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カテゴリー「Criss Crossレーベル」の428件の記事

2024/12/04

Fun One/Oz Noy

1422Criss Crossレーベル新譜の2日目。オズ・ノイがCriss Crossからの新譜と聴いて、どんなファンクとジャズで勝負するのかと思っていたら、けっこう正攻法のジャズだったので驚きました。このところ彼の新譜は買ってなかったけど、ファンクの人というイメージが定着していました。それにしてもこのレーベル、素晴らしいメンバーでの録音してますね。それが、実際に何年も活動してきたメンバーだったというのも驚きです。やっと出るところに出た、という感じ。それでも彼のギターのジャケ写はテレキャスターなんですけどね。それでも彼としては十分にジャズしていますし。オズ・ノイ・ファンもジャズ・ファンも聴いてみていい1枚だと思います。

 

Fun One/Oz Noy(G)(Criss Cross 1422)(輸入盤) - Recorded July 26 and27, 2024. David Kikoski(P), James Genus(B), Clarence Penn(Ds) - 1. Fun One 2. Solar 3. Ruby My Dear 4. Wee 5. Giant Steps 6. Sandu 7. Milestones 8. Improv 1

(24/12/04)1、8曲目がオズ・ノイ作曲、他の曲はジャズメン・オリジナルとスタンダード。なかなかスゴいメンバーですが、彼はアンダーグラウンド的なファンクの人だと思っていたけど、彼とジャズとの面白さもあると思いました。このメンバーでは’17年から活動してきたようで、今回Criss Crossのデビュー作というのも意外ではなさそうです。ギターを聴いていると、ジャズとの親和性もけっこうあります。5曲目の「Giant Steps」はスローな展開なのが少々物足りないかな、とも思いますが、けっこういい感じのサウンドになっています。これをバップと言っていいのか、そういうサウンドに聴こえることもありますが、彼流なのかも。曲によってピアノとエレキ・ピアノを使い分けるデヴィッド・キコスキーもさすが。なかなかいい演奏。

2024/12/03

Solid Jackson/M.T.B.

1423 今日もブラッド・メルドーとピーター・バーンスタインつながりで。いつもと順番が違いますが、早く聞いてみたかった1枚。昨日のアルバムと比べて、現代ジャズ色が濃厚になっている曲が多いですけど、それはもう、メンバーを見ればそうなるなあ、と思います。実はこのグループ、この録音の29年前に1枚目を出していて、その時とはドラマーが違いますが、今回はビル・スチュワートなので、そういう意味でもなかなか面白いアルバムでした。自分が現代ジャズにはまった時代のサウンドで聴けるので、それもうれしいところですし。まあ、このメンバーだったら聴くしかないなあ、と思いますが、グループ名からだとちょっと分かりづらいかもしれませんね。

 

Solid Jackson/M.T.B.(Criss Cross 1423)(輸入盤) - Recorded November 25 and 26, 2023. Brad Mehldau(P), Mark Turner(Ts), Peter Bernstein(G), Larry Grenadier(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Solid Jackson 2. The Things That Fall Away 3. Angola 4. Soft Impression 5. 1946 6. Maury's Grey Wig 7. Ditty For Dewey 8. Ode To Angela

(24/12/03)ブラッド・メルドー作が1、6曲目、ピーター・バーンスタイン作が2、7曲目、マーク・ターナー作が5曲目、他にウェイン・ショーター作(3曲目)、ハンク・モブレイ作(4曲目)、ハロルド・ランド作(8曲目)。収録時間は53分。M.T.B.としては29年ぶりの録音で2枚目。そうそうたるメンバーでの録音で、まさに現代ジャズ(少し前の?)という感じの曲が続きます。ここではピーターも正攻法ながら今のジャズを意識した演奏になっていて、ある程度アグレッシヴな面も持ち合わせています。自作曲とジャズメン・オリジナルとの境もあまりないような、渋い演奏が続きます。メカニカルなテーマの1曲目から、少しゆったりした2曲目へのつながりもいい感じ。しかもその2曲目も現代的なサウンド。緩急取り混ぜ、スリリングな演奏。

