Further Ado/Greg Osby
グレッグ・オズビーのリーダー作。「彼の」ジャズ路線をさらに推し進めています。メンバーもやはりブルーノートだけあって、申し分のない顔ぶれですし。当時はみんな若かったけど、今や大物もいますね。やっぱりオズビーの独特なサックスのフレーズがこういうジャズだと生きてきます。それに合わせた作曲とバックのメンバーの演奏で、少しハードな曲からバラードまで、彼らしいアルバムに仕上がっていると思います。ここまでくるとM-BASEがどうのこうのいう前に、彼の個性の押し出しのような要素が強くなってきているのでは。こういうアルバムはかなり好物です。でも奥に入っていてあまり聴かなかったのが少々残念。
Further Ado/Greg Osby(As, Ss)(Blue Note) - Released 1997. Jason Moran(P), Lonnie Plaxico(B), Calvin Jones(B), Eric Harland(Ds), Tim Hagans(Tp), Mark Shim(Ts), Cleave Guyton(Fl), Jeff Haynes(Per) - 1. Six Of One 2. Transparency 3. Mentor's Prose 4. Heard 5. The 13th Floor 6. Soldan 7. Of Sound Mind 8. The Mental 9. Tenderly 10. Vixen's Vance
全10曲中9曲がグレッグ・オズビーの作曲。個性的なジャズ路線をさらに押し進めたアルバム。テーマ自体が複雑なメロディが多く、演奏はジャズなのですけれど、どれも相変わらず非常に独創的な曲で、コメントが難しい。グレッグ・オズビーの独自の奏法も切れ味が高くなってきます。1曲目からピアノのジェイソン・モランがグレッグ・オズビーを上回るほどにかなり個性的なので、要注目。やはり個性的でスローな2曲目、何となくラウンド・ミッドナイト風な部分もあるバラードの3曲目、ホーンのテーマが特徴的なテンポの良い4曲目と続きます。フリー度が高そうな8曲目。9曲目は唯一のスタンダードで、なかなか味があります。 こういう方面ももっと欲しいです。最後の曲は再びホーンのテーマとパーカッションが印象的。
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