The Griots Footsteps/Graham Haynes
グレアム・ヘインズのリーダー作。今までMuseだったのが、このアルバムはVerveから出ています。当時はM-BASE系のミュージシャンが大手から出る余地が多かったということで、いい時代でした。ここでもM-BASE含め、いろいろな要素を取り入れた曲が多いですが、やはりこういう録音や編集の仕方は彼の特徴なんでしょうか。今聴くと、少々とっ散らかった印象もありますね。ですので、知る限りVerveからはこれ1作のみです。3曲目の26分もある曲というのは今聴いてもよく思い切って録音したと思うのですが、でも、あまり売れなかったのでは、と心配をしてしまいます。曲ごとに聴いていくといいものもあるのですが。
The Griots Footsteps/Graham Haynes(Cor, Key)(Verve) - Recorded 1994. Steve Williamson(Ts, Ss), Cheick Tidiane-Seck(Key), Don-Dieu Divin(Key), Luis Manresa(Key), Laroussi-Ali Djamel(G), Brigitte Menon(Sitar), Lyra Menon(Per), Vincent Othieno(B), Noel (Papa Noel) Ekwabi(B), Jorge Amorim(Per), Daniel Moreno(Per), Chief Udoh Essiet(Talking Drum), Brice Wassy(Ds, Vo) - 1. Gothic 2. R.H. (For Roy Haynes) 3. Enlightment 4. Flip Stories 5. Psychic Plane 6. The Griots Footsteps
(01/05/05)映画音楽的なものものしい導入部の1曲目で3分ほどすごしたあとに、2曲目の父親のロイ・ヘインズに捧げられた曲はモロにM-BASE系のファンクと言った、ノリの良い曲が続きます。ただビックリしたのは、ジャズと言うよりはアフリカやインド方面へのワールド・ミュージックの回帰とでも言うべき3曲目が、何と26分にもわたって繰り広げられているのがすさまじいところ。ヴァーヴでよくぞやりました。4曲目はアフリカ寄りのM-BASE系の複雑な拍子のファンクで再びリズミカルに迫ってきます。インタールード的な5曲目を挟んで、タイトル曲の6曲目はこれまた14分台の大曲。それぞれのソロを中心にしながら、なかなかドラマチックな展開ではあります。いろいろな内容を取り込むのは良いのですが、少々散漫な印象も。
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