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カテゴリー「ジャズ」の1000件の記事

2020/09/23

Suite: April 2020/Brad Mehldau

Bradsuiteapril やっと少しまとめて新譜が届きました。なるべく早く聴きたいものばかりなので、どれから聴いていいか迷います。まずは春に限定アナログ盤で出ていたブラッド・メルドーの新譜から。実は早い時期からストリーミングには上がっていて、それは何度か聴いてはいるのですが、やはりCDでないと印象が変わってしまう部分があるため(個人的な感想です)、CDが出るのを待っていました。40分収録で15曲と、短い曲が多いですけど、落ち着いた曲が多くて、やはりこのコロナ禍の時代、こういう曲がいいなあ、と思えるような雰囲気でした。もちろん多少元気な曲も混ざってはいます。長さ的にも今回の表現では手ごろだなと思います。

 

Suite: April 2020/Brad Mehldau(P)(Nonesuch)(輸入盤)- Recorded April 23 and 24, 2020. - 1. Waking Up 2. Stepping Outside 3. Keeping Distance 4. Stopping, Listening,: Hearing 5. Remembering Before All This 6. Uncertainty 7. - The Day Moves By - 8. Yearning 9. Waiting 10. In The Kitchen 11. Famiry Harmony 12. Lullaby 13. Don't Let It Bring You Down 14. New York State Of Mind 15. Look For The Silver Lining

(20/09/23)1-12、15曲目はブラッド・メルドーの作曲、13-14曲目は他人の有名なロック曲。40分収録で15曲と、短めの曲が多い。このコロナ禍の中で、オランダにいた彼が4月に録音をしたもので、静かで落ち着いた曲が多いのが特徴。特にテクニックをひけらかすような場面がなく、その場で出てきた音楽を紡いでいくような、コロナに対する人々へのヒーリング、といった印象で、ある意味叙情性のあるクラシック的にも聴こえます。早く平和な時が戻ってほしいというような祈りにも似た、落ち着いた演奏が短めの時間でつづられていき、やはり私たちは今そういう音楽を欲しているのだと、聴いていて思いました。とは言うものの出てくるソロ・ピアノはいつものメルドーという雰囲気で、アルバムとしてもなかなかいい感じ。

2020/09/15

Atomic Bass/Giuseppe Bassi

Giuseppeatomic 新譜が届いたので(と言っても発売は数か月前のようですが)聴きます。最近は欧米のCDは手に入りにくいものもあるようですが、ストリーミングにあることを確認しました。Giuseppe Bassiというベーシスト、名前は知っていたけど、リーダー作を聴くのは初めてじゃないかな。そして日本人の栗林すみれが参加していることでも話題になってそうなアルバムでもあります。東日本大震災に心を寄せて制作したアルバムのようで、朗読が曲の出だしにある曲が多めなので、それをどうとらえるか、ですが、むしろ内容が分からなくても、アルバムとして楽しめるのでは、と思います。ヨーロッパ的でも日本的でもあり、深い精神性を感じることができるのでは、と思いました。こういう感じ方がこういう演奏になっているのだなあ、と分かるようなアルバムです。

 

Atomic Bass/Giuseppe Bassi(B)(Verte Records)(輸入盤) - Recorded 21-24, 2019. Sumire Liribayasjo(P, Voice), Javier Girotto(Ss, Quena), Giovanni Scasciamacchia(Ds), Antonio Moscatello(Poetry, Recitation), Vince Abbracciante(Accordion on 6). Hsueh Ju Wu(B on 12), Sasaki Seimei(Harmonica on 5) - .1 Lei E 2. Forest And An Elf 3. Cattiva Lullaby 4. 2 De Abril 5. Kojo No Tsuki 6. Halu 7. Chirdren's Mind 8. Dark Wave 9. Ombre Nel Buio 10. Odaka 13. Lei E

(20/09/15)Giuseppe Bassi作が1、3、8-13曲目、栗林すみれ作が2、6-7曲目、Javier Girotto作が4曲目。曲、メンバー、ジャケット内写真を見ると日本に関係のある内容だけれども、東日本大震災に関してBassiは深く関心を持っているとのこと。ドリーミングなメロディで1曲目ははじまるけど(6ー7曲目も同様な雰囲気)、2曲目のような勢いのある曲も含めて、独特な印象を持つ、かつメロディックなサウンドで収録時間の65分を演奏しています。特に滝廉太郎作の5曲目が哀愁をたたえていますけど、やはりアルバム全体を通した印象で聴くべきではないかと。5曲目は栗林のヴォーカルが出だしに。3、8、10-11、13曲目は朗読も入ってますが、やはり独特なメッセージ性のあるアルバムになっていると思います。

