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カテゴリー「Criss Cross1401-1450番」の6件の記事

2021/09/19

The Color Of US Suite/Donald Edwards Quintet

1407 もうないだろうと思っていたCriss Crossレーベルの新譜が届きました。’19年にオーナーのGerry Teekens氏が亡くなった後、息子のGerry Teekens Jr.氏が引き継いだそうです。これはその新生レーベルの録音ですが、エグゼクティヴ・プロデューサーの名前の記載が同じになっているので、少し混乱しますね。この時期を通して、ギターのデヴィッド・ギルモアもずっと関与しているので、彼も何らかのお手伝いをしているのかもしれません。今日のドナルド・エドワーズのアルバムも、以前のレーベルそのままというような形で音が出ているので、うれしくなってしまいました。タイミング悪くコロナの時期ですが、今後もコンスタントにアルバムを出してほしいものです。

 

The Color Of US Suite/Donald Edwards(Ds) Quintet(Criss Cross 1407)(輸入盤) - Recorded January 31, 2020. Anthony Wonsey(P), Ben Wolfe(B), David Gilmore(G), Abraham Burton(Ts), Sophia Edwards(Vo on 1), Frank Lacy(Vo on 2-8) - 1. Little Hopes 2. Red 3. White 4. Blue 5. Intro To Black 6. Black 7. Brown 8. Tan 9. Finding Beauty 10. Hurricane Sophia

(21/09/18)全曲Donald Edwardsの作曲。収録時間は55分。曲のタイトルが組曲的になっていて、色は肌のことを指すのか、なかなかシビアなテーマですが、演奏自体は普通のジャズという感じで、ドラマーにしては作曲力が素晴らしい。1曲目は彼の娘さんが歌っているのか、子供っぽい声のヴォーカル。それに対してFrank Lacyが2-8曲目とクレジットにはなっているけどヴォーカルがない曲が多く、7曲目のナレーションだけが該当すると思います。曲はメンバーの表現力もありますけど、アップテンポからバラードまで、今のジャズという感じでどの曲もけっこう良い雰囲気ではあります。最近はなかなか直球ど真ん中のジャズを聴くことがない(ギターだけは今風ですけど)ので、堪能しました。リーダーがドラマーで目立ちます。

2020/07/26

From Here To Here/David Gilmore

1405 本当はこの新譜、昨年秋には出るはずだったのですが、Criss CrossレーベルのオーナーのGerry Teekens氏が亡くなり、いったんは発売が見送られたようです。そして やっとここにきて発売。6月10日には発売されていたようなんですけど、コロナの影響か、日本には入ってくるのが遅れて、やっと昨日入手したところです。それでも諦めていたアルバムだっただけにうれしいですね。M-BASE色の強いサウンドも、私にとっては’80年代のこのサウンドがジャズの根本で大きな部分を占めるので、聴くのがかなり快感になってます。メイン・ストリーム系だけでなく、こういうところにも目配りしていたレーベルオーナーだったので、亡くなったのは非常に残念です。

 

From Here To Here/David Gilmore(G)(Criss Cross 1405)(輸入盤) - Recorded September 18, 2018. Luis Perdomo(P), Brad Jones(B), E.J. Strickland(Ds) - 1. Focus Pocus 2. Cyclic Episode 3. Metaverse 4. Child Of Time 5. When And Then 6. Innerlude 7. Interplay 8. The Long Game 9. Free Radicals 10. Libation

(20/07/25)サム・リヴァース作が2曲目、ビル・エヴァンス作が7曲目で、他はすべてデヴィッド・ギルモア作。オーナーのGerry Teekens氏が’19年10月31日に亡くなっているので、トリビュート作でもあります。おそらくCriss Crossレーベル最後のアルバム。1曲目からいきなり変拍子とメカニカルなギターでのテーマで、やはりギルモアの出自はM-Baseなのだなあ、と思わせる展開になっています。他の曲も変拍子の曲が多めだし、彼のトンガリ具合が心地よく、収録時間66分という長い時間にも関わらず引きこまれていきます。他のメンバーもいいチョイスで、ベースはアコースティックとエレキの両刀使い。4曲目のようにアコースティックギターで割と静かに進む曲も今っぽい。7曲目は懐かしいテーマでここだけ別世界のよう。

