Beyond/Joshua Redman
ジョシュア・レッドマンのリーダー作。このあたりは有名なので、もう紹介していたと思ってました。当時は若手だと思っていたメンバーも、もうベテランの域に達してますね。そして、改めて聴いてみると、変拍子の曲が多く、いわゆる表紙の面でも、現代ジャズに至る過程を作ったのでは、と思います。某雑誌でも紹介が出てました。まだこの時はワーナー・ブラザースがジャズを扱っていた時代で、売れセンも求められていたはずなので、この高度な料率はなかなかのものではないかなあ、と思います。もっと後の時代になってくると、そのポピュラー性が少なくなって、聴くのが少々辛いアルバムもあるのですが、このアルバムはやや聴きやすくもあります。
Beyond/Joshua Redman(Ts, Ss)(Warner Bros) - Recorded May 1999. Aaron Goldberg(P), Reuben Rogers(B), Gregory Hutchinson(Ds) - 1. Courage(Asymmetric Aria) 2. Belonging (Lopsided Lullaby) 3. Neverend 4. Leap Of Faith 5. Balance 6. Twilight...And Beyond 7. Stoic Revolutions 8. Suspended Emanations 9. Last Rites Of Rock'n' Roll 10. A Life 11. Two
メンバーも一新し、今回はオリジナルのみの構成。ジャズの地平を広げようとして、ビートに手が加わり、半分ほどの曲で変拍子に足を踏み入れた世界 があります。13拍子(1曲目)、9拍子(2曲目)、6拍子(7曲目)、10拍子(8曲目)、5拍子(10曲目)などとのこと。いかにも軽くこなしているかに見えて、実はけっこう高度なことをやっているようです。3曲目はオーソドックスな拍子ですが、メロディアスで哀愁を帯びていて、一息つけます。5曲目はその盛り上がり型。4曲目は2テナーの有機的な絡み合いが面白い。6曲目はじっくりと聴きたい。11曲目(ボーナストラック)はドラムスとのデュオ。全体を通してかなりシリアスなのだけれど、聴いた感じでは極端には重くない。 そこにはかなりの技量が必要だと思います。(00年4月19日発売)
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