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カテゴリー「Criss Crossレーベル」の421件の記事

2023/12/06

Most Peculiar/Lage Lund Quartet

1412 Criss Crossの新譜も今年はこれで終わりかな。1417まで先に出ていて、1412のこのアルバムが今になって出るのも、新生Criss Crossになってから順番通りでもなくなっているので、まあ、いいかと思います。同じメンバーでは2作目の録音で、以前より慣れてきて、さらに高度になっていてけっこういいところもあるんだけど、ちょっと頭でっかちに感じる部分もあります。彼らが進化したのか、私がついていけなくなったのか分かりませんが、本来こういう演奏、私は好きなんですけどね。メロディがいい曲も現代ジャズしているような感じが少々もったいないかなあ、なんてことも感じてしまうので、自分も歳はとりたくないなあ、と思ってもいるところです。

 

Most Peculiar/Lage Lund(G) Quartet(Criss Cross 1412)(輸入盤) - Recorded June 17, 2022. Sullivan Fortner(P), Matt Brewer(B), Tyshawn Sorey(Ds) - 1. Cigarettes 2. Trees 3. Circus Island 4. Warsaw 5. Elephants 6. Stone Age 7. Lost In Your Hometown 8. Antarctica 9. Bad Acrobat 10. Horses

(23/12/05)全曲Lage Lund作曲。収録時間は59分。メンバーとしても申し分ないし、ギターの魅力も十分。1曲目は何となくバラバラに聴こえるような気がするけど、変拍子ではないようだし、メンバーが自由に弾いているせいなのか。2曲目もその自由な雰囲気なんだけど、フリーまでは行かないサウンドが出てます。あまりストレートにいくことなく、ひねくれた現代ジャズという路線で曲が続いている感じ。Criss Crossとしてはけっこう実験的な印象だけど、周りを見渡すとけっこうこういう演奏は多い。それでもこのレーベルというと、この路線は、少し頭でっかちになるのかなという気も少々。それでいて、流れは現代ジャズで、そんなに極端にトンガっているという感じでもない。曲によって変拍子はあるようで、好みの問題かも。

2023/11/23

Over Here/Jim Rotondi Quintet

1417 さて、今回届いたうちの最後のアルバムはCriss Crossレーベルから。このレーベル、もう1枚3日に発売になっているはずなんだけど、現地からの輸送の関係か、いつも遅れてまだ入荷してないようです。今日のアルバム基本的な印象はジャズの王道路線だけど、ダニー・グリセットと、特にリック・マギーツァが今のフレーズを吹く傾向が強く、そこが現代ジャズとの接点になるのかな、という気もしています。もちろん、リーダーのジム・ロトンディも両刀使い的な感じではあります。最後に近づくにつれて、現代ジャズ的なサウンドが強くなっていくという感じでしょうか。それでも、王道路線のイメージの方が勝っているかな、と感じましたけれども。

 

Over Here/Jim Rotondi(Tp, Flh) Quintet(Criss Cross 1417)(輸入盤) - Recorded May 10, 2023. Danny Grissett(P), Rick Margitza(Ts), Joshua Ginsburg(B), Vladimir Kostadinovic(Ds) - 1. I'll Be Seeing You 2. Pete's 32 3. I Concentrate On You 4. Jim's Blues 5. Moclieda 6. Voice 7. Leemo 8. Father John 9. Happy Feet

(23/11/23)1、3、5曲目がスタンダードなどで、4曲目がDanny Grissett作、8曲目がRick Margitza作、他は全曲Jim Rotondi作。収録時間は52分。1、3曲目も彼のアレンジと明記されていて、今聴ける、温かみのあるハード・バップ的なサウンドが全体を通して支配しています。それぞれのメンバーもテクニックもあって、派手さはないもののメロディアスで渋いジャズが展開しています。演奏曲は3-7分台とコンパクトにまとまっていますが、美味しいところをギュッと詰め込んだ感じ。サウンドは時々は今になるけど、こういう王道を行くようなジャズは久しく聴いてなかった気がする。非4ビートの曲もあるけど、オリジナルもスタンダードもシームレスにアルバムを安心して1枚楽しめるという点ではなかなかいいアルバムです。

