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カテゴリー「フュージョン・ファンク」の616件の記事

2020/07/06

Unity All/大西順子セクステットプラス

Onishiunityall 新譜が届いたので、先に聴いていきます。今日の大西順子のアルバムは以前に「IXライヴ」として11曲収録出てていたものを、3日間のライヴ前28曲をCD3枚で収録した完全版で、204分ある大作です。聴くのに土日と2日間かけてしまいました。いや、さすが。ディスクユニオンが制作していることもありますけど、3日のライヴの完全収録、しかもダブり曲なし、というのはやはり彼女以外にはなかなかできないんじゃないかと。それでいてワンマンバンドという感じはあまりしなくて、曲の提供もメンバーがほぼ同じ割合で出し合っている感じで、なんだかすごいものが出ちゃったな、と思います。ぶっ続けで聴くのには体力がいります。

 

Unity All/大西順子(P、Key)セクステットプラス(Somethin' Cool)
Unity All/Junko Onishi(P, Key) Presents The Sextet Plus(Somethin' Cool) - Recorded November 22-24, 2019. Akihiro Yoshimoto(Ts, Ss, Fl), Miki Hirose(Tp, Flh), Yuzo Kataoka(Tb), Yosuke Inoue(B), Shinnosuke Takahashi(Ds), Satoshi Yoshida(G), David Negrete(As), Wornell Jones(Vo) - [CD1] 1. Unity 1 2. Remembering Spring 3. Gate Crasher 4. Baby I'm Yours 5. Magic Touch 6. Falling Rocks 7. Head Towards The Light 8. Lost And Confident 9. One Lap Behind [CD2] 1.Unity 2 3. Rain In March 3. King 4, July 5. Water Reflection 6. Two Laps Behind 7. Dr. Pu! Poon 8. Dark Chime 9. Tropical Sky [CD3] 1. Unity Blues(Unity 3) 2. Route 43 3. Wakanda 4. Apple Of The Eye 5. To THe End Of The World With You 6. Peace In Chaos 7. Cura De Gatos 8. Teenager 9. Alert 5! 10. Speak Your Name

CD3枚組の大作ライヴ。全員の作曲ないしはインプロヴィゼーションが各CDの1曲目にあり、大西順子作ないし共作はCD3の3-4、8、10曲目で、以前出たアルバム(「IXライヴ」はここから11曲をセレクト、今回は28曲全曲収録)のようにメンバー6人で割と均等に作曲を受け持っているようです。ピアノ/キーボードを使い分けたり、ベースもアコースティック/エレクトリックを使い分けたり、ここでは時々ゲストが加わったりと変化に富んでいますが、かなり骨太の、ある意味男っぽいジャズであり、ファンクであり。収録時間もCD3枚で204分と、かなり聴きごたえがあります。今の日本でこういう演奏ができるのはこのグループ(あえて言えば大西順子)だけなのでは、と思わせるほど。骨太なだけに、聴きとおすには体力も。(20年7月1日発売)

2020/06/29

私的2020年上半期ジャズベスト3

Patfromthis_20200625163101 2679_20200625163101 2655_20200625163201 2019年12月から20年6月までの私的ベスト3を考えるにあたって、この期間では実は新譜や旧譜のアルバムをJ-POP(2枚)や6月中にギリギリ届いたアルバム(これは後半にまわす)を含めて何と27枚しか買ってないことに気が付きました。ここのところで一番少ない枚数です。当然のことながら選択肢は狭まりますし、果たしてこれでベスト3をやっていいものかどうか、今回は迷います。せめて40-50枚は聴いておきたいですよね。コロナの影響で入手出来てないCDもありますし。で、結局選んだのが、次点を含めギタリストのリーダー作ばかりになってしまいましたが、これはこれでまあ、お許しを願える選択なのではないかなあと思います。ジャズのど真ん中、っていう感じではないですが、元々私の好みはこっち方面だった、ということも含めて考えていただければ。

