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カテゴリー「ロック・ポップス」の173件の記事

2023/09/24

「初盤道/真保安一郎著」DU BOOKS

230924shohandou 今朝一番で「初盤道/真保安一郎著」DU BOOKSが届き、ペラペラをめくって記事をとりあえずつまみ読みしています。初盤道のタイトルは、レコードはラッカー盤を作り、それからいくつかの工程(メタルマスター→マザー→スタンパー)を経てレコードにプレスしていくのですが、それが初期のものほど音の鮮度がいいらしいので、それを探求する旅のような作りになっています。内容的にはプレス枚数の多いロックなどが多く掲載されていて、ジャズの方は初盤がシンプルなものが多そうなのと、初盤の値段が恐ろしく高いものが多いので、取り上げられてはいません。

そこで大量に出回っているアルバムが多くて、その迷宮のようなところから、いわゆる初盤を見つけていく気の遠くなるような作業をしつつ、「レコード・コレクターズ」誌に連載したものを加筆修正して行って、今回の本の発売になったらしいです。マトは基本的には若い番号の方が音がいいらしく、見本盤が市場に出回っているのもこれと無関係ではいられないと思います。これに対して、CDは見本盤は買い取らないところが多いですもんね。売れたCDは世界各地でプレスされ、アメリカなどでは何か所もプレス工場があって同時にプレスさっるなど、これらの中から一番音の良いレコードを探すのは、よほどの探求心がないとできないと思います。

私はCD派なので、基本的にはプレスされたCDは、均一だと思っています。何回も発売されたCDに関しては、ジャケのデザインの違いとか、リマスターなどの違いは出てくるでしょうけど。そういう意味ではCDメインの私にとってはこういうレコードのような深淵のふちを覗いたことはなかったのですが、レコードもこういったことで少し興味が出てきました。ややこしいマトについて頻出する本ではありますが、面白いので、読んでいってみようかなと思っています。

2023/07/04

Seven Psalms/Paul Simon

Paulseven 新譜が昨日4枚届いていますが、熱も下がったばかりで、仕事も前倒し進行、入院前の心理的状況を合わせても、予定通りに今週中に4枚紹介できるかどうか。それでも、このアルバム、けっこう良かったです。彼のアルバムで一番好きなのは’75年の「時の流れに」でのバックミュージシャンが豪華なAOR路線ですけど、アフリカ路線に入るまではどのアルバムも熱心に聴いていた方ではありました。今回のアルバムは時間も短いし、多重録音はしていると思いますけど、かなりシンプルなのですが、そういうところが逆に気に入りました。ある種懐かしいメロディも感じたりして。しばらくは何度もかけることになるかもです。

 

Seven Psalms/Paul Simon(G, Vo, and ohter insuruments)(OWL Records) - Released 2023. Jimmy Haddad(Hadphoon, Hadjira, Gran Cassa Ans Almuglocken), Edie Brickel (DUets on 6 and 7), Vocces8 (on 4-7), Bob Sirota(Arr on 4), Ales Sopp(Fl on 4), Nina Stern(Chalumeau on 4), Nadia Sirota(VIola on 4), Gabriel Cabezas(Cello on 4),  Paul Morton(Theorbo on 4) - 1. The Load 2. Love Is Like A Brand 3. My Professional Opinion 4. Your Forgiveness 5. Trail Of Volcanoes 6. The Sacred Harp 7. Wait

(23/07/04)全曲ポール・サイモンの作曲。収録時間は33分で、7曲が全体的につながっているようになっています。編成は極めてシンプルですけど、彼の宗教観を歌ったとのことで、これは言語にネイティヴな人でないと理解できないなあ、と思いつつも、メロディがいいので、一気に33分引きこまれてしまいます。時々昔の彼らしいメロディも出てきて、このところアフリカに近づいていて離れていた身にも、けっこう好みのサウンドになっています。シンプルなサウンドはコロナ禍の影響なのでしょうか。それが逆にいい方向に出たといういい例ではないかと。邦題にすると「七つの詩篇」か。アコースティック楽器だけで良く彼独自の世界を表していると思います。また次も出してほしいとも思いますが、年齢が年齢だし、とりあえずはここに集中します。

2023/03/17

ディスクユニオンの買取2日目(持ち込み)

