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2024年10月の記事

2024/10/29

タワー限定の「プラグドニッケル1965/マイルス・デイヴィス」ハイブリッドSACDが中古で届く

241029milespl タワー限定盤のSACDハイブリッド盤の、「コンプリート・ライヴ・アット・ザ・プラグド・ニッケル1965/マイルス・デイヴィス」(8枚組)が昨年(’23年)10月に出て、あっという間に売り切れてしまったのは記憶にまだ新しいです。しばらくの間転売ヤーがヤフオクやメルカリでプレミア価格をつけて売っていたので、けっこうな割合がそっちに流れて行ったんだろうと思います。

まだ発売当時は、タワー限定のSACDハイブリッド盤の存在を知らなかったので、この時は情報も入ってこなくて見逃しています。その後の12月かな?ECMでSACDハイブリッド盤があるのを見つけて買いはじめ、その後芋づる式に気になった盤を集めるようになりました。タワー限定SACDの数も今や50枚ぐらいになったかな。

しかしこのアルバムは、気にはなっていたので、念のためだいぶ前に、どうせ出ないだろうということで、ディスクユニオンのウォントリストに入れておいたんですね。そうしたら5日ほど前に出たので、定価19,800円のところ3万超えは厳しかったですけど、転売ヤーではなくて、正規の中古店でこの値段だったら、と資金繰りを心配しつつ、購入を決めてしまいました。価格もまあまあ程度からすれば良心的ではないかと思います。

そして今朝いちばんに届き、仕事をしながら聴きはじめましたが、確かにプラグドニッケルとしては音はいい方です。もうこのBOXセット(当時は7枚組CDだった)はだいぶ前に処分しているので、比較はできないですが。ただ、元のマスターテープの音の限界はあるので、まあ、これでいいかな、というところです。夢が覚めるほどいい音というところまではいかないですけど。それにしても、このアルバム、人気でしたね。これならもう1回再プレスしてもいいんじゃないかな、と思います。

どうやらこのアルバム、ネットのお知り合いが買い取りに出したのが私にまわってきた可能性が高いです。何という偶然でしょう。これからもなかなか出回らないことを考えると、タイミングよく入手できたかな、と思います。

2024/10/28

オランウータン/鈴木勲カルテット+2

Suzukiorangu TBMのSACDハイブリッド盤の3日目で、今日で手持ちのCDは一段落。今までの9枚の中でも、鈴木勲の名前が出てくるのが何枚かあって、やはり人気だったんだな、ということが分かります。ライナーでは楽器別人気投票の1位獲得もあったとか。オリジナルの方は、さすがにこの時期でエレキ・ピアノに8ビートのノリというのが特徴的ですけど、当時は、それがはやりだったから、今思うとこうなんだなあ、ということしか分かりませんけれども。アルバムとしては少々ごった煮的なところもありますが、それが当時を表現していて逆にいい感じになっているということもできます。チェロやエレキ・ピアノなどいろいろチャレンジしていますし。

 

オランウータン/鈴木勲(B、Cello、El-p)カルテット+2(Three Blind Mice) - Recorded April 4, 1975. 森剣治(As、Fl、Bcl)、渡辺香津美(G)、河上修(B)、守新治(Ds)、中本マリ(Vo on 2) - 1. Blue Road 2. Where Are You Going? 3. My One And Only Love 4. Orang-Utan

鈴木勲作が1、4曲目で、スタンダードが2-3曲目。収録時間は40分。このアルバムでもリーダー以外にベースを呼んで使っています。1曲目はエレキ・ピアノが鈴木だと思うので、河上がベースなのだろうか。ジャズロック的なサウンドで、ブルース進行のコードを持っている8ビートのノリの良い曲。渡辺のギターも聴きごたえがあります。2曲目は中本マリがヴォーカルのバラードで、これまた雰囲気が一変します。少しアクのあるヴォーカルで、1曲目とはうって変わって聴きやすい曲に仕上がっています。3曲目もスローな4ビートを中心とする、バラードの要素もあるメロディアスな曲。ここでチェロを使っていますね。タイトル曲の4曲目はバスクラリネットのソロから途中から8ビートで情景的に盛り上がっていく15分台の曲。(24年10月23日発売)

