フラグメント/ジョン・テイラー・セクステット
発売当初はカセットテープのみでの発売と、音源としては希少なものを今回再発されたので入手しました。収録時間も60分と、LP1枚では収まらないので、それもなかなか再発されなかった理由かも。演奏は静かな場面もあるけれどもハードなところが目立ち、しかも8ビートのジャズロック的なハードさなので、少々聴く人を選ぶかもなあ、とは思いますが、それでも4曲目や6曲目の出だしなど、ソロ・ピアノでの場面もあります。自分としてはけっこう気に入っているサウンドなのですが、好みはいろいろあるかもしれないなあ、とも思いました。こういうサウンドをトライするのも、ジョン・テイラーらしいなあ、と思うのですが、、、。
フラグメント/ジョン・テイラー・セクステット(Rings Tokyo)
Fragment/John Taylor(P, Key) Sextet(Rings Tokyo) - Recorded January 1975. Ken Wheeler(Tp, Flh), Stan Sulzmann(Ts, Ss, Fl), Chris Pyne(Tb), Chris Laurence(B), Tony Levin(Ds) - 1. Interfusion 2. Fragment 3. The Other One 1 4. Happy Kanding - Esater Eve 5. The Other One 2 6. Room For Improvement 7. For Chris 8. Irene
全曲ジョン・テイラーの作曲。収録時間は60分。’75年にカセットテープのみで販売され、’22年にCD化されるもすぐに売り切れ、今回の再発につながった。曲によってはキーボードが使用されることもあるけど、1曲目などはけっこうハードなジャズロックという感じで進んでいきます。3管のアンサンブルもけっこうハードで、ゆったりした場面でもやや個性的か。フリーにも片足突っ込んでいる曲もあって、聴くのに体力のいる曲もありますが、この時代ならではのサウンドを聴くことができます。8ビートの曲が多いですけど、そのサウンドからやはりテイラーらしさがあります。当時のエレクトリック・ジャズとの関係を考えると、こういう方向に行くのが分かるような気が。4曲目はソロ・ピアノ。7曲目はベースを大きくフィーチャー。(24年6月19日発売)
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