2020/09/13

ブログ、なかなか再始動できず

ちょっとバタバタしていたこともありますが、なかなかブログの新しい企画が決まりません。主な理由として、ブログ以前にホームページがありますが、先日まで目標としていた、ジャズやフュージョンの購入アルバムを含めて’99年1月以降のものがコメントの手直しが終わってしまっていて、コメントが短いままですけど、国内盤は’96年9月以降の購入のもの、輸入盤は’98年4月以降のもの(それ以前は輸入盤自体買うことが少なかった)については、全部コメント済みということがあります。つまり自分の手持ちのCDで、それ以降のものはほぼ100%に近くネットにアップしているというわけで、都合24年分、頭の中にというよりはネットに記憶があるという状態。

新譜に活路を見出したいところでもありますけど、今年は特に欲しいアルバムが少なくて、最近久しぶりに8枚まとめて注文しましたが、そろうのが10月10日の予定で、それまではぼつぼつと1-2枚新譜が来ればいいかなあ、という感じでもあります。ストリーミングを武器にバンバン書いていけばいいじゃない、という意見もありますけど、やはりCDのサイトはCDで出来るだけ完結したいなあ、ということもあります。もともと昔は予想していなかったCDの衰退という局面もあって、CDが無くなったら、私もゆっくりするかなあ、なんてことを漠然と考えてました。

ただ、やりたいことがないわけじゃなくて、また、例えば富樫雅彦らの’98年以前のCDでブログにアップしていないCDもあったりするので、こういうところから少しずつ広げてブログをまたやっていこうか、とか、考えてはいます。今まではライフワーク的な目標があって、20年以上それに取り掛かっていましたが、いざ、それが達成されてしまうと、次を探すのが難しいです。

あとは以前手直ししていたアルバムコメントの再手直しも興味がありますが、今までの手直しの時も、なるべく前のコメントを生かして書き足していたこともあって、全く最初から書き直しって、そんなに多くないんですね。ただ根っからのジャズ・フュージョン好き、ブログ好きでもありますので、エンジンがかかってしまえば、また続くんではないかと思います。今しばらくお待ちください。

2020/09/04

Pentas/Satoko Fujii/Natsuki Tamura

Fujiipenta また新作が届いたので聴きます。このアルバム、3月にはポーランドで出来ていたそうなのですが、その後のコロナで輸入が出来ず、最近日本に入ってきたとのこと。Amazonで買いましたけど、藤井郷子とSatoko Fujiiでそれぞれ検索結果が違うので、危うく見落としそうになるところでした。この2人のリーダー作や参加アルバムはけっこう多いので、聴いていて同じ編成だと違いを書くのがある意味難しい面もあるのですが、このアルバムに関してははっきりと硬質感やある種の透明度、温度感の低さなど、感じたのでした。やはりポーランド録音だと場所的な違いが出るのかなあ、などと思いました。とするとニューヨークでのライヴもまた違った雰囲気だったのかな?などと想像を膨らませてしまいますが。それだけにフリーを記録に残す作業は重要でもあり、大変さが分かります。

 

Pentas/Satoko Fujii(P)/Natsuki Tamura(Tp)(Not Two Records)(輸入盤) - Recorded November 19, 2019. - 1. Not Together 2. Pentas 3. Wind Chili 3. Itsumo Itsumo 4. Stillness 6. Rising 7. Renovation 8. Circle

(20/09/04)ポーランドのレーベル。1、3、6、8曲目が藤井郷子作、2、4-5、7曲目が田村夏樹作。Eric and Chris Sternに捧げられています。アメリカでコンサートを行った際の主催者エリック・スターン氏は、終了後、家で倒れて亡くなったとのこと。このアルバムでは奏法的には比較的正攻法のフリーインプロヴィゼーションのようですが、それでいてこの2人でなければできない曲が出来上がっています。全体的に硬質なサウンドが支配していて、メロディと非メロディとの間を行ったり来たりしていて、大部分フリーと思われるのにその曲としての構築感がまたいい感じ。4曲目のように少しお茶目なトランペットもありますが、それすら真剣に2人で追いかけあっている雰囲気。透明度がやや高めで、温度感が低めなフリージャズ。

