ライヴ・アット・スモールズ1996/カート・ローゼンウィンケル・ザ・ネクスト・ステップ・バンド
そして、期待の1枚。’96年の演奏が今になって出てますが、この時期のカート・ローゼンウィンケルってけっこう好きなので、つい買ってしまいました。彼のアルバムは処分しなければ良かったかな、と改めて思います。今聴いてみてもカッコイイんだけど、説明が難しく、とにかく聴いてくれ、というしかないのがもどかしいところ。当時としては新しいジャズではなかったかなあ、と思うのですが、メロディもコードも独特なものを持っているのではないかと思える曲作りです。それで、これだけのメンバーが集まっているので、もう聴くしかないなあ、と思った次第です。演奏時間が長いのですが、逆に満足感は高い。ところで、5曲目の女声ヴォーカル(?)誰?
ライヴ・アット・スモールズ1996/カート・ローゼンウィンケル(G、P)・ザ・ネクスト・ステップ・バンド(Heartcore Records)
Live At Smalls 1996/Kurt Rosenwinkel(G, P) The Next Step Band(Heartcore Records) - Recorded 1996. Mark Turner(Ts), Jeff Ballard(Ds), Ben Street(B), Brad Mehldau(P on 3) - 1. A Shifting Design 2. Use Of Light 3. Zhivago 4. Alpha Mega 5. A Life Unfolds 6. The Next Step 7. Minor Blues(Bonus Track)
全曲カート・ローゼンウィンケル作曲。収録時間は72分のライヴ。この頃が彼の初期のあたりの録音だと思うけど、後追いながら彼のアルバムに飛びついた私はむしろ今の彼よりも好きかもしれない。全曲オリジナルというのも彼の自信だったし、それが当時はけっこう新しく聴こえていました。モーダルというよりはコーダルな感じで、割とメロディアスな割には、かなり自由に各メンバーが飛び回っていて、それを難なく演奏してしまうメンバーがカッコ良かったと思います。さすがこのメンバーだからかと思いますが、当時の彼のカッコよさは、説明が難しいけど、まず聴いてみて、それで判断いただければと思います。3曲目のみに参加しているブラッド・メルドーもカッコいいし、フレーズのカッコよさを当時は受け入れてました。(24年7月10日発売)
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コメント
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工藤さん,こんにちは。
先日のライブの予習も含めてこのアルバムを聞きましたが,実のところ,私にとってはBrad Mehldau参加の"Zhivago"が一番の注目という真っ当ではない関心によるものでした。
そうは言ってもこのメンツですし,レギュラーとしてSmallsに出ていたとすれば,コンビネーションもある程度確立していたはずですから,演奏はBrad Mehlldau抜きでも楽しめました。
ということで,当方記事のリンクを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2024/07/post-17bc3b.html
投稿: 中年音楽狂 | 2024/08/03 15:44
>中年音楽狂さん
こんにちは。書き込みありがとうございます。
私は、今のカート・ローゼンウィンケルよりも、このあたりの時代の彼の方が好きなので買ってみましたが、確かにブラッド・メルドーの3曲目の存在感はすごかったですね。この当時で、似たようなサウンドがない音をグループで発していたのだからすごいものです。当時としては、かなり新しかったサウンドではなかったかと記憶しています。
投稿: 工藤 | 2024/08/03 15:59