2024/08/14

ECMとCriss Crossについてはまとめをしなければなんだけど

当初は全部聴くことになるとは思わなかった(数曲を除く)ECMレーベルとCriss Crossレーベルですが、ブログという形式を利用して、1枚1枚を聴いていって、その積み重ねで、レーベルの全貌を表現する、ということを途中からやりたいと思い、数年前にそれを実現させることができました。ただ、実際全貌を表現するところまで至ったのか、それとも個々のアルバムを書き散らして終わりだったのかは、おそらく後者の方だと思っています。

ECMに関しては、ECM Catalog(河出書房新社)が出ていて、書籍ゆえ、その出版時点までという制限はあれど、完成度は当然そちらの方が高くなっていますしね。発想自体はこちらの方が先だったとしても、これは動かしがたい事実です。そこで、よくあるレーベル史を人物の方からではなくて、聴いたアルバムの方から、ある種まとめのようなものをやりたいなあ、とは思っているのですが。Criss Crossはレーベルが終わってしまったと思ったら、代が変わって続いているし、ECMもマンフレート・アイヒャーで終わりという感じはしないので、それをまとめる時期について、まだタイミングではないなあ、とは思うのですが、それではいつまで経っても書くことはできないですね。

これらに関しては、少しずつ構想を練って行こうと思っています。いつになるかはわかりませんけれども。困ったことにECMは番号順に出ておらず、これまで、これ以降、というのを番号で表現するのが難しい、ということもあります。まあ、あまり期待しないで待っていてください。検索で個々のアルバムを見ていく、というのは、今でもある程度ありますし、需要がないというわけではなさそうです。

2024/07/19

Painter Of Dreams/Misha Tsiganov

1421 Criss Crossレーベルの新譜が出ました。以前(先代)の時は5枚ずつ年3回というパターンが多かったのですが、最近は1枚ずつの発売で、しかも発売ペースが以前より早くなってきているので、楽しみです。今回のアルバムは、クリス・ポッターやアレックス・シピアギン、ミゲル・ゼノン、ジョナサン・ブレイク、マット・ブリューワーなど、有名なミュージシャンで固めて、現代ジャズとフュージョンの間を行くような形になっています。最近はLPサイズの長さのアルバムが増えてきている中で、73分収録なのはちょっと長いかなとも思いますが、このサウンドに囲まれているとなかなか幸せでもあったりします(個人的感想)。ちょっと独特なサウンドなので、ストリーミングで確かめてからでもいいかも。

 

Painter Of Dreams/Misha Tsiganov(P, Key Synth)(Criss Cross 1421)(輸入盤) - Recorded January 6, 2024. Chris Potter (Ts on 1-2. Ss on 3), Miguel Zenon(As), Alex Sipiagin(Tp), Johnathan Blake(Ds), Matt Brewer(B), Hiske Oosterwijk(Vo on 2, 4, 6) - 1. Elusive Dots 2. April 3. Up Journey 4. Painter Of Dreams 5. Long Ago And Far Away 6. Seeley Street Song 7. Chain Of Events 8. L Loves You Porgy

(24/07/18)5、8曲目がスタンダードで他はMisha Tsiganov作曲。収録時間は何と73分。Chris PotterやAlex Sipiaginなど、サイドをそうそうたるメンバーで固め、ヴォーカル曲も3曲あります。ポッターは最初の3曲のみに参加だけど、エレキピアノ(ローズ)とのデュオではじまり、いい仕事をしています。シンセサイザーも入ったり。そこから当然の盛り上がり。ヴオーカルも器楽的な使い方をしていて興味深い。ただ、今の時代ちょっと長い曲が多いなあ、という感想も。曲によってはエレキベースも出てきて、ビート感のある現代ジャズとフュージョンの間という感じです。聴くのになかなかエネルギーを要します。スタンダードも言われれば分かるけど、オリジナルのような雰囲気。エレキピアノ比率が高いので、少々マニア向け。

