ユニコーン/中村照夫グループ
スリー・ブラインド・マイスのSACDハイブリッド盤、今回で一段落。やはり厳選された名盤紹介なので、インパクトの大きいアルバムが多いですね。このアルバムも、’73年という当時で見れば、けっこう新しいことをやっていたんだと思います。A面、B面のそれぞれ1曲目に、その当時では新しかったファンクの曲を持ってきて、他はジャズということで、今からすると少々ゴッタ煮的なところもあるかもしれませんが、通して聴いていて、アルバムとしての印象は強かったです。なんたってスティーヴ・グロスマンの参加アルバムということだけでも、話題性はあると思います。さて、この後、このシリーズは続くのかどうか、気になるところではあります。
ユニコーン/中村照夫(B)グループ(Three Blind Mice) - Recorded May 18 and June 8, 1973. Steve Grossman(Ss, Ts on 1, 3-6), Charles Sullivan(Tp on 5-6), George Cables(P, Key on 1, 5-6), Hubert Eaves III(P, Key on 2-4), John Miller(P on 5-6), Lenny White(Ds on 1, 5-6), Al Mouzon(Ds on 2-4), Alvern Bunn(Per on 1, 5-6), Ronald Jackson(Per on 4), 岸田恵二(Per on 1-2, 4-6), Sandi Huwitt(Vo on 2, 4) - 1. Unicorn Lady 2. Understanding 3. Some Other Blues 4. Umma Be Me 5. New Moon 6. Derrick's Dance
1曲目が中村照夫作、3曲目がジョン・コルトレーン作、2、4曲目がヒューバート・イーヴスIII作、5曲目がスティーヴ・グロスマン作、6曲目がジョン・ミラー作。豪華なメンバーが入れ替わるファンク&ジャズ。当時としては新しかったサウンドか。収録時間は42分。1曲目はエレキベースで、当時を彷彿させるワンコードのミディアムテンポのファンク。ピアノで始まり一部でヴォイス的なヴォーカルが絡むメロディアスなバラードが心地良い2曲目、ドラム・ソロで始まり、サックスのテーマやソロが印象的なアップテンポの4ビートの3曲目、やはりヴォーカルが絡む、エレキベースを使ったファンクでノリが良い4曲目、8分の6拍子基調の、ややスピリチュアルな面もある5曲目、テーマが少しハードバップ的なラテンノリの6曲目。(25年2月26日発売)
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