ダーク・ビューティー/ケニー・ドリュー・トリオ
スティープル・チェイスの再発盤のSACD盤を続けて聴いていきます。シリーズの最初の方なので、有無を言わさない名盤が続きますが、アクセスは私のところは新譜の方が多いという半分皮肉な結果に。誰が聴いてもいいと言うし、内容も分かっているので、あえて私のところで紹介しなくても、という風にも考えられます。ここではニールス・ベデルセンのベースがなかなか超人的なところもあって、聴きどころは満載ですし。ケニー・ドリューの晩年のアルファから出ていたシリーズほどには柔らかくないので、このアルバムも存在が目立っていると思います。いかにもスティープル・チェイスらしさのあるアルバムということで、今回再び聴けて良かったです。
ダーク・ビューティー/ケニー・ドリュー(P)・トリオ(Steeple Chase)
Dark Beauty/Kenny Drew(P) Trio(Steeple Chase) - Recorded May 21 and 22, 1974. Niels-Henning Orsted Pedersen(B), Albert "Tootie" Heath(Ds) - 1. Run Away 2. Dark Beauty 3. Summer Nights 4. All Blues 5. A Felicidade 6. It Could Happen To You 7. Love Letters 8. Silk Bossa 9. Blues Inn 10. In Your Own Sweet Way 11. A Stranger In Paradise
ケニー・ドリュー作は2、9曲目で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。収録時間は66分。ドリューのピアノも、晩年と違って、流ちょうなフレーズをバリバリ弾いているし、ニールス・ペデルセンのベースもかなり饒舌なので、割とダイナミックな演奏を聴くことができます。このアルバムも名盤のひとつに数えられていますが、何と言っても、ドリューのフレーズが見事に歌っているというのも大きいかと。それでいて、感傷に浸っている感じではない陽気さも持ち合わせているので、過去に何度も聴いていたアルバムでもあり、覚えやすいフレーズも多いところが魅力です。2曲目のタイトル曲は、静かでしっとり感のあるバラード。続く3曲目もバラードで、その中でも時々キラキラとした速いパッセージが出てくるのが印象深い。(22年10月26日発売)
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