2024/10/27

ミスター・ワンダフル/細川綾子

Hosowakamrwon 今回のTBMの再発にはSACDハイブリッド盤だけではなくて、同時にLPも再発されているんですよね。今日のアルバム、某CDショップでオリジナルの中古盤が出ていて、4万円台の値段がついていたのでびっくりしたことがありました。’70年代のアルバムですよ。そんなわけで、今日聴いてみて、さすが、このヴォーカルならその値段がつくだけのことはあるなあと思いました。本場仕込みの英語の歌で、何というか、迫力がある歌唱力なんですね。それでいて、引きこまれるというか。バックのメンバーもなかなかのメンバーで、時に弦楽四重奏も入るし、TBMの中でもセレクトされて出てくるこのシリーズ、ただものではないなあ、と思うようになりました。

 

ミスター・ワンダフル/細川綾子(Vo)(Three Blind Mice) - Recorded June 9-10, 1977. 横内章次(G)、西条孝之介(Ts)、山本剛(P)、福井五十雄(B)、小原哲次郎(Ds)、玉野嘉久(Vln)、森岡美穂子(Vln)、横井俊雄(Viola)、岡本和夫(Cello) - 1. Wrap Your Troubles In Dreams 2. Misty 3. Our Love Is Here To Stay 4. My Foolish Heart 5. Bridge Over Troubled Water 6. When Your Smile 7. Mr. Wonderful 8. Feel Like Making Love 9. The Lady Is A Tramp

スタンダードやポップスなどのアルバム。収録時間は38分。アメリカで活躍していた細川綾子が、日本に戻ってきて作ったアルバムとのこと。道理で、英語のイントネーションがばっちり(あくまでも感覚ですが)だと思った。高すぎず、低すぎず、ジャズには適度な声質で、その堂々とした歌いっぷりにはほれぼれします。曲によっては弦楽四重奏団が入っています。収録したのが’77年というところで、昔からのスタンダードばかりでなく、「明日に架ける橋」「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」など、この前の時期はやっていた曲などもあって、そういう面でも正統派なだけでなく、新しめの風を吹き込んでいるような気がしてます。山本剛も参加していて、この人、歌伴もうまいなあ、と思います。とにかく歌に聴き惚れてしまいます。(24年10月23日発売)

2024/10/26

ガール・トーク/ヤマ&ジローズ・ウェイヴ

Yamamotogirltalk TBMのSACDハイブリッド盤の新譜の第3弾。今回でやっと9枚目まで出ましたが、少し前に廉価盤CDでけっこうな枚数が出ているんですよね。その時、タイミングを逃して買ってなかったし、そんな枚数は聴ききれないと思うので、4か月ごとに3枚出るこちらのシリーズで追いかけてます。値段も最近のSACDハイブリッド盤にしては3千円と、比較的手に届きやすいということもあります。さてこのアルバム、有名な曲のオンパレードなので、聴いていて安心できます。きれいなメロディだけではなくて、ガツンと来る演奏もありますし、変化に富んでいて何度もかけるアルバムになりそうです。ライナーにありましたが、山本剛は短期間で何枚もアルバム制作しているんですね。

 

ガール・トーク/ヤマ&ジローズ・ウェイヴ(Three Blind Mice) - Recorded December 17, 1975. 山本剛(P)、大由彰(B)、小原哲次郎(Ds) - 1. The Way We Were 2. Girl Talk 3. Gone With The Wind 4. Take The A Train 5. I Loves You, Porgy 6. What Now My Love 7. Autumn In New York

全曲スタンダードなどで構成されるアルバム。収録時間は38分。当時の録音らしさはあるものの、山本剛の繊細でおしゃれな(1、5、7曲目など)、時々ブルースフィーリングが混ざるピアノ。誰もが知っている有名な曲で、このレーベルにしては洗練された面が大きいと思います。バラードでは高音域の使い方が独特なので、ピロロロロと続くようなピアノで、彼のピアノとブラインドでも分かるかもしれないです。1曲目から最後まで有名曲のオンパレードなので、少し音の強さはあるにしても、BGMとしても使えるんじゃないかと思うぐらい、カラフルな仕上がりになっています。曲によっては劇甘でもなく、少しガシッとした演奏のものもありますが、ノリは良く、よくこういういい演奏があるなあ、という感じ。なかなかいいアルバムです。(24年10月23日発売)

