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カテゴリー「ECM2751-2800番」の24件の記事

2023/12/04

Zartir/The Gurdjieff Ensemble/Levon Eskenian

2788 ECMから新譜が2枚届いたので、聴いていきます。今日のはグルジェフ・アンサンブルで、民族楽器を使ったビッグ・バンドというのか、大編成の民族楽器のワールドミュージックというのか、以前よくあった西洋との折衷音楽ではなくて、完全に現地の音になっています。歌唱のあるものもあって、クラシック的な意識のサウンドはよく聞くと1曲目だけなんですね。それにしてもアルメニアの音楽はクセがけっこう強くて、もうアラビア音楽にかなり近いのではないかと思います。こういう作品が多少グループ名を変えながら3枚目というのも、ヨーロッパでの需要があるのでは、と思わせるところがあります。まあ、好きな人は好きでしょうね、と思いますが。

 

Zartir/The Gurdjieff Ensemble/Levon Eskenian(Artistic Director)(ECM 2788)(輸入盤) - Recorded December 2021. Vladimir Papikyan(Voice, Santur, Burvar, Tmbuk. Singing Bowls), Emmanuel Hovhannisyan(Dukduk, Pku), Meri Vardanyan(Kanon), Armen Ayvazyan(Kamancha, Cymbal), Gagik Hakobyan(Duduk), Norayr Gapoyan(Duduk, Bass Duduk, Pku), Avag Margaryan(Blul), Aram Nikoghosyan(Oud), Astgnik Snetsunts(Kanon), Davit Avagyan(Tar), Mesrop Khalatyan(Dap, Tmbuk, Bells, Triangle), Orestis Moustidis(Tombak), National Chamber Choir Of Armenia, Robert Mlkeyan(Director) - Georges I. Gurdjieff: 1. Pythia 2. No.10 3. Sayyid Chant And Dance No.41 4. Introduction And FUneral Ceremony 5. Oriental Dance Ashugh Jivami: 6. Kankaravor Enker Sayat-Nova 7. Dard Mi Ani Georges I. Gurdjieff: 8.Thirty Gestures 9. Prayer And Despair 10. Sayyid Chant And Dance No.42 Sayat-Nova 11. Ashkharhes Me Panjara e (The World Is A Windos) Georges I. Gurdjieff: 12. Trembling Dervish Baghdasar Dbir: 13. ZArtir Georges I. Gurdjieff: 14. The Great Prayer

(23/12/04)グルジェフ・アンサンブルの3枚目。収録時間は55分。グルジェフは19-20世紀のアルメニアの作曲家。ここでは民族楽器を用いて、クラシック的なサウンドも1曲目で少し意識していたと思ったら、その後は民族的なサウンドが前面に出てきます。グルジェフ以外にも、作曲家(吟遊詩人?)の名前が出ていて、歌唱もあってジャズではないんだけどECMでは割とある民族音楽の世界です。ECMではよくある折衷音楽ではなくて、いわゆる純粋種の民族音楽ととらえられますが、New Seriesにしていないのは、その民族的側面が強く出ているからかもしれません。Levon Eskenianのアレンジも3枚目。アレンジも、アラビア音楽にどちらかというと近い、というのはなじみが薄いだけに病みつきになりそうなサウンド。

2023/11/22

Arvo Part/Tractus

2800 ECMの新譜はこれで一段落。年内に遅れてなければ、あと2枚は届くはずなんですが、それはそれとして。2800番という区切りのいい番号のアルバムは、その時に意味を持つというのをどこかで読んだことがあるのですが、アルヴォ・ペルトはECM New Seriesから有名になった作曲家なので、やはりアルバムの内容も、あまり深く考えずに広く、いろいろなところで聴けると思え、そう言うところが彼をそこまで大きくしていたのかなあ、とも思えます。このアルバムは近年に作曲されたもの、あるいはヴァージョン・アップされたものが多いので、彼のアルバムが、今ではけっこう推されてるのかな、とも思います。なかなか良かったでした。

 

Arvo Part/Tractus(ECM New Series 2800)(輸入盤) - Recorded September 2022. Estnian Philharmonic Chamber Choir, Tallin Chamber Orchestra, Tonu Kaljuste(Cond), Maria Listra(Soprano) - 1. Littlemore Tractus 2-8. Greater Antiphones I-VII 9. Cantique Des Degres 10 Sequentia 11. L'abbe Agathon 12. These Words... 13. Veni Creator 14. Vater Unser