2024/06/28

Tributes/Antonio Farao

1420 最近リーダー作を見てないな、と思ったらCriss Crossレーベルからのアントニオ・ファラオの新作です。トリオのメンバーがすごくて、このレーベルでもこういうトップ・ミュージシャンを使うこともあるんだなあ、と改めて思いました。それにしても相変わらず音数が多い饒舌なピアノです。聴くのに体力がいるというのは、あながち嘘ではないですが、それでも昔のEnja時代から追いかけてきた身にとっては、久しぶりの新譜を聴けて、大満足です。ストリーミングでもCD到着前に聴けていて、その時にアップすることもできたんですが、やはり真剣に聴くにはCDでないと、と再び聴きました。やっぱり何度も言うようですが、聴くのに体力が要ります。

 

Tributes/Antonio Farao(P)(Criss Cross 1420)(輸入盤) - Recorded July 26, 2023. John Patitucci(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. Tributes 2. Right One 3. Shock 4. I Love You 5. Tender 6. MT 7. Memories Of Calvi 8. Syrian Children 9. Song For Shorter 10. Matrix

(24/06/27)4曲目がスタンダード、10曲目がチック・コリア作で、他は全曲アントニオ・ファラオ作。収録時間は64分。なかなかすごいメンバー。ファラオのピアノも饒舌でメロディアスなだけに、ある意味パワフルで、モーダルな進行でもコーダルな進行でもバリバリ弾けるので、聴くのに体力を要するところも。1曲目のタイトル曲はその饒舌でモーダルなところをこれでもか、と聴かせてくれます。2曲目は自由な感じですけど、緩急の付け方で、さすがこのメンバーと思わせます。その後も斬り込んで来るような曲が多め。ただ、5曲目、8曲目のようなバラードの、メロディで聴かせてくれる曲がアクセントになっていて、ホッとします。でも、通して聴いているとかなりのテクニックなので、饒舌を超えた饒舌にどこまで耐えられるか。

2024/05/14

Lovabye/Gregory Groover Jr.

1419 Criss Crossレーベルの新譜です。数年前に、代が変わってから、そんなに多くのアルバムをリリースはしなくなりましたが、それでもいいアルバムを出していると思います。レーベル買いしてなければ出会わなかったミュージシャンも多いんじゃないかと。そんな中で今日紹介するアルバム。私が今のジャズを聴いていたのってせいぜい’00年代までで、その後はそこで時間が止まっているような感じではありますが、ここでの参加ミュージシャンを見てみると、追っかけていないけど気になるミュージシャンは多いです。それをCriss Crossならではのプロデュースで聴かせているという感じでしょうか。興味ある人は多いのでは。

 

Lovabye/Gregory Groover Jr.(Ts)(Criss Cross 1419)(輸入盤) - Recorded August 16, 2023. Joel Ross(Vib), Matthew Stevens(G on 2-3, 11), Aaron Parks(P), Vicente Archer(B), Marcus Gilmore(Ds) - 1. 30 2. Bygone Towers 3. May All Your Storms Be Weathered 4. Joy 5. Lovabye 6. Stages 7. 5660 8. Ambivalence 9. Lovabye Theme 10. In For A Pound Of Penny 11. Cactus Lullaby

(24/05/14)全曲Gregory Groover Jr.の作曲。収録時間が44分で、11曲なので短い曲も何曲か。メンバーがすごい。リーダーのグレゴリーは、比較的メロディアスなサックスを吹くのだけど、時にマシュー・スティーヴンスのギター(2-3、11曲目に参加)など、今っぽいフレーズが出てきます。ただ、個性的なメンバーが集まっているけれども、プロデュースの関係か、比較的聴きやすい現代ジャズに仕上がっています。ここでのプロデューサーがWalter Smith IIIなので、その影響もあると思います。あくまでもCriss Crossレーベルらしく、そして、これだけのメンバーをうまくまとめ上げているところは見事かも。サックスがメロディな人(当然アドリブで冒険はするにしても)なのが、なかなか印象的。それぞれのソロも見事ですね。

2024/04/15

なぜか残してあるECM2500番以降とCriss Cross1400番以降

240415cd 昨春のCD処分の時には時間がなくてあまり考える余裕もなかったのだけど、区切りよくECM2500番以降とCriss Cross1400番以降だけ残してあります。それが写真で、CDラック3段と半分のECMと、その下に20枚弱のCriss Crossになってます。逆に言うと、ECMのそれ以前のものでは100枚ほどお気に入りを残して処分、Criss Crossに至っては、全部処分してしまいました。普通の人ならば、番号を関係なく、好きなミュージシャンなりアルバムなりを残すと思うので、その点自分は特異なのだなあ、とも思います。どっちみち、ストリーミングに頼ることが多くて、CDラックから常に出して聴くかというとそうでもなく。