230316list 実は、15日の出張買取で、私が除外していたCDがありまして、それはプログレのアルバムだったんですね。アラン・ホールズワースつながりにしても、ゴング、とかゴングジラとかソフトマシーンとか、少々ジャズと関連付けるには無理があって外していました。そこに、今日(16日)見たら新宿プログレ館の高価買取リストに、私が手放さなかったCDが掲載されていたではありませんか。というわけで、今日の午後の予定が延期になって空いたので、急遽持ち込みで新宿プログレ館に行くことに。ある程度はそのプログレアルバムをまとめておいたのですが、やはり急いで予定変更をしたため、2枚持って行くのを忘れてしまいました。まあ、これはアラン・ホールズワースつながりということで、ジャズの時にまとめてもいいし、次回はオールジャンルまとめての(つまり私が万が一亡くなった後のことかも)買取になりそうな気配もあるため、まあ、放っておこうかと思った次第です。

出発する直前に、そう言えば、KENSOのアルバムも、いちおう主なものは全部アルバムを持っているのに(これは処分していない)、BOXを買っていたよなあ、と思い出し、これも買ってから1-2度しか聴いてなかったのでこれも持って行くことになりました。結果、このBOXで、買取価格の3分の2近くを占めることになり、そこそこの査定になったわけです。今回は聴いてないアルバムはとにかく処分する、という原則でも動いてましたし。

最初はプログレ館なんて入ったことないし、持って行ったCDがプログレに該当するのかどうか、尋ねるところから始まってしまいました(笑)。それと、BOX入れて22枚(組)なので、査定はすぐ終わると思ったら、他にも買取している人もいて1時間待ち。おかげで新宿ジャズ館とか、他の店も久しぶりなんで見てまわりましたよ。ただ、気になるのはお店の中古CDの古びれ感と値付けの安さ(もちろん高いものもある)で、CDを処分できてお金ももらえる時期の終わりに近づいているのではないかなあ、とも予感させる感じでした。ディスクユニオン、今は店頭販売だけではなくて、ネット販売もあればヤフオクでのオークションもやっていますし、お店を見ているだけでは、経済の循環が分かりづらいところもありますけれどもね。

時間が来て買取価格の提示がありました。割と高く買い取ってくれるものとけっこう安いものとありましたが、それでも100円を切るものはなかったと思います。BOXのおかげで、まあまあの買い取り価格になって、感謝しています。

230325kaitori (追記25日)出張買取の時に入れ忘れたジャズCD19枚を持って行く。新しめのが多いので、まあまあの買取価格。これで、放出は一段落だと思います。ただ、これを機会に、ストリーミングへの大幅移行を模索しています。結論が出るのはまだまだ先になりそうだけど。

2023/01/27

Music For The Fifth World/Jack DeJohnette

Jackmusic5th ジャック・ディジョネットのリーダー作。これはちょっと異色で、ロック畑からもミュージシャンを呼んで、ファンクというよりはロック的に聴こえる部分もあるアルバム。ヴォーカルも多く、アフリカ色の強い曲もあったりと、けっこう多彩なサウンドを持つアルバムではあります。ただ、普通のジャズ/フュージョンのファンが聴くと、このサウンドを受け入れられるかどうか、という点もちょっと気になります。ジョン・スコフィールドも曲によって参加していて、そういう面でも興味深いとは思うんですけれども。ミキシング的にも、1曲目のようにリバーブがかかったようなドラムサウンドの曲もあり、これはこれで独立して聴けば面白いと言えるかも。

 

Music For The Fifth World/Jack DeJohnette(Ds, Per, Vo, Synth)(Eau) - Recorded February 1992. Michael Caine(P), Will Calhoun(Ds, Vo), Joan Henry(Vo), Lonnie Plaxico(B), John Scofield(G), Vernon Reid(G), Farah DeJonette(Vo), Ethel Calhorn(Vo), Robert Rosario(Vo) - 1. Fifth World Anthem 2. Dohiyi Circle 1 3. Miles 4. Two Guitar Chant/Dohiyi 5. Deception Blues 6. Witchi Tia To 7. Darkness To Light 8. Dohiyi Circle 2 9. Aboriginal Dream Time

9曲中6曲がジャック・ディジョネットの作曲。ロック畑のリヴィング・カラーから2人を迎え、ジャンルを超えた仕上がり。2ギター、2ドラムの迫力はホント、重量級。ディジョネットのアルバムの流れからすると、ちょっと異色。変拍子もある重量級ロック・ヴォーカルアルバムで、メロディも明快な1曲目、5声のヴォーカルのみの素朴な2、8曲目、タイトルどおりマイルス・カラーのファンクの3曲目、出だしがアフリカン・エスニック・ヴォーカルの4曲目、レゲエ・ファンクのヴォーカル曲の5曲目、やや素朴なポップ・ヴォーカル曲の6曲目、ドラマチックな進行でロック的に盛り上がる12分台の7曲目、変拍子ファンクとでもいうべき9曲目。ジョン・スコフィールドは1、3-5、7、9曲目に、マイケル・ケインは3-5、7、9曲目に参加。

