Jazz Hands/Bob James
ボブ・ジェームスの、スタジオ録音としては久しぶりのアルバム。この間に割と実験的な1枚が出ていると思ったのですが、それに関しては買いませんでした。もう年齢も年齢だし、それなりかなあ、と思ってこのアルバムも手にしたのですが、なかなかどうして、昔の彼のアルバムをほうふつとさせるような、ヴォーカル曲も入れたり、コラボ曲もあったりと、相変わらずただ出すだけではなくて、一定数の売り上げを目指しているんだな、と思わせます。まだタッパンジー・レーベルを維持していて、それをEvolution Ltd.が出しています。今回はSACDとのハイブリッド盤を選択して買いました。なかなか彼らしいフュージョンアルバムです。
Jazz Hands/Bob James(P, Key, Synth)(Evolution)(輸入盤) - Released 2023. Michael Palazzolo(B), Nathan Philips(B), James Adkins(Ds), Jay Williams(Ds), Lenny Castro(Per). Ricky Peterson(Org), Dave Koz(Sax), Andrey Chmut(Sax), Tom Braxton(Sax), Carlos Camilo Perez(Synth B, Ds Prog), John Mahon(Ds, Per), Ramon Yslas(Per), David Marchione Sr.(G), Will Patrick(G), Dwight Sills(G), CeeLo Green(Ds Loop Prog, Synth on 3), DJ Jazzy Jeff(Loop Prog, Sound Treatment on 8) - 1. Manbalicious 2. The Other Side 3. Jazz Hands 4,. Come Into My Dream 5. BeerBohm 6. The Alchemist 7. Mophead 8. That Bop 9. The Secret Drawer 10. Sea Goddes
(23/10/08)6曲目を除いて、ボブ・ジェームスの作曲または共作。共作が増えてきてます。収録時間は50分。あまり大勢の参加している曲はなくて、演奏者も曲によって入れ替わり、今っぽく打ち込みが目立ってきているような感じですけど、ボブのピアノ(キーボード、シンセ)は、年齢を経ていても相変わらず調子が良くて、メロディアスなところ、ちょっとアグレッシヴに音程をずらして弾いてみたりとか、そう言うところもあります。メンバーは知っているミュージシャンもありますが、実力のある若手が一緒に演奏をしている印象。このところスタジオ録音の新譜の間隔が開いてしまいましたが、フレーズ的には少しシンプルになりながらも、衰えを感じさせない演奏は見事です。彼の節回しの演奏を聴くにはなかなかいいアルバム。
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