ザ・フューチャー・イズ・ナウ/チック・コリア・エレクトリック・バンド
チック・コリアが亡くなる前に制作していたというエレクトリック・バンドのライヴ。これを編集してCD2枚組にして出ました。今後も遺作は出てくるかもしれないですが、本人が制作に関わっていたという点では最後のものかもしれません。彼のレーベルはStretchなのですが、今回はCandidから出ています。まあ、そういう細かいことにこだわらなくても、けっこう楽しめるアルバムです。バンドの創成期(’86年にファーストアルバム録音)では、CDの割と初期の頃だったため、音質に関しては、最近出たものの方がいいことがあります。そしてあれからだいぶ時が経っている録音なので、熟成したものを聴けるというメリットもありますね。今思うとすごいメンバーですし。
ザ・フューチャー・イズ・ナウ/チック・コリア(P、Synth)・エレクトリック・バンド(Candid)
The Future Is Now/The Chick Corea(P, Synth) Elektric Band(Candid) - Recorded 2016-2018. Eric Marienthal(Sax), John Patitucci(B), Frank Gambale(G), Dave Weckl(Ds) - 1. Changed Particles 2. Trance Dance 3. C.T.A. 4. Jocelyn - The Commander 5. Beneath The Mask 6. Ished 7. Alan Corday 8. Johnny's Landing 9. Got A Match
CD2枚組のライヴで収録時間は118分。3曲目がジミー・ヒース作のジャズメン・オリジナルの他は、チック・コリア作ないし共作。時々この、エレクトリック・バンドの創成期の頃のメンバーで復活ライヴをやっていたようだけど、ここまでまとまって音源があって、それをセレクトして発表できる分量があるとは思ってませんでした。ついたり離れたりしながらもう何十年も演奏をしている仲なので(しかも素晴らしいメンバー)、これは、論評抜きで素晴らしいといえます。チックの亡くなる前はこのアルバムの制作をしていたということなので、なおさら。再演曲がほとんどですが、ライヴならではの流れで、その時にしか味わえない演奏をしています。こういうカチッとした演奏を、最近の録音でじっくりと聴けるのは幸せだと思っています。(23年11月3日発売)
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