Thunder/Stephan Micus
ECMの新譜聴き。これはジャズというよりは民族音楽だなあと、彼のアルバムを聴いていていつも思うんだけど、でも世界各地の楽器を集めていてそれで演奏しているので、結果として無国籍的になってしまいます。便宜上ジャズに入れているだけで、実際は違うと思います。ここでは長いチベットのホーンが割とあちこちに出てきて、それと世界各地の雷神に捧げられているというのがポイントですが、ECM(JAPOを含む)で何枚もアルバムを出していて、1人多重録音という手法を使いながら、よく聴くとどれも微妙に違っているというのは、なかなかできないことだと思います。そこが彼の魅力でもあるんですが。収録時間は51分。
Thunder/Stephan Micus(All Instruments, Voice)(ECM 2757)(輸入盤) - Recorded 2020-2022. - 1. A Song For Thor 2. A Song For Raijin 3. A Song For Armazi 4. A Song For Shango 5. A Song For Vajrapani 6. A Song For Leigong 7. A Song For Zeus 8. A Song For Ishkur 9. A Song For Perun
(23/02/01)独自の音世界を築くステファン・ミクスの「雷」というタイトルのアルバム。1曲目でいつもより派手に打楽器を打ち鳴らし、なるほどなあと思わせます。世界各地の、主に民族楽器を使って、無国籍的な民族音楽を聴かせるところはいつもと同じような手法ですけど、1枚1枚聴いていると、それぞれにテーマがあるような気がして、微妙にそのサウンドが異なっているような気がしています。このアルバムでは大きなチベット製のドゥンチェン・トランペットを多く使用しているとのこと。派手めの曲は少ないけど、タイトルを連想させるようなサウンドの曲が(たとえ静かな曲にしても)続いている感じです。世界あちこちの国の雷神に捧げられているらしい。好みは分かれると思いますが、なぜか追いかけてしまっています。
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