2023/07/29

Vessel/Manuel Valera Quintet

1416Criss Crossの新譜が届いているので聴いていきます。昔は年3回、5枚ずつの発売でけっこうなヴォリュームがあったんですが、今は2世が次いで、パラパラと出来上がった順に発売しているようで、情報の入手がちょっと手間取るようになりました。それでも、割と今の「ジャズ」を聴くにはいいレーベルなので、全部買いを継続しています。今回のアルバムも、聴いていてけっこうスカッとしますね。2ホーンのアンサンブルの部分が印象的なのと、アドリブに入ると2人ともけっこう饒舌になることも多く、もちろんリーダーのピアノもカッコいいし、全体的に渋い。Manuel ValeraはCriss Crossのリーダー作は2枚目で、前作はキューバン・ジャズだったかと思いました。

 

Vessel/Manuel Valera(P) Quintet(Criss Cross 1416)(輸入盤) - Recorded January 26, 2023. Mark WHitfield Jr.(Ds), John Ellis(Ts), Alex Norris(Tp), Hamish Smith(B) - 1. Blues For Kenny K 2. First Day 3. Pablo 4. Sunset 5. Garzonian 6. Alma 7. Crisis 8. Remembrance 9. Chance 10. Mr. Henderson

(23/07/29)9曲目がケニー・カークランド作の他は、全曲Manuel Valera作。収録時間は69分。曲によっては捧げる人もいろいろあるようですが、ここではケニー・カークランド(1、9曲目)とジョー・ヘンダーソンが目立っているようです。1曲目はブルースと言いながら、モーダルなマイナーのアップテンポでの進行でカッコいい。エネルギッシュなところへホーンが空間を埋めるように大活躍しています。2ホーンのアンサンブルの部分も印象的。変拍子は少ないけど、私のイメージする現代ジャズという感じ。作曲は割とオーソドックスで、リーダー含めメンバーが寄ってたかって、カッコよくしてしまいます。3曲目のバラードもなかなか美しい。曲によってアプローチは様々だけど、なかなか渋いジャズに仕上がっていると思います。

2023/06/20

Blues For Gerry/David Hazeltine Trio

1415 Criss Crossからの新譜が来たので、聴きます。今月下旬にも1枚出るようですけど、相変わらず処分後も新しいCDが出たら買っています。デヴィッド・ヘイゼルタインは、Criss Crossレーベルの中だけでもリーダー作や参加作が多いのですが、そんな中でもこういうピアノ・トリオ、好きですねえ。タイトルは「Blues For Gerry」となってますが、亡くなった先代のプロデューサーのJerry Teekensに捧げられたものだとか。今は同名のJr.がプロデューサーですけれども。割とオーソドックスだけどテクニックはあるし、安定しています。結局私はECMとCriss Crossという相反するようなレーベルの両方を好みとしているんだなあ、と改めて思いましたです。

 

Blues For Gerry/David Hazeltine(P) Trio(Criss Cross 1415)(輸入盤) - Recorded December 1, 2022. Peter Washington(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. Here Again 2. Tangerine 3. Blues For Gerry 4. Firm Roots 5. Body And Soul 6. It Could Happen To You 7. Skylark 8. Minor Disturbance 9. You Know I Care 10. Here We Go

(23/06/19)3、8、10曲目のみDavid Hazeltine作で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。62分収録。ピアノ・トリオでの割とオーソドックスな演奏で、メロディのいい曲が目立っています。最近は普通にジャズを演奏(ボッサを含めて)するというアルバムがあまりないので、こういうアルバムを聴いていると心が癒される部分も。参加作も多いのですが、トリオは過去に少なくとも2作あります。タイトル曲の3曲目はほんの少し今の感覚もあるブルースだけど、それでも昔ながらのジャズでのブルースなので、安心して聴いていられます。そんな中でもシダー・ウォルトン作の4曲目は少しテーマが新しい感じか。8曲目もテーマは新しさを感じるけどそのまま普通にアドリブに突入。テクニックはけっこうあるので聴きごたえあり。

