ラプソディ―・イン・ブルー/デオダート
CTIのSACDの3日目。1枚あたりの収録時間が30分台と短いアルバムが多いので、先に何とか聴けそうですね。今日のアルバムまでは意外に聴いてなかった(LPでも持っていなかった)アルバムなので、’70年代前半と古いとはいえ、なかなか楽しめました。アレンジャーとしても名をはせているデオダートですが、アレンジ自体は、ボブ・ジェームスの方が好みでした。リアルタイムではボブの1-4枚目までは当初CTIから出ていて、その後、権利を本人が買い取ったと思います。それでもこのアルバムを聴いていると、’70年代前半のクロスオーバーらしく、この時代を感じさせるサウンドで、ちょっと古さも見せつつも、カッコいいとも思ってます。2曲目が静かで、全体のアクセントにもなっています。
ラプソディ―・イン・ブルー/デオダート(Key)(CTI)
Deodato 2/Deodato(Key)(CTI) - Recorded April -May, 1973. John Tropea(G), Stanley Clarke(B), Billy Cobham(Ds), Burt Collins(Tp, Flh), Jon Faddis(Tp, Flh), Victor Paz(Tp, Flh), Alan Rubin(Tp, Flh), Joe Shepley(Tp, Flh), Marvin Stamm(Tp, Flh), Wayne Andre(Tb), Garnett Brown(Tb), Tony Studd(Btb), Jim Buffington(French Horn), Brooks Tillotson(French Horn), Joe Temperley(Bs), Jerry Dodgion(Fl), Hubert Laws(Fl), George Marge(Fl), Romeo Penque(Fl) - 1. Nights In White Satin 2. Pavane For Dead Princess 3. Skyscrapers 4. Super Strut 5. Rhapsody In Blue
3-4曲目がデオダート作曲、2曲目がラヴェルの「なき王女のためのパヴァーヌ」、5曲目がガーシュインの「ラプソディ―・イン・ブルー」と、クラシック曲が多いのも、レーベルの方針か。収録時間は34分。1曲目は静かにブルージーに始まって、アップテンポになり、ワンコードっぽくカッコよく展開していく、当時のクロスオーバーらしさ満載の曲。そしてまた静かな方向から盛り上がるという趣向。いかにもクラシックからのアレンジという、渋いアレンジでせまってくる哀愁度満点の2曲目、ファンクネスとホーンの参加の塩梅がなかなかいい感じの、ノリの良い3曲目、やはりこれも当時のクロスオーバーという感じで、いかにもな感じが逆に心地良い4曲目、5曲目の有名曲も、思いっきりクロスオーバーして遊び倒している感じ。(21年1月20日発売)
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