 

From This Place/Pat Metheny(G, Key)(Nonesuch)(輸入盤) - Released 2020. Gwilym Simcock(P), Linda May Han Oh(B, Voice), Antonio Sanchez(Ds) with Meshell Ndegeocello(Vo), Gregoire Maret(Harmonica), Luis Conte(Per) and The Hollywood Studio Symphony, Joel McNeely(Cond) - 1. America Undefined 2. Wide And Far 3. Your Are 4. Same River 5. Pathmaker 6. The Past In Us 7. Everything Explained 8. From This Place 9. Sixty-Six Bonus Track: 11. Love May Take A While

(20/02/25)全曲パット・メセニーの作曲で、ジャズやフュージョンというよりも、76分間、ボーナストラックを含めた壮大なメセニーの叙事詩と言わざるを得ないようなアルバムに仕上がっています。個々のパートのソロを聴けるところも所々にあるけれど、もうこれは一気に聴きとおすためにあるような内容。年齢を経て、ある程度枯れてきたという感じもあるけど、その熟練性が作曲、演奏面の両方に現れています。確かにスゴい曲であり、演奏内容も素晴らしいのだけど、それだけにこのアルバムの完成度はただものではない、と思います。場面によってはオーケストラを入れたり、ゲストを招いたりしているけど、常に、穏やかさを見せつつも前進して今ある姿を見せてくれた、という感じです。もちろんギターを楽しむ聴き方もあり。

 

Swallow Tales/John Scofield(G)/Bill Stewart(Ds)/Steve Swallow(B)(ECM 2679)(輸入盤) - Recorded March 2019. - 1. She Was Young 2. Falling Grace 3. Portsmouth Figurations 4. Awful Coffee 5. Eiderdown 6. Hullo Bolinas 7. Away 8. In F 9. Radio

(20/06/07)ジョン・スコフィールド初のECMでのリーダー作で、スティーヴ・スワロウの曲集。おなじみのメロディから少し地味な曲まで取り揃えてあって、演奏を楽しめます。収録時間は53分。持ち込み音源のようで、やや静かな感じの部分もありながら、4ビートの曲も多く、ECMにしては自由でマイペースなジャズっぽいサウンドで魅了します。彼をはじめて知った時は若かったけどもう大ベテランで、落ち着きながらも例のジョン・スコ節でギターを演奏しています。メンバーもいいし、この独特なギターを聴けるだけでも聴く価値はあるのでは。それにしても期待を裏切らないさすがのギター・トリオ。持ち込み音源ながらマンフレート・アイヒャーが出す許可を出したとは、彼もずいぶん丸くなったものです。それにしても曲がいいですね。

 

Angular Blues/Wolfgang Muthspiel(G)/Scott Colley(B)/Brian Blade(Ds)(ECM 2655)(輸入盤) - Recorded August 2018. - 1. Wondering 2. Angular Blues 3. Huttengriffe 4. Camino 5. Ride 6. Everything I Love 7. Kanon 6/8 8. Solo Kanon 5/4 9. I'll Remember April

(20/04/14)6、9曲目がスタンダードの他は、全曲Wolfgang Muthspiel作曲。東京でのスタジオ録音。アコースティックとエレクトリック・ギターを使い分けたギター・トリオは、やはりECMらしさを失うことなく比較的淡々と進んでいきます。地味なように聴こえるけど哀愁を少し含んだメロディアスな1曲目、ブルース進行のようだけど、うまくそれっぽくなく解体しているタイトル曲の2曲目、しっとり感のあるゆったりしたバラードの3曲目、エレキで繊細に、早いフレーズも交えて歌い上げる4曲目、アップテンポで4ビート気味になりゴキゲンな5曲目、4ビートで進むおなじみの6曲目、メカニカルなテーマと、そこに続くアドリブが印象的な7曲目、クラシック的なギターの多重録音でのソロの8曲目、少し変わっていてもメロディは分かる9曲目。