2020/08/30

Data Loads/Maria Scheider Orchestra

Mariadaral 8月も終わり近くなって、やっとまた新譜が届きました。マリア・シュナイダーの新作でCD2枚組なのと装丁がけっこう凝っているので、お値段もそれなりにしましたけど、その代わり、少し厚めなブックレットが入っていたり、まあ、その凝り具合は現物を見てくださいとしか言いようがないのですが、素晴らしい。演奏も方も期待を裏切らないものです。ただ、好みは人によってあるかもしれませんけれども。CDはそれぞれ、デジタル・ワールドとナチュラル・ワールドに分かれていますが、あまりデジタルっぽさは感じなかったです。トランペット・ソロなどにエレクトロニクスをかけているところもあって、そう言えば、という感じですね。この編成のビッグ・バンドを使いながら、相変わらずそこからはみ出たサウンドを作り出す手腕は立派です。

 

Data Loads/Maria Scheider(Comp, Cond) Orchestra(Archistshare)(輸入盤) - Released 2020. Steve Wilson(As ,Ss, Cl, Fl, Afl), Dave Pierro(As, Cl, Fl, Afl, Piccolo), Rich Perry(Ts), Donny McCaslin(Ts, Fl), Scott Robinson(Bb, Bass & Contrabass Cl, Bs, Muson), Rony Kadleck(Tp, Flh), Greg Gisbert(Tp, Flh). Nadje Noordhuis(Tp, Flh), Mike Rodriguez(Tp, Flh), Keith O'Quinn(Tb), Ryan Keberle(Tb), Marshall Gilkes(Tb), George Flynn(Btb), Gary Versace(Accordion), Ben Monder(G), Frank Kinbrough(P), Jay Anderson(B), Jonathan Blake(Ds, Per) - [CD1] The Digital World: 1. A World Lost 2. Don't Be Evil 3. CQ CQ, Is Anybody There? 4. Sputnik 5. Data Roads [CD2] The Natural World: 1. Sanzenin 2. Stone Song 3. Look Up 4. Braided Together 5. Bluebird 6. The Sun Waited For Me

(20/08/29)CD2枚組。全曲マリア・シュナイダーの作曲とアレンジ。デジタルとナチュラルに分かれていますが、いつもの少し淡い色のサウンドでありながら、複雑で、ドラマチックな味わいのあるオーケストラアレンジは健在。1曲目などそういう意味ではけっこう重たい出だしですけど、ベン・モンダーのエレキ・ギターのソロがなかなか渋く切れ込んでいます。そして、それぞれのCDで最初から最後までストーリーが感じられるのは見事。編成的にはジャズのビッグ・バンドに近いのですけど、いわゆるビッグ・バンド・サウンドではなくもっと幅広い世界を目指しています。いわゆる管楽器中心である程度クラシックの音世界にも入り込んでいるというか。ソロなど自由度の高い部分もあるのですけど、壮大な音世界が広がっています。

2020/08/29

「Blue Giant Live Selection/石塚真一著」豪華マンガ単行本

200828blue 定価3,190円と高かったですけど、この豪華本、買ってしまいました。限定25,000部で発売ということで、石塚真一のBlue Giantシリーズはマンガ単行本で日本編、ヨーロッパ編計20冊持っているのですが。内容はB5の大きいサイズの本に、日本編のライヴシーンばかりを集めて凝縮して、掲載されています。いやあ、なかなか音を感じさせる絵の数々、楽しませていただきました。それと、けがをしたピアニストの後日談(退院時)のショートストーリー8ページと、対談もついていて、おまけとしてCDが1枚付いています。主に50-60年代のジャズジャイアンツの割と懐かしいジャズなんで、実際に彼らの音楽と親和性があるのかどうかと思ってましたけど、なかなかいいセレクションではありますね。有名な曲も多いですし。

ジャズのマンガというと、雰囲気をなぞっているか、ジャズジャイアンツの逸話の話が出てきたりするものが多めではありますが、石塚さん、けっこうジャズを分かってらっしゃるようで、それぞれのマンガのコマで、音が実際に出ていないし、書き文字も少ないのに、音が聴こえるように感じさせる描写力は見事です。ある意味迫力があります。それも、このマンガを追いかけている一因でもあるのですけど。ただ、自分が連想するのは、テナーサックス、ピアノ、ドラムスというベースレスの編成のため、どちらかというと往年の山下洋輔トリオの音なんかが、マンガを読みながら頭の中を駆け巡っているわけなんですけど。演奏シーンを主に集めて、通常の単行本より大きいので迫力満点ですし、抜けている部分は文字で説明していて、コレクションとしてはなかなかの出来ですね。

