Zartir/The Gurdjieff Ensemble/Levon Eskenian
ECMから新譜が2枚届いたので、聴いていきます。今日のはグルジェフ・アンサンブルで、民族楽器を使ったビッグ・バンドというのか、大編成の民族楽器のワールドミュージックというのか、以前よくあった西洋との折衷音楽ではなくて、完全に現地の音になっています。歌唱のあるものもあって、クラシック的な意識のサウンドはよく聞くと1曲目だけなんですね。それにしてもアルメニアの音楽はクセがけっこう強くて、もうアラビア音楽にかなり近いのではないかと思います。こういう作品が多少グループ名を変えながら3枚目というのも、ヨーロッパでの需要があるのでは、と思わせるところがあります。まあ、好きな人は好きでしょうね、と思いますが。
Zartir/The Gurdjieff Ensemble/Levon Eskenian(Artistic Director)(ECM 2788)(輸入盤) - Recorded December 2021. Vladimir Papikyan(Voice, Santur, Burvar, Tmbuk. Singing Bowls), Emmanuel Hovhannisyan(Dukduk, Pku), Meri Vardanyan(Kanon), Armen Ayvazyan(Kamancha, Cymbal), Gagik Hakobyan(Duduk), Norayr Gapoyan(Duduk, Bass Duduk, Pku), Avag Margaryan(Blul), Aram Nikoghosyan(Oud), Astgnik Snetsunts(Kanon), Davit Avagyan(Tar), Mesrop Khalatyan(Dap, Tmbuk, Bells, Triangle), Orestis Moustidis(Tombak), National Chamber Choir Of Armenia, Robert Mlkeyan(Director) - Georges I. Gurdjieff: 1. Pythia 2. No.10 3. Sayyid Chant And Dance No.41 4. Introduction And FUneral Ceremony 5. Oriental Dance Ashugh Jivami: 6. Kankaravor Enker Sayat-Nova 7. Dard Mi Ani Georges I. Gurdjieff: 8.Thirty Gestures 9. Prayer And Despair 10. Sayyid Chant And Dance No.42 Sayat-Nova 11. Ashkharhes Me Panjara e (The World Is A Windos) Georges I. Gurdjieff: 12. Trembling Dervish Baghdasar Dbir: 13. ZArtir Georges I. Gurdjieff: 14. The Great Prayer
(23/12/04)グルジェフ・アンサンブルの3枚目。収録時間は55分。グルジェフは19-20世紀のアルメニアの作曲家。ここでは民族楽器を用いて、クラシック的なサウンドも1曲目で少し意識していたと思ったら、その後は民族的なサウンドが前面に出てきます。グルジェフ以外にも、作曲家(吟遊詩人?)の名前が出ていて、歌唱もあってジャズではないんだけどECMでは割とある民族音楽の世界です。ECMではよくある折衷音楽ではなくて、いわゆる純粋種の民族音楽ととらえられますが、New Seriesにしていないのは、その民族的側面が強く出ているからかもしれません。Levon Eskenianのアレンジも3枚目。アレンジも、アラビア音楽にどちらかというと近い、というのはなじみが薄いだけに病みつきになりそうなサウンド。
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