Black Action Figure/Stefon Harris
ゲイリー・トーマスのサイド参加作で、このアルバムで一段落。このアルバム、スウィングジャーナルのゴールドディスクになったもので、そんなに難しいイメージはないんだけど、割と硬派なジャズだし、メンバーがひとくせもふたくせもあるミュージシャンばかりですね。彼らをまとめてしまうのはけっこうすごいと思うのですが、メインはステフォン・ハリスのヴァイブラフォンで、彼のソロに大きく焦点を当てています。それでも、やっぱりこのメンバーで演奏しているのは、彼なりのこだわりだったのかもしれません。ゴールドディスクって、結局最後の方は広告料とのバーターのようだったけど、内容の良いアルバムももちろん、ありました。
Black Action Figure/Stefon Harris(Vib)(Blue Note) - Recorded February 14 and 15, 1999. Tarus Mateen(B), Eric Harland(Ds), Steve Turre(Tb), Gary Thomas(Afl, Ts), Greg Osby(As), Jason Moran(P) - 1. Club Madness 2. Feline Blues 3. There Is No Greater Love 4. Of Things To Come 5. After The Day Is Done 6. Conversations At The Mess 7. Black Action Figure 8. Collage 9. You Stepper Out Of A Dream 10. Alovi 11. Bass Vibes 12. The Alchemist 13. Chorale 14. Faded Beauty 15. Musical Silence
大部分の曲がステフォン・ハリス中心の演奏。2曲目は変拍子の複雑なテーマでヴァイブラホンが全開。ジェイソン・モランのピアノも個性的。ヴァイブ・トリオでの3曲目のスタンダードもスピーディーでスリルがあります。ゆったり聴ける4ビートでない5曲目も現代的。7曲目のタイトル曲はノリも良く、渋めで聴いていてグッときます。途中に入るピアノも渋い。10曲目はホーンがハービー・ハンコックの「スピーク・ライク・ア・チャイルド」をなぜか連想。アルトのソロは入っていますが。8、14曲目などはまさしく大人の世界。4曲目のように、グレッグ・オズビー、ゲイリー・トーマスらの旋律転換法のソロも聴けて、何曲かで聴けるホーン・アンサンブルはまとまって、かつ斬新で面白い部分。作曲者・編曲者としての彼もなかなかいい。(99年11月17日発売)
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