2024/10/25

Qobuz(ストリーミングサービス)に登録してみた

241024itsutu 241024keith 発表はもうだいぶ前だったのに、なかなかスタートしないQobuzのストリーミングサービスでしたが、一昨日の10月23日がプレオープン、昨日の24日がグランドオープンだったので、迷いつつも登録してみました。1か月1,480円なので、Amazon Musicの1,080円よりは高いですが、自分の聴く方面のハイレゾ割合が高いのと、どれがハイレゾなのかが分かりやすいということで、とりあえず、1か月の無料お試し期間のうちに続けるかどうか判断したいと思います。

まだ掲載されているのは一部だけど、Amazon Music HDでCD規格だった井筒香奈江がハイレゾ配信されてます。また同様にキースジャレットのサンベアコンサートも。使っているスマホアプリはヤマハのMusicCastでLANからAVアンプ直です。マランツでもHEOSで対応できれば良かったのだけど、対応していません。まあ、そこは置いておいて。

Amazon Music HDだとキースのケルン・コンサートのラストの曲だけCD規格(他はハイレゾ)になっている問題(今現在)もあるんだけど、Qobuzだとそれも解決。やっぱりe-onkyoからの移行の成果もあるんだろうなあと思います。もうちょっと比べてみよう。

音質に関しては、残念ながらオーディオのシステムが完全にアンプからスピーカーに至るまで別系統だということもあって、比較はなかなかできないのが少々つらいところ(ヤマハのAVアンプで比較をやろうと思えばできるのだけど)。ただ、Qobuzの方が、ECMを聴く機会の多い私にとっては、利用価値は高いかと思います。あとはジャンルによってはまだ曲があまりそろってないのがあったりするので、今後に期待したいというところもありますね。

ちなみにAmazon Music HDの時は、マランツNA-6006、マランツSA-12(DACとして使っている)、マランツPM-12、フォステクスG-2000a

QobuzはヤマハRX-3080A、オンキョーScepter1001 というような接続になっています。

(11月4日)Qobuzいったん解約しました。一応満期日の11月23日までは使えるらしいけど。AMHDあればとりあえずは十分。ダウンロード用の30秒音源やストリーミングできないジャケ写が比較的多く当たったのが、1番の要因かな。ダウンロードしない派にとっては、たまたまなんだろうけど、他でないのがあると思ってクリックしたら、再生できないのはちとつらかったでした。

(25年1月11日)事情あって、Qobuz再契約しました。そのうちハード方面で何か動きがあるかもしれません。結局ネットワークプレイヤーWiiM Ultraを購入することになりそうです。

2024/10/24

The Way/Joachim Kuhn French Trio

Joachimthewayさて、ACTレーベルのこのアルバムも今回届いてます。最近はリーダー作を全部は追いかけてないけど、ヨアヒム・キューンは昔から好きなピアニストのひとりで、フリーのようでフリーでないようで、ある程度カチッとしつつその中を自由に泳いでいるのが、私の好きな要因です。このアルバムでもフリー・インプロヴィゼーションの曲と、作曲された曲がありますけど、その境界はあいまいで、人によっては全部フリーに聴こえるかもしれないなあ、とこれは聴いてみた感想です。私はこっち方面は大好きな部類ですので、買って良かったアルバムになりましたが、反面、聴く人を選ぶアルバムなんじゃないかと思います。ストリーミングにもありますので、まずは聴いてから。

 

The Way/Joachim Kuhn(P) French Trio(ACT)(輸入盤) - Recorded June 23, 2023. Thibault Cellier(B), Sylvian Darrifourcq(Ds) - 1. Homogeneous Emotions 2. The Way 3. Go Sud 4. Supertonic