2023/06/01

いかに手っ取り早く、ECM、Criss Crossレーベルなど全部聴くか

以前、日記的な’07年までのブログ記事を80記事ほど消した、と書きましたが、その中に、ECM、Criss Crossレーベルで当時までに出ていたCDが揃った、という記事も確かあって、消してしまった今となっては思い出せません。確か’06-07年頃だったと思います。ECMの方は’80年代から国内盤で出ていたジャズだけ集めていて、’97年頃から本格的にNew Seriesや輸入盤に手を出しました。Criss Crossは’04年だったかな、人から勧められて買った初めてのCriss CrossのCDがけっこう良くて、結構なスピードで集めてました。新譜もそれなりに買っていたので、未聴盤が100枚を超えていたこともあります。よくお金が続いたもんだと思います。若かったから今より忙しくても多少無理できましたし。それでも当時は両レーベルとも今の半分強の枚数だったかと思いました。ECMの方はその後未CD化廃盤だったのがCD化されたりしたこともありました。

そして、前回書いたように、’19年に未CD化のストリーミング配信が出て、ここ1-2年ほどでそれでも聴けなかったものを、両レーベルともにLPで、合計15枚ぐらいかな(JAPOレーベルを含む)、買ってとりあえずの全部聴きは1年ほど前に追いついたという状況です。私が集めていた時期、もう15年前ぐらいになりますが、その時もCDがなかなか集まらなかったのが両レーベルとも5枚ぐらいずつあり、中古屋をまわったり、海外のセラーで見つけて直接購入、なんてこともありました。

今だとストリーミングがあるので、費用を昔ほどにはかけずに全部聴きできるんじゃないかと思います。ただ、ECMの方はBOX化されたものはそのスタイルでしか聴けないものもあったりしますし、New Seriesは基本クラシックのため、検索をうまくやらないと出てこないのもありますね。Criss Crossの方は、検索した中では出てこないのもありましたし。それと、私の時よりさらに15年以上経っているので、ECMで1,500枚強、Criss Crossで400枚強にまで膨れ上がってしまったアルバムのカタログと、CDが廃盤が増えてなかなか集まらなくなってしまったこともあって、聴いていく気力があるかどうか。よっぽど物好きな人しかいないんじゃないか、と思います。時々これらを全部制覇したい、という書き込みを見ますけど、そういう気力を持続できる人もそんなに多くないのでは、と思います。でも、それを成し遂げた、という人を見てみたいので、やる気がある方はトライしてみてください。私の場合は、半分職業病ののような性格が幸い(災い)してか、ブログやホームページに拙いですけど記録が残ってます。

 

2023/02/25

Mel's Vision/Alex Sipiagin Quintet

1414 Criss Crossの新譜2日目で一段落。レーベルのファンにはAlex Sipiaginはおなじみなのですが、世間では認知度はそんなに高くないように感じています。それでもこのメンバー見たら買いでしょ、というくらいのもので、71分間、割と今のジャズを浴び続けるにはいいアルバムです。オーソドックスに4ビートの入った曲もありますし。演奏はいいんだけど割と好きにやらせているような感じは、このレーベルだからなのかなと思います。B級感覚がこのレーベルのウリなんでしょうね。録音も1日でやり切ってますし。それでこういう素晴らしい演奏を聴けるとは、いい時代に生きているものだなあ、と思います。

 

Mel's Vision/Alex Sipiagin(Tp) Quintet(Criss Cross 1414)(輸入盤) - Recorded April 22, 2022. Chris Potter(Sax), Johnathan Blake(Ds), Matt Brewer(B), David Kikosuki(P) - 1. Mel's Vision 2. Summer's End 4. Four By Five 5. Maritima 5. Vesnianka 6. Bird Food (Take 2) 7. Balmoral Point 8. Peggy's Blue 9. Bird Food (take 1)(Alternate Take)

(23/02/23)2曲目がドン・フリードマン作、3曲目がマッコイタイナー作、6、9曲目がオーネット・コールマン作、8曲目がチャールズ・ミンガス作、5曲目がウクライナ民謡、4曲目がクリス・ポッター作、1、7曲目がAlex Sipiagin作。収録時間は何と71分。よくまあこれだけのメンバーを集められたものだなあと感心しますが、激しい曲、バラードの曲、あるいはオーソドックスな4ビートの曲それぞれに、やはりこのメンバーならではの味が出ています。レコーディングで変に脚色したり方向付けをしないところがこのレーベルのいいところで、ストレートにジャズを味わえます。どのメンバーもいいのだけど、特にフロントの2人が目立っていて、これだけでも聴く価値はあると思います。6、9曲目はどちらも良くて外せなかったのかも。