(23/11/21)Arvo Partはエストニアの現代音楽家。収録時間は67分。20世紀末から最近までに作曲された曲が並びます。相変わらず現代音楽というよりは、ゆったりとした情景描写のサウンドが続き、ある部分は宗教音楽的に聴こえますが、この音世界に浸っていたい、という欲求にとらわれる、落ち着いた景色が見えます。透明度の高いオーケストラと合唱団というイメージ。ヴァージョンアップした曲が多く、ラストは指揮者の編集。

2023/11/21

Call On The Old Wise/Nitai Hershkovits

2779 ECM新譜の到着2日目。Nitai HershkovitsのECM初リーダー作。彼はECM以外だとアヴィシャイ・コーエン(B)のバンドの録音もあり、ECMだとOded Tzurのアルバムに現時点で2枚参加しています。ECMでソロ・ピアノというと実力のあるプレイヤーが多いのですが、彼もさすがだなあ、と思います。音数は少なくはないけれど、聴いていて穏やかな雰囲気になる曲が多め。50分で18曲と、短めの曲が並んでいますけど、過不足のない表現の長さだと思います。聴き心地が良いので、つい流して聴いてしまいがちですが、なかなかいいと思います。意外にクラシックの素養が出ているなあ、という感じもありますね。

 

Call On The Old Wise/Nitai Hershkovits(P)(ECM 2779)(輸入盤) - Recorded June 2022. - 1. The Old Wise 2. Enough To Say I Will 3. Mode Antigona 4. Of Trust And Remorse 5. Intermezzo No.3 6. Majestic Steps Glow Far 7. Dream Your Dreams 8. Placid In Africansque 9. Mode Brilliante 10. Single Petal Of A Rose 11. A Rooftop Minuet 12. Late Blossom 13. Intermezzo No.4 14. In Satin 15. This You Mean To Me 16. Of Mentorship 17. For Suzan 18. River Wash Me

(23/11/21)7、10曲目以外はNitai Hershkovitsの作曲。ECMでは初リーダー作で、収録時間は50分。1分から4分ほどの短い曲が続きます。短い断片を膨らませて、あるいはインプロヴィゼーションを演奏しているようでいて、けっこうメロディアスで哀愁を保ちつつ、まるでクラシックや現代音楽のようなピアノに聴こえることもあり、その構築力は素晴らしいと思います。曲にもいろいろタイトルがついていて、その表情を変えつつ、物語が進んでいくような叙情的なピアノ。全体的には抑え気味ではあるけれども、ある程度音数もあって、ジャケット写真のように自然の風景を眺めているような印象の曲が多いです。イスラエル色は、聴いた限りではほとんどなくて、西欧的な要素が強め。それにしても引き出しの多さに感動します。

2023/11/05

Uncle John's Band/John Scofield

2796 ECMの新譜を待っているのですが、このアルバム、待ちきれずにストリーミングで何度も聴いてしまったため、届く前のフライングでアップです。今回収録時間がCD2枚組にしては少々中途半端なんですが、もうLPが復権して来て、LP2枚分の分量とすれば納得のいく長さになります。曲順からしても最初からLPを意識しているんじゃないかなあ、と思います。内容は、好きなジョン・スコフィールドが、好きなECMレーベルで、しかもレーベルをあまり意識させない作りになっているので、自分の中では今年けっこう印象に残った1枚となります。これを10月発売直後にCD入手出来ていればなあ、と後悔しましたが、まとめて注文済みなので、止むを得ませんね。もう何回も聴いています。(追記)11月19日にCDが到着しました。

 

Uncle John's Band/John Scofield(G)(ECM 2796/97)(輸入盤) - Recorded August 2022. Vicente Archer(B), Bill Stewart(Ds) - [CD1] 1. Mr. Tambourine Man 2. How Deep 3. TV Band 4. Back In Time 5. Budo 6. Nothing Is Forever 7. Old Man [CD2] 1. The Girlfriend Cord 2. Stairway To The Stars 3. Mo Green 4. Mask 5. Somewhere 6. Ray's Idea 7. Uncle John's Band

(23/11/05)CD2枚組。収録時間は90分。ジョン・スコフィールド作が[CD1]2-4、6曲目、[CD2]1、3-4曲目で、他はボブ・ディラン作、ニール・ヤング作やミュージカル、ジャズメン・オリジナル等、いろいろなところからの演奏。とは言うものの、出てくるフレーズはいつものジョン・スコ節で、全曲彼自身のオリジナルかのように、自由奔放に演奏を繰り広げているところがすっきりとしています。特にギター・トリオなので、ギター好きにはたまらない1枚なのでは。CD1枚ではおさまらなかったですが、これはあえてLP2枚分ということで焦点を定めているのかなと思います。ドラムスも相性のいいビル・スチュワートなので、なおのこと自由に3人の演奏をしているように聴こえます。ラストのタイトル曲はオリジナルではなかったです。