2019/06/28

After Life/Noah Preminger

1404 Criss Crossレーベルの新譜が届いています。10年くらい前には、年3回、5枚ずつの発売で計15枚も出ていたのですが、最近はだいたい年5枚ペースになってしまったようですね。それだけCDでの発売環境が苦しくなってきたと言うべきか。今日のNoah PremingerはCriss Cross2枚目ですが、前作は2管フロントのクァルテットで出ていて、今回はそれにギターが加わっていて、表現力が増しています。それでも自由に演奏していく姿勢はあまり変更が無いようで、逆に個人的にはこういう演奏が好きだったりします、最もオーソドックスなリズムの場面はありますが。なかなか面白いと思うのですが、今回は1枚だけのレーベルリリースで、少し寂しい気もしてます。

 

After Life/Noah Preminger(Ts)(Criss Cross 1404)(輸入盤) - Recorded September 14, 2018. Jason Palmer(Tp), Max Light(G), Kim Cass(B), Rudy Royston(Ds) - 1. World Of Twelve Faces 2. World Of Growth 3. Senseless World 4. Hovering World 5. NOthing World 6. World Of Hunger 7. Island World 8. World Of Illusion

(19/06/27)6曲目がヘンデルの原曲の他はNoah Premingerの作曲。ポエムでRuth Lepsonとあるも、ライナーのみで演奏にポエムはない。ある種独自の世界観を示しながら、フリーとはいかなくてもかなり自由な空間を漂うようなサウンドは、ピアノではなくてギター(それも今っぽいタイプの)の参加があってこそのサウンドではないかと思います。トータルサウンドを目指したようなタイトルは、さすがにその統一感を表しています。基本は2管のホーンだと思いますけど、ギターの演奏に耳がいってしまいます、グループのベクトルが同じ方向を向いていて、現代の自由なジャズを目指している感じが伝わります。2曲目のようにアップテンポの4ビートでオーソドックスな部分も聴きどころ。先鋭的とまでは言い切れないところもいい。

2019/03/06

Ganymede/Matt Brewer

1403 Criss Crossレーベルの2日目にして一段落。今日はマット・ブリューワーのリーダー作ですが、何とサックス・トリオでの演奏になります。サックス・トリオだとベースの出番は必然的に多くなりますが、アルバム1枚分だと、ちょっと寂しいイメージがあります。でも、それは大丈夫。もう音数が多いくらいの3人なので、全然飽きさせずに聴かせてくれます。オリジナルと既成曲とだいたい半々というところもいいのですが、あまりそれを気にすることなく演奏力で聴かせてしまうような力わざがありますね。トリオとしてはけっこういい組み合わせではないでしょうか。個人的にはけっこう気に入った1枚です。

 

Ganymede/Matt Brewer(B)(Criss Cross 1403)(輸入盤) - Recorded September 11, 2018. Mark Shim(Ts), Damion Reid(Ds) - 1. Ganymede 2. Don't Wake The Violent Baby 3. RJ 4. Triton 5. Afro Centric 6. Io 7. Eos 8. Psalm 9. Willisee 10. When Sunny Gets Blue

(19/03/02)3曲目がロン・カーター作、5曲目がジョー・ヘンダーソン作、7曲目がオーネット・コールマン作、9曲目がデューイ・レッドマン作で、2曲目がマーク・シム作、マット・ブリューワー作は1、4、6、8曲目。サックスのピアノレス・トリオでの演奏ですが、ドラムスの音数も多いし、3人とも静かにしているタイプではあまりないので、けっこう賑やかな演奏のイメージがあります。特に1曲目からそのサウンドなので、それが方向性を決めた感じです。サックス・トリオでも2曲目、3曲目と行くにつれて曲調は違ってくるので聴いていて飽きません。しかもフレーズの速い曲が多くさすがのトリオ。ベースも支える重みがあるので十分前に出ている感じです。時にやや静かな曲もありますが、演奏はやや饒舌。緩急つけつつのサウンド。