2023/02/24

Blues Variant/Michael Feinberg Quartet/Quintet

1413何とか祝日をはさんだので、残りの新譜も聴けそうです。今日は2枚のCriss Cross新譜のうち1枚目。ベーシストは初聴きなんですが、他は知っている名前のミュージシャンも。まあ、このレーベルなので、そんなに悪かろうはずはないので安心して聴けます。今のジャズを行っているところではありますけど、ベース・ソロでの8曲目はメロディ重視だったりしていて、人間味のある曲になっているものが多いのがいいですね。渋いB吸盤的な味わいが多いCriss Crossですが、むしろこういうアルバムの方が好みだったりしています。デイヴ・リーブマンもNoar Premingerも、それぞれに存在感があるのがいいですし。

 

Blues Variant/Michael Feinberg(B) Quartet/Quintet(Criss Cross 1413)(輸入盤)- Recorded January 17, 2022. Noar Preminger(Ts, Fl), Nasheet Waits(Ds), Leo Genovese(P), Dave Liebman(Sax, Fl on 5-7) - 1. Blues Variant 2. Saqqara 3. High Or Booze 4. The Healing Power Of Grits 5. Eye Of The Hurricane 6. The Water Spirit Brought Us, The Water Spirit Will Take Us Home 7. Gather Power 8. Improvisation (For Leslie) 9. Cycle Song 10. Year Of The Ox

(23/02/23)5曲目がハービー・ハンコック作、3曲目がNoar Preminger作(彼のリーダー作からの再演)、7曲目がLeo Genovese作で、他は全曲Michael Feinberg作。収録時間は49分。1曲目で変拍子ジャズが出てきて、なかなか今っぽくて熱めのジャズなので、聴く方も燃え上がります。2曲目は少しモーダルな感じで、とカッコよく続きますが、49分で10曲と、もう少し各曲が長ければ、とも思いました。メンバーもいいし、ピアノだけではなく、エレキ・ピアノも出てくるので、あまりこだわりはないかと。ゲスト参加のデイヴ・リーブマンも、参加するとやっぱり彼だなあと思える個性ですし。対抗するPremingerもなかなか存在感があります。8曲目のベース・ソロは即興らしいけどメロディ型。ベースのリーダー作なので重心が低い。

2022/11/20

Standards From Film/Mike Moreno

1410 Criss Crossレーベルからの新譜です。ゆっくりと再起動して、最近少しペースが上がってきたかなと思えるのでちょっとうれしいです。1001-1400番までは最近処分してしまったけど、だいたいはストリーミングで聴けるし、これからもCDで買っていくつもりです。さて、マイク・モレノの新作は、映画音楽からのスタンダード集です。内容が凝っていて、映画のセリフなども時々入っていたり、けっこう考えていますね。ただ、セリフはジャマだと感じる人もいるかもしれない。基本的には懐かしさも感じてますが、テクニック的には新しめのところもあって、そういう点でも飽きさせないと思います。なかなかいい感じ。このレーベル初めてのペラジャケですが、少々寂しい気も。

 

Standards From Film/Mike Moreno(G)(Criss Cross 1410)(輸入盤) - Recorded December 22, 2021. Matt Brewer(B), Sullivan Fortner(P), Obed Calvaire(Ds) - 1. Beautiful Love 2. You Stepped Out Of A Dream 3. There Will Never Be Another You 4. Stella By Starlight 5. Laura 6. I Fall In Love Too Easily 7. On Green Dolphin Street 8. My Foolish Heart 9. Invitation 10. Days Of Wine And Roses

(22/11/17)タイトルの通り、映画のスタンダードを集めたもの。1曲目の出だしで、映画のセリフが出てきてからのアコースティック・ギター1本での演奏でしたが、2曲目は今っぽいクァルテットでの演奏になっていたり、3曲目はギターのアコとエレキの多重録音もあったりと。その場の雰囲気に合わせて多彩な流れになっています。収録時間は66分。元の映画は’32年から’62年で主に’40-50年代のまさにスタンダードの時代のものが多くて、しかもジャズでおなじみの曲も多く、懐かしさもあります。途中で少しセリフが出たりする演出も。基調としては懐かしさのあるアレンジのゆったりした曲が多め。それでもドラムスやベースがワザを出してきたりしてますが。アレンジも工夫を凝らしていて、楽しんで通して聴けます。

