Our Daily Bread/Trio Tapestry/Joe Lovano
ECMの新譜4日目にして一段落。1日目を除いて、2-4日目はそれぞれ単独ないしはグループでの3作目、しかもマンフレート・アイヒャーのプロデュース作品が続くということで、このレーベルも円熟味を増したなあ、と思います。レーベル初期の頃のミュージシャンはもうあまりいないにしても、途中から出てきた人たちがある意味主役的役割を担っていくということで、興味深いです。ただ、アイヒャーも高齢になってきているので、彼が活躍できなくなると、このレーベルは続くにしても形骸化してしまうのでは、と、一抹の不安はありますね。それでも、こういうある意味静かながら硬派なサウンドのグループを残してくれているので、今までに関しては、けっこう満足しています。
Our Daily Bread/Trio Tapestry/Joe Lovano(Ts, Tarogato, Gongs)(ECM 2777)(輸入盤) - Recorded May 2022. Marilyn Crispell(P), Carmen Castaldi(Ds) - 1. All Twelve 2. Grace Notes 3. Le Petit Opportun 4. Our Daily Bread 5. One For Charlie 6. The Power Of Three 7. Rhythm Spirit 8. Crystal Ball
(23/05/16)グループ3作目。収録時間は40分で、ここでも全曲ジョー・ロヴァーノの作曲。サックスが何となくフワフワとしっつも、3人の音の組み合わせで、割と静かではあるけれども、硬派なサウンドに聴こえるのは気のせいか。ゴングの使用も比較的あり、曲によってはフリーの向こうを行く静けさとでも言うのか、独特な3人でのアプローチが聴けます。おそらくテーマの部分だけ打ち合わせがあって、あとは自由に演奏しているのではないかと思います。5曲目はおそらくチャーリー・ヘイデンに捧げられた曲で、サックス・ソロでの演奏になっています。比較的静かではあるけれども、彼岸の方に行ってしまっているようなサウンドなので、聴く人を選ぶかも。それでも、こういうサウンドに引き寄せられる人は多いかもしれない。
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