2019/03/05

Terrible Animals/Lage Lund

1402 Criss Crossレーベルの新譜が2枚届いたので、先に聴いていきます。久しぶりに曲別にコメントを入れてみたのですが、10曲もあるとこの短い文字数ではちょっときついかなあと思います。でも、ギター度満点だし、4ビートは少ないけど、今の感じでジャズをやるとこうなるかなあ、というツボは押さえていて、けっこう興味深く聴けるんじゃないかと思います。メンバーもなかなか個性的な組み合わせですし、こういうところも楽しめる要素ですね。それにしてもギターの流暢なこと。あえてオリジナルだけで勝負しているのもいいですね。そしてジャケットは、Criss Crossレーベルの初期の頃を思い出します。

 

Terrible Animals/Lage Lund(G, Effects)(Criss Cross 1402)(輸入盤) - Recorded April 26, 2018. Sullivan Fortner(P), Larry Grenadier(B), Tyshawn Sorey(Ds) - 1. Hard Eights 2. Aquanaut 3. Suppressions 4. Haitian Ballad 5. Ray Ray 6. Octoberry 7. Brasilia 8. Take It Was 9. Terrible Animals 10. We Are There Yet

(19/03/02)全曲Lage Lundの作曲。なかなか個性的なジャズを奏でてます。相変わらず印象深いギター。曲によりドラムスのプッシュもなかなか。文字通り8ビート的にゴツゴツせまりつつ流暢なギターを操っている1曲目、出だしでギターの多重録音も使って音に厚みを持たせるややノリの良い2曲目、少し混沌とした出だしから、シンプルなベースとの演奏で渋く聴かせ、中盤4ビートになっていく3曲目、落ち着いていて、エキゾチックでもないバラードの4曲目、少しの浮遊感も交えつつゆっくい進んでいく5曲目、メランコリックなやり取りで盛り上がっていく6曲目、ミステリアスな4分の5拍子の7曲目、綾織り系で浮遊感のあるボッサの8曲目、スピリチュアルに進んでいくタイトル曲の9曲目、8ビートで自由に盛り上がる10曲目。

2018/11/18

Playing With The Wind/Misha Tsiganov

1401 Criss Crossレーベルの新譜が遅れてですが届いていました。12月にベスト3を出す企画があるので、あまり溜めとくのもできないし、時間がある時にはなるべくは聴いていきたいとは思うのですが。さて、このアルバム、変拍子と浮遊感と、そして計算されたアレンジの部分が目立っています。やはり現代ジャズのサウンドということになるのでしょうけど、そうなってくると演奏できるバックのメンバーも限られてくるということにもなりますね。聴く前はスゴいメンバーと思いましたけど、聴いてみて納得です。ただ、全曲がそういう曲というわけでもなく、聴いていてホッとする曲も混ざってはいますが。

 

Playing With The Wind/Misha Tsiganov(P)(Criss Cross 1401)(輸入盤) - Recorded January 25, 2018. Alex Sipiagin(Tp, Flh), Seamus Blake(Ts), Matt Brewer(B), Dan Weiss(Ds) - 1. Playing With The Wind 2. Mama 3. Witch Hunt 4. Orange Dream 5. Dream Catcher 6. Cry Me A River 7. Virgo 8. To Ne Veter Vetsu Klonit -No, It's Not A Branch Bowing To The Wind- 9.The Very Thought Of You

(18/11/18)Misha Tsiganov作が1-2、4-5曲目、ウェイン・ショーター作が3、7曲目で、8曲目に変拍子のロシア民謡があり、他の2曲はスタンダード。このメンバーで今っぽいジャズを聴かせます。計算された部分も多め。タイトルの1曲目でも出だしが高速迷彩的なサウンドと思ったら変幻自在で浮遊感のあるテーマ(と思われる部分)から静かになったり盛り上がったりとドラマチックな展開。難易度が高そう。2曲目は淡い感じでもやや活発な変拍子でのジャズ。ショーター作の3曲目も雰囲気を残しながらも、あと6曲目もけっこう現代ジャズしてます。やはり共通する淡さと変拍子でのややおとなしい4曲目、その中でもしっとりとピアノで聴かせる小品の5曲目と、ショーター作の7曲目。ホッとする感じのバラードの9曲目も良い。

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