Higher Grounds/Ingrid Jensen
ゲイリー・トーマスのサイド参加作。イングリッド・ジェンセンというトランペット奏者ですが、当時はEnjaの国内盤を全部買いしていた時期にもあたります。それでこのアルバムも入手していたと思います。なかなかいい感じのトランペットを吹く人で、改めてアルバムを聴き直してみて、やはりいいなあ、ということに。他ではマリア・シュナイダー・オーケストラでも何作も参加していますし。サイドのメンバーもなかなかの顔ぶれ。ゲイリーは吹き出すといつもの彼だなあ、という感じではあるけど、クインテットとしてはまとまっていると思います。そんなに甘くはないけど、やはり女性らしいトランぺッターかなあとも。
Higher Grounds/Ingrid Jensen(Tp, Flh)(Enja) - Recorded April 28 and 29, 1998. Gary Thomas(Ts, Fl), David Kikosky(P), Ed Howard(B), Victor Lewis(Ds) - 1. Seventh Avenue 2. Juriki 3. Higher Grounds 4. Litha 5. Longing 6. Touch Her Soft Lips And Part 7. I Fall In Love Too Easily 8. Dear John 9. Land Of Me
イングリッド・ジェンセンは女性のトランペット奏者。それはともかく、サイドメンとの相性も良く、まさにコンテンポラリーなハード・バップの世界。 彼女のオリジナルは1曲のみですが、メンバーも曲を数曲提供しています。1曲目で8分の7拍子の世界へ連れていかれます。ややクールでメロディアスな曲の2曲目、エレキピアノとフルートが魅力的なタイトル曲の3曲目、チック・コリア作のテーマが印象的な4曲目、エレキピアノをサウンドのベースに淡々と進んでいく5曲目、やさしいメロディを奏でる6曲目、エレキピアノなスタンダードが逆に渋い7曲目、オーソドックスで元気な8曲目。9曲目も程よいモーダルさが出ています。通して聴くと現代的なサウンドのアルバムです。今のジャズはやっぱりこうでなくっちゃ、と思います。(99年9月22日発売)
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