2023/01/24

1月28日(土)、大阪中津の Vi-code で16時からライヴをやります

1月28日(土)、大阪中津の Vi-code で16時からライヴをやります。お席まだありますので、よろしければ私かお店までご予約を。チケット2,000円+ドリンク別。オフコースの曲中心のアマチュアオヤジバンドです。普段は東京での活動なので、この機会にぜひ。

 

230128vicode(追記31日)実は1月14日(土)にも三軒茶屋のGrapefruit Moonというライヴハウスで、同じ内容で演奏していたのですが、そちらの方は知り合いと口コミで席が埋まってしまったのと、コロナのことを考えるとそんなにお客さんの人数を増やせないので、あえて私の方での宣伝はしませんでした。

まあ、こういう宣伝をしてもプロではないので、大阪も結局知り合いと、その知り合いがまた知り合いを連れてくることばかりで、ブログの宣伝を見たからといって、なかなか来るということはなかったのですけど。

それでも2カ所で、演奏を楽しませていただきました。

2022/10/25

Watching the Snow/Michael Franks

Michaelwatch マイケル・フランクスのクリスマス・アルバム。前回のアルバムが移籍アルバムだと思ったら、またコロンビアからアルバムを出していますね。まあ、クリスマス・アルバムは、特に欧米の人は好きだから、1枚ぐらいは欲しいところ。でも全曲オリジナルでやっているというのも珍しいですね。彼のシンガーソングライターのプライドがそうさせたのか、どうか。マイペースに歌ってますが、それでもクリスマスの雰囲気が、ややアコースティックなサウンドに乗せて聴こえてくるところはなかなかいいですね。リーダー作は、自分が把握してなかったのかどうか、この後今までに3作しか見当たらないので。落ち着いてしまったのでしょうか。

 

Watching the Snow/Michael Franks(Vo)(Columbia) - Released 2003. Jay Anderson(B), Jay Azzolina(G), Charles Blenzig(P, Key, Per), Cafe(Per), John Clark(French Horn), Chris Hunter(Sax, Fl), Billy Kilson(Ds), Romero Lumambo(G), Veronica Nunn(Vo), Alex (Sasha) Sipiagin(Tp, Flh) - 1. The Way We Celebrate New Year's 2. Watching The Snow 3. Christmas In Kyoto 4. My Present 5. I Bought You A Plastic Star (Fot Your Aluminum Tree) 6. Said The Snowflake 7. The Kiss 8. When The Snowman Sings 9. Island Christmas 10. My Present (Reprise)

マイケル・フランクスのクリスマス・アルバム。曲の題材はクリスマスや冬にとっているものの、何と全曲彼のオリジナルというところがうれしいところ。しかも、曲が全体的にけっこうジャジーだったり、1、9曲目のようにボッサもあったりと、比較的アコースティックにホンワカとせまってきます。ヴォーカルは相変わらずですが、そこがまた良い感じ。今回はミュージシャンの編成はシンプル。4曲目のようなポップスのバラードのような曲も何気ないジャズの香りが漂ってきます。5曲目はクリスマスサウンドとジャズのうまい取り合わせ。7曲目のようにしっとりとした曲も彼らしい優しさが。9曲目はヴェロニカ・ナン(Vo)との共演のボッサの曲。10曲目は4曲目の静かな別テイク。やや地味ながらじっくり何度も聴きたいアルバム。(03年10月29日発売)

2022/10/24

Barefoot On The Beach/Michael Franks

Michaelbarefoot マイケル・フランクスのブログ空白期に、重要な移籍アルバムが出ていますね。ウィンダム・ヒル・ジャズですが、いつものウィンダム・ヒルのシンプルさとは違い、豪華なミュージシャンを入れ替わりで、贅沢に使っているのが特徴です。改めて、メンバーを見るとすごいことになっています。それでも、彼のヘタウマな歌はいつもの通りなんですけど。私は初期のメジャーアルバム3枚時代から、割とリアルタイムでファンになっていたのですけど、その後の彼のアルバムは、歌のないフュージョンと同じような感覚で聴いています。そこがファンをけっこう続けられた理由かも。最近は新譜がないようですけど。ただ、このレーベルではこの1枚で終わっているようです。

