Inner Circle/Greg Osby
グレッグ・オズビーのリーダー作。今回はホーンは彼だけで、ピアノとヴァイブラフォンが加わって、一種独特なサウンドの世界が展開されています(と言っても彼のアルバムはどれも独特ではありますけど)。皆スムーズではないフレーズを弾いて、それによって逆にジャズを意識させつつ、聴いていてこれはジャズ以外の何物でもない、ということを実感するという、なんとも複雑なアプローチ。彼らにとってはこの表現方法が自然なのかもしれないですけどね。自由なんだけどフリーにするにはアンサンブルの部分が固まっているし、やっぱり旋律転換法という言葉を使う以外ないんではないか、というサウンドです。
Inner Circle/Greg Osby(As)(Blue Note)(輸入盤) - Recorded April 22 and 23, 1999. Jason Moran(P), Stefon Harris(Vib), Tarus Mateen(B), Eric Harland(Ds) - 1. Entruption 2. Stride Logic 3. Diary Of The Same Dream 4. Equalatogram 5. All Neon Like 6. Fragmatic Decording 7. The Inner Circle Principle 8. Sons Of The Confidential 9. Self-Portrait In Three Colors
(02/08/10)編成は一見普通のクインテット。ところが出てくるサウンドは、フリーとは一線を画しているものの、けっこう個性的。大部分の曲で、作曲や演奏自体を旋律転換法(あえてスムーズでないメロディにする)でおこなっているからだと思いますが、1曲目からテーマやソロなどでフレーズが心に引っかかっていくところが、いかにも現代ジャズといったイメージでカッコ良い。幾何学模様の中を舞い飛ぶアルトサックス、ピアノやヴァイブラホンというイメージ。そうかというと3曲目のように静かで印象的なメロディの、スピリチュアルな曲もあります。5曲目はこの中では比較的オーソドックス、タイトルをもじった7曲目はスペイシーで静かな、心にせまってくる曲。9曲目は比較的オーソドックスにメロディで聴かせるバラード。
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