(24/10/23)1曲目がオーネット・コールマン作、2曲目が3人のフリー・インプロヴィゼーション、3-4曲目がヨアヒム・キューン作。収録時間は44分。1曲目でオーネットらしいテーマがあったと思ったら、アドリブに入ってアップテンポのモーダルで自由度の高い展開に。これでもかという勢いに、こういうところはいかにもキューンらしいと。そういう意味では、2曲目のフリーは、ドシャメシャではなく、ゴツゴツ感はありながら、自由ながらもっと調和のとれた感じのある演奏で進んでいきます。硬質ながらも静かにはじまり、やはりフリーと紙一重ながらも、静かなところから音が立ち上がっていく3曲目。盛り上がりと静かな場面でドラマチックな展開をする、これまたフリーに近い4曲目。彼のファンはこういうのを求めていると思う。

2024/10/23

Ashes To Gold/Avishai Cohen

2822 ECMの新譜も4日目で一段落。トランペットの方のアヴィシャイ・コーエンもECMではもう何枚もアルバムを出していますが、今回は組曲的なECMジャズになっています。収録時間43分中32分が組曲になっているので、けっこうな大作です。ドラマチックではあるも、ある意味ゆったりしている場面が多く、やっぱりECM流のサウンドにはなっているなあ、という感じ。もうずっと昔に聴いた、Enjaレーベルだったかな?初リーダー作が忘れられず、あのけっこう激しかったトランペット・トリオも良かったのですが、あれから成熟してきて、もっと深みが出てきたようにも感じます。あとは聴く人のそれぞれの感想は違ってくるかもしれないなあ、と思いつつ。

 

Ashes To Gold/Avishai Cohen(Tp, Flh, Fl)(ECM 2822)(輸入盤) - Recorded November 2023. Yonathan Avishai(P), Barak Mori(B), Ziv Ravitz(Ds) - Ashes To Gold: 1. Part I 2. Part II 3. Part III 4. Part IV 5. Part V 6. Adagio Assai 7. The Seventh

(24/10/21)1-5曲目は組曲でアヴィシャイ・コーエンの作曲、6曲目はモーリス・ラヴェルの曲から、7曲目はAmalia Cohen作曲。収録時間は43分。1曲目は出だしで少しフルートが流れますが、彼のこういう演奏を聴いたのも初めて、静かに入り込んで、その後、現在の不安定な情勢を表すようなサウンドに変わりつつ、それでも力強さとともに、美しいメロディも見え隠れしてます。32分にも及ぶなかなかの大作。ドラマ性を感じさせ、それでもゆったりした曲調の部分が多いのはECMらしい。ホーン1本ではじまり、後からベースその他が加わり、構築力があって非常に美しいながらも、元がクラシックの曲というイメージはあまりない6曲目。そして、メランコリックなメロディを持つ7曲目で余韻に浸りながら幕を閉じています。

2024/10/22

Seeing/Tord Gustavsen Trio

2820 ECMの新譜3日目。今日からはジャズの方のECMになります。とは言うものの、4ビートではないのはECMファンにとってはお約束事。たまに例外もありますけど。ECMでの最近のピアニストを代表する1人として、今日のトルド・グスタフセンは存在します。これでECM10枚目だそうで、その意味からも重要ですね。トリオの動きがこれまたゆったりとしている場面が多く、美しい。「美メロ」という言葉を使ってしまいましたが、メーカーの宣伝にもこの文句、入ってました。偶然かもしれないですが。落ち着いた表現が多いので、何度でもかけてもいけそうです。そういうアルバムなので、日本ではけっこう(と言ってもジャズの範囲内ですが)売れるんじゃないかな、と思います。

 

Seeing/Tord Gustavsen(P) Trio(ECM 2820)(輸入盤) - Recorded October 2023. Steinar Raknes(B), Jarle Vespestad(Ds) - 1. Jesus, Gjor Meg Stille 2. The Old Church 3. Seeing 4. Christ Lag In Todesbanden 5. Auf Meinen Lieben Gott 6. Extended Circle 7. Piano Interelude - Meditation 8. Beneath Your Wisdom 9. Nearer My God, To Thee 10. Seattle Song

