テテ!/テテ・モントリュー
スティープル・チェイスのSACD盤の紹介も、これでラストです。最初はもっと日を置いてから、と思ったのですが、3連休でけっこう聴けて文章も書けたので、早めにアップすることにしました。今日のアルバムは、今回初聴きでした。テテ・モントリューの名前は知ってましたが、なぜかめぐりあわせが悪かったようです。素晴らしいテクニックで弾きまくりの世界。バラードでも速いパッセージがけっこう出てくるし、ベースがニールス・ペデルセンとあって、最高のジャズを聴くことができました。若い頃だったら、もっと追っかけしていたろうな、と思わせるくらい。なかなか素晴らしいアルバムとの出会いです。でも今回の発売の意図として、これはマニアックなアルバムの範疇に入っていたようです。
テテ!/テテ・モントリュー(P)(Steeple Chase)
Tete!/The Tete Montoliu(P) Trio(Steeple Chase) - Recorded May 26, 1974. Niels-Henning Orsted Pedersen(B), Albert "Tootie" Heath(Ds) - 1. Giant Steps 2. Theme For Ernie 3. Body And Soul 4. Solar 5. I Remember Clifford 6. Hoto House
ジャズメン・オリジナルの曲が中心。収録時間は48分。ここでもニールス・ペデルセンとアルバート・ヒースとのトリオで、最近紹介したメンバーが多いですが、特に1曲目の転調がやたら多い難曲「Giant Steps」をこのトリオで飛ばしまくり、何の苦もなく演奏しているのはピアノだけでなく、ベースもそうなのでびっくりしてしまいます。2、4-5曲目のバラードでは、歌心たっぷりの場面もありますが、それよりもテクニカルな面が結局強いのかもなあと。そこでも盛り上がって、結局各曲の中盤は饒舌なピアノにはなってしまって、それがテテの持ち味なんでしょう。3曲目も元曲は本来はバラードなんだろうけど、速いパッセージが出まくりになっています。それでも嫌味にならないのがいい。ここまでの怪演を聴きたい方は、どうぞ。(22年12月21日発売)
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