Ashes To Gold/Avishai Cohen
ECMの新譜も4日目で一段落。トランペットの方のアヴィシャイ・コーエンもECMではもう何枚もアルバムを出していますが、今回は組曲的なECMジャズになっています。収録時間43分中32分が組曲になっているので、けっこうな大作です。ドラマチックではあるも、ある意味ゆったりしている場面が多く、やっぱりECM流のサウンドにはなっているなあ、という感じ。もうずっと昔に聴いた、Enjaレーベルだったかな?初リーダー作が忘れられず、あのけっこう激しかったトランペット・トリオも良かったのですが、あれから成熟してきて、もっと深みが出てきたようにも感じます。あとは聴く人のそれぞれの感想は違ってくるかもしれないなあ、と思いつつ。
Ashes To Gold/Avishai Cohen(Tp, Flh, Fl)(ECM 2822)(輸入盤) - Recorded November 2023. Yonathan Avishai(P), Barak Mori(B), Ziv Ravitz(Ds) - Ashes To Gold: 1. Part I 2. Part II 3. Part III 4. Part IV 5. Part V 6. Adagio Assai 7. The Seventh
(24/10/21)1-5曲目は組曲でアヴィシャイ・コーエンの作曲、6曲目はモーリス・ラヴェルの曲から、7曲目はAmalia Cohen作曲。収録時間は43分。1曲目は出だしで少しフルートが流れますが、彼のこういう演奏を聴いたのも初めて、静かに入り込んで、その後、現在の不安定な情勢を表すようなサウンドに変わりつつ、それでも力強さとともに、美しいメロディも見え隠れしてます。32分にも及ぶなかなかの大作。ドラマ性を感じさせ、それでもゆったりした曲調の部分が多いのはECMらしい。ホーン1本ではじまり、後からベースその他が加わり、構築力があって非常に美しいながらも、元がクラシックの曲というイメージはあまりない6曲目。そして、メランコリックなメロディを持つ7曲目で余韻に浸りながら幕を閉じています。
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