なんでそうしたかというのは、今となってはあまり思い出せませんけど、過去のレーベルコンプリートをやっていた当時の名残りで、ここより後はまだ持っていたい、と思ったのかもしれません。他に、ジャズ新譜一般の方はもっと少なく、CDラック1列に満たないほどしか残ってないですし。そもそも処分したのは、CDがラックにぎちぎちに前後2段に入っていて、取り出すのも容易ではなくなったので、それならなくても同じではないか、と思ったのも理由のひとつです。保管に気を使っていても、どうしても古いCDは紙の部分やライナーなどにシミやカビが出てくることもあり、その経年劣化も理由にはなるかなあ、と思います。

ECMとCriss Crossは、いろいろ今後とも参考になるレーベルではありますが、ストリーミングで聴ける割合がけっこう高いレーベルでもあります。そういう意味で、ブログにも全記録を残していることもあって、ばっさりとやってしまったのだろうなあ、と考えています。実際に、手元にあるCDでもストリーミングであれば、そっちで聴くことが多いですし。また、たぶんやらないとは思うけど、今手元にあるのは新譜中心なので比較的買取価格が高いため、いざとなったら、新しい方の処分にも手をつけるかもしれないな、なんてことを考えてしまいます。まあ、金銭的に困っているわけではなくて、実際買っているのはまだ働いているので、自分の小遣いからなんですけどね。こういう残し方をする人も珍しいと思うので、書いて残しておこうと思いました。まあ、昨年から補聴器をつけて聴いている状態なので、聴き疲れして以前ほどには長い時間聴けなくなっている、ということもありますが。

(追記)とうとう一時1ドル154円行ってしまいましたね。輸入CD派にとってはつらい数字です。ここで天井になるのか、ここよりさらに安くなるのかで、今後のこともいろいろと考えねば、、、

2024/02/28

The Illusion Of Choice/Michael Thomas

1418 Criss Crossレーベルの新譜が届きました。これで手持ちの未聴盤はなくなりましたので、また更新が毎日ではなくなるかと思います。このアルバム、HMVでは3月下旬の発売予定だったので、のんきに構えていたら、他の通販から2月21日に発売になってしまったので、慌てて買いました。3月は欲しいCDも少ないし、ちょっと高いけど、バラバラで購入することになりそうです。今日のマイケル・トーマス、Criss Crossでは初ですが、4枚目のリーダー作だそうで、もうだいぶ安定した演奏を聴かせてくれます。やはり今のミュージシャンなので、今っぽいスマートな音を出しているなあ、という印象。好みなんですが、もう少し深みが出てくると化けるかなあ、という感じもしています。9曲目のスタンダードも彼流になってますし。

 

The Illusion Of Choice/Michael Thomas(As)(Criss Cross 1418)(輸入盤) - Recorded September 14, 2023. Manuel Valera(P), Matt Brewer(B), Obed Calvaire(Ds) - 1. Circles 2. Hokkeshu 3. Information Paradox 4. The Other Side 5. Shades Of Green 6. Mnemosyne 7. Darkness And Light 8. The Illusion Of Choice 9. It Could Happen To You

(24/02/27)9曲目のみスタンダードで、他は全曲Michael Thomasの作曲。収録時間は59分。いいメンバーです。今っぽい曲を書く人で、1曲目も変拍子が混ざっているようで、それでいてスマートに吹ききっている感じ。この曲はエレキ・ベースで、見事にノリノリの変拍子ファンクになっています。他に4、7曲目も。2曲目以降もミディアムテンポやスローの曲もあったりしますが、都会的でスマートな、それでいて今を感じさせるサックスは、なかなかいい感じ。あまり都会っぽすぎて、クールなサックスのため、好みはあるかもしれないですが、それでも十分にジャズしていると思います。メカニカルとも言える感じ。6曲目のバラードは、やはり彼自身の色合い。タイトル曲の8曲目は、スマートなスピリチュアルといった感じの曲。