 

Barefoot On The Beach/Michael Franks(Vo)(Windham Hill Jazz) - Released 1999. Will Lee(B, Vo), Charles Blenzig(Key, Prog), Chris Hunter(As, Fl), Jay Azzolina(G), David Charles(Per), Carmen Cuesta(Vo), Jimmy Haslip(B, Key), Shawn Pelton(Ds), Chris Palmaro(Key), Jeff Mironov(G), Bashiri Johnson(Per), Bob Mintzer(Ts), Valerie Simpson(Vo), Brian Dunne(Ds), Mike Ricchiuti(Key), Andy Snitzer(As, Ts), Jim Hynes(Flh), Birch Johnson(Tb), David Mann(Fl), Wolfgang Haffner(Cymbal Rolls), Chuck Loab(G), Steve Gadd(Ds), Steve Khan(G), Dave Samuels(Vib), Larry Lunetta(Tp), Michael Brecker(Ts), Lani Groves(Vo), Bob James(P), John Patitucci(B), Randy Brecker(Tp), Jim Beard(Strings), Tawasha Agee(Vo), etc - 1. Beafoot On The Beach 2. Heart Like An Open Book 3. Now Love Has No End 4. The Fountain Of Youth 5. When You Smiled At Me 6. Double Talk 7. Every Time She Whispers 8. Why Spring Ain't Here 9. A Walk In The Rain 10. Mr. Smooth 11. Like Moon Behind A Cloud

移籍第一弾ですが、曲によってミュージシャンが入れ替わる豪華さはマイケル・フランクスのいつものパターン。これでもか、と言わんばかり。プロデューサーはチャック・ローブとジミー・ハスリップが曲ごとに担当。前作よりもポップになったかなという印象ですけれど、ちょっと肩の力が抜けたAOR(これも死語かな?)路線は相変わらずです。どこを切ってもマイケル・フランクス。ヴォーカルや曲中心に聴いてもよし、ミュージシャンのソロに焦点を当てた聴き方もよし、BGMにしてもよし。ただしジャズのアルバムかと言うと、4ビートっぽい曲があってもやっぱりポップスのアルバム。マイケル・ブレッカーは5曲目に、ボブ・ジェームスは6曲目に、ジョン・パティトゥッチは6、9曲目に、ランディ・ブレッカーは9曲目に参加。(99年6月23日発売)

2022/10/23

Live/Michael Franks with Crossfire

Michaellivec ちょっとマイケル・フランクスの方に行ってみます。実はこのアルバム、オーストラリアでのライヴなんですが、LP時代は持ってました。ところが、CDになってLPを処分してしまったため、このアルバムがなかなかでなくて、輸入盤で’03年に発見して購入したものです。うれしかったなあ。天下の彼のアルバムがCDで出ないということは当時予想もできなかったですからね。その後は国内盤でも発売されたようではありますが。今聴くと、取り立てて何ということはない初期3枚からのアルバムなんですが、カセットにダビングして聴いていたもののため、それぞれのフレーズまで覚えています。こういうアルバムは本当は手放したらいけないですよね。

 

Live/Michael Franks(Vo) with Crossfire(Warner Music Australia)(輸入盤) - Recorded September 25, 27 and 29, 1980. - 1. Don't Be Blue 2. When The Cookie Jar Is Empty 3. The Lady Wants To Know 4. B'wana-He No Home 5. Chain Reaction 6. Antonio's Song 7. Monkee See - Monkey Doo 8. Popsicle Toes

(03/07/13)LP時代に出ていて、しばらくCD化されていなかったオーストラリアでのライヴが出ました。曲目としては「The Art Of Tea」「Sleeping Gypsy」「Burchfield Nines」からの選曲になっています。バックのグループ、クロスファイアのクレジットが見当たらなかったのは少々残念ですが、上記のスタジオ録音とあまり雰囲気が変わることなく、クロスオーヴァーからあまり洗練されていない渋めのフュージョン路線の演奏がライヴで聴けるのはうれしいところ。ヴォーカルはいつものようにひょうひょうとしていますが、ギターのソロが派手ではないにしても、ライヴなので少々長めだし、けっこうカッコ良いです。 5曲目はジャジーで、特に4ビートをバックにしたサックスの間奏が渋いかも。もちろん、超有名な6曲目も印象的。

