Tuskegee Experiments/Don Byron
ドン・バイロンのリーダー作です。今のジャズでクラリネットをメインに吹いているミュージシャンって探してもなかなかいないと思うのですが、追いかけしているミュージシャン関連で参加アルバムが多かったので、集めてみることにした記憶があります。彼もゲイリー・トーマスと同じく、’00年代あたりまででその後は見かけていないのですが、なかなか面白いミュージシャンでした。ちょっと変わった感じはしますが、彼の当時のジャズを演奏しています。個人的にはまだ少々過激だったビル・フリゼールとラルフ・ピーターソンの参加している曲が好きなんですけど、いろいろなミュージシャンと演奏していて、久しぶりに聴いてこういうアルバムだったのかと思い出しました。
Tuskegee Experiments/Don Byron(Cl, Bcl)(Nonesuch) - Recorded November 1990 and July 1991. Bill Frisell(G), Lonnie Plaxico(B), Ralph Peterson(Ds), Reggie Workman(B), Edsel Gomez(P), Greta Buck(Vln), Pheeroan AkLaff(Ds), Joe Berkovitz(P), Richie Schwarz(Marimba), Kenny Davis(B), Sadiq(Poet) - 1. Waltz For Ellen 2. Tuskegge Strutter's Ball 3. In Memoriam: Uncle Dan 4. Next Love 5. Tears 6. Mainstem 7. Diengo Rivera 8. Tuskegee Experiment 9. "Auf Einer Burg"
曲によってメンバーは異なりますが、いろいろな曲がこのアルバムに集まっています。クラリネット・ソロで哀愁深く聴かせる1曲目、ギターが見せ場のひとつを作っているピアノレス・クァルテットの2曲目、バス・クラリネットでベースとの語り合い的な渋いデュオの3曲目、ラテンノリで独特な盛り上がりを見せる4曲目、マイナーでスペイシーに展開していく5曲目、デューク・エリントン作にしてはモダンでアヴァンギャルドな6曲目、ヴァイオリンとのクァルテットでフリー・インプロヴィゼーション的な7曲目、ラップ入りのファンクで屈折した感じもする8曲目、シューマン作のクラシックの曲をピアノとのデュオで聴かせる9曲目。ビル・フリゼールとラルフ・ピーターソンは2、4-6曲目に参加していて、けっこう2人とも全開。
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