 

(次点)エンジェルズ・アラウンド/カート・ローゼンウィンケル(G)・トリオ(Heartcore)

2020/05/31

ミュージック・マジック・オーケストラ

Musicmagicorc 田村夏樹氏と藤井郷子氏のFacebook情報により、田村氏が過去の貴重盤をチャリティーで放出するということでゲットした1枚。’91年発売の国内盤で、フリーの演奏をする前史の記録でもあり、サウンドも’90年代初頭のフュージョン的でもあって、珍しいビッグバンド参加作品になります。注文のタイミングで、’90年の2人が参加するビッグバンド作をゲットできなかったのは少々残念だけど、今回は今日のアルバムを含めて、田村氏の参加作2枚をラッキーにも注文できました。こういうバンドに参加することによって、譜面もバリバリ読めるスタジオ・ミュージシャン的な仕事もされていた、という側面がはっきりしました。

 

ミュージック・マジック・オーケストラ(Break Time)
Music Magic Orchestra(Break Time) - Released 1991. Yukio Uchiyama(Cond), Hiroaki Moribe(Ds), Hiroshi Kumagai(B), Yoshihiro Sunahara(Key), Yukio Katagiri(G on 4-6, 8, 10), Makoto Miyashita(G on 1-3, 7, 9), Yoichi Hosohata(Per), Nobutaka Soeda(As, Ss, Fl ), Hiroshi Haruki(As, Fl on 1-4, 7-8), Kazunari Oshima(As on 5-7, 9-10), Masamichi Nanji(Ts, Fl), Katsuyasu Fukuda(Ts, Fl), Shingo Sakuraoka(Ts on 1-2, 5), SUeo Ogawsawara(Bs), Ikko Takahashi(Tp, Flh), Natsuki Tamura(Tp, Flh), Yoshitsugu Takeda(Tp, Flh on 1-9), Michitoshi Iio(Tp, Flh on 1-3, 5-10), Yoshito Fukumoto(Tp, Flh on 1, 4, 10), Mitsukuni Kohata(Tp, Flh on 1, 7), Eric Miyashiro(Tp, Flh on 1, 5-6, 9), Yuji Ichinose(Tb) Katsuhiko Nagamatsu(Tb), Toshiyuki Kato(Tb on 1-2, 4-10), Akira Ueki(Tb on 3), Fumio Iwase(Btb on 4-5, 9-10), Kan Nishida(Btb on 1-5, 7-8) - 1. Happy Anniversary 2. "Shiosai" Soup Special 3. For Tomohiro 4. The Good Of Winds 5. A Runner's Solitude 6. Lapis Blue 7. After The Rain 8. Dream And Reality 9. The Fishing Beat No.1 10. Love Me To The 'Bone

(20/05/24)全曲内山有希夫作曲とアレンジ。田村夏樹はトランペットで全曲参加で、さらに9曲目でエリック宮城との掛け合いのトランペットのソロがあります。ビッグバンドの演奏は16ビート感やエレキ・ベースを使用しているので、まさに’90年代初頭のフュージョンサウンドという感じ。録音日は書いてないですが、メンバーの入れ替わりがあるのを見ると何日もかけて録音したものと思われます。田村の経歴からするとこういうオーソドックスでコマーシャルなサウンドのビッグバンドに参加しているのは異色で、おそらく譜面も高度にこなしているのだろうと思います。曲は割とストレートなビッグバンドのサウンドで、当時のことを考えるとやっぱりカッコいい。異色なアルバムに参加しているという点で、記憶に残る1枚と思う。

