Transition/Graham Haynes
グレアム・ヘインズのリーダー作。レーベルはAntillesに移りますが、相変わらず彼の世界を貫いていると思います。いや、むしろその要素が増えてきたかな。ワールド、ロック、ピップポップなど、と当時は他のミュージシャンもそうですけど、他方面に表現が広がっていった時期ですしね。彼はコルネットなので、マイルス・デイヴィスが生きていたら、こういう方面もアリかな、と思えるようなサウンドの曲もあったりしますし。ただ、彼のアルバムはちょっと手を広げた感が強いイメージもあって、少し損をしているのでは、とも。それでもこの当時はけっこうこういうサウンド、好きだったんですよね。あ、言い忘れましたが、彼はロイ・ヘインズの息子です。
Transition/Graham Haynes(Cor)(Antilles) - Recorded September 1994 and February 1995. Steve Williamson(Sax), Vernon Reid(G), Jean-Paul Bourelly(G), Brandon Ross(G), Cheick Tidiane-Seck(Key), Amina(Vo), Daisy Paradi(Sitar), Vera Mantero(Vo), D.J. Logic Jason Kibler(D.J.), Daniel Moreno(Per), Jorge Amorim(Per), Lonnie Plaxico(B), "Catfish" Fred Alias(Ds), Marc Lindhal(Sample Prog) - 1. Transition 2. South Node Of The Moon In Pisces 3. Walidiya 4. Mars Triangle Jupiter 5. Harmonic Convergence 6. Freestylin' 7. Facing The Fast 8. Com Que Voz
(00/10/22)ワールド、ロック、ピップポップなどいろいろな要素を詰め込んだアルバム。だから曲によって印象はいろいろ。 進化するジャズを体現しているのだと思いますが、ちょっと拡散気味。1曲目はジョン・コルトレーンの曲なのですが、ハードロック的ギターは炸裂し、リズムが強調されていて独特の世界をいきます。リズムの上を不安定な要素をもって漂うギターが暗い陰を落とす2曲目、アミナ(・クローディン・マイヤーズだと思いますが)のヴォーカルも入ってやや中近東風無国籍的ワールド・ミュージック的雰囲気が11分も続く3曲目、一転軽いビートでノリの良い4曲目、スペイシーでゆったりした5曲目、ファンク調でヘヴィーな6曲目、やはりファンク調の7曲目、静かで幻想的なヴォーカルソロのみの8曲目。
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