Lage Lundの作曲。なかなか個性的なジャズを奏でてます。相変わらず印象深いギター。曲によりドラムスのプッシュもなかなか。文字通り8ビート的にゴツゴツせまりつつ流暢なギターを操っている1曲目、出だしでギターの多重録音も使って音に厚みを持たせるややノリの良い2曲目、少し混沌とした出だしから、シンプルなベースとの演奏で渋く聴かせ、中盤4ビートになっていく3曲目、落ち着いていて、エキゾチックでもないバラードの4曲目、少しの浮遊感も交えつつゆっくい進んでいく5曲目、メランコリックなやり取りで盛り上がっていく6曲目、ミステリアスな4分の5拍子の7曲目、綾織り系で浮遊感のあるボッサの8曲目、スピリチュアルに進んでいくタイトル曲の9曲目、8ビートで自由に盛り上がる10曲目。

2018/11/18

Playing With The Wind/Misha Tsiganov

1401
Criss Crossレーベルの新譜が遅れてですが届いていました。12月にベスト3を出す企画があるので、あまり溜めとくのもできないし、時間がある時にはなるべくは聴いていきたいとは思うのですが。さて、このアルバム、変拍子と浮遊感と、そして計算されたアレンジの部分が目立っています。やはり現代ジャズのサウンドということになるのでしょうけど、そうなってくると演奏できるバックのメンバーも限られてくるということにもなりますね。聴く前はスゴいメンバーと思いましたけど、聴いてみて納得です。ただ、全曲がそういう曲というわけでもなく、聴いていてホッとする曲も混ざってはいますが。


Playing With The Wind/Misha Tsiganov(P)(Criss Cross 1401)(輸入盤) - Recorded January 25, 2018. Alex Sipiagin(Tp, Flh), Seamus Blake(Ts), Matt Brewer(B), Dan Weiss(Ds) - 1. Playing With The Wind 2. Mama 3. Witch Hunt 4. Orange Dream 5. Dream Catcher 6. Cry Me A River 7. Virgo 8. To Ne Veter Vetsu Klonit -No, It's Not A Branch Bowing To The Wind- 9.The Very Thought Of You

(18/11/18)Misha Tsiganov作が1-2、4-5曲目、ウェイン・ショーター作が3、7曲目で、8曲目に変拍子のロシア民謡があり、他の2曲はスタンダード。このメンバーで今っぽいジャズを聴かせます。計算された部分も多め。タイトルの1曲目でも出だしが高速迷彩的なサウンドと思ったら変幻自在で浮遊感のあるテーマ(と思われる部分)から静かになったり盛り上がったりとドラマチックな展開。難易度が高そう。2曲目は淡い感じでもやや活発な変拍子でのジャズ。ショーター作の3曲目も雰囲気を残しながらも、あと6曲目もけっこう現代ジャズしてます。やはり共通する淡さと変拍子でのややおとなしい4曲目、その中でもしっとりとピアノで聴かせる小品の5曲目と、ショーター作の7曲目。ホッとする感じのバラードの9曲目も良い。

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