2020/05/16

Native Dancer/Wayne Shorter Featuring Milton Nascimento

Waynenative ハービー・ハンコックの競演・参加作の17日目で、これで一段落。楽しさで言ったら、好きなアルバムだけを取り上げてブログにアップした方がいいのですけど、あえてホームページのアルバムコメントの修正作業で、今後聴くことがなかったであろうアルバムにもあたって聴いていくと、ほぼ20年以上ぶりに聴くものが多いので、かえって新鮮な時も多いです。今日のアルバムもその1枚。1曲目のインパクトがかなり強かったので、そのイメージだけでいたのが、ミルトン・ナシメントの参加していない曲は、割といつものウェイン・ショーター(ややおとなしいけど)だな、というのが分かる感じ。こういう出会いも大切だな、と思います。

 

Native Dancer/Wayne Shorter(Ss, Ts, P) Featuring Milton Nascimento(G, Vo)(Sony) - Recorded September 12, 1974. Herbie Hancock(P), Airto Moreira(Per), Dave McDaniel(B), Roberto Silva(Ds, Per), Wagner Tiso(Key), Jay Graydon(G, B), David Amaro(G) - 1. 1. Ponta De Areia 2. Beauty And Beast 3. Tarde 4. Miracle Of The Fishes 5. Diana 6. From The Lonely Afternoons 7. Ana Maria 8. Lilia 9. Joanna's Theme

ウェイン・ショーター作が2、5、7曲目、ハービー・ハンコック作が9曲目。ミルトン・ナシメントが大半の曲(1、3-4、6、8曲目)で作曲(共作を含む)と演奏、歌で参加していて、ブラジルの広い大地やのどかな風景を思わせるような曲調が多いです。ショーターとの相性もけっこう良い感じ。ショーターのアルバムの中では異色作ですが、ブラジル音楽がややジャズに寄り添っているというスタンスか。1曲目はヴォイスではじまり、素朴な歌の曲なのでほのぼのとします。8曲目は5拍子でやや硬派なサウンド。ナシメントの曲でないものは、いつもの彼らしいサウンドで、どことなく牧歌的。サックスがけっこう良い感じのフレーズを奏でています。 ジャズという感じでもなく、その素朴さにかえって受けるインパクトが大きいと思います。

2020/05/15

Jack Johnson/Miles Davis

Milesjackj ハービー・ハンコックの競演・参加作の16日目。この時代(’60年代末から’70年代にかけて)のマイルス・デイヴィスはけっこうホームページにアップしてきたと思ったのですが、今日のアルバムは参加メンバーが少なくて、関係するのがハンコックだけだったので、今になってのアップになりました。これをきっかけに、もう少ししたらちょっとさかのぼって’60年代のいわゆる黄金時代のマイルス・クインテットも手をつけようと思っています。いずれにしてもこのペースならば年内に終わると思いますし。しかしこのアルバム、「オリジナル・サウンド・レコーディング」と書いてありますけど、どういう風に切り取って映画に使ったのか、けっこう興味は尽きないです。いずれ機会があれば観たいですね。

 

Jack Johnson/Miles Davis(Tp)(Sony) - Recorded April 7, 1970. Steve Grossman(As), Herbie Hancock(Key, Org), John McLaughlin(G), Michael Henderson(B), Billy Cobham(Ds) - 1. Right Off 2. Yesternow

マイルス・デイヴィスの作曲ですが、テーマだけ決めて即興で演奏する一発ものの曲。元はサウンドトラック。ここではパーカッションがなく、シンプルで強力なロックのビートにのって演奏が繰り広げられています。これだけシンプルなロックビートはこの前後のアルバムでは見られず、映画のためにこういうパーカッションを省いた編成にしたと思われます。2曲とも25分以上の長尺もので、しかも基本的には一発モノですが、1曲目はイケイケのロックで、2曲目は静か。ハービー・ハンコックもキーボードで演奏をしていますが、リズムの2人とギターを合わせ、これもかなりロック的。意外にスティーヴ・グロスマンが渋いフレーズを連発しています。これをどのように使ったか、映画を観てみたい気もしてますが、音楽だけでもなかなか。