2023/12/06

Most Peculiar/Lage Lund Quartet

1412 Criss Crossの新譜も今年はこれで終わりかな。1417まで先に出ていて、1412のこのアルバムが今になって出るのも、新生Criss Crossになってから順番通りでもなくなっているので、まあ、いいかと思います。ベース1人を除き同じメンバーでは2作目の録音で、以前より慣れてきて、さらに高度になっていてけっこういいところもあるんだけど、ちょっと頭でっかちに感じる部分もあります。彼らが進化したのか、私がついていけなくなったのか分かりませんが、本来こういう演奏、私は好きなんですけどね。メロディがいい曲も現代ジャズしているような感じが少々もったいないかなあ、なんてことも感じてしまうので、自分も歳はとりたくないなあ、と思ってもいるところです。

 

Most Peculiar/Lage Lund(G) Quartet(Criss Cross 1412)(輸入盤) - Recorded June 17, 2022. Sullivan Fortner(P), Matt Brewer(B), Tyshawn Sorey(Ds) - 1. Cigarettes 2. Trees 3. Circus Island 4. Warsaw 5. Elephants 6. Stone Age 7. Lost In Your Hometown 8. Antarctica 9. Bad Acrobat 10. Horses

(23/12/05)全曲Lage Lund作曲。収録時間は59分。前作からベース以外は同一メンバーでのアルバム。メンバーとしても申し分ないし、ギターの魅力も十分。1曲目から、現代ジャズ的な、まとまっているような、取っ散らかっているような、サウンドで、それでいて中心の軸がぶれていない曲を聴かせてくれます。4ビートの曲は当然ながらないし、曲によっては変拍子で分からない表紙がせまってきますが、Criss Crossとしては少し前衛的かもしれないけれど、世の中の今のジャズの一方向として聴くのはいいかも。フリーまでは行かないけど自由なジャズは好きなのですが、自分のアンテナとは少々方向が違う感じもします。それでもオリジナルで攻めて、なかなか渋い音空間にいるのも事実。好きな人にはたまらないかも。

2023/11/23

Over Here/Jim Rotondi Quintet

1417 さて、今回届いたうちの最後のアルバムはCriss Crossレーベルから。このレーベル、もう1枚3日に発売になっているはずなんだけど、現地からの輸送の関係か、いつも遅れてまだ入荷してないようです。今日のアルバム基本的な印象はジャズの王道路線だけど、ダニー・グリセットと、特にリック・マギーツァが今のフレーズを吹く傾向が強く、そこが現代ジャズとの接点になるのかな、という気もしています。もちろん、リーダーのジム・ロトンディも両刀使い的な感じではあります。最後に近づくにつれて、現代ジャズ的なサウンドが強くなっていくという感じでしょうか。それでも、王道路線のイメージの方が勝っているかな、と感じましたけれども。

 

Over Here/Jim Rotondi(Tp, Flh) Quintet(Criss Cross 1417)(輸入盤) - Recorded May 10, 2023. Danny Grissett(P), Rick Margitza(Ts), Joshua Ginsburg(B), Vladimir Kostadinovic(Ds) - 1. I'll Be Seeing You 2. Pete's 32 3. I Concentrate On You 4. Jim's Blues 5. Moclieda 6. Voice 7. Leemo 8. Father John 9. Happy Feet

(23/11/23)1、3、5曲目がスタンダードなどで、4曲目がDanny Grissett作、8曲目がRick Margitza作、他は全曲Jim Rotondi作。収録時間は52分。1、3曲目も彼のアレンジと明記されていて、今聴ける、温かみのあるハード・バップ的なサウンドが全体を通して支配しています。それぞれのメンバーもテクニックもあって、派手さはないもののメロディアスで渋いジャズが展開しています。演奏曲は3-7分台とコンパクトにまとまっていますが、美味しいところをギュッと詰め込んだ感じ。サウンドは時々は今になるけど、こういう王道を行くようなジャズは久しく聴いてなかった気がする。非4ビートの曲もあるけど、オリジナルもスタンダードもシームレスにアルバムを安心して1枚楽しめるという点ではなかなかいいアルバムです。

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