Drifting/Mette Henriette
ECMの新譜も、手元のものは一段落。このアルバム、8年ほど前のデビュー作が2枚組で、彼女の名前のアルバムで、しかもジャケ写が彼女という、ECMとしては特別なアルバムだったのですが、当時の私では、あまり理解ができず、苦しみました。今回のアルバムも、フリーとかなら許容範囲の広い私でも、ちょっとどう受け止めていいのか、分からないところもあります。これがECMの先を見据えるアルバムなんだなあ、という意気込みは理解できるのですが。よく言えば、構築度がある程度高い、悪く言えば断片的な面も、というところが気になります。そろそろ私はECMのサウンドには選ばれなくなってきたかなあ、と少々心配ではあります。
Drifting/Mette Henriette(Ts)(ECM 2766)(輸入盤) - Recorded 2020-2022. - 1. Johan Lindvall(P), Judith Hamann(Cello) - 1. The 7th 2. Across The Floor 3. I Villind 4. Cadat 5. Chasse 6. Drifting 7. Oversoar 8. Rue Du Renard 9. Indrifting You 10. A Choo 11. Ciedda, Fas 12. 0゜ 13. Solsnu 14. Crescent 15. Divining
(23/02/01)8曲目のみJohan Lindvallとの共作で、他はMette Henrietteの作曲。43分で15曲と、長い曲でも6分台で、断片のような短い曲がその間にけっこうあります。独特なサウンドの音の少なめなサックスは相変わらずで、以前デビュー作が2枚組で出たときは少し戸惑いました。ある意味メロディを奏でながら抽象的でもあり、ECMならではの録音とサウンドは、これを受け入れてはじめてECMのファンたらしめるのかな、と思います。クラシックとジャズの融合のようなサウンドで、反復もあったり、それでいてゆったりとしつつ自由であるという雰囲気。その抽象的な感じもあり、聴く人を選ぶのかなという気もしますけど、若干麻薬性のようなものを持っているような。以前のアルバムもそうでしたけど、新しい何かはある。
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