2020/05/13

Road Song/Wes Montgomery

Wesroadsong ハービー・ハンコックの競演・参加作の14日目。そしてウェス・モンゴメリーの最終作。この路線でもっと’70年代以降も続いてくれたらと思っても、こればかりは寿命があるので止むを得ません。以前のアルバムと違うのは木管楽器が前面に出てきて、クラシック・バロック調のアレンジが特徴になりました。ウェスのギターは分かりやすいうえにところどころテクニックがあるなあ、と思わせる演奏で、安心感があります。その時代の有名な曲のいくらかは、今聴いても分かる名曲になっていますし。じっくり聴くのも良し、BGMにも良し、というのは、なかなかジャズではありそうでなさそうではありますね。

 

Road Song/Wes Montgomery(G)(A&M/CTI) - Recorded May 7-9, 1968. Herbie Hancock(P on 1-7, 9), Hank Jones(P, Harpsichord on 3-6), Sivert Johnson(Harpsicord on 1-2, 7, 9), Eric Leber(Harpsichord on 8), Richard Davis(B on 1-7, 9), Ed Shaughnessy(Ds on 1-7, 9), Grady Tate(Ds on 3-6), Ray Barretto(Per on 1-2, 7, 9), Jack Jennings(Per on 1-2, 7, 9), Don Sebesky(Arr), etc. - 1. Road Song 2. Greensleeves 3. Fly Me To The Moon 4. Yesterday 5. I'll Be Back 6. Scarborough Fair(Canticle) 7. Green Leaves Of Summer 8. Serene 9. Where Have All The Flowers Gone?

ウェス・モンゴメリーの最後のアルバム。収録時間は30分。ビートルズやS&Gなどの有名な曲がこれでもかと並んでいるイージー・リスニング・ジャズですが、親しみやすいメロディのせいか、けっこう印象に残ります。ドン・セベスキーのアレンジも木管やストリングスが中心で、バロック音楽を何となくイメージさせて、ゆったりとしている印象。3日間の録音ですが、それぞれの日によって参加者が違っています。それでもこの時期でこれだけ豪華なアルバムを制作できるというのは、やはりこのあたりの彼のアルバム、けっこう売れていたということなんでしょう。時にテクニックを見せるところもありますが、メインはあくまで聴かせやすいメロディをというところはあったと思います。8曲目は彼のギターとストリングスによるバラード。

2020/05/12

Down Here On The Ground/Wes Montgomery

Wesdownhere ハービー・ハンコックの競演・参加作の13日目。このアルバムはきちっとしたアレンジの中にも、ジャズの曲を入れたりしてウェス・モンゴメリーのテクニックの部分も見せたり、3作ある中では一番地味だけどマニアックなアルバムかなあ、と思います。ソロ・ギターでの聴かせどころもあったりしますしね。まだこの時点でも録音が’67年なので、クリード・テイラーは先を見る目があったと思います。ただ、次のアルバムを作ってウェスが亡くなってしまうのは非常に残念なんですけれども。自分にとって苦手とする’60年代以前のアルバムでも、ジャズ史的にはこういうアルバムもあったりフリーもあったりで、やってみるとけっこう面白いです。

 

Down Here On The Ground/Wes Montgomery(G)(A&M/CTI) - Recorded December 20-21, 1967 and January 22, 26, 1968. Ron Carter(B), Grady Tate(Ds), Herbie Hancock(P), Bobby Rosengarden(Per), Ray Barretto(Per), Mike Mainieri(Vib), Hubert Laws(Fl), etc. - 1. Wind Song 2. Georgia On My Mind 3. The Other Man's Grass Is Always Greener 4. Down Here On The Ground 5. Up And At It 6. Goin' On To Detroit 7. I Say A Little Prayer For You 8. When I Look In Your Eyes 9. Know It All 10. The Fox

