Eventually/Jacob Young/Mats Eilertsen/Audun Kleive
ECMの新譜が1枚あとから届いたので、聴きます。ECMで似た名前で、ヤコブ・ブロ(Jakob Bro)というギタリストがいますが、そちらはかなり静かな演奏でいかにもECMという感じ。ちょっと混同していたので、自分のブログを検索したら、ヤコブ・ヤングはECM4作目で、他レーベルにはカーリン・クローグとの基本デュオ作も録音していました。やっぱりこのような少し穏やかではあるけど、歌うギタリストの性格も持っているんだなあと、改めて思いました。ECMファンだけではなくて、普通のギター・ファンにも親しみを持って迎えられるのではないかなあ、と思います。このアルバムにはマンフレート・アイヒャーの名前はありませんでした。
Eventually/Jacob Young(G)/Mats Eilertsen(B)/Audun Kleive(Ds)(ECM 2764)(輸入盤) - Recorded May 2021. - 1. Eventually 2. I Told You In October 3. Moon Over Meno 4. One For Louis 5. Schonstedstrasse 6. Northbound 7. The Dog Ate My Homework 8. The Meaning Of Joy 9. Inside
(23/05/19)全曲ヤコブ・ヤング作曲で、彼のECM4作目。収録時間は42分のギター・トリオ作。1曲目のタイトル曲は、ECMにしては少し外向的なサウンドで、彼はメロディアスにギターを弾いていきます。それを、ベースとドラムスが有機的に絡んでいく感じ。2曲目以降も、彼のメロディがよく歌っていて分かりやすいところが多く、トリオがECMにしてはやや元気かなというところは同じ。このようなギター・トリオの方が通常のジャズファンにはウケるのではないかなあ、と思うし、そのメロディ構築力はなかなか。それでも、このギターなら4ビートにいきそうなんだけど、そうはならないのもECM。心なしか温かみを感じる演奏が続きます。おそらく持ち込み音源だと思うけど、こういうアルバムはふだん聴きにはいいかもしれない。
« Leaving/Richie Beirach | トップページ | 買い取られたCDを追っかけてみる(その2) »
「音楽」カテゴリの記事
- Fun One/Oz Noy(2024.12.04)
- Solid Jackson/M.T.B.(2024.12.03)
- Better Angels/Peter Bernstein(2024.12.02)
- The Old Country/Keith Jarrett/Gary Peacock/Paul Motian(2024.12.01)
- ’24年の私的ジャズベスト3(2024.11.21)
「ECMレーベル」カテゴリの記事
- The Old Country/Keith Jarrett/Gary Peacock/Paul Motian(2024.12.01)
- Ashes To Gold/Avishai Cohen(2024.10.23)
- Seeing/Tord Gustavsen Trio(2024.10.22)
- Brahms/Schumann/Yuuko Shiokawa/Andras Schiff(2024.10.21)
- Bach Abel Hume/Anja Lechner(2024.10.20)
「ジャズ」カテゴリの記事
- Fun One/Oz Noy(2024.12.04)
- Solid Jackson/M.T.B.(2024.12.03)
- Better Angels/Peter Bernstein(2024.12.02)
- The Old Country/Keith Jarrett/Gary Peacock/Paul Motian(2024.12.01)
- ’24年の私的ジャズベスト3(2024.11.21)
「ECM2751-2800番」カテゴリの記事
- Imaginary Cycle/Florian Weber(2024.09.20)
- Keel Road/Danish String Quartet(2024.09.03)
- Paul Hindemith/Alfred Schnittke/Anna Gourari/Markus Poschner/Orchestra Della Svizzera Italiana(2024.06.25)
- Silent, Listening/Fred Hersch(2024.04.28)
- Words Unspoken/John Surman(2024.02.20)
工藤さん,おはようございます。
Jacob YoungはECMでは3作目までは順調にリリースしてきた感じがありましたが,随分長い間名前を聞かないなぁと思っていたところに,この新婦の情報が入ってきて,ついつい喜んでしまいました。それでもストリーミングで聞いてから購入しましたが...。
おっしゃる通り持ち込み音源でしょうが,それでもECMにフィットする音になっているのはMats Eilertsenの貢献もあるかもなぁって思いました。
ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2023/05/post-27b5fd.html
投稿: 中年音楽狂 | 2023/05/26 09:20
>中年音楽狂さん
おはようございます。
書き込みありがとうございます。
ヤコブ・ヤングというと、あまり聴いてはいませんが他レーベルでもけっこう出していますね。そういう意味でリリースが遅れたのかもしれませんけど、それでもメンバーが良く、ギタートリオでECMの音を出しているところがなかなかいいなあ、と思いました。それでいながらメロディアスなギターも、なかなか好みではあります。
投稿: 工藤 | 2023/05/26 10:13