2023/10/08

Veljo Tormis/Reminiscentiae

2793ECMの新譜4日目で一段落。今日もNew Seriesですが、ヴェリヨ・トルミスの没後初めてのアルバムだそうで、彼に捧げられているとのこと。そう言えば、彼もECMでいくつか取り上げられるようになったかと記憶しています。エストニアの作曲家は何人か取り上げられていますが、自分自身では「雷鳴」だったかな、が印象に残っています。もうずいぶん前ですね。それをトヌ・カリユステの指揮で、と、彼もECMでは多く取り上げられています。ヨーロッパでの中心部ではなくて、いわゆる辺境(と言っては誤解が生ずるかもしれないけれど)を取り上げることが多いですね。時期的には現代音楽ばかりの時に、割と親しみやすい曲を作ってくれるので、少々ホッとしています。ちなみに、このアルバムは紙パッケージです。

 

Veljo Tormis/Reminiscentiae(ECM New Series 2793)(輸入盤) - Recorded October/November 2020. Estonian Philharmonic Chamber Choir, Tallinn Chamber Orchestra, Tonu Kaljuste(Cond), Veiko Tubin(Reciter), Annika Lohmus(Soprano), Triin Sakermaa(Soprano), Maria Valdmaa(Soprano), Iris Oja(Mezzo-soprano), Indrek Vau(Tp), Madis Metsamart(Per), Linda Vood(Fl) - 1. Tornikell Minu Kulas 2. Mure Murrab Meele 3-5. Kurvameelsed Iaulud Reminiscentiae: 6-12. Reminiscentia. Sugismaastikud 13-16. Reminiscentia. Talvemustrid 17-22. Reminiscentia. Kevadkullud 23-25. Reminiscentia. Suvemotiivid 26. Reminiscentia. Kolm Mul Oli Kaunist Sona 27. Hamleti Iaul I 28. Halletused

(23/10/08)Veljo Tormisはエストニアの作曲家で、’17年没。収録時間は77分。’64年から’82年に作曲された曲を、’20年に録音されましたが、いくつかの曲はトヌ・カリユステにより編曲が施されています。時期的には現代音楽なのですが、敬虔な部分もありますが、クラシック音楽的で分かりやすくホッとします。歌唱だけではなくて、語りも入る曲(1曲目)もあります。歌唱があるのは1-5、27-28曲目。オーケストラの演奏中心。

2023/10/07

Dance Of The Elders/Wolfgang Muthspiel/Scott Colley/Brian Blade

2772 ECMの新譜の3日目。今回届いたうちの唯一のジャズの方のアルバム。ウォルフガング・ムースピールのこのメンバーではECM2枚目のアルバムですが、やっぱりこういう雰囲気は好きですね。ただ、ECMではありがちなんですが、静かな場面が目立っていて、そういう点で少し敬遠される人もいらっしゃるようです。メンバーがメンバーなので、なおさらですね。自分も、聴く前に頭になっている音はもう少し賑やかなものを想定してますが、それでも静かな場面ばかりでもなくて、盛り上がりのあるところもありますし。アコースティック・ギターを使っている場面も多いので、ジャジーというよりはフォーキーという感じもしないでもないですけど。

 

Dance Of The Elders/Wolfgang Muthspiel(G)/Scott Colley(B)/Brian Blade(Ds)(ECM 2772)(輸入盤) - Recorded February 2022. - 1. Invocation 2. Prelude To Bach 3. Dance Of The Elders 4. Liebeslied 5. Folksong 6. Cantus Bradus 7. Amelia

(23/10/06)4曲目がクルト・ワイルらの作曲、7曲目がジョニ・ミッチェルの作曲の他は全曲Wolfgang Muthspielの作曲。収録時間は45分。このメンバーではECM2作目だけど、1曲目は静かに始まります。テクニックよりも場の雰囲気を重視する感じも。このメンバーでは文句なしなんだけど、もう少し冒険したところも聴いてみたいような気もします。それでもそれなりに盛り上がるところもあり、10分台の1曲目も途中からブルース的な盛り上がりを見せます。ギターはエレクトリックもアコースティックも使い、2-3、5-6曲目はアコで演奏。フォークっぽい曲も。3曲目のタイトル曲は変拍子で少し目立つ演奏になってます。4曲目もオリジナルのサウンドに感じます。6曲目は割と元気な部分も。7曲目はそのままジョニを連想。