収録時間は31分。これで10曲なのでテーマのエッセンスを強調してアドリブを抑え気味にしたコンパクトな曲が多いです。それがポップスとの共通性をイメージさせるのかな。ウェス・モンゴメリーのA&M/CTI3部作の中ではやや地味かなと思える選曲ですけれど、ジャズっぽいビートの曲が比較的多いアルバム。とは言うものの聴きやすい、あるいは有名な曲もあるしでイージー・リスニング・ジャズの範疇と思います。3、7曲目にはジャジーでギター度が満点の曲も入ってます。ほとんどの曲はドン・セベスキーのアレンジ(4曲目のみデオダートがアレンジ)。それでもウェスのギターのオクターヴ奏法が完璧なので、聴きやすいながらも聴き惚れてしまうのは間違いないと思います。特にこのアルバムはテクニックを出しています。

2020/05/11

A Day In The Life/Wes Montgomery

Wesadayin ハービー・ハンコックの競演・参加作の12日目。ウェス・モンゴメリーのアルバムが少し続きます。この1曲目、確か小学校か中学校の放送でよく音楽がかかっていたので、かなりはっきりと覚えています。ウェス自体もこっちの方から入ったので、むしろ前期のバリバリのジャズギタリストだった方が意外でした。ここでも売れセンをけっこう意識したつくりにはなっているけれども、ギターは単にメロディを弾けているというだけではなくて、ジャズも弾けるんだけど余裕でこういう音楽もできるんだよ、という雰囲気を漂わせているところがいいですねえ。しかもピアノにハービー・ハンコックでベースがロン・カーターというぜいたくな布陣。ジャケ写もタバコは今なら使えないだろうなあ、と、歴史も感じます。

 

A Day In The Life/Wes Montgomery(G)(A&M/CTI) - Recorded June 6-8, 26, 1967. Herbie Hancock(P), Ron Carter(B), Grady Tate(Ds), Ray Barretto(Per), Jack Jennings(Per), Joe Wohlets(Per), George Marge(Bfl), Romeo Penque(Bfl), Joe Soldo(Bfl), Stan Webb(Bfl, Woodwinds), Phil Bodner(Woodwinds), Ray Alonge(French Horn), Margaret Ross(Harp) and Strings - 1. A Day In The Life 2. Watch What Happens 3. When A Man Loves A Woman 4. Carifornia Nights 5. Angel 6. Eleanor Rigby 7. Willow Weep For Me 8. Windy 9. Trust In Me 10. The Joker

収録時間は34分。アレンジと指揮はドン・セベスキー。1曲目のタイトル曲からして説明不要なほど有名で、アレンジも秀逸なアルバムですが、いわゆるストリングスの入ったイージー・リスニング・ジャズ。おなじみの曲がずずっと並んでいます。ここでハービー・ハンコックは全面的に参加していて、全体の雰囲気をこわさないようにおとなしく演奏しています。ただし、どの曲も良い出来であることは確かです。クリード・テイラーと組んでからは売れセンに走ったんじゃないか、と言われますが、その代わりにけっこうメロディの良い曲が多く、アレンジと相まって、印象深い曲も多くて記憶に残ります。いつ聴いても分かりやすいギターのメロディは、ジャズというよりウェス・モンゴメリーの知名度をかなり広げるのに役に立ったのではと。

2020/05/08

California Dreaming/Wes Montgomery

Wescalifor ハービー・ハンコックの競演・参加作の10日目。まだレーベルはVerveですけど、クリード・テイラーのプロデュース。こういうアルバムを作るようになってから、ウェス・モンゴメリーもそうだけど、ジャズの様相が変わってきたのかなあ、と思います。私も’70年代半ばの中学生の時、こっち方面に飛びついたのはまずCTIレーベルのアルバムからだったので、確かにその頃は売れているジャズとかクロスオーヴァーとかいうとこういう感じでした。それがこのアルバムは’66年の録音だったのだから、先を見る目があったのでしょうね。ウェスはだいぶこっち方面の人と思ってましたけど、前期のジャズバリバリの演奏を大人になってから聴いて、意外だった記憶があります。もちろん良かったでしたが。