(24/10/20)1曲目がノルウェーのトラディショナル、4-5曲目がJ.S.バッハ作、9曲目がLowell Mason作で、前掲の曲のアレンジを含め、他は全曲トルド・グスタフセン作。収録時間は43分。いかにもECM的なまったりとした落ち着いた非4ビート系ジャズが続きますが、1、5曲目で、少し緊張感を持たせてドラムスとベースが静かながらも少し尖がっているような部分もECM的。3曲目のタイトル曲も、ゆったりとした美メロ系という感じの曲調で、これは引きつけられる人も多いんじゃないかと。バッハの曲も彼的に演奏しているので、ブラインドではオリジナルと思われるかも。あくまでもアップテンポの曲はなく、今までもそうだったけど、それでも退屈しないで聴けるのは、素晴らしいと思います。ねっとりとした美メロが絡みます。

2024/10/21

Brahms/Schumann/Yuuko Shiokawa/Andras Schiff

2815ECMレーベル2日目。今日は塩川悠子とアンドラーシュ・シフのデュオでNew Seriesの3枚目です。シフはこのレーベルで多くの録音を残しており、すでに看板ピアニストのひとりではないかと思います。以前は現代音楽や古楽が多かったNew Seriesの方向性を広げて、一般のクラシックのすそ野を広げたのでは。その前はキース・ジャレットがクラシックを弾くということで、そこでも広がったとは思いますが、クラシック専門のピアニストという点では、という意味では、シフがその最右翼にいるのではないかと思います。そして、ブラームスとシューマンを選び、ここにその素晴らしい演奏を聴けるわけです。なかなか味わい深い演奏だと思います。

 

Brahms/Schumann/Yuuko Shiokawa(Vln)/Andras Schiff(P)(ECM New Series 2815)(輸入盤) - Recorded December 2015 and January 2019. - Johannes Brahms: 1-3. Violin Sonata No.1 In G Major, Op.78 Robert Schumann: 4-7: Violin Sonata No.2 In D Major, Op.121

(24/10/20)ブラームス(’15年録音)とシューマン(’19年録音)はどちらも19世紀ドイツの作曲家。収録時間は60分。2人での共演作は3枚目。シフが録音すると、ECMでは珍しく(最近は珍しくなくなりましたが)オーソドックスなクラシックの曲が多いのですが、有名な作品をこのレーベルで聴くというのも、ある程度は定着したかな、と思います。聴いていて豊かな気持ちにもなり、音質もそんなに寒色系でもなく、広く聴かれる1枚かも。

2024/10/20

Bach Abel Hume/Anja Lechner

2806 また久しぶりにECMの新譜が来たので聴いていきます。今回来たのは4枚。年末にかけてもまだまだ出るようなので、気合を入れて聴こうかと思っています。さて、このAnja Lechner、正統でかなり評価が高いチェリストなんだそうですが、ECMでは競演作とか、ジャズ方面のミュージシャンとのクロスオーヴァーな作品が目立ってました。今回初めてのソロ・アルバムということで、中心にバッハを据えているのは、やはり、と思いました。ECMの組み合わせとして、現代音楽か、古楽(というより古い音楽)を組み合わせることが多いのですが、古い音楽を組み合わせること、彼女の良さが出たんじゃないかと思います。

 

Bach Abel Hume/Anja Lechner(Cello)(ECM New Series 2806)(輸入盤) - Recorded May 2023. - Tobias Hume: 1. A Question 2. An Answer 3. Harke, Harke Carl Friedrich Abel: 4. Areggio In D-moll 5. Adagio In D-moll Johann Sebastian Bach: 6-10 Suite Fur Violoncello Solo Nr.1 In G-Dur BWV1007 12-17. Suite Fur Violoncello Solo Nr.2 In D-Moll BWV1008 Tobias Hume 18. Hit In The Middle 19. Tom And Mistress Fine 20. The New Cut 21. A Polish Ayre 22. Touch Me Lightly

(24/10/20)ECMで何枚も競演作を出していますが、ソロ・アルバムでは初めて。収録時間は65分。Tobias Humeは17世紀スコットランドの作曲家、Carl Friedrich Abeは18世紀ドイツの作曲家、バッハもほぼ同時期の偉大な作曲家。前の2人の曲はヴィオラ・ダ・ガンバのための曲をチェロで弾いているとのこと。バッハの曲も有名すぎるくらい有名ですが、ここではこれまた有名な曲の無伴奏チェロ組曲の第1~2番を弾いています。

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