2023/09/18

Frozen Silence/Maciej Obara Quartet

2778 ECMはこれで一段落、注文の都合上、もう出ているアルバムも10月10日前後に届く予定です。今日のアルバムはMaciej Obaraのリーダー作。数えてみたら3作目で、しかもメンバーが同じという、マンフレート・アイヒャーのお気に入りになったかな、と思えるアルバムです。グループの中の特徴的なフリーへの歩み寄りとか、そういう面が評価されているのかな、とも思います。ところで、このアルバム、ジャケ裏にはAn ECM Productionとしか書いてないけど、中のクレジットを見るとProduced by Manfred Eicherとしっかり書かれている、ちょっと珍しい表示の仕方だなあ、と思いました、こういう場合ジャケ裏にもプロデューサー名が書かれているものですけど。

 

Frozen Silence/Maciej Obara(As) Quartet(ECM 2778)(輸入盤) - Recorded June 2022. Dominik Wania(P), Ole Morten Vagan(B), Gard Nilssen(Ds) - 1. Dry Mountain 2. Black Cauldron 3. Frozen Silence 4. High Stone 5. Rainbow Leaves 6. Twilght 7. Waves Of Glyma 8. Flying Pixies

(23/09/18)5曲目のみ共作で、他は全てMaciej Obara作。収録時間は47分。メロディアスな面と、バックとの絡みで3、5、7曲目の元気な曲と他のゆったりしたフリー的な進行になっているのが特色。少しつかみどころもない点もありますが、その中でグループならではのある程度まとまったとっ散らかり方が印象深い。どの曲も、色合いやフリーの加減(多い、少ない)は少し違うけど、フリーへの寄りかかり方など、共通点はあります。同じメンバーでECM3枚目が出るということはマンフレート・アイヒャーのお気に入りのグループなのかと。その中でも3曲目のタイトル曲のように、哀愁と元気さがあって、よりメロディとバックがはっきりしていて分かりやすい曲も。タイトルにSilenceとあるけど、沈黙のことではないと思います。

2023/09/17

Wind And Sun/Sinikka Langeland

2776 ECM他の新譜が届きました。やっぱり病気を経験するといろいろやっている合間時間に聴くのは難しいかな、と思ったのですが、このアルバムを聴きはじめて65分間、一気に聴けてしまいました。ECMの最近の北欧系ジャズミュージシャンをバックにした演奏ですけど、ある意味ジャズ色は薄いんだけど、ある種の北欧ジャズととらえるとこういう方向性もアリかな、とジャズに食い込んでいる、ととらえることができます。そのあたり個人個人の感想で違ってくるんじゃないかな。印象深い演奏と歌ですね。また、プロデューサーにGuido Gornaの名前。一時的なものなのか、マンフレート・アイヒャーの後継者なのかはいずれ分かってくるとは思いますが。あ、ちなみにこれ、紙パッケージです。

 

Wind And Sun/Sinikka Langeland(Vo, Kantele, Jew's Harp)(ECM 2776)(輸入盤) - Recorded June 2022. Mathias Eick(Tp), Trygve Seim(Ts, Ss), Mats Eilertsen(B), Thomas Stronen(Ds) - 1. Row My Ocean 2. Wind And Sun (Instrumental) 3. It Walks And Walks 4. When The Heart Is A Moon 5. Hands That Held 6. A Child Who Exists 7. A Window Tells 8. The Love 9. Wind Song 10. A Child Who Exists (Var.) 11. Wind And Sun 12. You Hear My Heart Come

(23/09/17)6、10曲目のみ共作で、他は全曲Sinikka Langelandの作曲。詞はJon Fosseのもの。収録時間は65分。サイドを固めるミュージシャンはECMの最近の北欧系ジャズ・ミュージシャンですが、ジャズ色は薄く、ヴォーカルに合わせたノルウェー地方の民族的な味のある曲が多くなってます。プロデューサーにGuido Gornaと名前がありますが、初めて見る名前。マンフレート・アイヒャーの後を継ぐのかどうかは、これから見てみないと。ただ、ある意味、インストルメンタルな部分で北欧ジャズを聴かせているともとらえることができ、何とも不思議な味のあるアルバムです。ジャズ的な演奏でもあり、そうでもなしと微妙。ちょっと暗めな味わいのある曲が多く、その中に明るめの曲が入っていて、少しカラフルに感じます。

