Blues & Bach/Enrico Pieranunzi Trio & Orchestra
エンリコ・ピエラヌンツィの新譜、とは言うものの、昨年の12月発売だったので、ちょっと時間が経っています。ジョン・ルイスの曲を中心にオーケストラアレンジをしたアルバム。元々私はモダン・ジャズ・クァルテットはけっこう好きだったので、こういうアレンジで有名曲を多く聴けるのもうれしいのですが、発売情報ををキャッチ出来てなかったんですね。彼のアルバムも買ったり買わなかったりだし。あまり奇をてらわずにアレンジしているところが好感が持てます。オーケストラとの共演ということで、ストリングスが前面に出て、ピアノが引っ込んでいるところもあるのですが、前面に出てくると、やっぱり彼のピアノだなあ、と、けっこう楽しく聴けました。
Blues & Bach/Enrico Pieranunzi(P) Trio & Orchestra(Challenge Records)(輸入盤) - Recorded September 20 and 21, 2021. Luca Bulgarelli(B), Mauro Beggio(Ds), OFI(Orchestra Filarmonica Italiana), Michele Corcella(Cond) - 1. Skating In Central Park 2. Spanish Steps 3. Vendome 4. Autumn In New York 5. Django 6. Concorde 7. Milano 8. Jasmine Tree
(23/09/20)サブタイトルに「The Music Of John Lewis」とあり、4曲目のスタンダード以外はジョン・ルイス作曲。収録時間は52分。ストリングス・アレンジはMichele Corcella。有名な曲が多く並びます。曲によって、ストリングスがメインになることもあれば、ピアノがけっこう前面に出てくることもあります。ブルースとバッハとタイトルにありますが、ルイスが影響を受けたもので、そのものが前面に出てくることは多くないです。ただ、要所要所で、その強い影響を垣間見ることができます。ピアノもオーケストラアレンジに合わせてうまく前面に出てきていて、ジャズはジャズなんだけど、上手くまとまっているイメージも強めです。MJQでの好きな演奏が多く聴けますが、あくまでもエンリコ・ピエラヌンツィとしての演奏として楽しめます。
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