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2023/02/08

Large One/Peter Herborn

Peterlargeoneゲイリー・トーマスのサイド参加作。CDは案外すぐ探せました。当時としてはけっこう斬新なビッグバンド・ジャズのアレンジですが、この頃もポピュラーなはずのマンハッタン・ジャズ・オーケストラが意外にもギル・エヴァンス・オーケストラの系統のアレンジだったりして、昔からのビッグバンド・ジャズのサウンドを耳にすることはあまり多くなくなってきてもいました。このビッグ・バンドもメンバーも知っている名前も多いし、しかも先鋭的なタイプが多めなので、やはりこういう音になるのかな、という感じですけど、個人的にはけっこうツボのアレンジではあります。やっぱり録音時にはけっこう斬新だったのかな、と思います。

 

Large One/Peter Herborn(Arr, Cond)(Jazz Line)(輸入盤) - Recorded May 1997. Greg Osby(As, Ss), Miriam Kaul(As, Fl), Gary Thomas(Ts, Fl), Adam Kolker(Ts, Ss, Cl), Alex Stewart(Bs, Bcl), Taylor Haskins(Tp, Flh), Dave Ballou(Tp, Flh), Dontae Winslow(Tp), John Swana(Tp, Flh), Dan Gottshall(Tb), Robin Eubanks(Tb), Clark Gayton(Tb), Jeff Nelson(Btb), Marvin Sewell(G), Uri Caine(P), John Hebert(B), Gene Jackson(Ds) - 1. The Blizzard 2. Contemplation 3. Gate Of Faces 4. Misterioso 5. The Kold Kage 6. Delete/Delight 7. Omega 8. Rubzap

個人的に好きなアレンジャーのアルバム。ビッグバンドの演奏で、グレッグ・オズビーやゲイリー・トーマスらも参加。アレンジがけっこう斬新かつ複雑、アヴァンギャルドでカッコいい。1曲目はゲイリー・トーマスのソロをビッグバンドでテーマにしてしまったような演奏。マッコイ・タイナー作の2曲目は原曲とイメージが近い。ゲイリー・トーマスの曲も3、5曲目に。なかなか迫力があります。4曲目はモンクの曲ですが、複雑に織り成すサウンドはモンクから離れていって重くダークな感じ。これまた調性を無視したようなテーマとハーモニーの6曲目、ジャッキー・マクリーン作の7曲目は4拍子と8分の7拍子が交互にきてしかも原曲とは遠そう。8曲目も不思議な調性とテーマのリズムがメカニカルに交錯しています。

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