Music For Six Musicians/Don Byron
ドン・バイロンのリーダー作。このアルバムはけっこうシリアスな感じのジャズで、ほとんどの曲を彼が作曲しています。主な演奏をセクステットでやって、時々ゲストが入るという感じでしょうか。シリアスながら4ビートのジャズではないし、クラリネットの現代ジャズというのは、ある程度聴く人を選ぶのではないかな、とも思いますけど。通常のジャズで使うクラリネットの概念を超えたミュージシャンではなかったか、と、10年ほど前から姿を見せなくなったのが少々残念です。自由度も高めで、今聴いても古くは感じないなあ、とは思うのですが。これは輸入盤の表記がないのですが、手持ちのCDは輸入盤でした。
Music For Six Musicians/Don Byron(Cl, Bcl)(Nonesuch) - Released 1995. Graham Haynes(Cor), Edsel Gomez(P), Kenny Davis(B), Jerry Gonzalez(Per), Ben Wittman(Ds), Sadiq(Voice), Bill Frisell(G), Lonnie Plazico(B), Ralph Peterson(Ds), Andy Gonzalez(B) - 1. "Uh-Oh, Chango!"/While History Month 2. Shelby Steele Would Be Mowing Your Lawn 3. (The Press Made) Rodney King (Responsible For The LA Riots) 4. "I'll Chill On The Marley Tapes..." 5. Sex/Work 6. La Estrelita 7. "...That Sucking Soung..." (For Ross Perot) 8. Crown Heights 9. The Allure Of Entanglement 10. The Importance Of Being SHARPTON
さまざまな曲がありますが、前半ファンク的色彩の曲もあって、そこに絡むジェリー・ゴンザレスのコンガが印象的です。1曲目はナレーションが入っている短い曲。ゆったりしたパーカッション入りファンクで中間色的なテーマを持つ2曲目、哀愁を帯びたテーマとややアヴァンギャルドなサウンドを持つ3曲目。ビル・フリゼールとラルフ・ピーターソンが4曲目に参加していて、ゴキゲンラテン系ですが、この曲はやりたい放題。渋めで印象的なテーマを持つ淡々とした5曲目、クラリネット・ソロの小品の6曲目、パーカッションの上をさまよう管楽器というイメージの7曲目、ゴキゲンカリブ系(?)途中ドシャメシャの8曲目、ピアノとのデュオでしっとりと聴かせる9曲目、再びファンク(やや内省的)に戻った10曲目。
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