2022/10/21

Sky Continuous/Noah Preminger Trio

1411Criss Crossの新譜が届いたので先に聴きます。このレーベル、だんだん復活しているようで、近日中にもう1枚出る予定。とりあえずは続いて良かった。届いたCDのジャケットが、1センチ近く奥の方に入っていて、少し折れ曲がっていたのは残念だけど、許容範囲か。けっこう高度な技を使うトリオで、アルバム中、サックスとベースのユニゾンも目立つし、ドラムソロもけっこういいです。聴く人によってはフリーを感じるんじゃないかなあ、と思いますが、少し入るもその一歩手前で踏みとどまり、またメロディに戻っていく感じがします。ただ、やっぱり今のジャズの人なんだな、と通して聴いて思いました。個人的には好みです。

 

Sky Continuous/Noah Preminger(Ts) Trio(Criss Cross 1411)(輸入盤) - Recorded November 9, 2021. Kim Cass(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Ftgop 2. High Or Booze 3. The Late 90's 4. Iris 5. You'll Never Win 6. Armor 7. Sky Continuous 8. Jamz 9. Little Molonae

(22/10/20)サックス・トリオでのピアノレスの演奏。9曲目がジャッキー・マクリーンの作曲の他は全曲Noah Preminger作。収録時間は55分。1曲目の冒頭、短いスピーディなユニゾンのテーマ。それが時々あるも(5曲目も)、メカニカルな雰囲気を交えて、コードから自由になりつつもフリーな感じにはあまり至らない、という微妙なバランス。高度な曲もあり、さすが今の人、という演奏です。ベースもドラムス(有名)もテクニシャンだし。2曲目はマイナー・ブルースのリズムだそうだけど、そうは聴こえないし。サックスはやや複雑だけど歌っている感じはします。3曲目のように4ビート中心の曲もあるけど、やはり今のジャズ。4、6曲目のバラードもやや独特。9曲目のおなじみ曲も1曲目方式で、アドリブになるとマイペースか。

2022/06/21

Swing On This/Opus 5

1406 Criss Crossの新譜をだいぶ遅れて購入。この1406番のレコード番号、今まで空欄になっていたので、うまく埋まってくれてうれしいです。このあたり、先代が亡くなった頃の番号だったので、このまま空き番号になってしまうかと思っていました。さて、このグループもCriss Crossで5作目で、オリジナルばかりで勝負して、しかもこのメンバーでの演奏なので、聴きごたえはありますね。普通だったらなかなか集まることができないでしょう、このメンバー。4、6曲目ではフェンダーローズも使用しているし、今のジャズという感じで、好きな演奏です。それでいてそんなにとんがってなくて(って、複雑だったり変拍子だったりはしますが)、個人的には聴きやすいです。

 

Swing On This/Opus 5(Criss Cross 1406)(輸入盤) - Recorded September 7, 2021. Seamus Blake(Ts), Alex Sipiagin(Tp, Flh), David Kikoski(P, Key), Boris Kozlov(B), Donald Edwards(Ds) - 1. Swing On This 2. Pythagoras 3. Moonbay 4. Fermata 5. Finger Painted Swing 6. Sight Vision 7. The Gread Divide 8. In Case You Missed It

(22/06/19)グループでは5枚目。なかなかこれだけのメンバーは集まらない、今を行くクァルテット。60分収録。1曲目はG. Gontenette作曲のタイトル曲で、8曲目のB.Watoson作を除いて、メンバーのそれぞれによる作曲。編成的には現代ハ-ドバップという感じではあるけれど、変拍子や複雑なコード進行、メロディがあって、もっと現代的なジャズと言う感じがします。それでいてとっつきにくいかというとそうでもなく、耳にすんなり入ってきています。1曲目のようにカッコ良いテンポが早めの曲もあれば、3曲目のようなちょっと乾いた感じのバラードもあったりと変化に富んでいますけど、全曲オリジナル(メンバー外も含めて)というところに彼らの硬派さも感じさせます。やはりこのメンバーだからこそのエッセンスが詰まってます。

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