Bpm/Graham Haynes
グレアム・ヘインズのリーダー作で、今日で一段落。なんだか来るところまできてしまったようで、ジャズとも何とも言えないようなサウンドの世界になっています。まあ、打ち込みとかサンプリングとかの要素が強くて、いわゆるジャズ・フュージョンのファンの私からすると、ちょっと世界が違うかなと思ってしまったアルバム。それでもまだ当時はこういうアルバムも追いかけるだけの余力は残っていたんだと思います。ギターとドラムスには知っている名前も見受けられたし。今だったら、どうだったでしょうね。やはり個人の技量だけではなく、どういう音楽世界を聴かせるかも大事だな、と思います。
Bpm/Graham Haynes(Cor, Flh)(Knitting Factory)(輸入盤) - Recorded Winter and Spring, 1999. Brandon Ross(G), Marque Gilmore(Ds), DJ Spazekraft(Prog), Daniel Moreno(Per) - 1. Variations On A Theme By Wargner 2. Variation No.2 3. Red Zone 4. Telluride 5. Inn A Most 6. Tristan In The Sky 7. Climate 8. Revamp
(00/11/23)打ち込みやサンプリングもあるアルバム。ジャズ度はあまり高くないかも。1曲目からタイトル通りワーグナーの曲のサンプリングもあったりする壮大な(?)打ち込みサウンドの独自な世界。2曲目のワーグナーからの引用がある曲らしいですが、こちらは打ち込みのリズムの上を漂うホーン、といった感じ。渋めの曲。3曲目はスペーシーなシンセのベース音とホーンとの緩やかなかけあい。リズミカルなドラムが入る4曲目、ヴォイスも入り、かつ打ち込みのリズムが心地良い5曲目。唯一バラードではないかと言える6曲目、テレビドラマの恐怖をあおるような静かな曲調ではないかと思える7曲目。サンプリング調のヴォイスの掛け合いも面白い8曲目。かなりマニアックなアルバムではないかとは思いますが...。
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