惜しいのは限定25,000部のため、28日発売なのに、すでに入手が困難になっている可能性が高いこと。CDもついているので、増刷が難しいんじゃないでしょうかね。私は少し前に、この本が出ることをキャッチしてすぐに大手通販に予約してます。まだ入手できれば、是非とは思うんですけれども。一部ではすでにプレミアがついてしまっているのが少々残念ではありますが。

2020/08/19

1+1/Herbie Hancock, Wayne Shorter

Herbieoneplus ハービー・ハンコックのリーダー作の25日にして一段落。’99年からはじめていたホームページのアルバムコメント手直し作業も一段落、とここまではいいのですが、今日のアルバム、競演・参加作ではないかということで、ホームページの方は掲載個所を移しました。まあ、自分では一生終わらない、と思っていたことがとりあえず20年以上かけても達成できてよかったと思っています。しかもアルバムのラストは自分の好みのジャズ。似たような例として、リッチー・バイラークとデイヴ・リーブマンのデュオが何枚もあったりしますし。けっこうシリアスではありますけど、これで企画の有終の美(?)を飾れて、良かったと思ってます。(と書きつつ、実はまだあと1枚見つけた。)

 

1+1/Herbie Hancock(P), Wayne Shorter(Ss)(Verve) - Recorded 1997. - 1. Meridinanne - A Wood Sylph 2. Aung San Suu Kyi 3. Sonrisa 4. Memory Of Enchantment 5. Visitor From Nowhere 6. Joanna's Theme 7. Diana 8. Visitor From Somewhere 9. Manhattan Lorelei 10. Hale-Bopp, Hip-Hop

2人の作曲が5、8-9曲目(インプロヴィゼーションか)、ハービー・ハンコックの作曲が3、6、10曲目、ウェイン・ショーターの作曲が1-2、7曲目で、Michael Borstlap作が4曲目。収録時間は61分。この2人ならデュオでなくて、バンド編成でフュージョン系をやってくれてもいいと思いますが、神経を研ぎ澄まして対峙している2人も納得。オリジナルが中心で、静かめの曲ばかりなので、フレーズが真剣すぎて聴き流すにはちょっと緊張を要する点も。ショーターがソプラノ・サックスだけを使用している点もここでの特徴ですけど、ほとんど爆発することなく、2人で1つの世界を作れてしまっているところがさすがに一流ミュージシャンなことだけあるなあ、と感心してしまいます。そこから出てくるサウンドはただものではないですね。

2020/08/18

Valentine/Bill Frisell

Billvalentine また新譜が来たので先に聴いていきます。楽しみにしていたビル・フリゼールのギター・トリオの新譜。注文した時よりも発送した時の方が値段がかなり安くなり、しかも予定していた発送日が繰り上がったのもうれしいところです、メンバーがいいですし、それでもあくまでもマイペースを貫いているフリゼールがもちろん、いい。ギター・トリオになっても、ゆったりと弾くのは相変わらずだけど、なぜかこれがいいんですよね。似たようなジャズ・ギタリスト(と言っていいのかどうか)がいないのも強みではありますし。でもいわゆるヘタウマではないですし、そうだからこそ、いろいろなところから声がかかるんですね。なお、国内盤には2曲のボーナストラックが入っています。

 

Valentine/Bill Frisell(G)(Blue Note)(輸入盤) - Released 2020. Thomas Mogan(B), Rudy Royston(Ds) - 1. Baba Drame 2. Hour Glass 3. Valentine 4. Levees 5. Winter Always Turns To Spring 6. Keep Your Eyes Open 7. A Flower Is A Lovesome Thing 8. Electricity 9. Wagon Wheels 10. Aunt Mary 11. What The World Needs Now Is Love 12. Where Do We Go? 13. We Shall Overcome

(20/08/17)ビル・フリゼール作は2-6、8、10、12曲目で、他はトラディショナル、ジャズメン・オリジナルその他。この3人での活動は活発だそうだけど、過去には5人では録音あり。1発目から彼のギターと分かるラフな出だしで、そのまま曲に入っていきます。ジャズのフレーズを全然使わないで、最もジャズに接近しているだけあって、8ビートメインながら、そのギターの味はなかなか唯一無二のサウンドになっていて、何度聴いても飽きないです。名手のトーマス・モーガンとルディ・ロイストンと組んでいるあたりがその信用を得ている証拠でしょう。その独特な味をうまく引き出しているのは、またもやプロデューサーのリー・タウンゼント。一聴、似たり寄ったりの曲調が連なりますが、飽きさせずに素朴な味を聴かせてます。

