Man Talk For Moderns Vol. X/Greg Osby
グレッグ・オズビーのリーダー作にいきます。今回紹介するのはJMTレーベルから移籍後のブルーノートレーベルばかり11作ですが、その後のアルバムをブログ開始後にも出していて(アップ済み)、15年ほど続くことになります。M-BASEらしさもサウンドに残しながら、けっこう売れセンを意識するようになって、4拍子の曲になって、分かりやすい曲が多いです。それでいて、やっぱりオズビーのサックスだなあ、とも思え、これから何作もブルーノートで続くくらいだから、セールスも上がったんじゃないかな。M-BASEゆかりのミュージシャンが何人かゲスト参加しているのも興味深いところ。それでもM-BASEという枠組みからは離れつつありますが。
Man Talk For Moderns Vol. X/Greg Osby(As, Ss)(Blue Note) - Recorded October & November 1990. Edward Simon(P), Michael Cain(P), Chan Johnson(G), David Gilmore(G), Lonnie Plaxico(B), James Genus(B), Billy Kilson(Ds), Steve Moss(Per) Special Guests: Steve Coleman(As), Gary Thomas(Ts, Fl), Hochmad Ali Akkbar(Vo) - 1. Cad'lack Back 2. For Here To Go 3. Man-Talk 4. Like So... 5. On A Mission 6. Lo-Fi 7. Balaka 8. Black Moon (For Geri) 9. Carolla 10. 2th (Twooth)
全曲グレッグ・オズビーの作曲。ブルーノートへ移籍して変拍子が影を潜め、以前に比べると売れ線を意識したファンクやフュージョンになっています。ただ、相変わらずフレーズはかなりの部分でトンガッていて、M-BASEを意識させます。2曲目は普通のフュージョンに聞こえます。サックスもフュージョン風メロディアス。4曲目は渋いバラード。重量級の5、7曲目。フュージョンの6、9曲目はちょっと聴いていると柔らかい路線かなあと思います。1、3、8、10(特にこの曲は変幻自在)曲目は4拍子ながらそのまんまM-BASE。最初とラストにこの路線を持ってきたことで、こだわりを感じさせます。1、7曲目にマイケル・ケインが、3、7曲目にスティーヴ・コールマンが、5、8曲目にゲイリー・トーマスがゲスト参加。
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