What Time It Be!/Graham Haynes & No Image
グレアム・ヘインズのリーダー作。彼は今では知る人ぞ知る存在になっているようですが、M-BASE界隈には当時けっこう顔を出していて、サイド参加作で名前を連ねていることが多かったでした。ちょっと遅れてですけと、’01年頃にリーダー作をまとめて集めてみたんだと思います。CDを探せるかどうかという問題はあるのですが、リーダー作を6枚、聴いていきたいと思っています。このアルバムはモロにM-BASEの影響を受けている曲が多いのですが、他方面でこの後の方向性も少し持っています。アルバムコメントにも書いてありますが、ちょっといろいろ手を出しすぎているかなあ、という感じもします。
What Time It Be!/Graham Haynes(Cor) & No Image(Muse) - Recorded March 13 and 14, 1990. Lance Bryant(Ts, Fl), Andt Bassford(G), Marque Gilmore(Per), Mfergu(Synth, P), Gregory Latty(Ds, Per), David Gilmore(B), Kevin Harris(B) - 1. Short 2. D's Vamp 3. Sweet And Lovely 4. Blackfoot Stomp 5. Marrakech 6. Vera Moves 7. White Bikini 8. Heart Of Quiet Resignation
(01/07/15)時期的な点からみて、M-BASE色が強いアルバム。1曲目などはM-BASE色全開の変拍子ファンクです。2曲目もノリが良いもののこれもM-BASE的なファンク。 こういう路線だけでアルバムを作ってしまっても良かったかも。これに対して3曲目はピアノとのデュオでメインストリーム的なバラードを演奏しています。打ち込み・エスニック路線とでも言うべき内容に仕上がっている4曲目、さらにパーカッションが効いていてワールド色が強い3分弱の5曲目、反復的なリズムの繰り返しの上を漂うソロ楽器というイメージの6曲目、これまた変拍子ファンクの7曲目。そしてベースとの語り合いが聴けるバラードの8曲目。今後の萌芽が見られるものの、様々な要素を取り込みすぎかな、と思える部分も。
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