2022/10/01

Well To The Bone/Scott Henderson

Scottwellto スコット・ヘンダーソンのリーダー作に行きますが、ゲイリー・ウィリスとの双頭バンドだったトライバル・テックはもうブログアップしてあるので、リーダー作の残りはこれ1枚。彼の3枚目?のブルースのアルバム。当時はトライバル・テックのハードコア・フュージョン的なサウンドが好きだったので、なんでブルース?と思いましたけど、今聴くとなかなかいいですねえ。ヴォーカルの入っている曲もあるし、ギターは相変わらずのバカテク的なところもあるし、素直でないところもたまにあるしで、そういうところが良かったんだなあ、と改めて思いました。でも、今までも何回も聴いてないこともあって、ちょっともったいないかなあ、とも。

 

Well To The Bone/Scott Henderson(G)(Victor) - Released 2002. Kirk Covington(Ds), John Humphrey(B), Thelma Houston(Vo), Wade Durham(Vo), Scott Kinsey(Per) - 1. Lady P 2. Hillbilly In The Band 3. Devil Boy 4. Lola Fay 5. Well To The Bone 6. Ashes 7. Sultan's Boogie 8. Dat's Da Way It Go 9. That Hurts 10. Rituals

基本がギター・トリオの、ロックやブルース指向の強いアルバムで、ジャズ・フュージョン度はほとんどありません。当然ですが、ギターを中心に聴けるのがうれしいところ。サウンドが外向的であまりひねくれておらず、けっこう気合いが入っています。ただ、曲の方は素直なブルースでもないようです。全10曲中5曲がヴォーカル入りの曲というところも特筆すべき点かも。2曲目はカントリー・フレイバーもありますが、けっこう爆発度は高いです。3曲目は渋めで、おお、ギターはそうきたか、けっこうやるねえ、という感じ。6曲目は個性的なギターの、前半やや静かで後半盛り上がる曲。曲によってエキゾチックだったり、さまざまなカラーがあります。アルバムの最後まで聴き通すにはちょっと体力がいりますね。(02年9月21日発売)

2022/09/29

The Color Of Love/Kevyn Lettau

Kevynthecolor このアルバムはどちらかというとポップスで、昔はケヴィン・レトーも追いかけていたのですが、ある時期に処分してしまったと思います。マイク・スターンも1曲だけに参加しているだけだし、紹介するのはどうかなあ、と思ったのですが、ストリーミングにはあったので、とりあえず取り上げてみたいと思います。と言いつつ彼の特集は今日で終わり。昔はこういうヴォーカルもののポップスも何人か琴線に引っ掛かって追いかけていたなあ。と、忘れかけていたことを思い出させてくれました。まだ奥にしまってあるヴォーカリストも確か何人かありました。久しぶりに聴いてみたけど、スターン自身の参加に関わらず、大人っぽい雰囲気もあって良かったアルバムの1枚です。

 

The Color Of Love/Kevyn Lettau(Vo)(Video Arts) - Released 2003. Russell Ferrante(P, Synth), Mike Miller(G, mandolin), Jerry Watts, Jr(B), Mike Shapiro(Ds, Per), Stefanie Fife(Cello), Bob Franceschini(Ts), Al McKay(G), Hector Elizondo(Vo), Mike Stern(G), Jimmy Mahlis(G), Steve Tavaglione(Loops), etc. - 1. Winter 2. Pickin' Weeds 3. Let Peace Surround You 4. Thorns Have Roses 5. You're Getting To Be A Habit With Me 6. The Color Of Love 7. I Wish You Enough 8. My Cherry Tree 9. The Heart Of The Child 10. Strawberry Fields Forever 11. Strawberry Fields Forever Outro 12. Michael's Home 13. Luna And Butterfly 14. If I Loved You

全14曲中9曲にケヴィン・レトー作(作詞か作曲のどちらかだと思う)のクレジットがあり、けっこうゴキゲンで、なおかつ落ち着いたポップス作になっています。サウンドは比較的シンプルで1発で録音したような曲が多く、ポップスながらこの姿勢がまだジャズ雑誌で紹介される要因になっているのかも。3曲目はストリングスを配してコーラスにエコーを効かせて教会音楽のような仕上がり。5曲目はヘクター・エリゾンドのヴォーカルとのジャジーな4ビート曲。10曲目にはビートルズの曲がありますが、彼女流のサウンド、歌い方でマイペースに聴かせます。12曲目は今風のヴォイスのある作り。マイク・スターンは6曲目に参加していて、控え目なギターながら、心にしみてくる印象的なメロディの曲を作曲しています。(03年2月26日発売)

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