A Fine Line(Arias & Lieder)/Don Byron
ドン・バイロンのリーダー作。1枚1枚変わっていく雰囲気ですけど、今回のアルバムはメロディの美しい曲、と言っていいのかどうか。ヴォーカルとして参加している人たちも、中にはけっこう有名な人もいますし、さすがジャズ黄金時代に録音されたアルバム。ただ、国内盤として発売されたのはここまでのようで、以後は輸入盤での入手になっているのは、やはり売れ行きの関係かなあ、と思ってしまいます。ジャズの範疇には入るのでしょうけど、もっと別な何かを求めているのかな、と思えるようなサウンドになっています。これはこれで興味深いアルバムに仕上がっていると思います。
A Fine Line(Arias & Lieder)/Don Byron(Cl, Bcl)(Blue Note) - Released 2000. Uri Caine(P), Jerome Harris(B, G), Paulo Braga(Ds, Per), Mark Ledford(Vo), Patricia O'callaghan(Vo), Dean Bowman(Vo), Cassandra Wilson(Vo) - 1. Check Up 2. Zwielicht(Twilight) 3. Glitter And Be Gay 4. Basquiat 5. It's Over 6. Creepin' 7. Nessun Dorma 8. Solidier In The Rain 9. Airwaves 10. Reach Out I'll Be there 11. The Ladies Who Lunch 12. Larghetto
クラシック、ジャズ(オーネット・コールマンの曲もあります)、ポピュラーなど、いろいろな方面から曲の題材をとっています。共通しているのは、ドン・バイロンのひょうひょうとしたクラリネットと、メロディの美しい曲(ファイン・ラインの意味と思われる)。不思議な組み合わせのクァルテットの編成に、曲によって様々なヴォーカリストが絡むという編成。4人のヴォーカリストもクラシック風、ジャズ風、といろいろ な方向性の人選です。クラシック方面のジャズ(もろにクラシックか?)に強いユリ・ケインとのピアノとの比較的静かなデュオも4曲はさみ込まれています。普通のジャズからはかなりそれますが、興味深いサウンド。 クラシックの曲も面白い。カサンドラ・ウィルソンは11曲目に参加。そして9曲目がボーナス・トラック。(00年12月20日発売)
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