2023/07/08

A Time To Remember/Elina Duni

2781 ECM新譜も3枚目で一段落。多様性のあるECMらしく、いわゆるジャズのアルバムが今回はなかったですね。でも、ふだんあまり聴かないような世界に連れて行ってくれたのも事実です。今はストリーミングがあるので、手当たり次第に聴いていって、好きなものをCDなりLPなりで購入すればいいことですし。エリナ・ドゥニもECMでは何枚もアルバムを出しています。最近になってメンバーが固定してきた感じでしょうか。ベースレスではありますが、彼女の今の表現にはこれが向いていると思います。ギターのRob Luftとの関係が緊密になってきているようで、曲作りだけではなくて、演奏にもそれが影響しているようにも感じます。

 

A Time To Remember/Elina Duni(Voice)(ECM 2781)(輸入盤) - Recorded July 2022. Rob Luft(G), Matthieu Michel(Flh), Fred Thomas(P, Ds) - 1. Evasion 2. Hape Deren 3. A Time To Remember 4. Whispers Of Water 5. E Vogel 6. Dawn 7. First Song 8. Mora Testine 9. Send In The Clowns 10. Mallengjimi 11. Sunderland 12. I'll Be Seeing You

(23/07/07)ECMでこのメンバーでは2作目。Elina Duni、Rob Luftの作詞作曲が3-4、6、11曲目、この2人での作曲にEsther Granek作詞が1曲目、トラディショナルが2、5曲目、チャーリー・ヘイデン作の7曲目に、他はいろいろな曲を歌っています。収録時間は53分。英語の曲と彼女の母国語?(彼女はアルバニア出身)の歌とあります。ジャズ度はなくて(8曲目の間奏などに少し感じますが)、やはりある種エキゾチックさと哀愁を帯びたSSWの曲の雰囲気で、民族音楽的要素も割と強め。シンプルな中にも、ECMらしいヴォーカルアルバム。4曲目のように浮遊感漂うようなコード進行の曲もあり。7曲目はモロにチャーリー・ヘイデンの有名曲なので、避けた方が良かったかも。メロディも印象に残り、インパクトは強め。

2023/07/07

Glimmer/Nils Okland/Sigbjorn Apeland

2762 ECMが3枚届いているうちの2枚目。Nils Oklandは、もう何枚もECMからアルバムを出していますが、今回は2回目の同じメンバーでのデュオ作です。いちおうジャズの区分にはしてあるけど、ジャズ度はなし。フレーズにインプロヴィゼーション的なものを乗っけてあるのかもしれませんが、聴いた限りでは分かりません。スタジオがノルウェーでもあり、北欧の香りがプンプンする民族音楽的なサウンドになっています。ECMの中では目立たないのかもしれませんが、こういう方面のサウンドも好きな方はいそうですよね。BGM的に音量を絞ってかけてみるのもいいですし。何より主なマーケットはヨーロッパです。ストリーミングでまずは聴いてみてください、ということで。

 

Glimmer/Nils Okland(Harganger Fidddle, Vln)/Sigbjorn Apeland(Harmonium)(ECM 2762)(輸入盤) - Recorded January and March 2021. - 1. Skynd Deg, Skynd Deg 2. Grat Ikke Sote Pike 3. Valevag 4. O Du Min Immanuel 5. Glimmer 6. Hvor Er Get Godt A Lande 7. O, Venner 8. Se Solens Skjonne Lys Og Prakt 9. Reven Sete Pa Setet 10. Myr 11. Malurt 12. Dempar 13. Rullestadjuvet 14. O Du Min Immanuel(Var.) 15. Nu Solen Gar Ned

(23/07/06)Nils Okland作が5、11-12曲目、Sigbjorn Apeland作が3、10曲目、2人のインプロヴィゼーション(共作)が13曲目、他の曲はおそらくは北欧のトラディショナル。収録時間は47分。ECMでデュオの演奏は、’11年に続き2枚目です。メロディや民族度、ある程度の哀愁はありますが、持続音の楽器の演奏がずっと続くので、少々聴く人を選ぶかも。ジャズ度はなく、完全に民族音楽的なサウンドになっています。こういうアルバムも出るのがECMで、おそらくは持ち込み音源だと思われます。それでもこの哀愁のメロディがたまらん、という人もいるかと思いますし、北欧の(ジャズではなくて)雰囲気を感じるには、これ、という気もします。シンプルな演奏が逆に心の奥まで届くのでは。小品も含めて曲が多く、短かめ。

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