3-D Lifestyles/Greg Osby
グレッグ・オズビーのリーダー作。アルバムコメントでも書いてありますが「完全にラップ/ヒップホップのアルバムになってしまいました。」という、当時のブルーノートレーベルでも多かったパターンですね。リズムも打ち込みで、ジェリ・アレンとかカサンドラ・ウィルソンとか、過去のM-BASEつながりで、有名なミュージシャンの参加する曲もあって、そこはそれで興味深いんですけど、個人的にはラップ/ヒップホップは、サウンド的にはファンク的に近い部分があっても、今でもあまりなじまないですね。それでも何作も出しているのだから当時の世界的には売れてはいたんだろうと思います。まあ、当時は多くのミュージシャンが通る道でしたし。
3-D Lifestyles/Greg Osby(As, Ss)(Blue Note) - Released 1993. Darrell Grant(P), Geri Allen(P), Cassandra Wilson(Vo), etc. - 1. Mr. Gutterman 2. God-Man Cometh 3. Raise 4. 3-D Lifestyles 5. Hardcopy 6. Streetjazz 7. Honor The Example 8. Flow To The Underculture 9. Intelligent Madness 10. Thelonious 11. Mr. Gutterman (Bonus)
完全にラップ/ヒップホップのアルバムになってしまいました。2曲を除いてラップが入り、大部分が打ち込みだろうと思います。サックスはけっこう前面に出ていますが、いわゆるヒップホップの打ち込みリズムが苦手です。と いうわけで評価が非常に難しい。それでも2曲目の前奏や7曲目など、サックスの渋い場面も。6、9曲目はインストルメンタルで、あえてヒップポップのリズムでサックスの勝負に出ているところが潔い。3、5、8曲目にジェリ・アレンが参加。使用しているのはアコースティックピアノで妙にマッチしています。また、7曲目にカサンドラ・ ウィルソンのヴォイスをフィーチャーし、そこにラップをかぶせています。 一時的にラップのスタイルにハマリこむ時代もあったということだと思います。
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