2020/08/15

Village Life/Herbie Hancock And Foday Musa Suso

Herbievillage ハービー・ハンコックのリーダー作の22日目(というよりもジャケ写では競演で並列で名前が掲載されているので、本当は競演作だとは思うのですけど、背の部分にはハービーだけの名前でした。結果ホームページでは競演・参加作に移しました。)。ちょっと一風変わった明るいアフリカ音楽のアルバムです。とは言うものの伝統音楽ではなくて作曲したものなので、出身国の音楽を背景に、いわゆるキーボードとデュオでコラボしている、という感じでしょうか。同じフレーズの繰り返しでトランス効果も出てきてますし、なかなか興味深いです。でも、こういう明るい系はあまり個人的には得意ではないので、まあ、聴いてみました、ということでお許しください。

 

Village Life/Herbie Hancock(Key, etc) And Foday Musa Suso(Kora, Per)(Sony) - Recorded August 7-9, 1984.  - 1. Moon/Light 2. Ndan Ndan Nyaria 3. Early Warning 4. Kanatente

収録時間は40分。アフリカのガンビア出身のフォディ・ムサ・スソとのデュオ作品で、来日時に録音されたものとのこと。とは言うものの、プロデューサーはビル・ラズウェルとハービー・ハンコック。いわゆる日本制作という感じではないです。コラという楽器はハープのような楽器だそうで、聴いて納得。共作が1、4曲目で、ムサ・スソが作曲の、牧歌的でアフリカ的な内容の曲(2曲目)もあれば、ハービーが作曲のシンセ中心の曲(3曲目)もある、といった構成ですが、いずれも比較的素朴なアフリカンサウンド。異色のアルバム。1-2、4曲目のアフリカの明るいヴォーカルとサウンドが印象的。前作「サウンド・システム」で、ムサ・スソが何曲か活躍しているので、その流れだろうと思います。これはジャズと言うよりアフリカ音楽。

2020/08/13

Sand Storm/KAZE & Ikue Mori

Kazesands 新譜が1枚届いたので先に聴いていきます。田村夏樹さん、藤井郷子さん参加のフリー・ジャズのグループで、今回はイクエ・モリさんもエレクトロニクスで参加しています。このエレクトロニクスが、フリーのサウンドをまた厚くしてくれて、効果的に加わっています。けっこうハードなフリーなので、聴く人を選ぶかもしれませんが、フリー・ジャズのファンならば、一度耳を通しておいてみてもいいのでは。なんたってギャロンギャロンのスタンスをはるかに超えて、非イディオム系というか、音階のない世界に突入することも多いので、それなりに好きでも覚悟は必要かも。でも慣れてしまうと、こういう世界が離れられなくなるんだよなあ、と、まあ、これは個人的な感想ですけど。

 

Sand Storm/KAZE & Ikue Mori(Electronics)(Circum Libra) - Recorded February 12, 2020. Christian Pruvost(Tp, Flh), Natsuki Tamura(Tp, Voice), Satoko Fujii(P), Peter Orins(Ds) - 1.Rivodoza 2. Poco A Poco 3. Kappa 4. Under The Feet 5. Noir Poplar 6. Suna Arashi 7. Noir Soir

1曲目がChristian Pruvost作、3曲目が田村夏樹作、5曲目がPeter Orins作、7曲目が藤井郷子作で、他の曲は短く、全員のクレジットなのでフリー・インプロヴィゼーションか。録音時期もコロナで交通手段が遮断される前の貴重なニューヨークでの記録。いきなり擦過音的で強烈な出だしでびっくりさせますが、そこからエレクトロニクスの効果を交え(これも大きい)、非イディオム系のまま徐々に情景が変化していき、ラストでメロディのテーマ?が出てくる1曲目、森の奥で河童がうごめいているような物語的な進行をトランペットその他の楽器で示唆している感じの3曲目、おどろおどろしい出だしから徐々にその表情が変わっていく5曲目、穏やかな出だしからメカニカルなピアノ中心のフリーになりヴォイスの場面もある7曲目。(20年8月8日発売)

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