 

California Dreaming/Wes Montgomery(G)(Verve) - Recorded September 14-16, 1966. Herbie Hancock(P), Richard Davis(B), Grady Tate(Ds), Ray Barretto(Per), Don Sebesky(Arr), etc. - 1. California Dreaming 2. Sun Down 3. Oh You Crazy Moon 5. Without You 6. Winds Of Barcelona 7. Sunny(Alternate Take) 8. Sunny 9. Green Peppers 10. Mr. Walker 11. South Of The Border

ウェス・モンゴメリー作は2、10曲目のみで、他は当時の流行りの曲が多い感じ。クリード・テイラーがプロデュースの、俗に言うイージー・リスニング・ジャズですが、ドン・セベスキーのアレンジもあって、印象に残る曲が多いです。39分で11曲と、短めな曲が多いですが、その分きっちりと内容が詰まっているサウンドです。ギターをじっくり聴いていてもBGMにしてもけっこう満足のいくアルバム。出だしの1曲目のメロディは、ウェスの効果的なオクターヴ奏法が効果的に使われていて、特に印象が強かったでした。ハービー・ハンコックは2曲目などでピアノソロもありますけれど、いたって真っ当に曲の雰囲気に沿ってピアノを弾いています。 ウェスの曲は、以前の彼らしい曲だし、他のバラードなども含めトータルで聴けるアルバム。

2020/04/29

Bridge Over Troubled Water/Paul Desmond

Paulbridge ハービー・ハンコックの競演・参加作の1日目。今日は順番を変えて聴きます。というのも、他のアルバムはコメントの手直しが終わるまで取っておくつもりだったのが、記憶ではこのアルバムを処分してしまっていて、探しても全然見つからなかったから、ストリーミングで聴き直しているためです。これでそういう処分してしまったアルバムは2枚目。でもストリーミングがあるので買い直しの必要もなく便利ではあります。さて、’69年の録音でサイモン&ガーファンクル集というのは、やはり当時かなり売れていたからだろうと思うのですが、それでも全曲、というのは冒険だったかも。まだ当時としては新しい曲も入っていて、発売時は新鮮だったろうと思います。

 

Bridge Over Troubled Water/Paul Desmond(As)(A&M) - Recorded 1969. Herbie hancock(Key), Ron Carter(B), Jerry Jemott(B), Airto Moreira(Ds), Joao Palma(Ds), Bill Lavorgna(Ds), Sam Brown(G), Gene Bertomcinni(G) - 1. El Condor Pasa 2. So Long, Frank Lloyd Wright 3. The 59th Street Bridge Song(Feelin' Groovy) 4. Mrs. Robinson 5. Old Friends 6. America 7. For Emily, Whenever I May Find Her 8. Scaborough Fair/Canticle 9. Cecilia 10. Bridge Over Troubled Water

全曲サイモン&ガーファンクルのカヴァーアルバム。実はポール・デスモンドのサックス自体は何だかふわふわしていて、イージーリスニングを聴いているような感じがしてあまり好きではないのですが、ここではアレンジが当時のA&Mらしく凝っていて、曲によってはオーケストラも入って非常に豪華。売れセン狙いと言ってしまえばそれまでですけど、逆に知っている曲ばかりをジャズロック的な当時としては豪華なアレンジで聴かせてくれるので、そういう意味では親しみのあるサウンドと言えます。ハービー・ハンコックのエレキピアノはここでもただ者ではありません。一部効果的に変拍子も使われています。それにしてもまだ’60年代(終盤とはいえ)の録音で、ここまでS&Gを取り上げるというのは、社会現象にまでなっていたか。

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