峰/峰厚介五重奏団
TBM(スリー・ブラインド・マイス)のSACDハイブリッドの3日目にして一段落。次は6月発売か。待ちきれるか、楽しみではある。前回の廉価盤CDでの発売の時は相当数の種類が発売されたようだけど、全部聴いていると追っかけ切れなくなるので、自分としては今回のペースでいいかな、と思っています。それにしてもTBM1枚目で出たこのアルバムは、けっこう迫力がありました。自分の思い描いていた、もう少し王道路線というのは、’60年代の日本のジャズだったのかもしれないです。しっかり当時としては新しいジャズをやっていたんですね。実は’80年代の半ばに市川秀男の出ているライヴに行ったことがあって、カッコいいと思ったものでした。’70年からもうカッコいい。もっと早くこのアルバムに出会えれば。
峰/峰厚介五重奏団(As、Ss)(Three Blind Mice) - Recorded August 4 and 5, 1970. 今井尚(Tb)、市川秀男(Key)、水橋孝(B)、村上寛(Ds) - 1. Morningtide 2. Isotope 3. Dream Kids 4. Work I
峰厚介作が1曲目、市川秀男作が3-4曲目、ジョー・ヘンダーソン作が2曲目。収録時間は48分。そしてTBMレーベルの1作目。日本での’70年作にしてはけっこうハードな、アップテンポの4ビートでの1曲目で幕を開けます。ピアノは全編フェンダー・ローズでも、古い感じはあまりせずに、ストレートにジャズとして響いてきてます。1曲が平均10分以上と長く、まるでライヴを聴いているような錯覚を覚えます。一点、メロディアスで心地よい軽さのミディアムテンポでの4ビートの2曲目で、雰囲気が変わっていきます。浮遊感のあるミステリアスな8ビートで、やや静かに進行していく3曲目、そして4曲目ではアップテンポの4ビートでゴリゴリと突き進んでいき、ノリの良いアドリブを乗せ、インパクト強くアルバムの幕を閉じます。(24年2月28日発売)
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